1986年リリース、記念すべき10枚目となるオリジナルアルバム。全9曲で41分の作品。 ドラマティックな英国産様式美HMを体現していた名作『DEFENDERS OF THE FAITH』の次に、 このポップで明るいアルバムですからね、なんだか拍子抜けしてしまうというのもわかります。 でも、これはこれで良いアルバムだと思いますよ。 いわゆる超名盤とかではないでしょうが、キャッチーな良い曲ばかり揃えてますし、非常に楽しく聴けます。
ボートラとして収録された、ANGEL WITCHのカヴァー。 ちゃんとバンドなりにアレンジした"Let There Be Rock"とは違って、 なんだかやっつけっぽい感じ…。ラフ過ぎるというかな~。 こんな中途半端なカヴァーを入れるよりかは、普通に"Powerplay"で終わった方が良かったと思う。
1978年に発表された、ライヴアルバムの名盤として有名な作品ですね。 上のみなさんがおっしゃるように、本当に素晴らしいライヴアルバムで、 スタジオ版を軽く上回るテンション、そして完成度を誇っています。 独特な味わいのあるフィルのヴォーカル、気持ち良くスウィングしているダウニーのドラミング、 抜群のコンビネーションでリフ・メロディを奏でるツインギター(特にロボの泣きのギターが最高!)。 全てが噛み合っていて、THIN LIZZYの魅力を余すことなく伝えてくれるアルバムです。 中でも、"Still In Love With You"。この名曲、名演は多くの人に聴いてほしいと強く思います。
98年発表の3rdソロアルバム『PRECIOUS ONES』の1曲目、"In Your Eyes"をタイトルナンバーにしたEP。 3曲の新曲も収録していて、どれもソロアルバムで聴かせてくれたような、穏やかで素敵なラヴソングです。 3分弱のアカペラ"All Fall Down"はソロならではの試みですね。 "The Miracle Is You"と"Be My Fantasy Tonight"は6分越えの曲で、上質なロマンティックナンバー。 アルバムが気に入った方は、ぜひともこのEPもゲットしちゃってください!
86年に2nd『PLEASURE TO KILL』を発表した後、同年にリリースされた3曲入りのEP。 ①"Flag Of Hate"は、1st『ENDLESS PAIN』収録曲の再録で、シンプルでパワフルなスラッシュチューン。 よりファストかつアグレッシヴに、カッコよくなっています。タイトルトラックにふさわしい名曲です。 ②"Take Their Lives"と③"Awakening Of The Gods"は、それぞれ約6分半と7分半の長尺曲。 前作でも1曲、"The Pestilence"という長めの曲があり、それは少々ダレ気味にも感じられましたが、 今作における2曲は、曲構成が非常に巧みに仕上がっていると思います。 ①は直ぐに気に入りましたし、②と③も時間を掛けて好きになりました。 現在は、『PLEASURE TO KILL』とカップリングで売られています。どちらも名盤ですのでぜひ!
「今でも君のことをこんなにも愛しているから、今の彼と終わってしまったら、 俺はいつまでも待っているから、俺のところへ戻っておいで。二度と君のことを泣かせないよ」 という歌詞もメロディと相まって沁みて、涙が浮かびそうになるほど熱くなってしまう。 「I'll be there when it's over.」のコーラスも一緒に歌わずにはいられません。
1992年に発表された2ndアルバム。全12曲で58分の作品。 基本的には前作と似たような音で、これも非常に良いアルバムだと思いますよ。 ちょっとブルージーさが薄まって、シンプルでポップなロックに近くなったような印象ですね。 前作でいう"Innocent Days"・"I'll See You In My Dreams"のような、 超強力なキメ曲はないかもしれませんが、良曲揃いの、バランスの良い作品です。 ①"Thunder And Lightning"や⑥"Time To Burn"のようにリフで攻めるノリの良いHR、 ④"Stay"・⑧"I'll Be There (When It's Over)・"⑩"Without You"などの哀愁メロディアスナンバー、 ⑤"Lost In Paradise"や⑪"Now Until Forever"のような美しいバラード、という具合に粒揃い。 デビューから2作続けて完成度の高いアルバムで、GIANTというバンドの実力の高さが窺えます。
アメリカンHRバンド、GIANTが89年に発表したデビューアルバム。全11曲で55分の作品。 ジャケットのような、乾いて荒涼とした風景が似合う音ですね。こういうのもまたアメリカン。 ブルージーな要素がありながらも、懐かしさや暖かみを感じさせるメロディも魅力的です。 ④"I'll See You In My Dreams"は絶品のバラードですね。