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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1101-1200

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1101-1200
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JEAN SIBELIUS - SYMPHONIES - 交響曲第4番イ短調OP.63 ★★ (2012-07-02 22:19:42)

シベリウスの交響曲はベルグルンド/ヘルシンキ・フィルの全集でそろえたのですが、1~3番が魅力的なメロディにあふれた名曲なのに対し、この4番のとっつきにくさといったら相当なもので、辟易しました。
何か森の中で迷い、彷徨っているような音楽。晦渋・難解な作品と評されるのも納得です。
つきあいにくいのでとりあえず年寄りになるまでとっておこうかなと思っていたのですが、自分が道に迷っているような時、悩みにつかまっている時に聴くと、なかなか心にしみわたる音楽なのだと気づきました。
心がひねくれていて分かりやすい主題も聴きたくない。穏やかで安らぐ音楽にも苛立つ。かといってうるさいのも癇に障る。そんな時に聴きたい静謐な緊張感に満ちた音楽。
……とまあ、ベルグルンドの指揮では思ったのですが、カラヤンで聴いたら全然別物で、鬱蒼としたおそろしい森ではなく美しい木立に囲まれた景勝地でした。どちらが曲の真の姿かは知りませんが、いずれにしても気分しだいで味わい方の変わる、たまに聴きたい音楽です。


JEFF BECK - Cosa Nostra Beck-ola - Plynth (water down the Drain) ★★ (2007-07-23 23:24:41)

四方八方に跳ねまわるようなノリが面白かっこいいです。
音が全体的に太くて重いので、迫力あります。


JEFF BECK - Jeff Beck's Guitar Shop - Day in the House ★★ (2008-07-19 11:25:28)

んー、この曲もかっこいいですね。
アルバム中、一番好きかも。


JEFF BECK - Wired ★★ (2007-07-12 01:21:00)

昔の邦題は「金縛り」って言ったんですか。確かに聴いてて固まってしまいそうなテンションの高さですね。
BB&Aにも負けないヘヴィさと、テクニカルでスリリングな演奏。たまりません。ジャケもかっこいいですね。
ギター、ドラム、キーボードはもちろんですが、このベースがまた強烈(名前が読めない…)。
ハードなジャズ・ロックが好きな人にはおすすめです。


JEFF BECK - Wired - Sophie ★★ (2008-07-19 11:18:59)

メリハリが効いていて、翻弄されます。
マハビシュヌっぽくて、かっこいー。


JIMI HENDRIX - Are You Experienced - STONE FREE ★★ (2008-07-19 11:50:21)

ノリノリでキャッチー、かつヘヴィでかっこいい。
テンションの高いギターソロも強烈。


JIMI HENDRIX - Axis: Bold as Love - Wait Until Tomorrow ★★ (2008-07-19 11:56:01)

ベース、ドラムの暴れっぷりが気持ちいいです。
ギター・リフも耳に残りますね。


JIMI HENDRIX - Electric Ladyland - Gypsy Eyes (2008-07-19 12:01:16)

つっかかり感が何とも言えない味になってます。
揺れ幅の大きい不安定なサウンドが、癖になりそう。


JIMMY PAGE & ROBERT PLANT - Walking Into Clarksdale - When I Was a Child (2009-06-03 22:30:05)

音の揺らぎがまどろみに誘うような、まったりした曲。
プラントの歌が切ない。


JOE LYNN TURNER - Holy Man - Anything (2007-06-07 00:15:46)

オーソドックスなバラードなんですが、そこがまた良いんですよね。
ギター・ソロも、「そうそう、これこれ」みたいな展開で、好きです。


JOE SATRIANI - Joe Satriani ★★ (2008-07-19 12:06:00)

ちょっと地味めかもしれませんが、このまったり具合もけっこう好きです。
聴いてて気持ちいい。


JOE SATRIANI - Joe Satriani - Killer Bee Bop (2008-07-19 12:09:23)

ほんと、不意打ちです。
メタル耳的には、ちょうどいい息抜き(?)になりますが。


JOE SATRIANI - Not of This Earth ★★ (2006-01-21 20:56:00)

'85年発表の1stアルバムです。「ギター弾きまくりのアルバム」であるのは確かなんですが、メタル耳には少し厳しいかもしれません。
あまりド派手なプレイという感じではないですが、色々なタイプの曲、フレーズを繰り出す多彩さは、さすがと言うべきでしょうか。まー、ギター弾けるわけじゃないので、どれだけ凄いのかはよく分かりませんが。
ドラムが思い切り打ち込みっぽいんですが、一応ドラムのメンバーはいるようですね。以前は無機質で魅力半減に感じていたリズムが、最近はかえってテクノっぽくて面白く聴こえてきました。
楽曲的には後の作品の方がやっぱり魅力的なので、よほどのファン以外にはおすすめという感じではないですが、何回も聴いていると、妙にはまります。


JOE SATRIANI - Surfing With the Alien - Circles (2008-07-24 20:19:13)

夢の世界を描いたという曲だけに、風変わりなメロディ展開やギターの響きに、イマジネーションを刺激されます。
なんでも弾ける人だからこその、表現力の広さなんでしょうか。独特です。


JOE SATRIANI - Surfing With the Alien - Ice 9 (2008-07-24 20:24:03)

曲名はカート・ヴォネガットの『猫のゆりかご』から来ているんでしょうか?
それとも実在の氷の方かな。
曲調としては、まあ普通に軽く聴ける感じです。


JOE SATRIANI - The Extremist ★★ (2008-07-24 20:07:00)

隙のない充実作といった印象です。どの曲も聴き覚えありすぎて、耳に馴染みまくりなため、お気に入りが選べないくらい。
刺激と聴き易さとのバランスが良く、飽きずに聴ける1枚です。名盤。


JOE SATRIANI - The Extremist - Motorcycle Driver ★★ (2008-07-24 20:13:17)

車運転したくなりますね。もしくはF1とかのレース番組観ながら流したい感じ。
その辺のイメージ喚起力がすごい。かっこいいです。


JOHN LENNON - Imagine - Imagine ★★★ (2016-12-24 16:02:36)

シンプルなメロディの良さと、歌にこめられた勇気と希望に、いつ聴いても心がかき乱されます。
誰かの理想は誰かにとっての悪夢かもしれず、この歌詞が許せない人も多いことでしょう。
たぶん、宗教に無節操な人が多く、国家への盲目的忠誠心にアレルギーのある人が多い日本では、あまり抵抗なく受け入れられると思いますが、外国での反応は強烈そう。


JOHN MCLAUGHLIN - Electric Guitarist - Do You Hear the Voices That You Left Behind? ★★ (2008-07-19 10:51:05)

チック・コリア、スタンリー・クラーク、ジャック・ディジョネットとの共演という、涎ものの贅沢な1曲。
スゲーネスゴイデス。


JOHN MCLAUGHLIN - Shakti with John Mclaughlin ★★ (2016-11-20 22:57:21)

先日、「題名のない音楽会」でタブラとドラムが凄まじいリズムで『となりのトトロ』の曲を演奏しているのを聴いて、このアルバムを思い出しました。
マクラフリンの速弾きアコギに絡む、インドの音楽家達のヴァイオリン、ムリダンガム、ガタム、タブラによる複雑怪奇な超絶演奏が凄まじすぎ。リズムの細かさには眩暈がします。
ジャズと言うには特異で、純粋なインド音楽というわけでもない、異種格闘ワールド・ミュージックの白熱ライヴ盤('75年)です。(オリジナルのシャクティはこの後スタジオ盤2枚を残し解散)
アコースティック音楽ですが、熱さ、過激さはメタルに勝るとも劣らず、興奮させてくれます。


JOHN NORUM - Another Destination ★★ (2006-01-26 00:04:00)

時代性もあってか、けっこう暗くてドンヨリした印象があります。'95年発表ということで、グランジ/オルタナティヴ・ブームの影響もあるのでしょうか。サウンドガーデンっぽい曲もあったりします(それはそれでかっこいい…けど彼がやる必然性には欠けるかな)。
せめて1曲目がもう少し勢いのある曲なら印象も違っていたのでしょうが、前2作と比べてしまうと、さすがに厳しい出来かも。
しかしヴォーカルは渋くて巧いし、ギターは泣きまくり、弾きまくりの曲もあり、全体を駄目と言ってしまうのはやはりもったいないです。
ギター・インストの(5)「SHIMMERING HIGHS」、(8)「CATARINA SUNSET」、(11)「JILLANNA」や、疾走感のあるハード・ロック・ナンバー(9)「HALF WAY HOME」あたりは、普通に良いです。


JOHN NORUM - Face the Truth - In Your Eyes ★★ (2007-06-07 00:38:50)

泣き泣きのバラードで、ベタかもしれませんが、こういうのに弱いんです。
もっと長く聴かせてほしいと思ってしまいます。


JOHN SYKES - Loveland ★★ (2006-01-26 00:15:00)

穏やかなバラードを集めた作品なので、HM/HR的なものを期待すると失望するかもしれません。ポップスのアルバムとして聴いても良いくらいです。
一聴した印象は、「地味」でした。しかしこれが何度か聴いているとジワジワ染みて来まして、しみじみと良いアルバムだなぁと、繰り返し聴いてしまいます。
一部でビートルズ風のメロディが聴けるのも意外だったし、全体的に温かさが感じられる、雰囲気の良いラヴ・ソングが多くて感動的です。


JOHN SYKES - Please Don't Leave Me - Please Don't Leave Me ★★★ (2007-06-07 01:08:58)

王道バラードです。超名曲。
この曲が好きで好きで、このアルバムのオリジナルから後のリメイク(?)とか、プリティ・メイズも普通のとアコースティックのヴァージョンまで、あとついでに坂本英三ヴァージョンまでと、色々なタイプのを聴きました。
1曲ぐらいスロー・テンポなのがあっても良いと思うんですが、みんなオリジナルに合わせたミドル・テンポのヴァージョンなんですよね。そこがこの曲のミソ?
スロー・テンポでねっとりこってり泣き泣きにしたやつも聴いてみたいです。


JOSHUA - The Hand Is Quicker Than the Eye ★★ (2006-01-26 00:22:00)

このダサジャケには、笑わずにいられません。B級臭さがプンプンして、思わずジャケ買いしてしまいます。
中身はメロディアスで良い曲が多くて、ジャケから想像していた(半分諦めていた)中身に比べ、お得感がありました。
お気に入りは(4)「A SONG FOR LISA」ですが、この曲は日本盤ボーナスなのでしょうか? 何となく線の細い声のミートローフって感じがしました。ポップな歌メロが良いです。


JOURNEY - Escape - Don't Stop Believin' ★★★ (2005-10-28 21:57:35)

イントロでもうドキドキしちゃいます。
メロディアスなロックって本当に良いなぁとしみじみ思う名曲。
サビがもう、胸キュンものですね。


JOURNEY - Frontiers - Separate Ways (Worlds Apart) ★★★ (2022-05-04 17:35:14)

先日、久々に聴いて、改めてとんでもない超名曲だなーと、感じ入ったわけです。
それで、こちらの曲コメントの数々を(恐らく初めて)今更ながら拝見したのでした。
「へー、PVがそんなに面白いんだ」

