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THE COMPLEX VOID OF NEGATIVITY (2008年)
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THE COMPLEX VOID OF NEGATIVITY
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解説 - THE COMPLEX VOID OF NEGATIVITY
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-09-14 00:17:12)

2008年発表の1st。

まず最初の、どす黒いネガティビティをベタ塗りするかのような音が流れてきた時点で、ブラック好きなら「おっ」と思いますよね。WATAINなどに通じる、クオリティの高い堂々としたエクストリームメタルとしての佇まいがありながら、どこかVED BUENS ENDE辺りに通じる奇妙なアヴァンギャルド性も持ち合わせた、カルトな雰囲気たっぷりのブラックメタル。

特に特徴的なのがアンサンブルで、普通のエクストリームメタルと比べると、グロテスクな意味で有機的なんですよね。変拍子を多用したリズムはグロい生き物の触手の蠢きを思わせますし、ブラストするパートでもリフが安易に刻みなどでそれをサポートせず、酸による腐食が進むような毒々しいメロディを入れてきたりして、全体として生理的嫌悪感を催させるような音。ヴォーカルの喘鳴が交じったような、ガラガラした感触の中音域のがなり声も、この音像に説得力を与えていると思う。

エクストリームメタルとしての質の高さと、グロテスクに蠢く変態性を両立させた作風は、個人的にはSJODOGG辺りが一番近いと思ったり。アヴァンギャルドではあっても、それが然程メタリックさを犠牲にしていないので、カルトな割には聴きやすい音だと思います。



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