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Hantises

2004年発売の2ndアルバム。
初回限定盤にはデモのEmpires de Glaceのリマスター版が、
ボーナスディスクとして付属されています。

さてこのアルバムですが、前作とはだいぶ変わりましたね。
メンバーが白塗りをやめたのと関係してるのでしょうか。(笑)

まず音質がかなり向上しました。
専任のドラマーが加入し、リズム隊が強力になりましたが、
寒々しいキーボードの頻度がたいぶ減りました。
ギターは前作ほどではありませんが、若干ジリジリした感触です。
寒々しいというよりも荘厳な感じのリフが多いです。

ドラマーはツーバス、ブラスト共に前作より格段にパワーアップしています。
音質が向上したことから、切れ味もアップしかなり凄まじいです。
フレーズやおかずのセンスもよく非常にいいドラマーを入れたと思います。

ヴォーカルはわめき声ですが、前作までと比べると悲痛度が下がり、
ややオーソドックスな感じの声になりました。

全体的に雰囲気が変わり、寒々しさを感じる曲といえば#4くらいしかありません。
コールドブラックから、ファストブラックに変貌したという感じでしょうか。
演奏レベルは高くなった思いますが、雰囲気は前作の方が圧倒的に上ですね。
ただドラムは本当に凄まじいので、超絶ドラミングが楽しみたい方は買う価値はあります!

GOD ★★ (2012-12-15 13:07:47)


Empires De Glace

俺が持っているのは2ndアルバムのHantisesに初回限定のボーナスディスクとして付いてきたものです。
リマスターされています。

1stと比べるとテンポが遅めだったり、ドラムの切れが劣っていたりもするのですが、
声はこの頃の方がより悲しい絶叫をしています。
リマスターされてるとはいえ元がデモ音源なので音質は良いとは言えませんが、
寒々しい雰囲気は出ています。
キーボードはこの頃から寒々しくて荘厳な音色奏でています。

1stと同じくコールドブラック好きは是非聴いて欲しいアルバム。

GOD ★★★ (2012-12-15 11:23:49)


Dans les bras des immortels

98年発表の1stアルバム。
俺が持っているのはボーナストラックにBurzumのカバーを加え、
2009年に再発されたものです。

バンド名が表すように寒々しい音のブラックメタルです。

このアルバムの聴きどころは、Burzumを意識しているような悲痛な喚き声、ジリジリとかなりノイジーなギター、軽い音ながらも1349ばりにブラストするドラム、そして寒々しいシンセの音色です。

ヴォーカルはさすがにBurzumほどイッちゃってませんが、悲しい絶叫をしています。
やや一本調子ですが、いい声してます。
ドラムは緩急つけてますが、飛ばすパートではすごく速いブラストしてます。
音が軽いのですが、ブラストの時でもスネアの音がしっかりなっているのが嬉しいところです。
スピードだけなら1349あたりにも匹敵するくらい速いです。
スラッシュビートは使っていません。
シンセの音ですが、これがかなり寒々しくていい感じです。
初期Emperorに影響を受けていると思います。

全体的に曲は長めで9分超の曲が2曲ありますが、曲作りのセンスがいいので、そんなにダレないかとは思います。
4分くらいの比較的ストレートな曲も魅力的です。

コールドブラック好き、初期ノルウェイジャンスタイルブラック好きの方はマストなアルバムだと思います。

GOD ★★★ (2012-12-15 11:18:07)


Empires De Glace

96年発表デモを99年にリレコーディングして再発したもの。

このバンドは、90年代初期のブラックメタルシーンに相当な思い入れがあるらしく、だから故意にこの作品も音質を粗いものにしているらしいですが…同じカナダではSHADEなんかがそうですが、北欧の初期ブラックシーンへの憧憬が高じて、そのムードを引き継ぎつつ、一部そのシーンの作品を越えたとすら思わせる作品を出すバンドがいますが、この作品はまさにそんな感じ。

作風は、まさしくバンド名が指し示すとおりですね。
凍てつくような寒々しいトレモロリフを交えて疾走しつつ、妖しい影がよぎるような空間系、宗教的な荘厳さを醸しだすオルガン系などの音色のキーボードを挿入した、メロディックなブラックメタル。裏返る寸前まで引き絞ったような高音絶叫スタイルのヴォーカルも、真に迫った何かを感じさせてくれます。

前述したように、この作品は初期ブラックのシーンのムードを継承するため、故意にネクロな音像を演出していますが…これが雰囲気作りに非常に奏功しているんですよね。低音質だからこそ出来る黒い音に靄のようなキーボードが入ると、まるでそれが幽霊の顔に見えるような不気味さがある。個人的には、初期SATYRICONの作品にも通じる超自然的な恐怖感を感じました。

まとめると、ムードの演出に非常に優れた、キー入りのメロディックなRAWブラックと言えるかと。レビューを見ると、最初期のEMPEROR辺りが引き合いに出されることが多いようですが、それも頷けるムードがあるように思います。

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-08-10 19:03:12)