興味をひかれ再生してみて・・・いやあ、爆笑しました。
なぜかというと、レキシというユニットの「KATOKU」という曲のPVを先に鑑賞していたからデス。元ネタを今頃知りました。


https://www.youtube.com/watch?v=AlNmX5Y27vY


JOURNEY - Trial by Fire ★★ (2006-04-16 17:35:00)

バラードばっかりで、ハードにロックしてはいないんですが、個人的にはJOURNEYに激しい曲はあまり期待していないので、全曲バラードでも問題ないです。
捨て曲なんてありませんが、特に中盤から後半は哀愁佳曲が目白押しで、(8)「STILL SHE CRIES」、(10)「WHEN I THINK OF YOU」、(14)「IT'S JUST THE RAIN」、(15)「TRIAL BY FIRE」あたりは特にお気に入りです。


JUDAS PRIEST ★★ (2003-01-31 01:20:00)

ええと、私もJUDAS PRIESTリユニオンの噂がきっぱり否定されて胸をなでおろしたクチです。
JUDAS PRIESTは私のフェイバリット・バンドです。彼らの作品は『ROCKA ROLLA』から『LIVE IN LONDON』まで全て好きで、全部のアルバムがみな違っていて、常に変わり続けているところこそが彼らの魅力だと思っています。
その意味で、ずっと上の方でYOSIさんがおっしゃっている「JUDAS PRIESTは正統派メタルの権化というよりは、節操なしで雑食性の強いプログレッシヴなロック・バンド」(←意訳すいません)といった意見には大いに頷けます。
彼らには進み続けてもらいたいし、今のバンドの持つ素晴らしいポテンシャルを捨てて、将来性の薄い後ろ向きな再結成に走って欲しくないというのが正直な気持ちです。
ロブが戻れば「全盛期の再現」(おそらくは『復讐の叫び』~『背徳の掟』あたりの作風、もしくは『PAINKILLER』パート2でしょう)が求められるというYOSIさんの考察は恐らく的を射ていると思います。しかし、それをやってしまえばJUDAS PRIESTは今まで自らが歩んできた道を否定することになります。
どうせ何をやっても批判され、同時代で理解されることの少ないバンド。最後まで意地は貫いて欲しいものです。
もちろん、ロブがもう引退という時に、一時的に一緒にライヴをするぐらいのことには目くじらたてませんが。
あとヴォーカルにどちらが相応しいか、ということについて。どちらも実力的には問題ない(ライヴでは確実にリッパーが上でしょうが)とはいえ、やはり個性の差がありますから。個人的には『JUGULATOR』『DEMOLITION』の曲は、やはりロブの妖しい声より、リッパーの男らしくどこかはつらつとした歌声で聴きたいです。今のPRIESTの曲は、ロブ時代とはまったく違った魅力を持ちつつ、それでいて紛れもなくPRIESTの曲というところが新鮮で面白いわけです。さらに言えば、曲自体が良いというよりは、「リッパーの声」の魅力が追加されることで素晴らしい曲に聴こえるという印象さえあります。それは声に合わせた曲づくりの妙であり、ロブとは異なるカラーゆえの魅力なわけです。
そしてまたロブはその2枚からの曲は歌わないと思います。プライドや、喉にかかる負担から考えても、また「ロブのいるPRIEST」を求めるファンの要望からしても、その確率は高いでしょう。
オジーはBLACK SABBATHで自分のいた時代の曲だけ歌いますよね(まあディオとは全然タイプも歌唱力も違うから当然ですが)。IRON MAIDENでブルースがブレイズ時代の曲を歌ってますが、はっきり言って曲自体はいつものパターンを崩していないから、あれはまあ…。
…なんか脱線しました(^^;
ともかく、現在進行形でなおかつ歴史あるバンドとしては、問題なく全ての曲を歌えるシンガー、どの時代の曲も歌えるヴォーカリストが相応しいと思うわけです。
つまり、「最後のツアー」というのでなければ、ライヴで歌うのはリッパーの方がいい。ライヴにおけるカリスマ性を云々する人もいますが、ライヴでリッパーの名を嬉々として叫び、新曲を大合唱する人々を実際に見た身としては、その点でも充分リッパーは合格だと確信しています。けっこう軽いキャラですけどね(笑)。
またニューアルバムをつくる際のヴォーカルも、前述の理由からロブではあまり新しい可能性の追求は許されそうにないので…。そしてリッパーが曲づくりに参加した時の化学反応もまだ未知数ということで、どんなものができるかワクワクできることもあり、やはりリッパーにヴォーカルをやって欲しいですね。
なんかひいきしまくりの意見になっちゃってますが、一応フォローしておくと、私はロブの大ファンですので(汗)。なにしろこの世で一番好きな曲は「PAINKILLER」なんですから。


JUDAS PRIEST ★★ (2003-03-08 23:46:00)

最近あんまり再結成待望論と現在のバンドへのバッシングが多いので、もうロブが引退間近でも、たとえ最後のツアーだけでも、戻って欲しくなくなっちゃいました。
B!誌だけでも、まあ前田氏や広瀬編集長はもとからJPの変化が嫌いな人たちだったから、予想通りであんまり気になりませんが(しかしレヴュー者の恣意的とも思える振り分けは気になる)、新編成も応援してたはずの伊藤政則氏の豹変具合は哀しくなりますね~。まあロブの喉の寿命を考えて焦ってるんでしょうし、ロブのいるJPに対する思い入れの深さも理解できますが…。
喜び勇んで買った『LIVE IN LONDON』(CD)のライナー、読んでてがっくりしちゃいました。B!誌の「断言」と合わせて読めば一目瞭然。表面上前向きに今のバンドを応援するようでいて、実は露骨に来年ロブを戻して欲しいって希望がありありと…何とも寂しいです。


JUDAS PRIEST ★★ (2003-03-11 23:47:00)

話題がすっかりセー○クさん中心になってきましたね(笑)。みなさんPRIESTは日本盤を買ってましたか?
私がこんなにメタル大好き、JUDAS PRIEST大好きになったのも、セー○クさんの熱い熱い解説文に煽られて、「うおぉぉ~!! そうだ、そうなんだよ、そうなんだっ!!」と熱く共鳴してアルバムを聴いてたせいもあるんですよね~。『ステンド・クラス』や『復讐の叫び』のライナーでの狂熱にうかされたような文章、あれには感動しました。もちろん音楽が本当に素晴らしいからこそなんですが。
で、メタルにはまってからB!誌なんか読むと、やっぱり大半の人はPRIESTが好きっていっても、ある一時期のスタイル限定とか、正統派の守護神でいて欲しいみたいな感じで…やっぱりセー○クさんみたいな、「同じことを繰り返さず進み続けるPRIEST」を猛烈にプッシュする人は少ないのかな~と。
やっぱりこの人がPRIESTの一番の理解者なんだなって思いました。だからこそ、あの人にだけは懐古主義に走るよりは、現在を生きるPRIESTを応援し続けて欲しかったんですが…。あ~あ。
やっぱりロブが大好きでたまらないんでしょうね~。しょーがないか。
でも、私はロブがFIGHTやTWO時代に語ってたことをみーんな否定して、HALFORDをやった時にもう思いきり冷めてしまいました。実際FIGHTやTWOの方が楽しく聴けます。HALFORDを聴いても「PAINKILLER」のテンションの欠片も感じないんです。これは先入観のせいもあるかもしれませんが…。ロブが好きだからこそ、ロブにも半端に古巣の型を思い出すより、我が道を進み続けてもらいたかったです。
翻って現行PRIESTはと言えば、見事にヘヴィネスを増強させた『JUGULATOR』は彼らのアルバムの中で1、2を争うぐらい大好きな作品。『DEMOLITION』もベスト5には入ります。まあ、単に個人的好みと言われればその通りですけど。
ロブを入れて華々しく興業なんてしなくていい。逆境を吹き飛ばして忠実なファン相手に、地道にでも進み続ける勇気を見せて欲しい。そうすることが本当に威厳を保つことにつながるんだと信じています。
ひとつ確かなことは…彼らがリッパーを捨ててロブを戻せば、私にとってNO.1のバンドではもうなくなるということです。その他大勢のひとつとして、それなりに楽しんで、そのうち思い出になることでしょう。


JUDAS PRIEST ★★ (2003-05-07 00:04:00)

私はたぶん、JUDAS PRIESTがまた'80年代風のメタル・アルバムを出したらボロクソに言っちゃいますね(笑)。あるいは前作から何も前進してなければ。
その意味では、ちょっと信者としては信仰心が足りないかもしれないけど、それもまた期待の表れ。まあ、信じてますけどね、次作も素晴らしいって。
音楽を聴く際に、「好き嫌い」と「良し悪し」の判断を完全に分けるのは無理だと思うし、大体、曲が良いか悪いかの判断は個人の感性の問題なので、私は特に分けて考えることはしません。良いと思うから好きなのだし、悪いと思えば好きではないのです。
極端な話、クラシックしか好きじゃない人にグラインド・コアの名曲を聴かせても、「良い曲だ」なんて思われませんよね(笑)。「これ嫌い」で終ると思います。
あとロック・バンドの評価を音楽の内容だけに絞るのもつまらないので、色んな要素をまとめて評価するのもありじゃないかな~と思います。ルックスもメンバーの名前も、まとめて愛するも良し。
ちなみにもちろん現在のPRIESTの曲に関しては、良い曲だと思うから支持しています。
ただ、今のPRIESTの曲がつまらないと思う人がたくさんいるのはわかるし、別に無理に好きになれとも言いません。
それぞれの楽しみ方で聴きましょう。
なんか反論ばっかりになっちゃいましたが、もちろん怒ってるわけじゃないですよ~。むしろ考え方が違ってるのが面白いです。


JUDAS PRIEST ★★ (2003-07-13 21:49:00)

やってしまったんですね…。最近忙しくて音楽をゆっくり聴けなくて、昨日久しぶりに『LIVE IN LONDON』聴いて、「あー、やっぱりリッパー最高! 次のアルバムとライヴが待ちきれん!」な~んて思った矢先だったのに(涙)。
正直、かっこ悪いし後ろ向きだなーって思っちゃうし、失望感が大きいけれど、起こってしまったことはしょうがない。
こうなったらリユニオンJPとリッパーの今後を待つことしかできません。
プリーストには21世紀型進歩的メタルの新作とアグレッシヴなライヴを、リッパーには皆をあっと言わせるバンドへの参加もしくは結成による華々しい復活を期待します。
それにしても、リッパーが歌う3枚目のアルバム、聴きたかった!!


