フュージョンの第一人者として、人気ギタリストとして有名な彼だが、実はデイヴィッド・フォスターと歌モノAORのアルバムも80年代に作っている。それが「RIT」「RIT2」だが、特にこのアルバムはAORの名盤としても名高いアルバムだ。①の「MR BRIEFCASE」からして最高の仕上がりだし、大ヒット曲④「IS IT YOU?」も最高! 参加メンバーもジェフ・ポーカロ、デビッド・ハンゲイト、グレッグ・フィリンゲイスの新旧TOTO連中に加え、デビッド・フォスター、ハービー・メイソン、ビル・チャンプリンなどなど豪華。
名盤1stと共に去年めでたくリマスター再発された、FMの2ndにしてメロディアスハードロックの超名盤。 あのデズモンド・チャイルドをはじめとした外部のソングライターが参加したハイレベルな楽曲を、エッジを備えたギターとキラキラしたキーボードで味付けしたサウンドで包み込んだメロハー好きにはたまらない音楽。「VITAL SIGNS」の頃のSURVIVORをもう少しハードにした感じとでも言うべきか。 この頃のFMはそのサウンドの方向性から、ぱっと聴いただけだとアメリカのバンドと勘違いしそうだが、根底に流れているのは英国のブルースロック。その役目を担っているのがこのバンドの最大の売りであり、メロディアスハードの世界の至宝、スティーヴ・オーヴァーランドのソウルフルかつブルージーな歌唱だろう。ポール・ロジャースとマイケル・ボルトンを足して2で割ったような歌声と歌唱は絶品で、アメリカナイズされたポップな楽曲をレベルを何段階も上げている。 捨て曲なんて無いし、「BAD LUCK」「SOMEDAY」「EVERYTIME I THINK OF YOU」「THE DREAM THAT DIED」なんかは文句なしの名曲。個人的には墓場まで連れて行きたいアルバムのうちの一つ。 「SOMEDAY」は個人的にはもちろん、このFMバージョンが最高。