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WHICH WAY THE WIND BLOWS (2010年)
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WHICH WAY THE WIND BLOWS
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解説 - WHICH WAY THE WIND BLOWS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 夢想家・I ★★★ (2012-01-28 09:48:30)

'85年発表の1stアルバムです。
時期的には遅咲きですが、音の方は完全にN.W.O.B.H.Mスタイルで楽曲がかなり粒揃いでよく出来ていると思います。スピード感のある "Slam The Door" や儚げなバラードのアルバム・タイトル曲は名曲。個人的にポイント高いのがGのリフ及びリードのフレージング・センスで、'80年代以降のトニー・アイオミに通じるフィーリングが感じられます。
このバンド最大の特徴である女性Voは歌い回しがやや一本調子気味かも知れませんが素直な声質で、声の張りや音程も問題無くキャッチーな歌メロと上手くマッチしていると思います。
CD化の際に'81年のシングル曲2曲がボーナスとして追加されていて、こちらは男性Voです。
あと5年早ければもっと違った評価をされただろうと思わせるなかなかのアルバムでした。




2. 失恋船長 ★★★ (2022-10-20 12:54:08)

NWOBHM期の81年にシングルをリリースするもレコード契約に至らなかったのだが、それから4年後、シンガーの座をデボラ・ウエブスターに交代してリリースした1st。英国式様式美スタイルの①に始まり間髪を入れずにキーボードの戦慄に導かれメロディックな②へと流れてきます。どこか魔術的ないかがわしい空気も漂うが、メロディアスなアレンジも絶妙に絡ませ、地下室NWOBHMからの脱却を図っている。根暗な英国テイスト、そこに叙情味のあるメロディを含ませシットリと濡らせている。少々、画一的な唄い回しがイマイチ、曲の持つ情緒を伝いきれていない面はあるのだが、NWOBHMだよなぁな硬質感のあるリフ、ネチっこさもあるギターワークは、曲によっては叙情的なフレージングを紡ぎ独特の風合いを出している。音質は良くないが良く動きボトムを支えるベース、アタック感を押し上げるドラム、多彩な鍵盤ワークは音楽性に柔和さも持ち込み潤滑油となっている。
もっと上手い唄で聴きたいと思うのだが、この雰囲気だから胡散くさい叙情派NWOBHM臭を漂わせているから難しい。

プレイングマンティスの1stなど、叙情派NWOBHMの名盤のように語られるが、こういう隠れた名品が多いのがNWOBHMの魅力だし魔境の如き底なしの魅力がある。
まぁNWOBHMは1980年から1981年に起きたムーブメントであり事象だとか、NWOBHM四天王など雑誌に感化されまくる人の耳に意味の無いことだが、そういうくだらないバイアスの掛かっていない硬派な叙情派ハードサウンドをお探しのマニアにはたまらんものがあるでしょう。2010年にCult Metal Classics RecordsからCD化された際には幻のシングルをボートラとして収録、その音楽的変遷を楽しんでください。



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