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Gypsy of the Night / Gypsy of the Night (失恋船長)
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Gypsy of the Night (火薬バカ一代)


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Gypsy of the Night

あのMandrake RootからリリースされたオムニバスアルバムMAKE IT SHINE Vol.2に2曲提供していた実績のある、関東のアグレッシブかつドラマ性を生かしたへヴィメタルサウンドを信条としていたバンドが1995年にリリースした1st。正直、オムニバスで聴いた女性シンガーJakeyのパフォーマンスが好きになれずに、このアルバムがリリースされていたのは知っていたが完全に無視していた。後年、その評価を改める事になるのだが、その時には手に入れるチャンスを逃し、ずっと探し求めていた一品がようやっと手に入りました。
オープニングの約8分にも及ぶ大作ナンバーから、その一筋縄ではいかない捻くれたセンスが炸裂、起承転結を設けつつも随所に他ではお目見え出来ないアレンジも盛り込み最後まで飽きさせることなく聴かせる手腕が見事。正統性の強いパワーメタルソングから、ベイエリア風のクランチーなリフが飛び出す攻撃的なナンバーまで多彩な楽曲を収録、聴きようによって音楽性も変わると言うスタイルは面白い試みであり、リーダーでありギタリストのJIRO氏の突出した才能を窺い知る事が出来ますね。
とにかく場面展開の多いアレンジと日本人臭さを押さえたメロセンス、そこに絡みつく鋼の叙情派パワーメタルサウンドに悶絶します。クランチーなスラッシュサウンドでも嗅ぎとれる欧州風味のフォーキーさ、そこには凍てついた東欧的な空気もあったりと、本当に面白いサウンドだと思います。
惜しむらくは、やはりサウンドプロダクションの脆弱さ、技量のあるメンバーなのにバランスの悪さが如何ともしがたく魅力も半減、これではドラムが可哀想だ。と苦言もありますが、それをもっても有り余るアイデアが聴き手を魅了するでしょう。
本当に1996年当時、バカにしていた事は大いに恥じるべきだし、自分で耳をひきちぎり謝罪したい気分です。今日まで手に入れられなかった事は痛恨の極みでした。わしゃアホやでぇ。

QUEENSRYCHE風味のスラッシーなパワーメタルサウンドが好きな方なら聴いて損はしないでしょうね。小手先のアイデアで誤魔化さない拘りぬいた展開は聴き応えタップリですよ。

失恋船長 ★★★ (2017-12-23 14:29:50)


Show It All / Gypsy of the Night
アルバムの中ではチョイと異質な印象を受けるが
これもバンドの本分とも言えるドラマティックな展開を設けており
その捻くれたセンスが効いていますよね
単純に走るだけではいパワフルな疾走ナンバー

失恋船長 ★★★ (2017-12-23 14:06:21)


Gypsy of the Night / Gypsy of the Night
アルバムのオープニングを飾る8分をチョイ切る大作ナンバー
工夫を凝らしたアレンジが随所に顔を出す一曲
このバンドの魅力を抽出していると言えるでしょう
鐘の音から始まりギターが派手に暴れるという出だしもインパクト大だ

失恋船長 ★★★ (2017-12-23 14:04:26)


Young Blood / Gypsy of the Night

屈強でリズミカルなユニゾンパートが印象的ですね
場面展開の多い一曲だがアイデア過多に陥らず昇華させる手腕は見事
キチンとしたサウンドプロダクションで聴いてみたかった
中盤に訪れるメロウなパートにはハッと息を飲みましたね
エンディングに向けて加速するのもカッコいい
最後まで聴き洩らす事を許さないドラマ性の高い一曲

失恋船長 ★★★ (2017-12-23 13:58:11)


Live in Peace / Gypsy of the Night

クランチーなリフワークが映える古典的なスラッシュソング
音質の薄っぺらさとバランスにが疑問があり魅力を半減しているが
このバンドのポテンシャルの高さを感じさせる一曲
男性によるギャングコーラスも魅力的です

失恋船長 ★★★ (2017-12-23 13:53:08)


A Red Light / Gypsy of the Night

バラエティに富んだアルバムの中でも異色な楽曲でしょうか
ミステリアスかつダークな欧州産型のパワーメタルサウンドで勝負
ワビサビのある日本人らしいキメ細やかさも好きですね
5曲目ってのも秀逸でした
悲しげで憂いのあるメロディを力強く鳴らしています

失恋船長 ★★★ (2017-12-23 13:48:45)


Feel the Pain / Gypsy of the Night

静かな出だしから一転
急転直下のスラッシュサウンドへと変貌
でもってメロディックなパワーメタルの要素も大
ザクザクと刻まれるへヴィでクランチーなリフワークもカッコいいですね
ギャングコーラスもこれまたカッコいい

失恋船長 ★★★ (2017-12-23 13:46:17)


Gypsy of the Night / Gypsy of the Night
勇壮にギャロップするOPナンバー。
派手に動き回り時に楽曲を牽引するBや
隠し味的に用いられたKeyが○。
ブリッジ部分ではメジャー・キーのメロディが
導入されて良いアクセントとなっていますし、
Voのパワー不足(歌メロはカッコイイんだけど)を
補って余りあるドラマティックな名曲です。

火薬バカ一代 ★★★ (2012-07-02 22:34:32)


Show It All / Gypsy of the Night
EXPLOSION WORKSからリリースされ、
ライブ会場で無料配布されたオムニバスCDに
収録されていたバンドの代表的名曲の1つ。
Keyによる叙情的なイントロとアウトロが設けられ、
雄々しくドラマティックに疾走する曲調は
独産メロパワ・メタルを思わせるカッコ良さ。
後に1stフル・アルバムにも再録されました。

火薬バカ一代 ★★★ (2012-07-02 22:29:30)


Gypsy of the Night

数年前の引越しに際して、ROARの『WARNING』やら、AIMING HIGHの『METAL FIGHTER SQUADRON』やら、BRJの『BURNY, RYO & JUN』やら、好きで結構聴いていた国産バンドのアルバムの殆どを泣く泣く手放してしまったのですが、先日、なぜだか本作('95年リリース、1st)が棚に残っているのを発見。すっかり手放したものと思い込んでいたので「懐かしいなぁ」と久し振りに聴き直してみたのですが、やはり良く出来てますよ、これ。
このバンドの持ち味は、スラッシーなアグレッションと90年代的グルーヴを併せ持って刻まれるリフ&リズムや、QUEENSRYCHE辺りからの影響が垣間見える場面転換の多い曲展開とが組み合わされたパワー・メタル・サウンドで、インディーズ制作ゆえのプロダクションのチープさと、女性Voのパワー感不足は否めませんが、それを差し引いても、メジャー・キーをアクセント的に用いるメロディ・センス、表現力も兼ね備えた楽器陣のテクニシャンぶりなど聴くべき点は数多く、本作が海外でも発売されたという話も得心が行きます。特に最高なのはボーナス・トラックとして再録されたドラマティックな名曲⑧。ストレートにジャーマン・メロパワ・メタル風味が打ち出された、本編においては例外的な1曲ではあるのですが、カッコイイものはカッコイイ。この疾走ナンバーを聴くためだけに本作を購入しても惜しくはありませんよ。

火薬バカ一代 ★★ (2012-07-01 23:57:47)