JUDAS PRIEST ★★ (2003-12-31 20:35:00)

>YOSIさん
わははは、相変わらずつっこみどころが興味深いですね!
確かに過去のPRIEST時代のロブのルックスって、激ダサですよね(笑)。でも今の若い世代から見て失笑ものでも、'80年代の若者にはあれもかっこよく映っていたのかもしれないと、ずっと思っていました。だって私から見ると、B!誌でかっこいいと言われるモトリー・クルーとかハノイ・ロックスのルックスも、お笑いにしか見えないもので(^^ゞ
でもレザー&スタッドというメタル・ファッションを確立したり、ロブってメタル界のファッション・リーダーでもあったんですよね?
ここは是非、リアル・タイムでファンだった人の意見も聴いてみたいものです。昔からロブはかっこよかったのか否か?
今のロブに対してそれほど大きな期待をもってはいませんが、オーラやカリスマ性がどうのこうのと言って擁護する気もないので、もしライヴでひどい歌唱を披露されれば、私は正直に失望を口にするでしょう。出来ればそんな小賢しい心配を、圧倒的な実力で吹き飛ばして欲しいとも思いますが…。
今現在、ずっと熱く燃えていたJUDAS PRIESTへの想いが、リユニオン騒動でちょっと冷めつつあるので、新年は新作&ライヴで再び情熱を感じさせて欲しいと願っています。


JUDAS PRIEST ★★ (2004-01-02 00:09:00)

>柴が2匹さん
なるほど、かっこよかったんですね。
フィルってことはTHIN LIZZYもレザー姿だったんですか。なんか私の持っていたイメージと違ってて面白いです。THIN LIZZYって詳しくなくて、ゲイリー・ムーア絡みでしか思い起こさない程度なので(^^;
>YOSIさん
「長髪美形ツインギターコンビ」ですか。言われてみればそう…だった…のかも。「雰囲気の良い素敵なおじさまたち」ぐらいに見てましたが、若かりし頃は美形と言ってもさしつかえないレベルの顔ですね。BON JOVIの甘いマスクもけっこう私は好きです。
ロブが毎回違う作品をつくろうとする姿勢は気に入っていますが、私もあのいきなりのメタル復帰には不信感を覚えまくりでした。「今までしてきたことは何だったの?」という感じです。
JUDAS PRIESTは何を出しても問題作になる、ということはもう分かりきっているので、世間の反応はあまり気にならなくなってきました。個人的に望むのは更なる進化と変貌ですが…。


JUDAS PRIEST ★★ (2007-02-20 00:56:00)

新作、本当に全1曲だったら面白いですね。どんな風になるか予測もつかないところがワクワクしちゃいます。
いっそオーケストラや合唱隊まで導入とかしちゃったりして。でもそういうのは他のメタル・バンドもやってますからねぇ。
独自の個性的なメタル作品に(しようとしなくてもなるだろうけど)なるのを期待します。
スコットとイアンが目立ちまくるような楽曲なんかも聴いてみたいなー。
いっそ豪華ゲスト・ヴォーカル陣を呼んだりしても良さそう。ついでにリッパーとロブのデュエットなんかあったら最高だけど。
グレンのTIPTON, ENTWISTLE & POWELLもなかなか良かったし、リッパーのBEYOND FEARも強力だったし、ICED EARTHも新作つくってるっぽいし、ロブのHALFORDも3rd出すみたいだし、JUDAS PRIEST関連でしばらく楽しめそうです。


JUDAS PRIEST ★★ (2007-02-25 00:06:00)

18曲で2枚組ですかー。涎が出そうなボリュームですね♪
思い切り実験的な作風だったら良いな~。


JUDAS PRIEST ★★ (2008-03-12 21:46:00)

>9℃さん
初期も中期も'90年代以降も、流行りを取り入れて生き残ってきたバンドですから、もうそれが本質なんでしょうね。
METAL GODと名乗ってるのは、けっこうユーモアも含めた自嘲気味の自称のような気もします。
アルバムのアートワークや歌詞、PV等のアホっぽさも、実は狙ってる部分もありそう(もしかすると大いに本気かもしれませんが)。
METAL GODという言葉の商標登録は、バンドじゃなくてロブ個人のものでしたっけ?
スキンヘッドにしてからのロブは、なんか人間というより宇宙人とか変なキャラクターみたいで、METAL GODというアイコンを演じるのには、はまり役だなぁと感心してしまいます。
オジーやディオなんかもそうですが、ギャグ紙一重のキャラづくりは、メタルにとって重大要素なのかもしれません。


JUDAS PRIEST ★★ (2008-04-24 00:21:00)

新曲良いですねー。期待度上がりました。
ロブは往年のパワーはなくなったけど、雰囲気が出まくってる感じがします。しかし前作でも感じましたが、ギター・リフはちょっとネタ切れ感も。
オーケストラや合唱隊の導入というのは、彼らとしては目新しい試みなので、面白そう。


JUDAS PRIEST ★★ (2008-05-02 22:32:00)

>C3さん
行くなら東京公演かなと思うのですが、↑通りの日程だと、平日ですよね。
すると、9/28 横浜パシフィコというのが、現実的な選択肢なんですが……まだ予定を立てられる段階ではないというのが、正直なところです。


JUDAS PRIEST - '98 Live Meltdown ★★ (2003-05-12 22:23:00)

リッパーが加入し、『JUGULATOR』発表後のツアーから収録された2枚組ライヴ・アルバムです。これの発売がどんなに嬉しかったことか。初の生JUDAS PRIEST体験となった渋谷公会堂でのライヴ…まさに一生ものの思い出となる感動の体験を、(音源は違うとはいえ)こうやって追体験できるなんて。
私は2日目で、2階席の右前方の方でした(帰る時に見たら誰かに壁が蹴り壊されてた)。なんてことはまあ関係ないことですが、いやいや、人間があんなに歌えるものなんだなと、腹の底からびっくりしましたよ。「このライヴ盤は各公演のベスト・テイクを集めたものなんだから、実際はこんなに良くないんだろ?」って思ってる人もいらっしゃるでしょう(いや調子悪い日も確かにあるでしょう)が、実際に聴いた時の圧倒的歌唱の衝撃と言ったらこんなもんじゃありませんでした。『JUGULATOR』を大好きになっていた私にとっては、リッパーが優れたヴォーカリストであることは自明でしたが、まさかあんな化け物だとは想像もしてなかったです。完全に打ちのめされました。
あの暗転して「THE HELLION」が流れ出した瞬間の激変した空気、いきなりのクライマックスの到来は、いま思い出してもあまりに凄まじかったなぁ。ライヴこそが真のPRIESTの魅力っていうのは本当でした。
ヘヴィなダウン・チューニングを施した『JUGULATOR』の楽曲との兼ね合いのために、全曲チューニングを下げたギターでそのまま演るという荒技には確かに違和感を感じたし、そのためリッパーのヴォーカルもかえってやりにくそうな部分もあったけど(アンコールなんだから「PAINKILLER」とかはチューニング戻しててくれたらなぁ)、それはまあ些細なこと。
体験してた当日だって、ステージ・パフォーマンスがちょっとなぁとか、他の観客ノリが足りねぇぞとか、不満がなかったわけじゃないけれど、あれだけプレイでぶっ飛ばしてくれたらそんなものチャラ。
選曲も完全に満足ってわけじゃないけど、捨てられる曲もないし。(全曲違うものにしても素晴らしいセットリストがつくれるバンドだけど)
歓声が大きく録音されすぎとか、音質があまり良くないって思う人もいるでしょうが、個人的には思い入れもあり、最高のライヴ盤。
このライヴ体験後、ロブへの未練は消失し、リッパーを擁した新生JUDAS PRIESTに対する揺るぎない信頼を持つに至りました。
これを聴けば『JUGULATOR』の曲がJUDAS PRIESTらしい曲ぞろいだったってことが分かるし、タイミング的にも完璧なリリースでした。
あー、それにしても次のライヴが待ち遠しい!


JUDAS PRIEST - British Steel ★★ (2003-04-24 21:45:00)

'80年発表の6thアルバムです。ヘヴィ・メタルという音楽を体現した歴史的名盤……という評価しか知らずにいましたが、YOSIさんのレヴューや「語れ!」での発言を読んで、実際には拒否反応の多い問題作だったらしいことを知りました。
シンプルでかっこいいと思っていたけれど、よくよく聴けば確かに異質ですね。NWOBHMの牽引役にもなったという評価を鵜呑みにしていましたが、NWOBHMで私の知っているバンドたちの作品とは、明らかに別物。KISSやAC/DCに通じるような、シンプルかつキャッチーなヘヴィ・リフ攻撃だけど、本当に独特。NWOBHMだけでなく、その後のHM作品を何百枚と聴いているのに、雰囲気の似た作品が思いつけないです。
やっぱり変なバンドだ(笑)。だいたい前作までも変わり続けていたとはいえ、この進化は一足飛びで飛躍しすぎ。
伊藤○則さんの相変わらず気恥ずかしいまでに熱い解説、バンドが変化し前進する姿勢を正当に評価する発言は、そのことを考えると驚くほど鋭い感性によっています。今現在はともかく、やっぱ凄いお人だったんですね。
リマスター盤は、それまでの日本盤と曲順が変わっていまして、(1)「BREAKING THE LAW」、(2)「RAPID FIRE」、(3)「METAL GODS」となっていたのが、「BREAKING THE LAW」が3曲目に入っています。たしか最初のイギリス盤がこの曲順だったんだったかな? 最初は違和感ありましたが、今はこっちの方がかっこいいかもと思っています。
シンプルなようでいて、バラエティ豊か、ゴツゴツと硬質でいて、親しみやすい曲がいっぱい。メタル・ゴッドの代表作にして歴史的な重要作です。リマスター盤の方が迫力が出ているので、そちらをおすすめします。(昔のは軽くスカスカに聴こえちゃうとこがあるので)
ただこのアルバムの曲って、ライヴで聴いちゃうとスタジオ・ヴァージョンは物足りなくなっちゃうんですよね~。しょうがないんだけど。
アートワークは高い評価を得ているようですが、個人的にはさっぱり良さがわからなかったり。これはかっこいいのだろうか…。
ボーナス・トラック「RED, WHITE AND BLUE」は愛国的な歌…ってことでイギリスの人には感動的かもしれません。おまけとして聴く分には悪くないです。
「GRINDER」(LIVE)の出来はやっぱりもうちょっと。


JUDAS PRIEST - British Steel - The Rage ★★ (2007-02-25 00:12:17)

イントロのインパクトは大きいですよね。あそこのリフ、大好きです。
最もイアン・ヒルが目立てる曲、かな。


JUDAS PRIEST - Defenders of the Faith ★★ (2003-05-01 23:29:00)

