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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 101-200

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うにぶさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 101-200
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ANGRA - Freedom Call - Reaching Horizons ★★ (2007-12-22 16:18:29)

どこまでも高く飛び上がるような上昇感覚を味わえるサビに、ゾクゾクします。
アコースティック・ギターの味わいも格別。


ANGRA - Holy Land ★★ (2003-01-30 23:25:00)

ヘヴィ・メタル史上に残る傑作。SEPULTURAの『ROOTS』に並ぶブラジリアンHMの最重要作品と言っていいでしょう。ヘヴィ・メタルという音楽の枠を広げ、未知の領域を切り拓いて新たな可能性を明らかにしたこの作品は、真の意味でプログレッシヴであり、唯一無二のアルバムです。
1stも完成度の高い作品でしたが、このアルバムではその2~3歩先を行っています。クラシック、ブラジリアン・ミュージックとメタルの融合度合いは前作を遥かにしのぎ、前例のない独自のワールド・メタルの創造に成功しています。
どうやったらこんなにセンスよくこういうメロディとリズムを合わせられるのか、何度聴いても不思議でならないのですが、不自然さは微塵も感じず、いつも新鮮な驚きと共にこの深い音楽世界にのめりこんでしまいます。
演奏陣もヴォーカルも、ただテクニカルだったり変わった要素を取り入れているだけでなく、細やかな表現に気を使い、人間的な温もりを曲に加味しているあたりも素晴らしいです。心から愛しいと思える音楽ですね。
「CARRY ON」パート2や、ストレートなクラシカル・スピード・メタルを求めていた人は失望したでしょうが、多様な音楽を楽しめる雑食性の強いリスナーにはお薦めです。
1曲ごとに具体的に魅力を解析などしていると字数がいくらあっても足りないので省きますが、全曲魅力的で、それぞれ異なった個性を持っています。
ただ進み過ぎた彼らについて行けなかったファンが多かったのか、次作以降のANGRAからはこういった大胆な試みは影を潜め、様式メタル方面にちょっと揺り戻った印象があります。
HOLY LANDの路線を受け継いだのは、脱退したアンドレ率いるSHAMANですが、向こうはさらに前進し、また当然ANGRAとは違った音楽をやっていて楽しめます。


ANGRA - Holy Land - Carolina IV ★★★ (2003-04-20 18:25:53)

かなり独特で、それまで聴いたことのないような曲。メロディも美しいし、リズム、曲展開が面白く、何度聴いても新鮮です。個人的にANGRAで一番好きな曲です。


ANGRA - Rebirth - Heroes of Sand ★★ (2007-12-22 16:21:16)

メロディがツボです。
このアルバムでは一番好き。


ANIMALS AS LEADERS - Weightless ★★ (2023-08-10 22:24:02)

'11年の2ndです。たぶん彼らの作品の中で最も聴く人を選ぶ作品。
メロディのわかりやすさやメタル的かっこよさなどというものを求めて聴けば、退屈なインスト作でしかありません。
ブレイクビーツ/ドラムンベース系の変則リズムがたんまり入った異色作となっています。
私は1st~5thまでの中で断トツでこのアルバムを偏愛しています。
アバシは1stのVAI風味を見事に払拭し、違った切り口でヘヴィで複雑でメカニカルな演奏を叩きつけてきます。(この後のアルバムでも毎回作風を変えていくんですが)
このくらいぶっ飛んでるギタリストなんて、知ってる人ではRON JARZOMBEKくらいかなあ。あと連想するのはSERGEY GOLOVINとか。
無理やり表現するなら、SPASTIC INK(WATCHTOWERでも可)がNERVE(JOJO MAYERの人力ドラムンベース・バンド)と手を組んだようなインスト・アルバムです。
ドラムとプログラミング担当のNAVENE KOPERWEISはデスメタルからダブステップまでなんでもありな人らしいので、ジャンルの壁も肉体的制限も突き破るような作風になっています。
インストやテクノが好きで、MESHUGGAHやPERIPHERYといったジェント系が好物、SPIRAL ARCHITECTやCYNICみたいな個性派もいけますっていう人は気に入るかもしれません。


ANIMETAL - Animetal Marathon ★★ (2003-02-01 01:15:00)

いや~、恐ろしく熱いです。
知ってる曲も知らなかった曲も、坂本英三の魂のこもった歌で聴けば感動の嵐。
熱血も哀愁も笑いも充分で、感情を揺さぶられます。
メタルには日本語が合わないと思ってる人に聴かせてみたいなぁ(笑)。
38曲(アニソンは36曲)つなぎ合わせるアレンジもセンス抜群。
お遊び的にHR/HM有名曲のフレーズを使ったりしてるあたりも、ニヤリとさせられます。
アイデアの勝利ですが、クォリティもばっちりなので、こういうノリが好きな人は是非。


