RAINBOWを脱退後、1981年に発表した、3枚目となるソロアルバム。全11曲で39分の作品。 ソロアルバムということで、やはりグラハムの趣味全開のアルバムになるのは当然か。 お得意のオールディーズ風のポップソングが目立ちますが、こういうのは自分はどうも苦手ですな。 ただ、それなりにハードな曲もありますし、次作『HERE COMES THE NIGHT』よりは、 よっぽどHR/HMリスナーの耳にも聴きやすいのではないかなと思います。 なんといっても、コージー節が満開のドラミングを楽しめるのが良いですね。
リマスター版『PHENOMENON』に収録された、アルバムのアウトテイク。 地味で古臭い感じがしますね。これはアルバムに入れないで正解でしょう。 "Give Her the Gun"・"Sweet Little Thing"にしても似たような印象がありますし、 『PHENOMENON』収録の10曲は本当に絶品の曲揃いだったんだなぁと、 リマスター版でこれらの曲を聴いて、改めてそう思いました。
2013年にリリースされた3rdアルバム。全10曲で44分の作品。 83年の1st『COURT IN THE ACT』リリース時のメンバー5人で製作され、 SATANのオリジナルアルバムとしては、26年ぶりとなる3枚目です。 これが本当に素晴らしいアルバムで、感動しましたし嬉しくなりました。 これぞ理想の正統派HMです。それをNWOBHMで輝いたベテランバンドが体現してくれましたね。 「ヘヴィメタルってどんなの?」って聴かれたら、これを差し出したくなるような、 そんな、自分が思うHMの魅力がたっぷりに詰まった作品だと感じました。
この曲は、トニー・マーティンは曲作りに関与しておらず、 前任ヴォーカリストのチャールズ・ボウヤーがクレジットされていて、コーラスでも参加しています。 その為か、普段のトニーらしくない歌メロが聴けて、サビの「There's only heartache in the」の、 「heartache」で一気にハイトーンへと昇るところが非常に印象的ですね。
①Speed King / ケリー・キーリング(Vo)、イングヴェイ・マルムスティーン(Gt) ②Space Truckin' / キップ・ウィンガー(Vo)、トニー・マカパイン(Gt) ③Stormbringer / グレン・ヒューズ(Vo)、ジョン・ノーラム(Gt) ④Rat Bat Blue / リッチー・コッツェン(Vo,Gt) ⑤Lazy /ジョー・リン・ターナー(Vo)、イングヴェイ・マルムスティーン(Gt) ⑥Maybe I'm A Leo / ポール・ギルバート(Vo,Gt) ⑦Smoke On The Water / ロバート・メイソン(Vo)、ラス・パリッシュ(Gt) ⑧Fireball / ドン・ドッケン(Vo)、レブ・ビーチ(Gt) ⑨Hush / ジェフ・スコット・ソート(Vo)、マイク・ヴァーニー(Gt) ⑩Woman From Tokyo / トニー・ハーネル(Vo)、ヴィニー・ ムーア(Gt)
楽曲10曲中8曲がいわゆる第2期からの曲で、『MACHINE HEAD』が最多で4曲、 『IN ROCK』が1曲、『FIREBALL』が1曲、『WHO DO WE THINK WE ARE』が2曲です。 そして、第1期から"Hush"と第3期から"Stormbringer"で、第4期以降からは採り上げていません。 "Highway Star"や"Burn"でなく、"Rat Bat Blue"や"Maybe I'm A Leo"を採り上げたのは意外ですが、 それらの曲は特に上手くハマっていると思います。