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.POSTHUM (2009年)
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解説 - .POSTHUM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-09-21 21:32:59)

2009年発表の1st。

1曲目こそ近年のSATYRICONを更に無機質にしたような、淡々と恐怖感を煽るような、ややカルトな路線ですが、聴き進めるとプリミティブ的な寒々しいトレモロ疾走や、刻みリフや長いギターソロを含む、メタリックでメロデス好きにも受けそうな曲も出てきて、ぶれる事の無いブラックの芯を持ちながらも、バラエティに富んだ構成のアルバム。メロディも王道の寒々しい系だけでなく、どこか温かみを感じるメロウさがあるものも使っているのがいいですね。

個人的にこのバンドの音で最も特徴的だと思うのは、厚みのある、かつノイジーなギターリフの音色だと思う。これがミドルで淡々と聴かせる曲には摺り込むような圧迫感を、メロく疾走する曲には苛烈さをそれぞれ与えていて、音に説得力を与えているんですよね。ただ新進気鋭のバンドとしては、音がキッチリしていて粗い所が少ない印象で、もう少し隙があってもと思わなくはないかも。リフのノイジーな粗さも、明らかに作り込んだ感じですしね。…でもそう感じるほど、完成度が高いと言う事かもしれません。

アルバムのさわりのみ少し取っ付きづらさがありますが、堅実でクオリティ・センス共に申し分のないブラックメタルを演っていると思います。あまりオリジナリティなどは感じられないですが、ノルウェー産ブラック好きには聴いていて気持ちの良いアルバムなので、おまけして☆は3つで。



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