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THE BIBLE OF HATE (Usher-to-the-ETHER)


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THE BIBLE OF HATE

2010年発表の1st。

GEBのメンバーによる新プロジェクトと言う事で、GEBとは差別化された音なのか、どうなるのかかなり気になっていましたが…こちらはキーを使用しない、ギターがメロディを担当するタイプのメロブラで、やはりGEBとはかなり異なる路線ですね。

GEBでも思ったんですが、Desolate氏のメロディセンスは北欧の一流のブラックと比較しても、全く遜色の無いレベルですよね…。リフには甘くなり過ぎない、グルーヴを放棄しない程度にメロディをしっかり練りこんでくれているし、リードフレーズもブラックらしいトレモロピッキングを多用した、荘厳なメロディを弾いていてうっとり出来る。

また、何気に音作りも上手いと思う。今作はキーが無い代わり、ギターがガリガリした音質で、しかも刻みがしっかり重さを伴って聴こえる音なんですが、このギターの音が地下臭さをかなり醸し出していると思う。ファストパートでの転げまわるような打ち込みビートとの相性もいいし、スローパートでは破滅的な音に聴こえる。粗さではプリブラ的、重さではデス的と言えるかもしれません。

ただ、エコー掛かったヴォーカルエフェクトと、歌詞を追っているとどうも間延びして聴こえるヴォーカルラインは、ちょっとマイナスかも。低音咆哮スタイル自体は好きですが、どうしても作り物っぽく聴こえてしまう…。個人的には、歌詞をもっと言葉を詰め込んで、更に生々しいミックスにしてくれたら最高なんですが…。

ちなみに、今作は普通に1500円でした(笑)。GEBの商売する気あるのか、って値段に慣れてると、微妙に割高に思えてしまうかも(笑)。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-01-01 15:46:42)