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So This Could Be You / Conspiracy (火薬バカ一代)
Conspiracy (火薬バカ一代)


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So This Could Be You / Conspiracy
イントロは仄かにブルージーな色合いも漂うものの、聴き進めるにしたがって
マイケルの熱唱もメロディも憂愁の度合いをどんどん増していく構成に舌鼓(耳か)
を打つ逸品。分厚いコーラスに包まれた終盤の盛り上がりっぷりには
辛抱堪らんものがありますよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-05-02 01:16:08)


Conspiracy

LETTER XやJADED HEART、ZENO、その他様々なバンド/プロジェクトへの関与で知られるドイツ出身の実力派シンガー、マイケル・ボーマンが、元NIGHTWISHのアネット・オルゾン(Vo)らをゲストに招いてセルフ・プロデュースで制作、’06年に発表した2枚目のソロ・アルバム。
グラミー賞の「ロック・アルバム部門」を始めとする多数の部門にノミネートされるほどヨーロッパ方面では大ヒットを飛ばした作品なのに、日本盤の発売はなし。まぁ例え権威ある賞に絡もうとも、つまらない内容だったならばそれも止む無しですが、ここに収められているのはJADED HEARTと方向性を同じくする、非常に日本人好みの哀愁のメロディアスHRサウンドなんすよ。話題性もクオリティも十分なんだから、日本盤出してくれても良かったじゃんねぇと。逆に話題作過ぎて権利料が高騰してしまったのか?
あとヒット作ということで、てっきり売れ線志向のポップな作風(1stソロはアコースティックな仕上がりでしたし)が託されているものとばかり思いきや、重厚な憂いを湛えたOPナンバー①で幕が上がる本編は、マイケルのハスキー・ボイスによる熱唱と厚く盛られたボーカル・ハーモニーが映える欧州風味強めの楽曲が過半数をキープ。中でも魂篭った歌声がメロディのフックラインを際立たせるバラード⑦、壮麗なコーラス・ワークに彩られたサビメロが放つ哀愁にグッとくる⑧辺りの出来栄えは絶品ですよ。
シンガー/ソングライターとしてのマイケル・ボーマンの魅力全開な力作。少なくないファンが本作を彼のベスト・ワークに挙げているのも納得ですね。

火薬バカ一代 ★★★ (2023-04-28 01:28:18)