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Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2024-04-01 23:45:10)

現在は芸能界から紆余曲折を経て政界へと転身を遂げている現自民党参議院議員の三原順子(当時は「三原じゅん子」)が、'85年に発表した9枚目のソロ・アルバム。
ロングヒットとなった“だって・フォーリンラブ・突然”を代表曲とするそれまでの歌謡アイドル路線から、10th『SO DEEP』(’85年)で突如HR/HM路線へと大きく舵を切ることとなる彼女ですが、その一歩手前で、北島健二(G)や松原正樹(G)を手始めに、デレク・ジャクソン(B)、村上秀一(Ds)、難波弘之(Key)ら、手練れのセッション・ミュージシャン達を多数起用してレコーディングが行われている本作は、次作への布石となるようなイキの良いHRナンバーあり、キャッチーなハードポップあり、気怠げな昭和ブルースあり…といった具合に、様々なタイプの楽曲が混在する「ザ・過渡期」な仕上がり。(フィル・スペクターとTHE RONETTSの代表曲“BE MY BABY”のカヴァーも収録)
とはいえ、歌手デビューから僅か5年の間に9枚ものアルバムを制作するという馬車馬の如き鬼スケジュールをこなして鍛え上げられただけあって、それらを堂々歌い上げる三原のVoにはシンガー一本でも十分食っていけるだけの説得力が宿っています。特に北島健二が切れ味鋭いGプレイのみならず曲作りでも貢献するOPナンバー“切り裂かれたウェディング・ドレス”や、織田哲郎提供のストリート・ロックンロール“BITCH YOUR TONITE”、ポップに弾む“TAKE OFF”、歌謡バラード“悲しみのマグネット”等におけるパフォーマンスは、後のHR/HM期より伸び伸び歌っているようで魅力的に感じられるぐらいですよ。
JUNKOのメタル期が楽しめるのであれば、本作まで手を伸ばすのも全然ありな1枚。




2. 失恋船長 ★★ (2024-04-02 17:50:17)

芸能活動が停滞したらカー・レーサーに転身したりと、本気なのか嘘なのかイマイチ伝わらず、芸能界に翻弄されて生きた印象が強い。落ち目の芸人、コアラと結婚、そして離婚。さらには良くあるタレント議員への転身と、もはややりたい放題の破れかぶれた人生を魅せられているようなのですが、彼女はけして色物ではなかった。
例えばアン・ルイスもいっちょ咬んで女性だけのバンド、ルージュを従え歌謡ロックをやっていた時代、悲・GEORGE。つっぱり順子全開でやってましたよ。
そういう事が純粋なロックファンにはネタでしかなかったのは残念で仕方がない。また、セクシー・ナイトと顔はヤバいよボディにしな、一人歩きしてしまったのも痛いよなぁ

ここでは無理にドスを聴かせることなく彼女のロックな歌声を素直に楽しめます。当時、日本では本気で女性のロッカーを育てる環境などなく、とにかく売れるしかない。お茶の間の人気者にあるしかない、そういう意味では彼女のつっぱりキャラは悪役女子レスラーと同様の色物でしかなかったのだろう。咬ませ犬状態。そんな感じでした。
やっぱり夜のヒットスタジオとかに出てきたら違和感バリバリだものね。それに長続きしないよなぁ、この路線というのは、当時、子供だったワタクシでも想像が付いた。ちなみに長渕剛も一時期ロックっぽい事をマッド・マックスみたいな格好でやってましたからね。

でもこの路線は黒歴史にあらず、今や政治家となった彼女においてはコアラと結婚よりも隠したい過去なのかもしれないが、バカ高いBOXセット以外でも単品で再発して欲しいね。
とくにサブスクリプションでやればいいんじゃないの。と思います。

北島健二作曲、作詞順子の切り裂かれたウェディング・ドレス、タイトルが土曜ワイド劇場のサブタイトルみたいですが、インパクト大です。今作品、中古レコード屋で探すか、バカ高いBOXセットを見つけるしかない状態ですが、日本のロックに興味のある猛者は是非とも探して欲しい。

とくに本格的なハード路線のSO DEEPは再発して欲しいねぇ。今でも良く聴くアルバムなので、今作もアナログからデジタル化して聴いていますが、元が良くなかったので、音質がイマイチなんですよね。
今作ワタクシの記憶が正しければビーイング関係だったような気がする。どこでも良いから再発お願いします。
いい音で聴きたい。



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