ANIMETAL - Animetal Marathon V ★★ (2004-02-02 00:04:00)

「ペガサス幻想」のために購入を決意しました。ええもう相変わらず涙ちょちょ切れそうになるほど熱いです。ギター替わってたんですね。凄まじいテクニシャンじゃないですか? この人23歳? 恐ろしい……。
「タッチ」が超極悪です。運転中に爆笑しちゃってヤバかった。
それにしてもまだまだ聴きたい曲がたくさんあります。
今回も出来に不満がないわけじゃないけど、楽しめました。
次も買います!


ANIMETAL - Animetal Marathon V - めぐりあい (2005-11-04 20:32:52)

小学生のとき、ガンダム3部作のラスト、あのタイミングで入るこのエンディング・テーマに、胸を熱くしたものでした。
当時は英語の部分、全然意味が分からなかったんですよね~。
アニメタルでやってくれて、嬉しかったです。


ANIMETAL LADY - アニメタル・レディー・マラソン ★★ (2003-02-02 00:47:00)

アニメタルが入ってるならこれも取り上げないとかわいそうなので(笑)。
坂本英三が熱く歌ってるいかにもメタルな本家に比べると、こちらはヴォーカルがピンク・レディーの人ですからねぇ…声優アイドルとそのとりまきみたいです。親衛隊のドスのきいたコーラスも入るし(^^;
MIEは激しく歌うのは無理だし、歌唱力に難があるのも確かです。
有名曲のフレーズの引っぱり具合はANIMETAL以上で、完全に遊んでいるし、ANIMETAL MARATHONほど構成を練っていないので、なんか学園祭バンドみたいな印象ですねー。
選曲もネタが少なかったのか、何故これが入ってるの?っていう曲があったりするのもなんだかなぁ…。
とまあなんだかんだ文句もつけたくなりますが、企画ものですから。かたいこと言わずに素直にお祭りノリを楽しみたいところです。ネタ、息抜き用として買ってみるといいかも。世にも珍しい脱力メタル(笑)。
バックは一応ちゃんとヘヴィ・メタル/ハード・ロックしてます。たまにスラッシュ・メタルのリフまで入ってますよ。


ANNIHILATOR - Alice in Hell ★★ (2003-02-02 02:43:00)

カナダのアナイアレイターの1stアルバム。このころはテクニカルなスラッシュ・メタルやってます。最近はけっこう音楽性が変わってるみたいですね。
冒頭のきれいなイントロ(アコギ?)から不気味な(2)「ALISON HELL」が始まり、次々展開していく様にドキドキして待つと、ランディ・ランペイジのへんてこなヴォーカルにいきなり驚かされます。なんとなくキング・ダイアモンドを思わせる声ですね、この人。好き嫌いは分かれそう。
メロディもけっこう好き嫌いは分かれそうですね~。私も最初は全然ダメでした。慣れるとけっこう癖になります。
クレイジーでシアトリカルなヴォーカル、凄まじい超高速リフ、予測を裏切る展開をみせる複雑な楽曲…こんな言葉に弱い人は一聴の価値ありかと。ドラムのビートはあんまり速くないですが、曲のスピード感はあります。
このアルバムの聴きどころは何と言っても(9)「HUMAN INSECTICIDE」のリフでしょうか。キレすぎです。最近のデスラッシュ・バンドでもこんなアホな速度で刻んだりしませんよ。腕痛めそう。


ANNIHILATOR - Alice in Hell - Human Insecticide (2003-04-20 18:32:21)

笑っちゃうくらい凄まじいです。こんな速いリフを刻んで、腕は無事なんでしょうか。
リフのとんでもなさだけでもスラッシュ・メタル史上に残る曲です。


ANNIHILATOR - Annihilator ★★★ (2016-01-04 23:11:18)

長いことこのバンドの作品に触れていなかったのですが、セルフ・タイトルだから力が入っていそうだなと思い、ずいぶん久しぶりに買ってみたアルバム(もう2年くらい前だけど)。
一聴して、どストライクだなーと、笑いがこみあげました。実際、ここ数年で最もはまったメタル作品はこれだった気がします。
これだけ美味しいメロディを激しくぶちまけてくれるメタルは、久々に味わいました。メタル・ギターを存分に堪能できる逸品です。
1曲目のイントロからおなかいっぱいになるくらいに、これでもかとクサクサなギター・メロディが展開しまくりつつ、切れのあるリフに男らしい吐き捨て歌唱が乗るところにしびれました。
思わず頭を振りながら声を合わせて歌いたくなる(4)「Betrayed」もお気に入り。
冒頭に勢いのある曲を固めながら、全体ではかなり多彩な曲調になっているところも飽きなくて良いです。