前作の大成功を受け、さらに磨き抜かれた楽曲で黄金時代の絶頂期を迎えた'84年発表の9thアルバムです。邦題は『背徳の掟』。メタル様式美の究極形を示し、同時に実験的な作風にも挑戦。自らを“MASTER OF ALL METAL"と呼び、ヘヴィ・メタルの守護者たることを宣言したこの作品は、最高傑作の呼び名も高い驚異の完成度です。(個人的にも完成度は1番だと思いますが、好みで言えば4、5番目くらいかな)
まさしくヘヴィ・メタルの教科書。
(1)「FREEWHEEL BURNING」は攻撃性を前面に押し出した疾走曲で、かなり異色で強烈な曲。(2)「JAWBREAKER」、(3)「ROCK HARD RIDE FREE」、(4)「THE SENTINEL」はそれぞれヘヴィ・メタルの最高峰と言って過言ではない超名曲で、文句のつけようがありません。この冒頭4曲の隙のなさは信じ難いほどで、あまりに美しく、凄絶。リフ、ツイン・リード、歌、全てが完璧で、1音たりとも不必要なところがありません。
では最初の4曲以外はどうなのかと言うと、実は次の4曲もまた名曲だったりするのが恐ろしすぎ。(5)「LOVE BITES」はロブの妖しさ炸裂の、独特の雰囲気を持った曲。こんな曲を名曲にできるのは、グレン・ティプトンとK.K.ダウニングという奇跡的なコンビの才能あってこそ。(6)「EAT ME ALIVE」は獰猛さを持ちながらも小気味の良い疾走曲。威厳に満ちた(7)「SOME HEADS ARE GONNA ROLL」、荘厳で叙情的な(8)「NIGHT COMES DOWN」はいずれもメタル・ゴッドの貫禄を感じさせる重みのある曲。
で、最後に(9)「HEAVY DUTY」~(10)「DEFENDERS OF THE FAITH」という小粒な組曲で締められるわけですが、これが前の曲までの出来に比べるとさすがに落ちるので、捨て曲扱いされることが多いようです。でもこれはライヴ合唱用メタル・アンセムだし、重厚かつキャッチーで、悪い曲ではないんですよね。途中に入ったらアルバムぶち壊しですが、最後にまるでアンコールのように入っているのは納得できます。
メタル・マサ氏によるアルバム解説も、やっと報われたぜ、どうだ俺の眼に狂いはなかったろってな感じで自信に満ちあふれております。
リマスター前のアルバムは録音レベル(音量)が低く、そこに不満があった人も多かったと思いますが、リマスターで改善されています。
リマスター盤ボーナスのバラード「TURN ON YOUR LIGHT」は穏やかで美しい曲で、こんな良い曲を未発表にしていたなんて、もったいなさすぎ。なんて贅沢なバンドでしょう。
「HEAVY DUTY / DEFENDERS OF THE FAITH」(LIVE)は、聴いててちょっと辛い出来でした。レアな曲だけに、もっと良いヴァージョンを聴いてみたいです。


JUDAS PRIEST - Demolition ★★ (2003-05-17 23:04:00)

JUDAS PRIESTの21世紀第1作目となる'01年発表の14thアルバム(通算17作目)です。
前作『JUGULATOR』同様ミドル・テンポのヘヴィ・リフ主体ながら、叙情性やメロディアスさも戻って来たってことでけっこう好評だけど、一方でボロクソに言われたりもしています。まあ昔のJUDAS PRIESTに戻って欲しいって人には駄作でしょうね。個人的にはこのアルバムもかなり気に入っています。
(3)「HELL IS HOME」はヴォーカル・ラインが実に魅力的で、叙情的な名曲。(5)「CLOSE TO YOU」と(11)「LOST AND FOUND」は今までのJUDAS PRIESTのバラードとはタイプが違うけど、切々と響いてきます。ハイトーンを駆使した技巧的な劇的バラードも良いけれど、感情のこもった素朴な感じの歌も素晴らしい。地味なようで実際には無茶苦茶難しい歌だとは思いますけどね。こんな声出せない~。(8)「IN BETWEEN」も激しくも哀感を感じさせる曲で、このアルバムって彼らにしてはバラード系の曲がずいぶん多いですね。
(9)「FEED ON ME」、(10)「SUBTERFUGE」はモダンな若手バンドの影響も見受けられるけれども、それをしっかり自分達流に咀嚼した見事な今風メタルで、聴いてて気持ち良いです。リズミカルな歌がさらに今どきっぽい(13)「METAL MESSIAH」までいくとずっこけそうになりますが、いやいや、面白い。タイトル含めてユーモラスで余裕を感じさせます。
アルバム全体で見るとちょっと似たような曲調(特にテンポの面で)が多いのと、曲数やイントロ、曲の長さが冗長さを感じさせる部分もあるのが少し痛いかな~。あの流れではドヨ~ンとした(12)「CYBERFACE」あたりでダレてしまいます。(1)「MACHINE MAN」は彼らの曲で最速なんて言われたけど、曲自体はそれほど疾走感ないし、もうそろそろ速い曲が聴きたくなってきます。今の曲調も大好きだけど、もっとメリハリが欲しい。でも(7)「BLOODSUCKERS」みたいに過去の焼き直しっぽい曲もあんまり増えて欲しくないなぁ。
あと前作に比べるとサウンドに迫力が欠けるのもちょっと残念。「MACHINE MAN」のイントロのドラムがもっと前に出てたらな~。
しかしとにかくこのアルバムは、ティムの声の新たな魅力の発掘、彼の個性と持ち味の追求に重点が置かれている感があって、そういった点でグレンの曲づくりの巧さはさすがの一言。完全にロブの幻影を吹き飛ばしました。これはリッパーのアルバム!って印象。
そのリッパーが曲づくりに参加した「WHAT'S MY NAME」(日本盤ボーナス曲)は、いかにも数年前のアメリカの若者が好みそうな感じで、決して名曲ではないのですが…どこかのサイトで言われてましたが、これ終った直後にブレイクなしで「THE RIPPER」が始まるという流れで想像して聴くと、いきなり最高にかっこよく思えたりして(^^;
何故か文句が多くなってしまったけれども、このアルバムも聴けば聴くほど素晴らしい出来。現在のJPが未だに成長、進歩を続ける驚異的なバンドであるということが伝わってきて、嬉しい限りです。


JUDAS PRIEST - Demolition - Hell Is Home ★★★ (2007-02-25 00:17:04)

リッパー時代の曲の中でも、屈指の名曲です。
リズミカルなんだけど、声に哀愁を宿らせたAメロなんて、リッパーならではですね。


JUDAS PRIEST - Demolition - Metal Messiah (2021-11-28 00:44:39)

皮肉の効いた、ニヤリとさせられる1曲。
やっちゃえやっちゃえって、こんなラップ・メタル・アレンジも飲み込んじゃう大らかさが好きでした。
この頃はメタルの色んな可能性を広げようって挑戦してたんだよなー、としみじみ。


JUDAS PRIEST - Demolition - Subterfuge ★★★ (2021-11-28 00:36:11)

やっぱり今聴いても楽しい。時の流れに耐え得る名曲です。
ダンサブルで、アレンジも色々凝ってて、ライヴで大合唱したい曲。
当時のニュー・メタル的でもありますが、巧く独自性を出していると思います。大好き。


JUDAS PRIEST - Jugulator ★★ (2003-05-06 23:03:00)

ロブ・ハルフォードに代わり、ヴォーカルにティム“リッパー"オーウェンズを迎えた、『PAINKILLER』から7年ぶりとなる復活の13thアルバムです。
全体的にヘヴィ・リフで押しまくる曲調になっていて、ミドル・テンポの曲が多く、重苦しい雰囲気なので、けっこう評判の悪いアルバムです。しかし個人的にはJUDAS PRIESTの作品では2番目に好きです。不動のナンバー1は『PAINKILLER』なのだけれど、甲乙つけがたくなるくらい良いアルバムです。
まあ、メロディアスな曲や速い曲、80年代の彼らのような曲展開を求める人には厳しいと思うので、無理にすすめたりはしませんが、これは紛れもなくJUDAS PRIESTの個性あふれる傑作です。(モダン・ヘヴィネスの影響を云々してらしくないという人もいますが、影響はしっかり消化され、全体的にとても彼ららしいと思います)
ヘヴィ・メタルとはヘヴィな音楽であるという当然の真理を追求した、バンド史上最重のピュア・メタル・アルバム。
メロディが捕えにくく、テンポが似た曲が多いので、パッと聴くと似たような曲が並んだ単調で退屈な作品に思えるのですが、聴き込むと実際は恐ろしく緻密につくりこまれていて、何度聴いても新たな発見があり、飽きません。慣れると実はキャッチーで良い曲がそろっていることもわかります。
メロディの良さで言えば、確かに『DEFENDERS OF THE FAITH』に入っている名曲群に匹敵するような曲は皆無ですが、アルバムの完成度は決して劣ってはいないし、興奮度は断然上。
(1)「JUGULATOR」が少し長めのイントロから、リッパーの不気味な語りかけを経て一気にテンポアップし、ハイトーンが炸裂した瞬間の、血が滾り渦巻くような感覚ときたら!
(2)「BLOOD STAINED」は、今ライヴで一番熱狂できる名曲で、拳を突き上げてサビを絶叫したくなっちゃいます。
(5)「BURN IN HELL」の最初のリフなんかは、「THE RIPPER」以来の妖しさですね。この曲は次々と雰囲気が変わっていくのも楽しくて、グレンとK.K.の曲づくりの才能の豊かさに脱帽。老練だけど、若々しい勢いも失わないところが凄い。
その他全曲、それぞれ魅力的。ただ(10)「CATHEDRAL SPIRES」はあまり彼ららしくないかな。ライヴで再現するのは無理っぽいし(ヴォーカルのハモりをどうすればいいのやら)。
このアルバムの楽曲は、もちろんリフやソロ、リズムも素晴らしいんだけど、リッパーのヴォーカルの素晴らしさが何よりの魅力ですね。ロブとはまた違った中低音域の男らしい荒々しさ、いきなり超音波ヴォーカルに跳ねあがるのではなく、ザラついた太い声が徐々にハイトーンに変わっていくところにはゾクゾクします。多彩なヴォーカル、曲の色をガラッと変えてしまうくらいに豊かな表現性は、ともすれば退屈になりそうなところで、絶妙のアクセントを与えています。ロブに似すぎて嫌だっていう人もいるようですが、やっぱり別ものです。あんまりこの声が気持ちよくて、毎日聴かないと気がすまないような時もあったな~。
メタル・ゴッドの再臨に相応しい、強烈なメタル・アルバムです。


JUDAS PRIEST - Jugulator - Blood Stained ★★★ (2005-10-25 20:31:33)

JUDAS PRIESTの全楽曲の中で、1,2を争うくらいに大好きな曲です。最近では「PAINKILLER」でさえ追い抜いて、最も興奮させられる曲かも。
ミドル・テンポのヘヴィな曲なので、あまり人気がないのかもしれませんが、これこそリッパー時代の彼らの真骨頂だと思います。ティム・オーウェンズの声の魅力が引き出された楽曲。
非常にライヴ映えするナンバーです。


JUDAS PRIEST - Killing Machine (Hell Bent for Leather) ★★ (2003-04-23 23:43:00)

前作までの「決して晴れることのない英国の空」的な翳りが薄れ、けっこう明るくロックするようになった'78年発表の5thアルバムです。↑の方々やバンド自身が言っている通り、多様性に富んでいて、バンドが前進しようとしている強い意志が感じられます。アルバムの解説を読むと、この時点ではずいぶん進歩的な作品でもあったみたいですね。今聴いてそう実感するのは難しいですが。
ある一定の音楽性に留まったJUDAS PRIESTを求める人には方向性の定まらない散漫な内容に感じられるかもしれません(私も最初はあんまり好きになれない曲が多かったです)。でもよく聴くと実はバランスが良くて、それまでにないような曲もしっかり消化して演ってる印象があります。最初は「HELL BENT FOR LEATHER」と「RUNNING WILD」ぐらいしか好きじゃなくて、ミドルテンポ主体、ロブの歌も中音域主体でハイトーンもあまりなしというこのアルバムはつまらないと思っていましたが、このごろになって全曲良いじゃんと思うようになりました。
ところでバラードの「BEFORE THE DONE」って、初めて聴いた時からイントロがゴダイゴの「ガンダーラ」みたいだなって思ってたんですが、他にそんな人はいらっしゃいますか?(汗)
このアルバムも伊藤○則氏の解説の熱いことと言ったらもう…。「墓場に持っていくアルバム」みたいな表現がメタラーに多いのって、このライナーの影響でしょうか?
リマスター盤ボーナス「FIGHT FOR YOUR LIFE」は、一部が『DEFENDERS OF THE FAITH』収録の名曲「ROCK HARD, RIDE FREE」の元になった曲で、彼らが何をどう変えて曲を完成させたのかが窺えて興味深いです。(もちろん後に完成した曲の方が数段良い出来)
「RIDING ON THE WIND」(LIVE)は、これもロブの声が苦しそうだけど、リマスター・シリーズに入ってるボーナス・ライヴの中ではましな方です。


