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PHANTASMAGORIA (2010年)
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PHANTASMAGORIA
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解説 - PHANTASMAGORIA
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2010-11-18 20:45:51)

2010年発表の6th。

4thは未聴なんですが、5th「Legacy of Evil」と3rd「Ad Noctum」を比較すると、ドラムパートの過剰な音量が調整され、スピード感がより感じられるようになったり、キーだけでなく、よりリフを曲の根幹に据えた曲作りになっていたり、メタルとして完成度の高い方向を目指して進化してる印象がありましたが、今作もその延長線上にある作風ですね。

ただ、意外だったのは音質で、特にギターの音が前作よりも明らかにノイジーな質感になってます。このギターの音質が、キーの神秘的な音色と上手く噛み合い、何か超常的で、人知を超えたものが降臨するような、オカルトでカルトなムードが色濃く出ているように思います。
特に「Dark Winds」のようなスローな曲は、最近のLUNAR AURORAや、「Drawing down the Moon」期のBEHERITに匹敵する神秘性・魔性が感じられます。

また、個人的に評価したいのは、Daemonのヴォーカルの進歩。彼のヴォーカルは、太くはあるけどそこまで印象深くはなかったんですが、今作では腹の底から叫ぶような、喉を引き裂くような気合の入った絶叫で素晴らしい。粗めの音質とも相俟って、プリミティブ系以上の邪悪さを醸し出していると思う。

前作を聴いたとき、良い作品だとは思ったけど、このままの路線で進歩したら、SIRIUS辺りと似た世界観になってしまいそうだと危惧していたんですが、今作はそのままではなく、カルト方向にも進歩しているのが嬉しい。DARKSPACEなどの情景系と異なり、がっつり展開のあるタイプで、70分超えは少し食傷気味になると言えなくもないんですが、独りブラックになっても質を落とす事のない力作だと思います。



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