「Hungry For A Game」は89年に日本で発売されましたがこれが非常に上質なメロディアス・ハードを作ってくれました。 ちょっとはかなげな歌を聞かせてくれるトーベン・シュミットのメロディセンスが光る名作でしたね。 JOURNEY風サウンドで、この後出てきたVALENTINE(HUGOがいた方です)と共にJOURNEYクリソツB級バンドとして楽しませてもらいました。 といっても歌メロはよく聞くと北欧テイストだったりします。 この作品の聞き所はやはり、冒頭の「Hungry For A Game」「Joanna」「Somewhere In France」の「ちょっとあんたやりすぎじゃないの?」と言わんばかりの名曲の流れです。聞いている方が恥ずかしくなるくらい美しいメロディです。まあ、「Joanna」のAメロはまんまYESの「Owner Of A Lonely Heart」だったりしますが売れる音をよく研究した跡が見えますね。 また、ヤン・ピーターセンのギターも、時にはゲイリー・ムーア風だったりニール・ショーンだったりするなど弾きすぎないけど上手いプレイでトーベンの曲を盛り上げています。Keyも当時は派手に聞こえたかもしれませんが、現在の意味のないキラキラ乱発系のバンドのプレイよりもかなり抑えめで、バンドのアンサンブルを壊してはいません。
楽曲自体も非常によく、NOCTURNAL RITESを彷彿とさせる「Nightmare」はコブシが上がりますし、「Who I Am」はヘヴィでザクザクしたイントロからキャッチーなサビメロへと至る展開の仕方が見事です。MASTERPLAN的な「Moment Of Truth」は、まさにヨーロピアンメタルの王道を行くミディアムナンバーではないでしょうか。 DGMやMANIGANCEほどスピーディーな曲はないですし、彼らのような派手さはないですが、前者とはまた異なるプログレテイストを交えた噛めば味の出る欧州メタルです。
・全盛時のライブDVD、「Live And Dangerous」が装い新たに再登場します!! 映像にデジタル処理を施し、音声もDTS 5.1ch(予定)となる他、1983年5月2日、BBC用に収録されたジョン・サイクス(g)在籍時のライヴ映像に加え、『Top Of The Pops』出演時の模様も追加される予定。国内盤発売は7月26日を予定しているということです。 ttp://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=11712
「THUNDER SEVEN」「THE SPORT OF KINGS」の大衆性と「ALLIED FORCES」「NEVER SURRENDER」のダイナミックさがいいバランスを持っており、80年代の集大成的な出来である。一番の聞き所は出だしの3曲。特に3曲目の「Headed for Nowhere」におけるスティーブ・モーズとリック・エミットのギターバトルは圧巻。全体を通して「カナダの人間国宝」リック・エミットのテクやセンスが光る。これを最後にリックが脱退したのは残念。
「POP化が進んだ」「産業ロックみたい」と言われるが、楽曲の良さではこの作品が一番だと思う。「Embrujo~Play with the Fire」だけのために買っても損はない。初めて聞いた当初は「Somebody Out There」のポップさに「軟弱」のダメ出しをしたが、聞き込んでみると非常に質の高いHR作品だ。
ウリの歌がかなりまともになっている。(他のVOも歌ってる?)そしてなによりも、楽曲の完成度が「美300%」まさにネオクラのあるべき姿です。「WHY?」の官能的な泣き節から、流れるような速弾きに至るソロは芸術です。YNGWIEさん、ソロはこう弾くんですよ!と最近のYNGWIEに言ってやりたい!圧巻は「ELEISON」から「SON OF SKY」への流れ!これだけでもCD代惜しくない!!!!
YESの凄いところを上げよといわれれば、まずは、長さを感じさせない構築力やメロディが一番だ。それがポップ化が進んでも、聴かずにいられなくなる原因であろう。YESの楽曲は、THE BEATLESやサバス、RAINBOW、DREAM THEATERらと並ぶ「安心して聞ける楽曲」だからこそYES歴を15年も続けられた。 しかし、私の心を未だに捉えているのは「YES状態」なる不思議な現象だ。G、B、Dr、Keyが思い思いの超テクニカルフレーズを同じ小節内で叩きつけて普通だったら曲が崩壊してしまいそうなのに、絶妙にまとまっている……本当に不思議だ。マジックだ。 「THE YES ALBUM」「FRAGILE」「CLOSE TO THE EDGE」に見られるYESの全盛期はこのような「不調和の調和」が成立していた。 今になって思うに、これはクリスとビルのリズム隊があったからこそできた技なのかもしれない。 アラン・ホワイト加入後は、次第に各パートが分離しているように感じるし、YES状態を成立させようとしても「ちょっと無理してるんじゃないの?」と感じることが少なくない。 「GOING FOR THE ONE」の頃からは、むしろタイトな演奏が増えているし、そちらが、よい意味での緊張を生んでいる。「若さ」故に成立した不調和の調和といえばそれまでだが、どうもYESには「YES状態」を求めてしまうのはなぜだろう。 リズム隊の重要性をしみじみと考えさせられる。というわけで、最近YESを知った人、「THE YES ALBUM」「FRAGILE」「CLOSE TO THE EDGE」は必聴です!