選曲に関しては、千人千様の要求があるでしょうが、恭司さんが選んだだけあって、僕的には文句なしです。ライブヴァージョンはあるものの、Ⅲの全曲収録はやはり評価できます。特に"Pains Of Love"や"Too Late To Turn Back"のようなライヴ映えする曲がライヴでしっかり収録されているのはエライ。全曲全てのフレーズを覚えるまで聴きこんでるのですが、やはり、また聴き入ってしました。明らかに"LEGACY"よりも満足度が高いベスト盤であるでしょう。 恭司さんのライナー読んでも感じますが、まさに奇跡のバンドとは彼らのことでしょう。 しかし、恭司さんのライナーの最後のフレーズはまさかの再結成を匂わしてませんか?
僕は発売当時から、このアルバムを聴きまくり、あくびが出るほど聴いていた。 だから、もはや、なんの違和感もない。 しかし、I&Wから入った人には、確かに聴きにくいだろう。 でもね、よく聴くと"Caught in A Web" "Innocence Faded" "Lifting Shadows off A Dream"を始め、さほど重く暗い曲が支配しているアルバムではない。中盤の組曲が聴きどころだろうが、随所に入る明るいフレーズから"重い"印象はない。個人的には"Space-dye Vest"が好きなんだが、これは確かに暗い(笑) 上でJamさんがおっしゃるように、 『「I&W」、アレってさ、結局は彼等にとっての突然変異的なもんであってさ、DTの代表作であるかのように考える事には無理があるよね、、、と今は素直にいえるのだが、当時は恐くていえなかった(爆)。』 というのは正解だと思う。 まぁ、とにかくI&WがDTの全てだ!という人の意見を聞きながら聴くと損をすると言うことで、何回も聴いてみてください。
前後作に比して、なんだか話題性は乏しいアルバムだけど、スラッシーな名曲が多いです。 個人的にはピストルズのカヴァーは要らないけど、"SET THE WORLD AFIRE"の爆音や "MARY JANE"の怪しいイントロ、ギターソロ、"502"の疾走感、SE、 "IN MY DARKEST HOUR"の絶望感~疾走の流れ、いわずもがなの"HOOK IN MOUTH"と 良質な曲が多いと思う。 いやぁ、久しぶりにまともに聞いたので、懐かしさが先行してしまったかも。それは認めなきゃ。しかし、御薦め。
ピーター・ゲイブリエルが脱退するまでのGENESISの作品としては比較的聴きやすい6枚目。それゆえか、ゲイブリエルはこのアルバムを気に入っていない反面、フィル・コリンズは、自らのヴォーカルナンバー(M-4)も採用され(?)ゴキゲンなのか、好んでいるらしい。全英で3位になるヒット作であり、その後の2人のソロを見てもわかるように、やはり2人の意見は食い違うわけだ。 僕なんかはタイトルにENGLANDが付き、ジャケットにイングリッシュガーデンとロウンモウアーが描かれているだけで、既に買いの対象であり、その上内容も素晴らしかったので得した気分だ。 中でも、M-1"Dancing With The Moonlit Knight"、M-2"Firth Of Fifth"、M-5"The Battle Of Epping Forest"は僕好みのプログレ進行の佳曲。特に"Firth Of Fifth"はイントロも良いし、中間の泣きのギターパートも素晴らしい超名曲。それから、インストのM-6"After The Ordeal"も秀逸。また、ゆったりほのぼのした(途中で転調するけど)M-7"The Cinema Show"や、結構ポップなM-2"I Know What I Like (In Your Wardrobe)"もジェネシスっぽさを保っているのは流石だし、彼らのうまさだなぁ…と。そして、プログレではよくある手法、M-1のリプライズ、M-8で幕を閉じる。こりゃ名作だ!!