とにかく売れたい!との思いが伝わってくるアルバムです。所謂産業ロックの方向性で大衆にアピールしようという意図が見えてきますが、たしかにプログレロックとしてのKANSASにとっつきにくさを感じている人には、受け入れられる一枚です。実際にもろHRの1曲目SILHOUETTES IN DISGUISEで初めてKANSASを聴いた人は、かなり印象が変わったみたいでした。
個人的に気に入ったのは、1,2,7,10くらいで、他の曲は、それほど良いと思わなかった。一曲が無闇に長いし、前作のLet The Hammer Fallの方が良かった。(音、最悪だけど)とは言ってもスティーブ・ハリスのギターは相変わらず泣きまくりだし、思い切りオッサン顔になっても変わらぬハイトーンを聴かせるトニー・ミルズのVoも素晴らしいので、メロディックファンは必聴ですね。