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Sulphur (Usher-to-the-ETHER)


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Sulphur

2009年発表の2nd。

暴虐性のしっかり伝わる、良質のプロダクションで、ブラストを中心にブルータルに聴かせるタイプのブラックで、MARDUK辺りにかなり近い路線の音ですね。リフのメロディが寒々しい系ではなく、少しペイガン系の畏怖を起こさせるような雰囲気が入ったものだったり、バンド名を冠した、儀式のような曲が入っていたり、ペイガンの要素も僅かに感じられるのが違いでしょうか。

ただ、お世辞にも有名とは言えないバンドですが、意外なクオリティの高さがありますよね…上記の音質もそうだし、押し引きを心得た曲展開で聴いていて単純に気持ちが良いです。それだけに、心地よいバンドの音が途切れる儀式パートが余計に感じられますが…出来れば、代わりにMARDUKの「Summers End」「Bleached Bones」系のスロー曲があると更に良かった。

MARDUK「Plague Angel」でのMortuusのパフォーマンスを思わせるような、ヴォーカルの鋭いがなり声(特に「Shining」での「Tearing the Tree of Life down!」の絶叫が一瞬寒気を覚えるほどかっこいい)もかなり良いですし、ブルータル系統が好きなら買ってまず損はないかと。マイナーですが、カルト志向に理解がないと楽しめないという訳ではなく、ごく入りやすい音出してると思います。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-07-16 00:33:42)