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1. 失恋船長 ★★★ (2011-03-28 04:42:29)

サタニックなイメージを出しながらもメロディックな正統派HM/HRサウンドを基調とするジャパニーズメタルバンドの3rd、同じサタニックならSABBRABELLSよりも名古屋のCROWLEYをイメージしますね。線の細いVoもロウトーンからハイトーンを駆使し歌い上げ禍々しさを演出しています。演奏の方は安定感抜群、インディーズならではの音質の甘さも払拭するくらい熱のこもったプレイを披露しています。ガッツ溢れるパワフルドラミングの破壊力、扇情的なツインギターの奏でる禍々しい世界観、見た目の悪魔的なイメージを生かしつつ今の時代を生き抜く正統派のHM/HRサウンドが受け入れられることを切に願いますね



2. 火薬バカ一代 ★★ (2011-08-21 01:16:58)

失恋船長さんのレビューを読んで興味を持ち購入した、栃木出身のサタニック・メタル・バンドの3rdアルバム。(邦題は『悪魔の司祭』)
パケ裏のメンバーの白塗り顔は恐ろしげですが、ジャケットを開いてみると、そこにはANVIL(リップス&ロブ・ライナー)との記念写真が嬉しそうに散りばめられており一気に親近感アップ(笑)
実際、ロブ・ライナーばりの手数の多さと豪快さで打ち鳴らされるDsを軸に展開されるサウンドの方も「スラッシュ/パワー/ブラック・メタル誕生前夜のハードコアな正統派HM」と表現したくなるタイプで、陽の当たらぬ地下室の饐えた匂いをプンプンと漂わせたその作風は、MERCYFUL FATEやANGEL WITCHといったNWOBHMのダークサイドに属していたバンド群を彷彿。
特に、パワー全開のDsのみならず、濁声とハイトーンを忙しなく使い分け大仰なメロディを歌い上げるVo、禍々しいGリフの刻みからダークでメロディックなソロ・パートまでこなす2本といった、このバンドならでの個性が十二分に活かされた疾走チューン②⑦はかなりグッと来る名曲。
あと上記2曲に限らず、本作に収録された楽曲は濃厚なアングラ臭を撒き散らしつつも、独り善がりな部分が抑制され、ちゃんと観客をエンターテイメントするべく(ライブでの盛り上がりも計算して)組み立てられている点にも好感が持てますね。



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