FORTUNEやJACKAL、MASQUERADE、TAROTらと共に第2次北欧メタル・ブームの中核を成した、ツインGとKey奏者を擁するスウェーデン出身の6人組HRバンドが'93年にリリースした1stアルバム。 本編開巻を宣言するOPナンバー“HOLD ON THE NIGHT”が、「優美で繊細な北欧神話を華麗に伝承する北欧メタルの魅力の全てが凝縮された名曲」(日本盤帯より)と高く評価された本作だが、全曲がその路線かと言えばさに非ず。アメリカンなノリが打ち出されたグルーヴィなHRナンバーもちらほら見受けられ、また全14曲も収録されているせいで中弛みを感じる場面もあったりと、ドラマティックで叙情美に満ちた北欧メタル然とした作風を期待すると間違いなく肩透かしを食うことになるので要注意。 それでも、メンバー全員がバックVoを担当することによって作り出されるボーカル・ハーモニーの鮮やかさや、メロディアスに絡み合う2本のGとKeyが演出する透明感は北欧のバンドならではの味だし、本編終盤には優れた楽曲が並んでいるので聴後感はなかなかに快調。そして、やはり何と言っても本作は前述の“HOLD~”の存在がトドメを刺します。 流行に色目を使った次作以降、アイデンティティーを見失い自滅してしまったバンドだが、メロディ愛好家を自認する方なら、上記の名曲を聴くためだけにでも是非ご購入ください。(今なら中古盤も安いですよ)
この曲が出た時代はZEROコーポレーションのCDをかなり買っていたな…。 ZEROは大したことないアルバムを「名盤・メロディの宝庫」などと言って売っているとよく言われた。 確かに今となっては聴かないものも沢山あるが、初期にはメロディアスな良盤が多くあったのも事実。 RENEGADEのHOLD BACK THE NIGHTはその中にあって一際輝いていた名曲。 曲がくどくなるがLASTにもうひと展開欲しかった。