なお、アルバムタイトルの英訳は「The Angels' Illusion」、曲のは 1. And in the dust of my death. 2. By the judgment caused by its poisons. 3. The earth will continue to burn. 4. Look at your bodies because it does not allow you to be buried them. 5. A place among the dead. 6. This is the man who does not take you as Lord. 7. It is too late to give glory. Thus light will be changed into the shadow of death. 8. No more member shall be made. だろうか。
同じ曲名『Ritual Use Of Fire』を冠されたアコギ主体で(ほぼ)インストの③、⑧、⑩は無くても良かったとは思うが、それを除けばアルバム全体の流れも良い。 終盤で無機質な哀愁の漂う8.を挟み、⑨、⑪で再び闘争本能を煽るブラックに戻り、戦歌的なメロディでアルバムを終える様は、 闘争の世界で傷を受け続けてもなお世界の流れと闘争本能に抗えず、終わり無き争いを続けるかのよう。
カオスなリフ捌き、予測困難なリズムワーク、そして殆ど喚いているだけに近いヴォーカルとアルバム全体に亘って混沌や狂気が漂い続ける。 しかし一方で、キャッチーなリフや奇怪で不条理なメロディを交えた複雑な曲展開をも併せ持ち、喜怒哀楽を含む幾つもの感情が渦巻く形容し難い心情に陥るかの様である。 それだけに、アルバムラストにおける、混沌から解放され、何かを悟ったかの様な荘厳めいた単音メロディが光る。 アルバム後半になるにつれ、不穏さを増していく、アルバム全体の構成も見事である。 推測ではあるが、混沌から最後にハイライトとなる必殺フレーズを持ってくる展開等、Between The Buried And Meの『Colors』辺りに影響を与えていそう。