ANNIHILATOR - Annihilator - The Trend ★★ (2016-01-04 23:32:29)

イントロだけで、「ああ、こういうの好きだったな~」と、高校生の頃の自分の嗜好を思い出しました。
もちろん、今でも好物です。
メタルに何を求めてたかって、こういうメロディアスかつ攻撃的でスカッとする音楽だったのですよ。
これをカッコいいと思える感性が、自分をメタラーにしたのだなと納得しました。ギター・リフ/ソロのメロディがいちいちツボです。


ANNIHILATOR - Ballistic, Sadistic - The Attitude ★★ (2022-05-28 21:07:58)

ストレートに鬱憤をぶちまける歌詞、食い気味に言葉を重ねて吐き出す歌唱、キレっキレの高速リフ。
気持ちいー!


ANTHEM - Anthem - Rock 'n' Roll Stars (2008-08-22 00:07:44)

曲名からしてストレートで、中身も直球勝負なロック・ナンバー。
荒削りだけど、若さが出ていて好ましいです。


ANTHEM - Bound to Break ★★ (2003-11-14 22:42:00)

最初聴いた時の印象は、「まあまあかな。何曲かは良いかも」程度だったんですが、じわじわと染みてきて、「どれもこれも鳥肌もののかっこよさ」という感想に変わりました。
やっぱり自分はメタルが大好きだと実感できる、正統派の熱いヘヴィ・メタル。マノヲー並に感動的です。
それにしても坂本英三の歌声は魂に響くなぁ。


ANTHEM - Eternal Warrior - Distress ★★ (2008-08-22 00:29:34)

こういう哀愁曲での坂本英三の歌声は、魂鷲掴みですね。
ギター・ソロはもう演歌です。


ANTHEM - Gypsy Ways ★★ (2003-02-04 18:51:00)

アンセムの代表作といったらこれでしょうか?
とても楽曲の完成度が高いです。決して軟弱にならずに、フックのある曲をこれだけそろえられるのは驚き。捨て曲なしです。
特に(2)「LOVE IN VAIN」は哀メロ好きにはたまらない名曲だと思います。
ところでジャパメタの歌詞って気恥ずかしくてたまらないようなのが多いんですが、なぜかアンセムの歌詞はあんまり気にならずに聴けるんですよね~。歌ってる内容はまあ普通にメタル・バンドが好みそうな題材なんですが、言葉の選び方や、乗せ方が上手いんでしょうね。まあ英詞の比率が高いせいもあるんでしょうが。


ANTHEM - Gypsy Ways - Gypsy Ways (Win, Lose or Draw) ★★★ (2008-08-22 00:18:30)

圧倒されます。
滅茶苦茶かっこいい。


ANTHEM - Hunting Time ★★ (2003-02-04 23:28:00)

気合いの入ったアルバムですね。威厳を感じさせるヘヴィさに満ちあふれてます。
圧倒的なヴォーカルのパワーあればこそですが、この重厚さはただごとじゃないです。
(5)「SLEEPLESS NIGHT」だけなんか歌メロがポップなところがあって雰囲気が違いますが、ほぼ全編硬派メタル。(1)「THE JUGGLER」と(2)「HUNTING TIME」は代表曲と言われてますが、さすがの出来。
全体的にもうちょっとキャッチーだと疲れなくていいとも思いますが、徹底してるので統一感はあります。
それにしてもインナーのダサダサなメンバー写真は痛いなぁ(^^;
ともかくヘヴィなのが聴きたいという人はこのアルバムを。もちろんスラッシュでもモダンでもなく、正統派メタルです。


ANTHEM - Overload ★★ (2003-02-03 00:45:00)

