いきなり首根っこつかまれ引きずりまわされるような、危険、凶暴なまでの勢いがラストナンバーまで続く。(Anarchy In the U.K.はご愛嬌だが。) それでもIQ高そうな曲構成は相変わらず。 知能指数の高い極悪ヤンキーがクスリ摂取して凄いスピードでカミソリを振り回し、スプリンター真っ青の勢いで走り抜ける姿がすごくカッコ良く見える。 という感じのアルバム。
「Fool for Your Loving」のヒットによる出世作。これまでのロックンロールスタイルに米国南部のリズム&ブルーズの濃さが増したアルバム。 とにかく楽曲、演奏と、脂ののりきった時期の輝きに満ち溢れている。 捨て曲一切なし、ソウルフルな名曲で詰められた名盤。最高傑作。 ちなみにジャケットの絵?なんだけど、「TROUBLE」の裏ジャケの写真をそのまま加工しただけなんだよね。 バーニーとイアン以外。気が付きました?
ゲーリーは本作をハードロック最後のアルバムとして覚悟したのだろうか。 バラエティ豊かで、ハイテンション、エッジの効いたカッコよくて味のある名曲揃いだ。ハードロックとしてやれることをこのアルバムに詰め込んだって意欲に溢れている。「Led Clones」のロック的反骨精神もその表れかな。 それに「The Messiah will Come Again」に、彼の、後の音楽的方角を突きつけられる。 余計な事考えずに聴けば楽しめるアルバムだと思いますよ。
2枚目にしてランディ・ローズの遺作となったアルバム。 どうしてもランディのギターに意識的に耳を傾けて感傷に浸ってしまう。 それに、なかなか冷静に評価できずに、つい感情的になってしまうほど彼らの楽曲、演奏が素晴らしいのだろう。 最後を飾る、妖しく美しい「Diary Of A Madman」は圧巻の一言に尽きる。
書き込み少ないですな。意外であり、ちょっと残念。 特に代表曲も無いし、誰もが認める超名盤とは言わないが、SABBATHにとって、HR/HMという音楽ジャンルにとって、非常に重要な存在のアルバムだ。80年代頃から広まったヘヴィメタルという特有の音楽からさらに細分化し、○○メタルというジャンルが確立、今日に至る根源は、少なからずこのアルバムの存在にあるとしか思えて仕方がない。 前作以上に高音域が増えたオジーのヴォーカル、さらに硬質でエッジの効いたトニーのギター、ビルとギーザーのリズムのうねり方を分けて聴いても、前作までのSABBATHとは少し違う、80年代以降に出てくる、数多くのへヴィメタルバンドに共通するものを感じずにはいられない。 「Symptom of the Universe」「The Writ」はいい例だろう。 しかしながら、勿論、そんな大袈裟な講釈なんか省いても充分に聴きごたえのあるSABBATHアルバムだから聴きましょう!!
メロディアスさをちりばめつつ、へヴィな仕上がりはオジー在籍時の初期の雰囲気によく似ている。ロニーも、元RAINBOWでなくBLACK SABBATHのヴォーカリストとして完全に定着しているし、アルバムの完成度を考慮しても前作「HEAVEN AND HELL」にもまったく劣っていない。 「Sign of the Southern Cross」は圧巻であり、「Over and Over」も感動的だ。 "おお! これぞBLACK SABBATH!"とつい叫んでしまうのは明らかに本作である。
今さらながら、間違いなくHM/HR史上に残る傑作、名盤だ。 「NEON NKIGHTS」「CHILDREN OF THE SEA」「HEAVEN AND HELL」「DIE YOUNG」の突出した4曲に尽きる。 俺個人も大好きなアルバムであるが、あえて言わせてもらうと、"おお、これぞBLACK SABBATH!"の褒め言葉は次作「MOB RULES」の方がふさわしいと思うが。
BLACK SABBATH史上最も不気味で邪悪なアルバムだ。ギランのハイトーンヴォーカルがそれらを引き立たしている。このバンドは、代々ヴォーカリストの活かし方が本当にうまい。ヴォーカリスト、方向性は違えども、これぞBLACK SABBATH!と言える。これだけ徹底的に作られたアルバムにはなかなか出会えない。傑作、名盤だ。
若い頃、ジャケットがあまりにカッコ良かったので、何も考えず買ったアルバム。ジョーのヴォーカルが冴え、リッチーのギターも響きわたった、個性豊かな曲ぞろいだ。前後作の「DIFFICULT TO CURE」「BENT OUT OF SHAPE」のまとまった感に比べ、本作は自由奔放に作られた感がある。RAINBOW史上最も好きなアルバム。「Stone Cold」なんて聴所満載だ。