80年代のロニー在籍時のオープニングナンバーの"Neon Knights"・"Turn Up The Night"のような分かりやすい疾走曲とは180度異なり、へヴィで重々しく、威厳を感じさせるような曲です。 バックのサウンドが消えたときに残る、ロニーの粘っこくも怒りに満ちたヴォーカル、これのインパクトがとても強い・・・。 終盤でギターソロからスピードアップしますが、ここもまたイイ!
と,こう書くと不満タラタラなのかと思われそうですが,全然そんなことはありません。 むしろ,名作といっても差支えないと思っています。 初めはあの3部作を期待し過ぎる余りにガッカリ感が強かったですが,何回も聴くとこの良さが分かりました。 ②"Cross Of Thorns"・⑥"Dying For Love"・⑧"The Hand That Rocks The Cradle"・⑨"Cardinal Sin"は超名曲だと思うし、①"I Witness"・⑤"Immaculate Deception"・⑪"What's The Use"もかなり好きです。 それに,各曲に個性があってつかみやすいし,アルバム全体のバランス・配置もいいですしね。 でも,トニー・マーティン時代の『THE ETERNAL IDOL』・『HEADLESS CROSS』・『TYR』の3部作は, どれも自分にとって超名盤で愛おしく,このアルバムもそれらに並べる可能性を秘めてたと思うんですが・・・。 個人的には,「かなりいいアルバムなんだけど,実に惜しいなぁ・・・」という感覚が残るアルバムです。
ハイトーンが衝撃的に飛び出すわ、スタジオ版以上にキレまくりだわ、 中音域の渋さも超魅力的だわ、その上MCも完璧と、非の打ちどころなし! こりゃ~、『UNLEASHED IN THE EAST』の時よりも、よ~っぽどいい声してるわ。 その上,バンドのプレイも隙なし,セットリストもJUDAS PRIEST・FIGHT・HALFORDから, 選りすぐりの名曲ぞろい、さらに音質もいいとくりゃ~、もう買うっきゃないっしょ!
METALLICAのインストは,"Orion"や"To Live Is To Die","Suicide & Redemption"にしてもそうだけど, リズムパートのみの部分がやたら多くて、ともすればデモ段階のを聴いてるような気分にもなる。 "Orion"はそのリズムパート(リフ)がかなりカッコいいからそれが引き立ってイイけど, 他のインスト曲は正直もうひとつかなぁと思ってた。 でもやっとこの曲の良さがわかってきた。少々冗長にも感じるけど,ヘヴィかつドラマティックでイイと思う。
さてこの名盤の締めの1曲ですが、これも凄まじい曲! 特にギターソロがかなりイケてます。それと2:13・4:03のベースソロも。 3:36辺りのリフのとこでも、ベースの唸り具合がカッコいい! あと,最後のセリフは何て言ってるんでしょうね?「Go ahead and run! Run home and cry at Mama!」かな? う~ん、なんか後味悪くないですか?(笑)