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Psychopathology

2016年の8thアルバム。
前作からまたもやメンバーチェンジがあり、ヴォーカルのHansFyrsteとベースのDezeptiCuntが脱退。結成当時からドラマーだったJonthoがなんとヴォーカルに転向し、新しいドラマーのMalignantが加入しました。なおDezeptiCuntはセッションとしてこのアルバムに参加しています。
メンバーは安定しませんが、音楽性はいい意味で変わっておらず安心です。
まず音質ですが、音の分離もよく低音も聴いており言う事なしです。
さて気になるJonthoのヴォーカルですが、いい仕事しています。声量では前任者達には敵わないかもしれませんが、生々しい感じでドスがきいており邪悪な声を披露しています。声質の関係上、Hoestがいたあたりの曲を歌うのは大変そうですが、このアルバムに関しては問題ありません。
新ドラマーのMalignantはJonthoのドラミングを意識しているように感じられました。Jonthoほど独特のリズムみたいなのは感じませんが、ファストでタイトなドラミングを披露しています。ブラストが多めな曲が多いにも関わらずきっちりと叩きこなしています。良質なドラマーです。
ギターは前作同様、メロディックでキャッチーな中にもブラックメタルらしいドス黒さみたいなのが強く感じられ言う事なしです。全体的に似た曲調が多いにも関わらずメロディーが上質なので飽きは感じませんでした。

全体的に緩急をつけながらも爆走しまくりで、なおかつメロディーのセンスも抜群なのでこれまでの彼らが好きな方はもちろん、あらゆるブラックメタラーにオススメできる作品ではないでしょうか。
スウェーデンのDark Funeralあたりが日本盤でてるのだし、このバンドもデビューしてもおかしくないと思います。

GOD ★★★ (2016-05-02 09:52:53)