このアルバムでは"Highway Star"・"Smoke On The Water"・"Lazy"・"Space Truckin'"ばかりが取り上げられて、他の曲は軽視されがちだけど、この曲はそれらに肩を並べる名曲だと思います。 何といってもドラムソロ・ベースソロも含めて各メンバーの魅せどころがあるのがうれしい。 終わりと見せかけてまだ続くのもなんかいいね。
1983年に発表された3rdで、大ヒットを記録したアルバム。 次作以降と比べると、まだ洗練度は高くないかもしれませんが、その代わりに、 ①"Rock!Rock!(Till You Drop)"・②"Photograph"に顕著なように、若さあふれる元気さ、 ③"Stagefright"のような、アグレッシヴで伝統的なHR/HMの要素が多いのではと思います。 他にも、④"Too Late For Love"や⑥"Foolin'"も非常に良いですね。 個人的には、良い曲とそれ以外の曲の差があるように感じられるので、 全体的な完成度では次作に劣るものの、LEPPSの魅力満載のアルバムだと思います。
『ADRENALIZE』発表後の,2曲の未発表曲と,アルバム未収録のシングルB面曲で構成された企画アルバム。 シークレットトラックを含めて全14曲ですが、同じ曲のヴァージョン違いもあるので、 実質11種類の曲を収録していて、カヴァーソング2曲も含まれています、 現在シングルの購入は難しいですし、オリジナルアルバムしか持ってない方にとっては、 日本盤『ADRENALIZE』のボートラである"Miss You In A Heartbeat"・"She's Too Tough"を除く、 他9曲全てが初聴きのはずです。もちろん、それを輸入盤で買った人は全曲カブリなしです。 また、既出の楽曲も、部分的にリレコやリミックスも施されているので、 以前のヴァージョンそのままで収録されている曲はありませんよ。
肝心の楽曲の内容も、ダークな面をみせる新曲①"Desert Song"・②"Fractured Love"に、 楽しげなグラムロック系のカヴァー③"Action"・⑦"Only After Dark"、 名アコースティックバラード④"Two Steps Behind"(エレクトリックヴァージョンもあり)、 デビュー当時の楽曲のリメイク⑧"Ride Into The Sun"、ケルティックな異色曲⑨"From The Inside"、 カッコいい疾走HR⑩"Ring Of Fire"などなど、ヴァラエティ豊かに取り揃えています。 オリジナルアルバムに引けをとらないくらい、聴きごたえのある作品ですよ。
前作・前々作のようなビッグプロダクションや強いポップ性から脱却し、 代わりに渋さや泥臭さが染み込んだ哀愁を身に纏い、バンドの生の姿に迫っているような感があります。 プラミングも使用してはいますが、それでも生々しい。身近に感じます。 それはリックがアコースティックドラムを叩いているからということもあるでしょうが、 ジョーが情感あふれるヴォーカルスタイルを身につけたことも大きいと思います。 ④"All I Want Is Everything"・⑥"Breathe A Sigh"・⑨"Blood Runs Cold"のような、 バラード系の曲での、エモーショナルな歌唱にはどっぷり聴き入ってしまうし、 ⑤"Work It Out"や⑦"Deliver Me"で、ロウトーンで渋く歌い上げるのもとっても素晴らしい。
上記のような楽曲を中心に、聴き応えのある曲が並んでいます。 ただ、3曲目のタイトルトラックまでが、変なノリが目立ってしまい、 そのせいで全体の印象が悪くなってしまっているところがあるんじゃないかなと思います。 4曲目以降は、⑧"Gift Of Flesh"を除いて、全て良い曲だと思いますよ、自分は。