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Conductors of Noize

NWOBHMを流れを組むスピードメタルバンドが1987年にリリースしたEP。専任ヴォーカルも加わりバンドとしての一体感も増し、その強靭なメタルサウンドは更なる変化を遂げより鋭角的な要素も倍増。スラッシュ由来の鋭利なリフワークや忙しなく刻まれるリズムプレイと実直なスタイルに、今一つ面白味に欠ける面はあるのですが、しっかりとした枠組みの楽曲は破綻をきたすことなく最後まで突っ走る姿は頼もしくもあり、演奏やアレンジも含め純度の濃いサウンドを追求している姿勢に好感がもてますね。
後にCD化された「Total Metal: The Neat Anthology」という2枚組の作品に今作がまるまる収録されているのでマニアックなサウンドをお探しの方にはおススメしますよ。

失恋船長 ★★ (2015-11-27 14:52:39)


Conductors of Noize

内輪揉めで一時バンドから離れていたト二ー“デモリション”ドーラン(B)が復帰して、'87年に発表された6曲入りミニ・アルバム。
SLAYERやEXODUSら名だたる連中とツアーを共にし、METALLICAの成功に端を発する同時期のスラッシュ・メタル・ムーブメントの盛り上がりに触発されたのか、元々スピーディ&アグレッシブだったサウンド・スタイルがここに来て益々先鋭化。エッジを効かせた音作りに、シャープ気味のシャウトを繰り出すVo、鋭利に刻まれるGリフから、激しくのたうつ野太いBに畳み掛けるように疾駆するDsまで、そのスラッシーな作風はATOMKRAFTのカタログの中でも随一の攻撃性の高さを誇る。
特に、切り裂くような高速スラッシュ・ナンバーが連続する、本編後半(④⑤⑥)の有無を言わせぬ加速感は圧倒的カッコ良さ。
バンドは本作を最後に解散してしまうわけだが、これ聴くと「あと1枚ぐらいフル・アルバムを作って欲しかった・・・」と思わずにはいられません。
尚、その後ト二ー・ドーランはデモリション・マン名義でVENOMに参加し、『PRIME EVIL』『TEMPLES OF ICE』『THE WASTE LANDS』という隠れた英国HMの名盤作りに貢献。また、その魁偉な容貌を活かして俳優業にも進出し、『ジャッジ・ドレッド』や『マスター・アンド・コマンダー』といったアクションや戦争映画にも出演を果たしている。(で、'04年にATOMKRAFTを再結成)

火薬バカ一代 ★★ (2011-04-24 19:35:18)