熱い、濃い、まさしくヘヴィ・メタル!ってアルバムですね。
メロディアスでフック満載、しかし男臭く硬派なメタル。たまりません。
アンセムは「まだ終わってない」ベテランバンドではなく「これからが旬」のバンドなんじゃないでしょうか。だってこのアルバムの曲は過去の名曲の数々を凌いでますから。まるでベスト盤。
しかしツボにはまる曲ばかりですが、ブリティッシュ/ジャーマン/アメリカン/北欧なんかの日本人好みのHR/HMを、いかにも日本人メタラーの好みに合うように組み合わせて演ってる印象がちょっとあります。実際「×××みたい」なフレーズはそこかしこで聴かれるし。でもやっぱりオリジナルのアンセム節にちゃんとなってるのは、やはり柴田さんがつくるからなんでしょうね。あと坂本さんのコブシのきいた歌はやっぱりジャパメタ(笑)。
でもこのカタカナ英語な発音……これなら全編日本語詞にしてもきっちり言葉が乗りますね。その方が個人的には嬉しいんだけど。アニメタルとかB'zやLUNA SEA、GLAY、SIAM SHADEなんかを聴くと、決して日本語はHR/HMに合わなくないと思うのです。そりゃ歌メロは多少変わるでしょうが。
わざわざこんな苦言を言っちゃうのも、坂本英三という魂のヴォーカリストの歌が、あんまり感情に訴えかけてくるものだから、100%伝わってくる言葉で聴きたいなと思ったためです。だって英詞と日本語詞が半端に混じってると妙に表面的な感じがして…。
あと上で言われてますが、このアルバムほんとにギターだけの魅力でも最後まで聴けちゃいますね。ここまで痒いところに手が届くようなギター、久しぶりです。
リズム隊も、歌心のあるプレイですよね~。トータルでまさしくバンド全体の魅力を出し切った感じです。曲を活かすために、各人がしっかり役割をこなしているのがいい雰囲気です。
捨て曲なし。バラエティも充分。快作!


ANTHEM - Overload - Demon's Ride ★★ (2005-10-27 21:08:29)

最初はアルバムの中で特に好きな曲ということもなかったのですが、繰り返し聴くうちにはまりました。
歌詞とか、初めはくっさいなぁとか思ってたのが、次第に熱く感じられてきました。
ノリノリで気持ちいいし、最近一番はまっているアンセムの曲です。


ANTHEM - Seven Hills - Grieve of Heart ★★ (2008-08-22 00:24:39)

この哀メロ、たまんないなぁ。
臭いけど、かっこいい。


ANTHEM - Tightrope - Night After Night ★★★ (2008-08-22 00:13:54)

彼らの数ある名曲の中でも、屈指の出来。悶絶ものです。


ANTHRAX - Among the Living ★★ (2003-02-04 23:14:00)

遊びを排して徹頭徹尾ヘヴィに、アグレッシヴに攻めたてるアルバムです。全編これぞスラッシュメタル!
前作の「GUNG-HO」なみに爆走する曲はないものの、アルバム全体の疾走感は前作を遥かに凌いでいます。
有名曲も多数収録。スラッシャー必聴の名盤でしょう。
メタル・バンドといえば反社会的なイメージが強かったり(彼らの場合バンド名もやばいし)しますが、アメリカの先住民族への迫害について歌った(5)「INDIANS」や、軍事大国の欺瞞を暴き平和を訴える(6)「ONE WORLD」など歌詞はけっこう社会性もあったりします。(…って今のアメリカでそんなこと歌うと反社会分子としてマークされちゃうかな)
腐った音楽ビジネスに怒りをぶつけ、音楽にかける信念を歌った(6)「IMITATION OF LIFE」なんかも熱いですね。まー、皮肉をきかせて暴力的なことを歌ってる曲も裏を返せば鋭い批判にもなっているわけで。
アンスラックスは雑食性が強く、けっこうお遊び感覚の強い曲もあるので、節操なしで尻の軽いバンドと見られることもある(スレイヤーがインタビューでこきおろしてたり…)ようですが、このアルバムを聴けば実はアティテュードのしっかりしたシリアスなバンドであるということが分かります。


ANTHRAX - Attack of the Killer B’s ★★ (2003-02-05 00:38:00)

'91年発表の企画盤です。カヴァー曲やライヴ音源、新曲や新ヴァージョンなんかをごった煮のようにぶち込んでいます。
お遊び的側面が強く、作品としての統一感なんてものは求めるだけ野暮ってもんですが、らしさはあります。
1曲目からS.O.D.の疾走曲「MILK」をカヴァーしているのが燃えます。この曲、ブラスト・ビートの存在を世に広げた曲としても有名らしいですね。さすがにS.O.D.ヴァージョンほどがむしゃらな突進力はないですが、長尺化していてじっくり楽しめます。
2曲目はパブリック・エネミー「BRING THE NOISE」のカヴァーというはちゃめちゃぶり。オリジナル曲とはノリがやっぱり違ってるのがいいですが、もちっとギターとかあると好み。ところでこの組み合わせ、ランD.M.C.のやったエアロの「WALK THIS WAY」と並んでHR/HMとラップ/ヒップホップの合体ものとしては有名ですよね。
まあ7曲目のオリジナルラップ曲「I'M THE MAN」なんて'87年から演ってたわけですが。そう考えるとアンスラックスはすごい進んでますね。このころだとレッチリとFAITH NO MOREくらいですか、こういうミクスチャー。
他もおふざけ脱力ソング(4)(12)とかベンチャーズのカヴァー(9)とか色々入ってて楽しいアルバムです。
まあ名盤じゃなく迷盤ですけど、アンスラックスの懐の深さが垣間見えて興味深い作品だと思います。


