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DOODSDREK (Usher-to-the-ETHER)


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DOODSDREK

2010年発表の1st。

LUGUBRUM関連のメンバーが演っている、ベルギーのブラックメタルデュオ…とのことですが、そんなプロフィールから予想される通りの個性派な音を出してますね。路線自体はガリガリしたRAWな響きのオールドスクールなリフを中心に展開し、ヤケクソ気味なヴォーカルががなり立てるプリミティブに近い音で、LUGUBRUMと比べればまだまともにブラックメタルしてると言えますが…やはりそれでは終わりませんね。

この作品で最も印象深いのが、そのヘンなドラムの音色。立て付けの悪い雨戸が暴風雨に晒されているかのような、やたらパーカッシブ…というよりもバタバタした音。まるで木で作られたドラムを叩いているかのよう。この音が、ブラスト時には他のバンドでは体験できないような妙な気持ちよさを、ミドルパートでは妙な酩酊感を生んでるんですよね…まあ、どっちも「妙な」という形容詞が付きますけど(笑)。

音質的に、リフが歪みを引き摺るような音色で、その分メロディがやや聞き取りづらくなってはいるんですが、ドラムの音色との相性はかなりいいと思う。特にミドルパートの酩酊感は、このリフとドラムの音の兼ね合いによって生まれている感じがします。最近のLUGUBRUMほどブラックの価値観から外れてる訳ではありませんが、かなりの個性派。LUGUBRUMを楽しめた方はこっちも聴いてみてもいいかも。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-01-05 00:02:54)