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PRIVILEGIVM (2009年)
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解説 - PRIVILEGIVM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-03-29 20:02:59)

2009年発表の4th。

良質なプロダクションと刻みを多用する曲展開で、メタリックなマッシブさはキープしつつも、近年のSATYRICON的な魔王が降臨するような堂々としたキャッチーなサビパート、単に暗黒なだけではない、深遠な神秘性・魔性を感じさせるトレモロリフやアルペジオによりブラックならではの邪悪な世界観を演出する作風は、前作の路線を踏襲してますね。特にアルペジオの使い方はブラックメタルバンドの中でも屈指の巧みさで、これを利用した不穏なムードの濃さは近年のDEATHSPELL OMEGAに匹敵すると思う。

但し、、以前までと比べると疾走パートはかなり減少し、ほぼミドルテンポになっているのは、少し聴き手を選ぶかもしれません。個人的には暗黒の世界に君臨するような、威風堂々とした雰囲気が更に強まっているので歓迎ですが。ただ、ちょっと「引き」のパートが長い傾向があるのが気になりますね。特に導入部の、1曲目と2曲目のイントロは、それぞれ「アルバムの導入」「楽曲のイントロ」としては素晴らしいものの、二つ繋がるとちょっとクドいかも。まあ、それを差し引いても、09年のベストの一枚に選んでしまったほどお気に入りの作品なんですが。

アバンギャルドだったり邪悪だったりするバンドは沢山いますが、このバンドのように丁寧で、かつメタルとして質の高い、ある意味聴きやすい曲作りと深遠な邪悪さを両立できているバンドは本当に貴重だと思う。今ひとつマイナーなバンドですが、もっと日本でも売れてほしいですね。



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