JUDAS PRIEST - Live in London ★★ (2003-07-21 20:01:00)

『DEMOLITION』のツアーの時、ライヴで拳を振り上げながら、このツアーもライヴ盤になってくれたら嬉しいけど、前のツアーで出したから無理だよな~と思ってました。そしたらロンドン公演のDVDが発売、おまけみたいにCDも発売となり、むっちゃ嬉しかったです。
でもこれがリッパーの参加した最後の作品になるなんて(T-T)
リッパーの歌唱は相変わらず最高級。名曲もいっぱい。MCとかもうちょっと工夫しようよっては思いましたが、充分満足のいく出来です。これを出しておいてくれて良かったです。


JUDAS PRIEST - Metal Works '73-'93 ★★ (2003-04-21 00:12:00)

JUDAS PRIESTの2枚組ベスト盤です。タイトルは73-93となってますが、'77年~'90年までの音源から選ばれています(ただしリマスターはされてるようです)。
JUDAS PRIESTの場合、ベスト盤と名のつくものがけっこう多いのですが、2ndアルバムまでの権利を握っているGullレーベルが、初期2枚のアルバムからの曲をパッケージを変えて次々ベストとしてリリースするという悪徳商法を行っているので、騙されないようにして下さい。
JUDAS PRIESTを初めて聴くのでベストを買おうという方は、せめて曲目を見て「ELECTRIC EYE」と「PAINKILLER」が入っているものを買いましょう。そうなるとこのアルバムか『LIVING AFTER MIDNIGHT』というベスト盤になります。2枚じゃ多いという人は後者をどうぞ。
JUDAS PRIESTというバンドははっきり言ってアルバム全部音楽性が違っちゃってまして、1枚や2枚聴いて全てがわかるということはないのですが、ベスト盤にまとめたりライヴで各時代の曲を演っても違和感がないという不思議なバンドでもあります。手っ取り早くメタル・ゴッドの魅力を知りたいという人にはこのベスト盤がおすすめ。けっこう速い曲を中心に収めているので、とっつきやすいと思います。
ただ未収録の名曲も多いし、ロブ在籍時の曲しかないので、あくまで入門編に過ぎませんが…。


JUDAS PRIEST - Painkiller ★★ (2003-05-04 22:31:00)

'90年発表の12thアルバム(通算14作目)にして、ロブ・ハルフォード在籍時最後のアルバムです。こんな大傑作を残して脱退とは…まあおかげでティム・“リッパー"・オーウェンズという素晴らしいヴォーカリストが世に出たんだけど…後追いの身としては、ファンになった時ロブがもういなかったというのはショックだったなぁ。
『PAINKILLER』は個人的に今まで聴いた全ての音楽作品の中で、最も好きなアルバム。ついでには最も好きな曲は「PAINKILLER」です。
このアルバムに、曲に出会わなければ、JUDAS PRIESTというバンドを、ヘヴィ・メタルという音楽を、これほど好きにはならなかっただろうな~。
「PAINKILLER」は最初から最後まで、一瞬たりとも気に入らないところがないです。はっきり言ってメロディは変。良いメロディとか、そういう観点で言えば名曲とは言い難いと思います。でもそんなの関係ないし、知ったこっちゃない。こんなに興奮させてくれる曲は他にないのだから。そして何百回聴いても飽きるということがない。もー奇跡の超名曲です。
思い入れが強すぎて、1曲ごとに語っていくと長くなりすぎるから省きますが、捨て曲なし。最初から最後まで素晴らしいアルバムです。そりゃ全曲「PAINKILLER」級の名曲とは言いませんが、アルバムの構成としては文句なし。
サウンドづくり、歌、演奏のテンション、何もかもが素晴らしいです。聴く度に恍惚となってしまう、最高のヘヴィ・メタル。
ジャケや歌詞やタイトルがアホくさいのも、ここまでハイ・テンションだと逆に魅力に変わってしまう(笑)。
このアルバムはヘヴィ・メタルとは何かという問いに対する、明確にして不滅の答えのひとつです。
JUDAS PRIESTの作品中、最も疾走曲が多いので、速い曲が好きな人はまずこれから聴くといいと思います。
リマスター盤ボーナス曲「LIVING BAD DREAMS」は感動的な名曲(しかしロブがこんな歌詞で歌うとあまりに妖しい…)です。『PAINKILLER』という隙のないアルバムに入れる余地はないですが、未発表でいたのはあまりにもったいない。
「LETHER REBEL」(LIVE)は、出来はともかくレアなので嬉しいですね。


JUDAS PRIEST - Point of Entry ★★ (2003-04-27 23:39:00)

'81年発表の7thアルバムです。邦題は『黄金のスペクトル』。ロブ時代では最も駄作、迷作扱いされる作品でしょうか(1stはほとんどランク外扱いでしょうけど)。憂いを帯びたブリティッシュ・ハードロックやメタル・ゴッドの威厳溢れるメタルを聴きたいと思うと肩透かしを食わされる、明るくポップなハード・ロックが中心になっています。ハイトーン・スクリームやスピード・メタルを求めると外れでしょう。
しかしアメリカ市場向けに魂を売っただの、毒を抜かれたとかいう批判もわからないではないですが、素直に聴けば曲が良いので、決して駄作ではありません。
だいたいJUDAS PRIESTの真の凄み、魅力は、全アルバムが異なる魅力を持っていて、決して前作をなぞるだけの作品は出さないというところにあるのですから。常に模索し続け、試行錯誤を繰り返したからこそ、彼らは「神」「教科書」と呼ばれるバンドになったのです。このアルバムも変化を求めて成功し、シンプルでキャッチーな曲を見事につくりあげています。前作と次作があまりに重要なために、目立たないだけ。
なーんて偉そうなことを言っておいて、私自身、しばらくはこのアルバムの魅力がわからず、ほとんど聴かないアルバムでした。このアルバムを好きになったのは、ライヴの予習で'01年に聴き直した時で、それまで「地味な曲ばっかり」と思っていた作品が、いきなり「良い曲がたくさん入った魅力的な作品」に変わっちゃいました。嗜好の変化ってやつですね。今ではかなり聴く頻度の高いアルバムになっています。
リマスター盤ボーナスの「THUNDER ROAD」は、ノリの良い爽快な曲で、アルバム本編に入って欲しいくらいの出来です。LAメタルとか好きな人は気に入ると思います。
「DESERT PLAINS」(LIVE)はちょっとテンポが速くなっていてかっこいいし、観客の熱狂ぶりが伝わって楽しいです。


JUDAS PRIEST - Point of Entry - All the Way (2007-03-10 15:18:18)

彼らの曲の中では、割とどうでもいい(失礼)位置付けの曲だと思いますが、けっこう好きです。
大味なリフは昔のアメリカン・ハード・ロックみたいで、歌のてきとーさ加減もまるで初期パンクみたい。
でもJUDAS PRIESTがこんな曲を?っていうだけでも面白いです。


JUDAS PRIEST - Priest Live & Rare ★★ (2003-05-06 23:19:00)

ライヴやレアな曲を集めた、日本企画盤です。シングルB面収録のライヴ・テイクを集め、「TURBO LOVER」の[HI-OCTANE MIX]っていうのが入っています。(ちょっと長くてさらに機械的なヴァージョンって感じ)
全て既発音源とはいえ、後追いファンにはありがたい企画。
ライヴ曲は「WHITE HEAT, RED HOT」が入ってるのが嬉しいですね。後はテイクは違えど公式ライヴ盤にも入ってる曲なので、有難味は薄いかも。
「TURBO LOVER」の[EXTENDED VERSION]は収録見合わせ。
「METAL MELTDOWN」のオープニング・ソロが別なヴァージョン(?)は忘れられてたとかラジオで聴いた記憶が…。
マニア向けだけど、少し選曲が甘いので真のマニアには物足りない作品かもしれません。


JUDAS PRIEST - Priest... Live! ★★ (2003-05-03 23:45:00)

『TURBO』発表後のツアーでの2回の公演から収録された、2作目のライヴ・アルバムです。'87年発表。
スリルや攻撃性という点ではあまりパッとしない内容で、『TURBO』が好きじゃなかった人には辛いかも。JUDAS PRIESTのポップで明るい側面が強く出ています。個人的にはこういう雰囲気も好き。ロックのライヴは楽しめるエンターテイメント・ショウであることも大事です。(ひたすらシリアスで激しいのもありだけど)
1曲目がいきなりゆったりとした「OUT IN THE COLD」から始まるという曲順も評判の悪いところ。でも決して悪いライヴ盤ではないです。かなりの高品質。演奏も歌も手直しはあるかもしれませんが、素晴らしいです。
「BREAKING THE LAW」はライヴ・ヴァージョンを聴いてしまうとスタジオ録音のはかったるくなっちゃうくらいだし、「FREEWHEEL BURNING」を始め、最近のライヴで聴けない曲が聴けるのも嬉しい。パイロ(?)の炸裂する音なんかも、今の日本のライヴでは経験できないから興奮します。
このアルバムでは「THE HELLION / ELECTRIC EYE」が「ELECTRIC EYE」とだけ表示されてますが、ちゃんと組曲になっています。あとリマスター前にあったロブと観客の掛け合い「SHOUT - OH YEAH!」も、リマスター盤では表示されてないけど、ちゃんと入っています。
リマスター盤ボーナス・トラックとして最後に「SCREAMING FOR VENGEANCE」「ROCK HARD, RIDE FREE」「HELL BENT FOR LEATHER」3曲が追加されています。本編と同じ時の公演から収録されたかは不明です。(たぶん別かな)
「SCREAMING~」のライヴ音源は実に貴重で、また出来も良いので、これ1曲だけのためにリマスター盤を買うのもありでしょう。しかし「ROCK~」はロブ苦しそう。


JUDAS PRIEST - Ram It Down ★★ (2003-05-04 22:07:00)

