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Cruel Tranquility
元々はコンバットという名前で活動していたアメリカンスラッシャー、1986年にバンド名を変更、1989年にSteamhammerからメジャーデビューを果たします。先人達からの影響も巧みに取り込み築き上げたスラッシュサウンドはシリアスでクール、アメリカのバンドらしいコンクリートメタルサウンドは鈍色の光をギラリと放ち、こちらを睨み付けてくる。刻まれるリフと怒濤のリズムプレイ、強靱なビートをたたき出すドラムの手腕にも目を見張るが、個人的にはドラムサウンドが好きになれない場面があり、このミックスで良かったのかと思う瞬間もある。しかしギラギラとしたベースとの絡みがハマった時のエネルギーは凄まじいパワーを有しており、切り刻まれるギタープレイとかけ合わさることで極限的に破壊力を強めている。情報過多に追い込まれず破綻しないアイデアは、スラッシュ特有の先を読ませないスリルが張り詰めており、その筋のマニアならば大いに楽しめるでしょう。
メロディを追いかけ咆哮するシンガーもしっかりと唄っているのも好感が持てますね。
失恋船長
★★★
(2022-01-24 14:45:04)
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Cruel Tranquility
METAL MANIAと言えば、マイナーなスラッシュ・メタル・バンドの国内盤を積極的にリリースしてくれた
レーベルとして知られているが、数多あるそのカタログの中でも、個人的に特にお気に入りの1枚だったのが、
NY出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドNAPALMが、'89年に発表したこの1stアルバム。
リリース形態こそ、ドイツのプログレ・スラッシャーSIEGES EVEN(RHAPSODYのDs、アレックス・ホルツワースが嘗て
在籍していた事で知られる)のデビュー作との抱き合わせ仕様という、やっつけ仕事感がプンプンと漂ってくるモノながら、
内容の方は非常にハイクオリティ。エド・レプカが手掛けたジャケット・アートワークは伊達じゃないですよ!
噛み付くように歌う様が非常にカッコイイ濁声Vo、重厚なリフを刻む一方、都会的な憂いを帯びたメロディも紡ぎ出すG、
そして、楽曲にコンクリートの如き質感を付与するソリッドなリズム隊とが、猛然と突貫しまくるクールなスラッシュ・サウンドは、
畳み掛けるように疾走する必殺の名曲②⑦を筆頭に、NUCLEAR ASSAULTやD.R.I.に通じるクロスオーバー臭を濃厚に撒き散らしつつも、
緩急に富む⑥⑨を収録する等、スピード一辺倒に偏ることなく、ヘヴィ・メタリックなドラマ性や、ダイナミズム、
ヘヴィネス演出にも抜かりなし。丁度、2nd『BEST WISHES』を発表した頃のCRO-MAGSを彷彿とさせるカッコ良さ、
と言えばその作風が伝わるだろうか。あれを更に硬質にビルドアップした感じ?
昔購入した国内盤は、収録時間の都合上、1曲オミットされた不完全版だったので、
ここは是非とも完全収録のリマスター盤を再発して欲しいなぁ。
火薬バカ一代
★★
(2009-02-28 02:35:00)
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