これが世に名高い、RADIOHEADのセカンドアルバム。時代を反映してか、ちょっとしたグランジ色も伺えるが、さすがに一筋縄には評価できない好作。トムのしなやかなヴォーカルが、単なるグランジとの違いのポイントの一つではあるが、彼独特の世界観から描かれる歌詞の世界も堪能する必要がある。 とりあえず、M-1の思わせぶりなブレークビート風のイントロから、期待感が高まる。シングルカットされたM-3も普通にポップな楽曲だが、辛辣な歌詞は訴える。M-4の大らかなナンバーは歌詞を味わうことにより、この曲への印象が一転することだろう。M-5~M-9は当時のシーンを考慮すれば、それほど悩まなくてもいい?作風であるが、どの楽曲も彼ららしい美しさを兼ね備えている辺りが素晴らしい。M-10の"BLACK STAR"は、メロディーとダイナミズムが素晴らしく、僕個人ではこのアルバム内で、M-12"STREET SPIRIT"とともに、1、2を競う名曲だと思う。M-13、M-14はボーナストラック。特にM-14"KILLER CARS"は昔からのナンバーなんですが、ここでも違和感ないです。 実は発売当時はRADIOHEADを知らなかったんですね。で、渡英している時に薦められたが聴かずにいて、TV(TOP OF THE TOPS)や、BBCRADIO1、パブのジュークを聴いているうちに耳に残り、帰国後購入した作品です。イギリスの街で見た女の子がこのジャケのTシャツを着て歩いてるのを見て、結構ヘヴィーなバンドなんだろうなと、不審に思ってました。そんな僕の心を最初につかんだ曲は、なんとTOP OF THE TOPSでみた"STREET SPIRIT"でした。ホームステイ先のおばさんも「この子、なんて歌ってるのかわかんないよ、まったく…」と語ったくらーい名曲で、落込んだ時に聴くと、すぐにでも泣いてしまいそうです。 まぁ、しかし、このアルバムが彼らの最高傑作である期間は短く、次作が出るまでの間のことでしたね。
皆さん、なかなか手厳しい。確かにZEPなんですが、ここはけなす場所ではないので…。 いやいや、今となっては…の聴き方で。 じっくり聴いてみると、80年代後半のハードロックの醍醐味は全て吸収しており、バンドとしてのバランスもよく、初めて聴く曲もなぜか懐かしく聞こえたりもします。当時は"Get It On"しか知りませんでしたが、もろ"Since I've Been Loving You"しちゃってるM-3"What Love Can Be"なんかも結構気に入ったりしてます。好きで尊敬しているバンドの真似とまではいかないまでも、憧憬から始まり傾倒していった末、クオリティーが高かったが故に、バッシングにあった彼らをかわいそうには思います。偏見なしで聞くと以外に楽しめるので驚きました。全米12位を記録。ああ、この時代は…(涙)
メイデンの元ヴォーカリスト、ポールディアノ率いたKILLERSの1992年発表のアルバムですが、ポールの評価が低いのか、アルバムの評価が低いのか、はたまた知名度が低いのか、誰もバンドの登録すらしてくれなかったのね。 いや、1曲目からなかなかかっこいいナンバーでこれ1曲で買えとは言わないけど、そんなレヴェル。T-REXの"Children of The Revolution"もはまった感じのカバー。5曲目のミディアムな曲もかっこいい。ラストはメイデンのファーストに収録されてた、ディアノも作詞で係わった名曲"Remember Tomorrow"。泣かせるねぇ。へへ。その他も「うむ!」と唸らせる曲・フレーズ多数で、可及的速やかに買いだと思う。その他詳しい事は↓に来た人が書いてくれる事でしょう(?) しかし、なんてったって、KILLERSのMURDER ONEですから、良い子は手を出さないってなもんだけど。
そうですね、リジーは僕にとっても特別なバンドです。 入ったのは、実は、ハードロッカーだった頃、サイクスからのお誘いで(藁)"Thunder And Lightning"でした。時がたって、今度は深夜の酒井S氏からのお誘いでStill In Love With You(LIVE)から、再びのめり込む。"Thunder And Lightning"も大好きですが、僕の中での位置付けはもう別バンドです。だから、このサイトでの"Thunder And Lightning"の評価が高いのは当然だとしても、それを上回る、"Live And Dangerous"の評価に驚くとともに、みんなわかってるなぁ…と、独り言。
サーペンスから入ったファンは多い。そりゃ、このアルバムから入った人が、このサイトにいたら逆にびっくりだ。サーペンスからのファンが、ここまでたどり着くことに意義がある(笑) ここに展開される音像は全くメタル臭のない、正統派ブリティッシュハードロックであり、70年代の最後に産み出された、バンド史上1,2を争うほどの大傑作である。若き日のカヴァデイルはセクシー&ソウルフル。僕を含めたサーペンスからのファンはまず"SLIDE IT IN"を聴き、それからこれを聴くと意外にすんなり入れるでしょう。
しばらく追っていたVOW WOWでしたが、この作品は解散後はじめて聴いた。それゆえなのか、散りゆくイメージが強く、なぜかまとまらない印象を受ける。アメリカのマーケットを意識しようとした作風が、実はそうなりきれずに、ブリティッシュな湿り気(ここが彼らのよさ)を多分に残した作風となったのが、その要因のように思われる。だから、各曲間にギャップがあり、中途半端に感じてしまうのだろう。僕なんかは逆にアメリカになりきれなかった彼らを評価したいが…。 CMソングで、シングルカットされた"Tell Me"もC/Wの"I'm Gonna Sing The Blues"も収録だが、流れに乗っていない(かなり豪華な)ボーナストラック的印象。"Black Out""Speed"をはじめ、名曲ばかりなのに、アルバムを通すと寂しく、バラバラに感じてしまう。The Beatlesの"Let It Be"のような。 誤解のないように、Ⅲ、Ⅴのような凄まじい緊張感・一体感が感じられないだけで、しかし、各曲ごとのクオリティーは比類なきまでに見事です。
"ALL RIGHT NOW"しか知らなかったので、"ALL RIGHT NOW"を基本に予想してたら、いい意味で?痛い目にあった名盤。この間は天才的だ。こんなにも英国的な渋いロックアルバムにはそうそう出会えるものではない。スカスカ?いい意味で(そればっかかよ!)確かにスカスカですな。この間<ま>というか、空間・空白がすごく良いんですけど。
プログレファンには評判悪いけど、80年代洋楽テイストを好み、プログレべったりでない僕のような人には、予想外にスッキリ、且つ、ばしっ!と響いてくる作品。Owner of a lonely heartは聴き飽きた感がしてたけど、ここで聴くと、アルバムと見事に溶け合って、また違った魅力が出てくる。90125YES侮ってましたね、すんません。