'88年発表の11thアルバムです。前作や次作のように明確な方向性を示した作品に比べると、どうも中途半端な印象があり、あまり評判の高くないアルバムかも。しかしバラエティ豊かで、かつ一番普通にヘヴィ・メタルしてる作品なので、とっつきやすいと思います。実際これが一番好きという人もけっこういることだし。
JUDAS PRIEST風メタルの最大公約数みたいなアルバム。だからかえってJUDAS PRIESTらしくない。そういう点でなんとなくHALFORDの1stに通じるような感じも。個人的には薄味すぎてあまり面白味を感じられません…。ある意味最大の問題作かも。
1曲目「RAM IT DOWN」はスピード・メタル、ハイトーン・ヴォーカル、ツイン・リード・ギターのお手本のような曲。これが入ってるだけで必聴盤かな。
(2)「HEAVY METAL」は、ちょっとタイトル負けしています。悪くはないんですけどね。(10)「MONSTERS OF ROCK」もなんか外しちゃってる印象。
(5)「HARD AS IRON」はヘヴィな曲…と言いたいところですが、このアルバム、やけにクリアな音づくりがされていまして、音が滑らかすぎて迫力がないんですよね。ヴォーカルもギターもいやにクリーンで、そのため曲の魅力が半減してしまっている印象。ヘヴィな音楽においては音が良いのも考えものです。
(6)「BLOOD RED SKIES」は激泣きの曲ですが、やはりイントロが「THE HELLION」っぽいのがちょっと…。前作もですが、過去の曲と類似のフレーズが入ると気になります。そういうのが少ないバンドだけに。
(8)「JOHNNY B. GOODE」は、笑えますね~。このバンドがチャック・ベリー演るなんて。まあおまけみたいなものですけど。
文句ばかり言っちゃいましたが、無論このアルバムもハイ・クオリティのメタル・アルバムではあります。
ただリマスター盤のオフィシャル・コメントにある「ジューダスのアルバム中、最もハードでヘヴィー」という言葉は信じないで下さいね(笑)。次作以降の方がずっと激しいです。
リマスター盤ボーナスは「NIGHT COMES DOWN」(LIVE)と「BLOODSTONE」(LIVE)ですが、前者はロブの声がボロボロで厳しい出来。おまけにしても、もうちょっと……。


JUDAS PRIEST - Ram It Down - Heavy Metal (2017-04-09 23:37:05)

いつ聴いても思わず笑ってしまいます。
ギャップ萌えというか、タイトルのわりにかわいらしい曲調にニヤニヤしてしまうのです。
ピョンピョン跳びはねながら合唱したい。


JUDAS PRIEST - Ram It Down - Ram It Down ★★★ (2007-02-20 00:32:04)

あのジャケのアルバムをプレイヤーに入れ、いきなりあのハイトーン・シャウトが炸裂……。
ハイテンションで疾走する楽曲に、完璧とも言えるツイン・リード・ギター。
この曲だけで、もう完全に虜ですね。アルバム1曲目として、理想的です。


JUDAS PRIEST - Redeemer of Souls - Down in Flames (2016-12-19 00:48:15)

うーん、ポップだ。
でも『POINT OF ENTRY』や『TURBO』といったアルバムを作ってきた彼らのこと、こういった曲もまた本質なのでしょう。
今更ヘヴィなものを求めても仕方がないので、こういう自然体の曲が心地よく染みてきます。


JUDAS PRIEST - Rocka Rolla ★★ (2003-04-20 23:03:00)

メタルの神と呼ばれるジューダス・プリーストの、記念すべき1stアルバムです。音楽性はと言えば'74年発表ということを考えに入れてもいささか古臭いくらいのブリティッシュ・ハード・ロックです。メタル・バンドとしてのプリーストを求めて聴くと違和感が大きいことでしょう。
湿った陰鬱な雰囲気はまさしく英国風味。しかしかなり泥臭く、あまり洗練されていません。一番若い時の作品なのに、一番渋くて若さがないような気が……。ロブ・ハルフォードも深みのある声で人生に疲れたような歌詞を歌ってたり。なんかドアーズでも聴いてる気分になってきちゃいます。
しかし曲自体は全然悪くありません。なかなかドラマティックで、リフやソロも味があり、完成度は高いです。捨て曲も特に思いつかないですね。「RUN OF THE MILL」「DYING TO MEET YOU」といった曲は貫禄すら感じさせる荘厳な曲です。味わい深い。曲順の流れも非常にこだわっているようで、組曲っぽい流れもあります。
ブラック・サバスやジミヘンなんかの影響もチラホラありますが、「○○のフォロワー」って感じではなく、一応独自性は出ていると思います。まあ'70年代の音楽にそんなに詳しいわけじゃないですが、少なくともサバスともクィーンともパープルともツェッペリンとも微妙に違っています。でもブリティッシュHRど真ん中。その手の音が好きな人は楽しめると思います。しかし普通のメタル耳には厳しいと思うので、マニア向けかも。
ジャケのデザインやロゴがアレですが、まあそこは目をつぶってあげましょう(笑)
1st、2ndとも、ビクター盤を買うと音が良いので、そちらをおすすめします。ちょっと曲が抜けても構わないという人は、2枚を編集した『ヒーロー、ヒーロー』なんかを買ってもいいでしょう。
しかしGullレーベルの商売の仕方はひどいですよね…。


JUDAS PRIEST - Rocka Rolla - Rocka Rolla (2007-03-03 00:28:13)

妙に頭に残る曲です。
これはK.K.あたりのセンスが強く出てるんでしょうか。
名曲とは言い難いですが、面白くて好きです。


JUDAS PRIEST - Sad Wings of Destiny ★★ (2003-04-20 23:23:00)

初期の名盤と名高い'76年発表の2ndアルバムです。邦題『運命の翼』。叙情的でドラマティックなブリティッシュ・ハード・ロック。
しかし…どうやってこんな曲をつくれるんだろうと思うような奇妙な曲が多いですね。↑でも皆さんに言われてますが。
「VICTIM OF CHANGES」のメロディや展開って全然普通じゃないし、「THE RIPPER」のリフはなんかもうヤバいです。ゾクゾクします。ロブの歌も妖し過ぎ。「ISLAND OF DOMINATION」の素頓狂な叫びも病んでるなぁ…。1回聴いただけで好きになる人っているんでしょうか、この作品。
まあ美しい「DREAMER DECEIVER」(声高い~!)や「EPITAPH」、普通にかっこいい「TYRANT」「GENOCIDE」といった曲はとっつきやすいと思いますが。
たぶん聴いてみて「これのどこが名盤なの?」って思う人も多いと思いますが、慣れてくると病みつきになっちゃったりするんですよね。
やっぱり昔からずっと、面白いバンドです。


JUDAS PRIEST - Sad Wings of Destiny - Epitaph ★★ (2007-02-20 00:41:35)

数多い彼らの楽曲の中でも、最も浮いてるかも。
でも、こういうバラードもやれる懐の深さが魅力なんですよね。
儚くて美しい曲です。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance ★★ (2003-04-30 00:18:00)

HM/HRという音楽にとってあまりに重要な、'82年発表の8thアルバムです。邦題は『復讐の叫び』。買った当時はこれと『PAINKILLER』をとっかえひっかえ毎日聴いてました。多くの人の人生を変えたであろう罪深きアルバム(笑)。これでメタラーになった人、多いでしょうね~。
40秒ほどの序曲(1)「THE HELLION」から(2)「ELECTRIC EYE」の流れはまさに究極。HELLOWEENを始め、数多くのバンドがこの序曲~疾走曲というパターンを模倣し、メタル様式の基本形となっています。彼らが教科書と呼ばれるのもわかりますね。
(2)から間髪入れずに怒濤のドラミングでハイテンションに始まる(3)「RIDING ON THE WIND」への流れも素晴らしく、息つく暇もありません。
キャッチーな(4)「BLOOD STONE」、メロディアスな(5)「(TAKE THESE) CHAINS」、妖しい(6)「PAIN AND PLEASURE」は、他の曲に比べると目立たないかもしれないけど、いずれも佳曲。
解説のおかげでギター・ソロがジャケの《ヘリオン》の復讐の叫びに聴こえてしょうがない(7)「SCREAMING FOR VENGEANCE」はあまりにかっこいいし、フレンドリーなリズムがアメリカで受けたヒット曲(8)「YOU'VE GOT ANOTHER THING COMIN'」は、やっぱりついつい身体を動かしたくなります。
(9)「FEVER」はイントロだけでもう泣きたくなるような、抑えた叙情性がたまらない名曲。
ラスト(10)「DEVIL'S CHILD」はライヴで合唱を誘う親しみやすい曲で、また頭からアルバムを聴き直したい気分にさせてくれます。
あまりに(1)~(2)、そして(7)の印象が強いので、全体を見ると曲の出来にばらつきがあるような印象を受けますが、ヴァラエティ豊かで曲順も考え抜かれた、良く出来た構成のアルバムです。聴く人の様々な嗜好に対応した、まさに世界制覇盤。歴史的価値を考えれば、文句なしに超名盤です。
前作が駄作扱いされていたこともあり、セー○ク氏の解説も熱がこもっております。
ボーナス・トラックの「PRISONER OF YOUR EYES」は7分を越える美しいバラードで、間奏部のギター・ソロがたまりません。ロブの歌も少し抑えた歌い方ながら、切々と胸を打ちます。HALFORDのライヴ盤にも新録でこの曲が収録されてましたが、個人的にはこっちの方ヴァージョンの方が好き。なんで未発表だったんでしょう?
「DEVIL'S CHILD」(LIVE)は、聴いててなんか笑っちゃいます。どうしていきなりハイトーンになるんだろー。


JUDAS PRIEST - Screaming for Vengeance - Riding on the Wind ★★ (2007-02-20 00:36:28)

あまりに有名な組曲に続いて、間髪入れずにドラム連打から雪崩れ込み。反則級のかっこよさです。
なんか風邪で学校休んだ時に、ベッドの中で興奮しながらアルバムを聴いていた当時を思い出します。


JUDAS PRIEST - Sin After Sin ★★ (2003-04-21 23:06:00)

邦題『背信の門』。これまた初期の名盤の呼び名も高い3rdアルバムです。ってゆーかこの後『BRITISH STEEL』まではみんな名作と呼ばれてる気も…(名作だらけのバンドなんですよね)。ともかく完成度の高いHRアルバムです。ジャケの荘厳な雰囲気に合った、宗教的な重さを感じさせる曲ばかり。
このあたりから徐々にHMに通じる攻撃性が顔を出してきています。それが顕著なのが冒頭の「SINNER」です。後追いの私はベスト盤で彼らにはまったのですが、「PAINKILLER」などの猛烈HMソングにも負けない迫力のこの曲が、はるか昔の'77年のアルバムに入っていたと知って驚愕しました。そうそう、後でアルバムを買って、音のショボさにまた愕然としたりも(笑)。リマスター盤では改善されて迫力が出ています。
リマスター盤と言えば、私の持っているリマスター以前のCDでは、本来(5)「LET US PRAY / CALL FOR THE PRIEST」、(6)「RAW DEAL」のはずがなぜか(5)「LET US PRAY」、(6)「CALL FOR THE PRIEST / RAW DEAL」となっていました。(5)で「Call for the priest~」って歌っているのに何故?と長らく思っていたんですが、ミスプリントだったんですかね。アートワークの色合いもリマスター盤の方が良いし、買うならリマスター盤ですね。
ボーナス・トラック「RACE WITH THE DEVIL」は初期のジャムからのものらしいですが、イントロはともかく中身は軽快なHRナンバーで、アルバム本編に入れたらやっぱり浮いちゃう曲です。でもリフが印象的で、キャッチーな佳曲です。『KILLING MACHINE』あたりになら入ってても良かったんじゃないかな~。
もうひとつのボーナス曲「JAWBREAKER」(LIVE)はあんまり良い出来のライヴではないですね。まあおまけということで。


