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Geliebte des Regens

6曲で73分とかなり長いアルバム。
正直展開に乏しく、長い曲ばかりでしかもファストなパートは#3の最初の方だけ…こう書くと退屈なアルバムに聴こえるかもしれませんが、リフがとてもメロウでしかもセンスがあるので聴き入ってしまいます。
リフのざらつき加減もいい具合です。
ヴォーカルはパートが少ないですが、かなり凄まじいがなり声です。
鬱ブラック系の甲高い絶叫ではなく、ドスの効いた中低音のがなり声です。個人的に曲に凄くあっていると思います。

個人的に一番好きなのは#5ですね。#2もいいですが#5の方がより切ないです。
悲しい曲調が好きなら是非聴いてみて欲しい作品です。

GOD ★★★ (2016-08-14 20:14:19)


Geliebte des Regens

Rasluka Part IIが好きな人でもこのアルバムは退屈と感じる人がいるほど、楽曲が長くてミニマリズム的なアプローチなので、好き嫌いが分かれるかも知れませんが、ミドルテンポ主体のブラックが好きな人ならきっと気に入るはず。
悲壮感たっぷりではありますが、鬱ブラックやフュネラルドゥームのようなどんよりした感じはなく、とにかくリフが素晴らしいので聴いてて疲れません。

PaganHorde ★★ (2007-08-17 02:54:00)


Geliebte des Regens

2003年発表の3rd。
タイトルの意味は「雨の恋人」で合ってるかな?
ジャケからしてこのタイトルは「雷」を暗示しているのかもしれません。

作風的にはこの前に出たEP「Rasluka PartⅡ」の流れを汲む路線を進めた感じですね。かなり演奏時間の長い曲を、ひたすらブラック特有のジリジリした音質のリフで引っ張っていく、メロウなブラックメタル。基本的にどの曲も10分を超えていて、6曲で73分というランニングタイム、しかも17分の同じ曲がバージョン違いで2種類も入っているという凄い構成なんですが、まるでKanwulfの感情が伝わってくるかのようなミサンスロピックながらエモーショナルとも言えるメロディのせいか、意外にダレません。

特に前述の17分の曲などは、そのままリフで引っ張るだけならば流石にダレてしまいそうですが、絶妙のタイミングでリフが胸を締め付けられるような高音にシフトし、曲に「流れ」を与えてより味わい深いものにしているのがほんとセンスあります。更に5曲目のバージョンでは高音リフの所でもう一本メロディアスなギターが入ってきて、胸が締め付けられるどころか締め付けられすぎて心臓が止まりそうになるくらい切ない雰囲気になります。

また、音質もRasluka PartⅡ同様ノイジーながらメロを殺したり聴いていてしんどくなるタイプのノイズではなく、あくまで(ブラック好きには)気持ちのいいノイジーさなので、長時間の鑑賞にも耐えうるのではないかと思います。ヴォーカルも邪悪極まりないがなりですが必要最小限しか出てこないし、疾走も3曲目の頭くらいしかありません。

こうした要素や工夫が、リスナーの耳を自然と素晴らしいリフへと傾けさせてしまいます。同じミニマリズムの陶酔を利用したメタル音楽でも、例えば最近人気のSUNN O)))やEARTHのヘヴィ・ドローンが「体で感じる音楽」ならば、この作品はリフに込められた痛切とも言える感情を「精神で感じる音楽」と言えるかもしれません。4曲目なんかでは音響処理の巧みさも感じますし、死暗さんの言う通り飽きません。

というか、これを買ってからというもの、何故か単調な繰り返しなのにも関わらず、耳がこの音を求めてしまう事が多いです。ブラック好きで、ミニマル要素が大丈夫な人…いや、それ以外の方にもお勧め。これ程素晴らしい作品なら、無理矢理「開眼」させられてしまうかもしれません。

また、作風的にドゥーム好きにも是非聴いてもらいたいですね。
…ただ、こんな良い作品なのに日本では今のところ流通がイマイチ良くないのがネック。私はDISK UNIONで買ったんですが、メタル専門店を3件回ってやっと見つけたくらいだし…。見つけたら是非手にとって、Kanwulfの天才的とも言えるセンスを感じてみてください!!

Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-05-12 11:06:00)


Geliebte des Regens

豪華デジパック四面開きからして自信の表れなんでしょうか。前作の路線を更に突き進めた4th。
デジパックは爽やかな作りなのですが、収められた楽曲群は只管暗いです。
ミサンスロピックブラックメタルの王道中の王道的な作品です。
6曲だけで73分、イントロを除いてどれも10分以上の大作揃いで、ファストなシーンは全く無く、全編スロー~ミドルに進行します。
#2,5は17分以上の曲である上に、その2つは題名も中身もほぼ同じ。同じ曲を34分以上も聴かされます。
相変わらずジリジリとノイジーなんですが、前作Rx Part IIと比べると音質的には音圧も減り、多少ながらも聴き易くなりました。
路線は前作を踏襲した形なのですが、ミサンスロピックな空気を持つ曲が主体となり、Burzumのテイストがグッと増した感じです。
前作同様トレモロリフが目立つ構成で、そして、とにかく長いです。かなりの長さの曲を一つのリフで相当引っ張るので物凄く単調に
なった印象を受けます。ひとつのリフが、そのままひとつの曲になってしまっていると言っても過言ではないです。
一曲の中での展開は最小限に抑えとにかく単調さに重きを置いた作風です。曲間もSEで繋がってますので休む事無く延々と垂れ流されます。
Voは喚き散らす絶叫ではなく、楽器の一部と化したゆっくりと吐き出されるがなり声で、これが曲調と良くマッチしています。
前作はまだ攻撃的な要素が各々の面で見られたんですが、今回は全編渡って只々落ち込んで行く印象を受けます。
繰り返される練られたリフを聴けば聴く程にミサンスロピックな世界に浸かっていきます。進化の集大成此処に在りと言った感じでしょうか。
長大な一曲一曲の中、単調な曲展開とリフワーク、そこにこだまするボーカル、これだけで冗長を紙一重で回避して進行していくという感じです。
曲間の自然音のSEも楽曲と良くマッチし、鈍空な風景を視覚的に訴えます。NargarothはどのアルバムでもSEの使い方には長けていると思います。
それから、このアルバムは曲構成も興味深いです。前述の通りこの作品にはほぼ同じ曲が#2,5に二つ収められていて、後者の方が音質が悪く展開と
アレンジが少しばかり付け加えられています。#2,#3,#4と進むにつれ、リフの輪郭が少しはっきりとしない籠り気味の音質となって来るんですが、
ここで先ほど聴いた曲がより悲哀感を増して#5で帰って来ます。#2を聴いて想起した何かが、時を経てより閑散と寂れてしまった感覚に陥ります。
一つのアルバムに同じ曲を2曲入れている事に最初は疑問だったんですが、こういう聴かせ方があるものだと思うと納得してしまいました。
万人受けは決して望めないスタイルであることは言うまでも無いですが、ディプレッシブな路線に理解のある方にはオススメです。
と言うよりも、一般的に言われるディプレッシブブラックというものとは少し感触が異なる部分(より叙情的な雰囲気が強い)
もありますので、こういう系統に飽き飽きしている方にも少しは新鮮に感じられるのではないかと思います。
個人的にはこのアルバムは、ディプレッシブではなく、ミサンスロピックという言葉がぴったりだと思います。
胸を熱くさせる様なメロウさがあるわけでもなく、特別キャッチーとも言い難いリフの応酬だけ、と言った感じ
の掴み所のはっきりしない作品なんですが、何度聴いても飽きないし長時間でもダレない、不思議なアルバムです。
このアルバムで今まで培ってきた一つのリフで延々持っていくスタイルを完全に確立した感もありますし、高く評価したいです。
比較は不可能ですが、より形態を極めたという点では今までの作品を凌駕していると言っても全く良い名盤だと思います。
四面デジパックにされているだけのことはあるし、Kanwulf自身も相当自信を持っているアルバムなんじゃないでしょうか。

死暗 ★★ (2007-01-20 01:05:00)