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Ruins of Eternity

米産ドゥームロック2019年作
ぬるーいオルガンを取り入れた作風がツボにハマった個人的神盤Epicurean Mass(2003年作)からもはや16年。時が経つのは早いな。
この作品がリリースされたのを知った昨年末、どれだけワクワクしたことか。当然、あのぬるーいオルガンに静かなるイーヴルなギターが乗る
独創的なサウンドを期待したのだが・・・なんとオルガンが無くなっていた。購入当初は「えー、なんでなん?」と声を出して嘆いた。
が、しかし、オルガンという甘っちょろい道具に頼らず、真っ向勝負するその音楽性に惚れてしまった。
ドゥームというジャンルにありながら真性なスロードゥームではなく、ロックテイストという個性を出しにくい難しい立ち位置にありながら
過度なサイケデリック路線に走ることなく、ギターの重量に頼ることなく、前衛路線に走ることなく、ドゥームロックど真ん中なのに独創的だからスゴイ。
このバンドのギターリフは短3度のバッキングに大きな特徴があり、そのリフが登場した瞬間、Orodruinの魔性はコレだよ、と思うのである。
岩場の奥に仄かな光が差す建物が描かれたジャケのように、静寂さとイーヴルさが同居する世界観が魅力だ。バンドロゴの美しさもイイ。
「クール」という言葉がとてもシックリくるサウンド。派手さを極限まで排除した、落ち着いた感じのドゥームロックからはもはや貫禄すら感じるね。

kamiko! ★★★ (2020-06-07 18:54:28)