JUDAS PRIEST - Sin After Sin - Dissident Aggressor ★★ (2007-03-10 15:22:58)

いま聴いても、あまりに強烈な曲。
アルバム自体は様式美ハード・ロックの名作と言われても、これが様式美とはとても言えません。
変態的でヘヴィです。


JUDAS PRIEST - Stained Class ★★ (2003-04-22 00:08:00)

'78年発表の4thアルバムです。初めて買ったPRIESTのアルバムで、たしかメタルに手を出した初めてのアルバムでした。でもここではまだハード・ロックかな。HM黎明期の作品って感じかも。なぜ買ったかというと、中古で安く見かけて、バンド名に聞き覚えがあって(マンガの影響でした…)、ジャケがなんとなくかっこよさげだったからかな。
後のスピード・メタルに多大な影響を与えたであろう疾走曲「EXCITER」、名バラードと名高いドラマティックな「BEYOND THE REALMS OF DEATH」が入ってるだけでも買いです。後にとんでもない言い掛かりをつけられて裁判沙汰に巻き込まれたカヴァー曲「BETTER BY YOU, BETTER THAN ME」も収録。その他の曲はあんまり話題にされないことが多いんですが、全曲出来が良いです。
しかしこのアルバムと同じ雰囲気を持つ作品を他に知りません。本当に独自の雰囲気を持ったアルバムです。歌詞も曲調もPRIESTらしいと言えばらしいんですが、やっぱりどこか他のアルバムとは異質の感触があります。音づくりが独特なせいでしょうか。サウンドがこのアルバムだけちょっと違うんですよね。音がひどいとか、ギターのヒャカヒャカした音色が間抜けとか言われますが、個人的には気になりません。まあ典型的なメタル・サウンドを全く知らない時に初めて聴いて、そういうもんだとすんなり受け止めたせいもあるかもしれませんが。味があって好きなんですよね、この音。
それにしてもここで聴けるロブの声ってほんとに個性的。面白いな~。
リマスター盤ボーナスの「FIRE BURNS BELOW」はつくりかけだったようで、完全ではないんですが、7分近い叙情的な曲で、なかなか美しいメロディが聴けます。特にギターは絶品!
「BETTER BY YOU, BETTER THAN ME」(LIVE)は、ちょっとロブの声がヨレヨレで厳しいです。
あと作品自体には関係ありませんが、このアルバムは解説が超豪華。大貫憲章、東郷かおる子、伊藤政則というビッグな3氏によるライナーノーツ。今だったらギャラいくらでしょう?(笑)
特にマサ様の解説の熱いこと熱いこと……感動的ですよ。


JUDAS PRIEST - Stained Class - Exciter ★★★ (2022-05-21 21:20:20)

私にとってHM/HRの原体験、DPの「ハイウェイ・スター」と並んで、その後ン十年の疾走曲/ハイトーン好きのきっかけとなった曲です。
まー、狂ってますよ。この時代にこのアグレッション、この疾走感。
そして時が経過しても色褪せぬ個性。
歴史に残る超名曲です。


JUDAS PRIEST - Stained Class - Savage ★★ (2007-02-25 00:22:53)

変な曲です。でもかっこいい。
うーん、この人たちのセンスは凄い。
ロブのキンキンしたシャウトが楽しいです。


JUDAS PRIEST - Turbo ★★ (2003-05-03 00:34:00)

'86年発表の10枚目のスタジオ・アルバム(ライヴ盤含めば通算11作目)です。10枚目、結成15周年(ほんと?)を記念して、ポップなアルバムとヘヴィなアルバムの2枚組にしてファンのために1枚分の値段で発売しようとしたら、レコード会社に拒否されたらしいという話も。実現してたら素晴らしかっただろうに。プリーストって、稼ぎをライヴのセットに注ぎ込んだり、リマスターしても値段は安く抑えてリリースしたりと、ファンに対して常に気を使ってくれるバンドなんですよねー。(それだけにGullレーベルを苦々しく思っているっていうし)
このアルバムはギター・シンセサイザーの導入とか、メタル・マニア以外の一般層の取込みを狙ったポップな曲調といった部分で、問題作として扱われています。まあ確かにこういう作品でメタル・ゴッドとか言われてもなぁと思っちゃうのも仕方ないことでしょう。でもあまり激しいメタルが好きでない人が入門編にと聴くのには最適かも。曲は良いですからね。
あとこれが好きな人は『POINT OF ENTRY』も気に入るんじゃないかと思います。あれも問題作とされてますが。
みんなポップでキャッチーな秀曲(「OUT IN THE COLD」だけは荘厳な曲)なんですが、(1)「TURBO LOVER」は特に素晴らしいです。たぶんこの時代は打ち込みのビートを使ったダンス・ポップなんかが流行ってたと思うんですが、そういう音楽の要素をうまく消化して、面白いハード・ロック曲になっています。ダンスったって早いリズムじゃないんですが。
けっこうインダストリアル・ボディ・ミュージックなんかに通じるものもありますね。メロが良くてリズミカルだから、ポップス・ファン、ロック・ファン、あとクラブ・ミュージックとか聴いてる人にもそれぞれ訴えかけられる、広範な魅力を持った曲だと思います。
あとラストの(9)「RECKLESS」は…なんでこの人たち、こんな曲がつくれるんでしょう?
「TURBO LOVER」もジューダス・プリーストにとっては異色曲ですが、この曲もなんか突然変異的な曲です。どこに引き出しがあったのかわからない。メロディアスで隙のない名曲で、もしアメリカの若くてルックスの良いバンドがこんな曲をつくったら、当時絶対に大ブレイクしたはずってくらいの出来です。↑でYOSIさんが指摘されてますが、全然それまでのジューダス・プリーストっぽくないです。しかし極上のメロディアス・ハード。バンドの底知れぬ才能が恐ろしくなるような、凄い曲だと思います。
このアルバムで少し気になるのは、(2)「LOCKED IN」のギター・ソロで「ELECTRIC EYE」のリフみたいなフレーズがちょこっと入ったり、(4)「PARENTAL GUIDANCE」で最後に「YOU'VE GOT ANOTHER THING COMIN'」の歌詞が入れられたりといった、『SCREAMING FOR VENGEANCE』を連想させるお遊びみたいな部分です。アメリカや世界各国でのブレイクのきっかけになった作品だったから、ファンにちょっと楽しんでもらおうとしたんでしょうか。
リマスター盤ボーナスの「ALL FIRED UP」は、な~んか面白いですねぇ。これまた彼らにしては異質な感じ。名曲ってわけじゃなくて、どっちかと言えばB級っぽさがあるんですが、ちょっとコミカルで楽しいです。最近のRACER Xみたいな雰囲気。
「LOCKED IN」(LIVE)は、リマスター盤ボーナス・ライヴの中ではかなり上等です。


JUDAS PRIEST - Unleashed in the East: Live in Japan ★★ (2003-04-24 21:07:00)

『KILLING MACHINE』発表後の日本でのライヴを収めたアルバムです。'79年発表。初期の彼らを手っ取り早く知るためのベスト盤としても使えるでしょう(1stの曲がないけど)。DEEP PURPLEやCHEAP TRICKの作品と並ぶ、ライヴ・イン・ジャパンの傑作。
ロブが喉を痛めて歌を入れ直しているのは日本盤を買った人には周知の事実ですが、デヴィン・タウンゼントみたいに、「俺は彼らが修正してたことをエンジニアに聞いて知っている。俺は自分のライヴ盤を修正してることを隠したりしないよ」ってなことを言う人もいます(笑)。PRIESTも別に隠してないってばさー。
この作品、とにかく頭4曲の怒濤の突進力は凄まじいです。まさにHMへと転換していく瞬間のエネルギー。1曲目の「EXCITER」のかっこよさと言ったらありません。全曲そうですが、スタジオ・ヴァージョンが霞む出来。今のライヴみたいにいちいちMCで流れを分断せず、続けざまに畳み掛けるところが嬉しいですね。5曲目以降も名曲満載だし、まさに名盤。
バンドにとっても勝負作だったようで、このライヴ盤が高評価を得たことで、彼らの人気は決定的なものになった!……らしいです。後追いなのでわかりませんが。
リマスター盤ボーナスの曲は、以前から日本盤には収録されていたものなので、このアルバムだけお得感は薄いかも。リマスター前の音もそんなに悪くなかったし、どっち買ってもいいかな。でもJUDAS PRIESTの良心的なところは、リマスターした上にボーナス・トラック入れても、ファンのために定価を安いままにしていてくれてるところ。新品を買う分には、リマスター盤が良いですね。


Jethro Tull - Aqualung - My God ★★ (2016-12-24 16:19:11)

最近のヘヴィ・ローテーションNo.1曲です。
風変わりな展開、フルートの妖しさ、荒々しさに、色々と興奮してしまいます。聴くたびに新鮮。


KAMELOT - Epica ★★ (2008-04-23 23:41:00)

続きものなので、次作とセットで味わいたいアルバム。
曲の出来も甲乙つけ難いし、私の中では2枚組アルバムみたいな感覚です。ただ、2枚連続で聴くには濃密すぎて疲れちゃうかな。
ストーリーなど関係なくただ聴いても、極上のメロディアス・メタルとして楽しめます。


KAMELOT - Epica - III Ways to Epica ★★ (2008-04-23 23:33:19)

物語の前半ラストを飾る、ドラマティックな曲。
希望を感じさせるヘレナ役の女性ヴォーカルが良いです。
メフィストとアリエルの区別がもっと分かりやすいと、なお良かった。


KAMELOT - Karma ★★★ (2016-09-11 20:34:05)

リオ五輪の日本シンクロ演技(乾&三井ペア)での「Karma」「The Spell」(と「Ghost Opera」)使用をきっかけに、改めて聴き直したのですが、やはりこの雰囲気たっぷりの哀メロ満載メタルには陶然としてしまいます。
歌も演奏もただただ美しく、ねっとり濃厚に艶っぽく奏でられる、メロディック・メタルの最高峰。いつ聴いてもうっとりします。
全アルバムを聴いたわけではありませんが、メロディとサウンドのバランスという点で、今のところこのアルバムが一番好きです。


KAMELOT - Karma - Don't You Cry ★★★ (2005-11-04 20:42:52)

こんなバラード歌われたら、もう降参です。反則。
感情移入して歌うことを恥ずかしいと思うような歌手じゃ、感動はさせられません。
全身全霊、魂をこめて歌える歌い手ですね、カーンは。


KAMELOT - The Black Halo ★★ (2007-02-18 01:04:00)

