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In My Element (うにぶ)
I Stand Alone / Black Radio 2 (うにぶ)
Black Radio 2 (うにぶ)
Black Radio (うにぶ)


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In My Element

'06年録音('07年発表)のたぶん3rdアルバム(ブルー・ノートでの2作目)。ジャケ写はジャズというより、ヒップホップっぽいですね。
ヴィンセント・アーチャー(b)、ダミアン・リード(ds)とのピアノ・トリオ作品。前作『CANVAS』もピアノ・トリオでしたが、けっこう印象が違います。前作の方がオーソドックスでメロディアスな印象。
この後も普通のジャズに留まらず、様々な実験を繰り返していきますが、今作でもレディオヘッドの名曲「Everything in Its Right Place」とハービー・ハンコックの「Maiden Voyage」をごちゃまぜにして同時に演奏するなどという珍妙なことをしでかしています。
まあ、複数の曲をサンプリングして曲を構築するヒップホップの手法をジャズに持ち込んだ感じでしょうか。発想も良いですが、料理の仕方にセンスを感じます。
あと他のアルバムもそうですが、曲の終盤に全然違う展開をぶち込んだり、アルバム後半に実験的な曲を投入したりするのは、この人のこだわりというか癖なんでしょーか。良し悪しはともかく、興味深い。

うにぶ ★★ (2016-12-26 21:42:59)


I Stand Alone / Black Radio 2
コモンとパトリック・スタンプをフィーチャーした曲。印象的なリフが耳にこびりつきます。
実にキャッチーな曲。

うにぶ ★★ (2016-12-26 21:28:50)


Black Radio 2

'13年発表の『BLACK RADIO』第2弾です。相変わらず超豪華ゲストが多数参加したR&Bアルバムになっています。
前作よりさらにメロディアスでポップ。売れて当然という手堅い作りです。ノリのよい曲も増えて、実にとっつきやすい。
もっと激しく重いサウンドでラップも増量してくれた方が好みですし、正直ゲストたちのソロ・アルバムの方が好きですが、1曲1曲は実に良いです。
洗練されていて、聴くたびに様々な発見があります。

うにぶ ★★ (2016-12-26 21:24:47)


Black Radio

タイトルは様々な黒人音楽を網羅したような音楽の紹介を意味するのかと思ったら、飛行機のブラックボックス・レコーダーのことらしいですね。
とはいえ、本業のジャズにR&B/HIP HOPをメインとしてゴスペル、ブルースやロックを融合させているあたりは、ブラック・ミュージックの集大成的内容とも言えます。
vuoyさんのおっしゃるように、'90年代にかなり流行った音楽性でもあるので、さほど新鮮でもなく、普通のR&Bコンピレーションのような印象もあります(実際R&B部門でグラミー賞を受賞)。
真っ先に思い浮かんだのはハービー・ハンコックの『POSSIBILITIES』で、あれもジャズというよりR&B/POPS/ROCKでした。
前作の折衷アイディアが面白かったので、その延長線上の進歩的なジャズを期待して聴いたため、ちょっと肩透かしでしたが、それでも今風に洗練された音作りは巧みで、刺激は少なくてもやたらに聴いていて気持ちいい。
注目を集めるために、戦略的に狙って、こうしたキャッチーなR&B/HIP HOP路線を選択したようなので、それはそれでOK。いつか突き抜けた新しい音楽を作ってほしいと思っています。

うにぶ ★★ (2016-12-10 01:34:42)


Black Radio

2012年作

Robert Glasper Experiment(実験)という挑発的なネーミングのバンドの、第一作目です
(一応前作"Double Booked"がA面=RG Trio、B面=RG Experimentではあったが)

ジャズ側からのHIPHOPへの回答、あるいはジャズとHIPHOPとの理想的な邂逅

実際上記のような手法は90年代以降散々試みられた、手垢のついたものだとは思いますが、
そこはやはりグラスパー、それだけでは終わらせていません

ジャジィなピアノをHIPHOP/R&Bベースなトラックにすり合わせたり、
あるいはHIPHOPの催眠的ミニマル・ループをピアノに持ち込んだりするのではなく、
HIPHOPの催眠的なループやR&B/HIPHOP畑の著名なヴォーカリストたちを起用しながら、
独特のアンビエンス/アトモスフェリックなピアノでそれを包むかのような、
懐の深いピアノ作品となっていると思います

自身のピアノにはフォーカスを強くあてず、
リズムやヴォーカルを目立たせるようなミックスではありますが、
実際に場を支配しているのは完全に彼のピアノです

目下、2012年ベスト10には確実に入る作品ですね

vuoy ★★★ (2012-05-12 22:27:13)