前作に続いてのドラマティックなコンセプト・アルバムで、一聴目からドップリはまりました。
哀愁メタルとロイ・カーンのヴォーカルの組み合わせは本当に素晴らしいです。
(6)「ABANDONED」を聴くためだけでも、アルバムを買って後悔はしないでしょう。(4)「SOUL SOCIETY」もお気に入り。
ただ、コンセプトものとしてアルバム・トータルで聴くと、(13)までで終わってくれていた方が、バランスが良かったのになと思います。
せめて(14)「SERENADE」がもうちょっと静かな曲なら、雰囲気が壊れなくて良かったんですが。歌詞は好きな曲なんですが、ちょっと曲調が個人的にはミスマッチに感じます。あれは少し離してボーナス・トラックにして欲しかった。
でもまあ、全体的には良いアルバムです。


KAMELOT - The Fourth Legacy ★★ (2016-09-11 20:55:24)

以前はメタルとしてしか意識していなかったのですが、最近聴き直したら、レインボウやディオで聴けたエスニックなメロディを活かした様式美HR的な要素も強いんだなーと、改めて感じて、↑のかつおさんの分析に共感しました。
カーンの歌の粘着度合いや没入度も、少しディオっぽいかも。もちろん、カーンやKamelotの独自性は十二分に発揮され、オリジナリティあふれるアルバムとして完成されていますが。
全体的に静と動のコントラストが見事で、全編を哀愁が覆っているところが、好みにマッチし過ぎです。フルートが尺八っぽく聞こえる「Desert Reign」から「Nights of Arabia」へのドラマティックな流れなんて、たまりません。


KAMELOT - The Fourth Legacy - A Sailorman's Hymn ★★ (2008-04-23 23:28:52)

切ないけれども、優しく希望を感じさせる歌です。
美しい。


KAMELOT - The Fourth Legacy - Can You Remember ★★ (2016-09-11 21:01:46)

何の気なしに聞き流していたら、日本語が入っていて驚かされました。
こういうファン・サービスって、嬉しくなります。生でこんな風に歌ってもらったら、泣いてしまいそう。
普通にメロディも良くて、曲だけでも好きになりますが。


KANSAS - Kansas - Bringing It Back ★★ (2023-10-07 20:55:16)

J.J.Caleのカヴァーですが、完全に自分たちのものにしています。原曲をハードにするのはもちろん、よりカントリー(ロカビリー? ブルーグラス?)色を強め、ヴァイオリン(フィドルと言うべき?)大活躍の元気いっぱいな曲に変貌させています。こりゃ楽しい。'70年代ならではの、伸びやかで自由度の高いジャンル横断音楽。
ライヴ・ヴァージョンだとさらにDEEP PURPLEみたいなエネルギッシュかつ長尺のハード・ロックに大変身。強烈です。


KANSAS - Leftoverture - The Wall (Conclusion) ★★ (2007-03-18 16:33:35)

哀愁もたっぷりですが、明るい希望も感じさせてくれるところがまた感動的です。
歌詞もポジティブで良いですね。


KANSAS - Two for the Show ★★ (2005-11-14 20:14:00)

素晴らしいプログレ・ハードが聴けるライヴ盤です。本当にベスト盤としても聴けますね。
アメリカのバンドであるためか、優雅で叙情性も強いのに明るい雰囲気なのも良いです。
ヴァイオリンの美しい音色にはもうメロメロ。
「CARRY ON WAYWARD SON」だけは、スタジオ版のきれいなコーラスの方が良いかなと思いますが、全体的には大満足の出来。
特にアルバム後半の盛り上がりは感動的です。


KANYE WEST - Graduation ★★ (2016-12-26 21:01:01)

'07年発表の3rdアルバムです。様々な形で話題を振りまき、当然のように売れまくりました。当時のポップ・ミュージックの最先端でもあり、ヒップホップの新たな方向性を感じさせてくれた作品です。
前2作と比べるとポップすぎてもうヒップホップじゃないなんて非難も受けていた気がしますが、次作は歌ものだったわけで、それと比べればまだ十分にヒップホップです。
村上隆のアートワークもポップ。何がやりたいんだかもう意味不明ですが、他と違うことだけは一目瞭然で、インパクト大。
名盤とされる前2作はあまり好きではなかったのですが、このアルバムからはまりました。カラフルでポップで、どこを切っても面白い。お気に入りはループのつなぎ方に意外性があって癖になる(3)「CHAMPION」です。


KATE BUSH - The Dreaming ★★★ (2016-11-05 00:48:06)

好きな作品なのかと問われると悩みますが、傑作かと問われれば議論の余地もなくそうだと即答できます。
男には作り得ない、ジャンルも何もかもを飛び越えて情念を放つ、本能の音楽。美しくもあるけれども、あまりに闇が深くて精神的に辛くなります。
私の中ではジョニ・ミッチェルやビョークを聴くときと似た感覚の、しかし比較を超越した絶対的な音楽。抗うこともできないけれども、毎日聴きたいものではありません。
(他のアルバムはまだ矢野顕子やフェイ・ウォンあたりと似た感覚でも聴けますが、これは無理)
事前情報一切なしで聴いても、一聴目にして身体が凍りつき、最後まで聴かずにはいられないと思います。音楽が現実を超えて夢に結びつくものであることを知らしめる名盤です。


KATE BUSH - The Sensual World ★★ (2016-11-05 01:03:24)

'89年発表の、オリジナル・アルバムとしては6枚目です。
しっとり、落ち着いた曲調の歌が多く、クレイジーなロックを期待すれば厳しいアルバムでしょう。
しかし、ズブズブと深みに引きずり込むような底の知れなさ、音の温もりとしなやかさ、ゆらぎの心地よさには、他に代えがたい魅力があふれています。タイトルにも表れているような官能性に、ねっとりと絡めとられてしまいます。
アイリッシュ音楽やブルガリアン・ヴォイスを取り入れながらも、自身の個性で全てをまとめあげてしまうところも、さすが。
聴くたびに別世界へ連れて行ってくれる、素晴らしい作品です。


KEANE - Perfect Symmetry ★★ (2017-05-04 20:27:39)

'08年発表の3rdアルバムです。ギターを使わなくもないけれど、ピアノ/キーボード主体の、イギリスのロック・バンド。
1stに一発で虜になり、2ndでサウンドの変化にちょっとギョッとしつつもメロディの美しさに蕩け、3rdの本作では「あちゃー、やってしまったな」と数回聴いて投げ出しました。
ところがもう一度だけ聴いてみようと思って手を伸ばしたら、あら不思議、彼らのマジックは全然失われていませんでした。どれだけ変化しても、やっぱり曲が抜群に良い。
1曲目のちょっと古臭いエレクトロ・ポップな音使いと軽薄なコーラスに過剰反応してしまって、変わらぬメロディの魅力をキャッチし損ねていました。パッと聴きでアルバムを評価しちゃいけませんね。
彼らの魅力は特に歌メロの美しさだと思っています。メランコリックとか、哀メロとか言うよりも、「切ない」という言葉がしっくりくる感じ。
このアルバムの音像は彼らの中でも明るい部類だと思いますが、それでも胸を締めつける切なさにあふれています。


KEMURI - 77 Days - P.m.a (2005-09-27 16:11:41)

以前はパンクにしてはきれいすぎる音がどうも好きになれなかったけど、彼らのアティテュードは素晴らしいと思います。
今はポップなパンクも好きなのでもちろんオッケー。
分かりやすいポップさというのも、主張を広く伝えるためには必要ですね。


KENZINER - Timescape ★★ (2008-07-16 19:50:00)

フィンランドのギタリスト、ヤーノ・ケスキネンを中心にしたバンドの1stです。'98年発表。
ネオ・クラシカル系ギターにキーボード、ヴォーカルは力強いガナリ入ったハイトーンということで、FIREWINDを連想したら、ヴォーカルのステファンって、FIREWINDで歌ってたスティーヴンと同一人物でしたね。
歌メロと歌詞はプロデュースのデイヴィッド・T・チャステイン担当らしいです。歌詞はけっこう関連性があるようですが、これはコンセプト・アルバム?
アルバム序盤はけっこうゴリゴリの曲調ですが、中盤から後半にかけてメロディが充実していて、良いです。
FIREWINDと比べるとメロスピ的疾走感は少なめで、あまり垢抜けていない印象ですね。そこが持ち味でもありますが。


KENZINER - Timescape - Timescape ★★ (2008-07-16 19:58:33)

8分近いミドル・テンポの曲ですが、メロディも良く、適度にテクニカルで、飽きずに聴けます。
ヴォーカルの感情表現も上手いし、ギター・ソロも良く練られています。
アルバムで1番好き。


KID ROCK - Devil Without a Cause ★★ (2007-07-05 23:06:00)

ラップ/ヒップ・ホップとロックのミクスチャーを演るバンドは数多くあれど、そこにブルーズやカントリーが混ざってくるものって、けっこう珍しい気がします。
ノリノリなパーティー・ソングも多いですが、けっこう渋い曲も収められていて曲数も多いので、どっちつかずで散漫に感じられる部分もあります。でも面白い。
アメリカで人気のある(しかしファン層が普通はかぶらない)ジャンル同士を一緒くたにしてしまうというアイデアと、豪快なキャラクターが、バカ売れにつながったんでしょうね。
最近ちょっとお気に入りです。


KID ROCK - Devil Without a Cause - Black Chick, White Guy / I Am the Bullgod (remix) (2007-07-05 23:13:49)

歌詞のインパクトがなんとも…。これって自伝?
曲は地味な部類ですが、妙に印象的。


KILLERS - Murder One ★★ (2007-06-25 00:10:00)

ジャケの趣味がちょっと悪いせいもあって、あまり期待せずに買ったんですが、これは素晴らしいヘヴィ・メタル作品でした。
正直、ポール・ディアノに関しては、メイデンでの2作品は素晴らしいけれど、もう過去の人というイメージを持っていたのですが、聴いてみたらぶっ飛ばされました。歌声が更に強靭になっています。
中身はしっかり'90年代のヘヴィさを取り入れながらも、メロディとブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの伝統を守った正統派アルバム。
1曲目の「IMPALER」から歌メロがJUDAS PRIESTっぽかったり、(6)「MARSHALL LOKJAW」の歌詞に「all guns blazing」なんて言葉が入ったり、その他チラチラJPの影がよぎるのは、ポール・ディアノの好みなんでしょうか? まあ、個人的には嬉しいんですが。
(10)「REMEMBER TOMMORROW」は反則だと思いますが、それでもやっぱりかっこいいです。
けっこう中古で叩き売りされているのを見掛けますが、正統派メタル・ファンには感動もののアルバムだと思うので、買って損はないと思います。


KILLERS - Murder One - Takin' No Prisoners (2007-06-25 00:20:36)

メロディのとっつきやすさと、メタル的ヘヴィさのバランスが見事な曲です。
ポール・ディアノの硬軟使い分けた歌唱が上手い。ギター・ソロもメロディを大事にしていて、良いですね。


KILLING JOKE - Killing Joke - The Wait ★★ (2007-11-29 00:01:14)

ゴリゴリのベースが強烈。
スピード感があり、ノリもよく攻撃的なので、メタリカがカヴァーしたのもうなずけます。


KILLING JOKE - Night Time - Eighties (2007-11-29 00:05:54)

印象的なリフが耳に残る、キャッチーな曲。
こういうのを聴くと、インダストリアル云々よりも、やっぱりニューウェーヴなのかなと思います。
確かに改めて聴いてみると、「COME AS YOU ARE」の元ネタっぽいですね。