ANTHRAX - Fistful of Metal - Metal Thrashing Mad ★★ (2017-04-29 23:56:50)

良いなー。メタルだなー。ばかばかしいまでに盛り上がって、楽しめます。


ANTHRAX - Madhouse: The Very Best of Anthrax - I'm the Man ★★ (2007-12-29 00:21:40)

気持ちいいタテノリ・ラップ・ナンバー。
こういう何でもありの柔軟な姿勢と、音楽を楽しんでるというあっけらかんとした明るさは、大きな魅力です。


ANTHRAX - Persistence of Time ★★ (2003-11-14 22:53:00)

なんとなくアンスラックスは2ndと3rdが名盤というイメージがあり、買わずにいたのですが、これは強烈ですね。『AMONG THE LIVING』よりインパクト強いかも。これぞスラッシュ。かっこいーから曲の長さも気にならないです。
最初はヴォーカルが単調に聴こえて、そこだけもったいないなと思っていたのですが、繰り返し聴くうちに気にならなくなりました。ちょっと惚れ直した。


ANTHRAX - Spreading the Disease ★★ (2003-02-03 01:29:00)

スラッシュ・メタル名盤特集なんかにまず必ず入ってるアルバムで、スラッシュ四天王アンスラックスの代表作となれば、とりあえずスラッシュ好きは買いでしょう。
ヴォーカルはハイトーンでメロディも歌えて、ギターリフはザクザクして切れ味鋭く、ノリも非常に良いです。
突撃スラッシュからメロディアスなメタル曲まで幅が広く、ジャケはアホですが、ハードコアの影響か(5)「ENEMY」みたいに真摯な社会批判をこめた歌詞もあります。
しかし実は歌メロやリフはあんまり好みじゃない曲も多かったり…。あとジョーイ・べラドナの歌い方も、高音が出せるのはいいけど表現力という点ではちょっと…。
がしかしそんなことはどーでもいいんです。
ラストのぶっとび激走曲「GUNG-HO」が、前までの曲の印象なんかきれいさっぱり吹き飛ばしてしまうので。はっきり言って「GUNG-HO」だけのためにアルバム買っても構わないです。この曲が走り出した途端、すべての理屈は吹き飛び、ただただ音楽の持つ凄まじい勢いに身を任せるしかなくなってしまいます。嗚呼……


ANTHRAX - Spreading the Disease - Gung-Ho ★★★ (2003-04-20 18:42:25)

この曲がなかったら、ANTHRAXというバンドにあんまり魅力を覚えなかったかもしれないってくらい、個人的に重要な曲です。
いかれた爆走っぷりが素晴らしいです。SLAYERをも凌ぐような、とんでもない疾走感。スラッシュ・メタルの理想形のひとつだと思います。
バカっぽい明るい雰囲気が、他のスラッシュ四天王とは違ってて良いんですよね~。


ANTHRAX - State of Euphoria - Schism (2007-12-29 00:15:48)

パンク/ハードコアの影響を強く感じます。
それでもやっぱり、彼ららしいスラッシュ・メタル。
シリアスだけど楽しい曲です。


ANTHRAX - Stomp 442 ★★ (2003-02-04 23:50:00)

このアルバムのグルーヴは最高に熱いです。
買った当時PANTERAの『FAR BEYOND DRIVEN』と同じ感覚で聴きまくってました。一応モダン・ヘヴィネス系のアルバムってことになるんでしょうか。
疾走曲命なスラッシャーにとっては問題外なのかもしれませんが、スラッシュメタルの型にこだわらない人は聴いてみてください。
熱気にあふれるヘヴィグルーヴでぐいぐい引きずっていくこのアルバム、スラッシュとはまた別種のスピード感があります。ドラムのチャーリー・ベナンテが全て作曲したせいか、ノリがいいんですよね。ヘヴィなのに、実はメロはキャッチーでとっつきやすいし。
ジョン・ブッシュのドスのきいた声も曲調によく合っています。分厚くノイジーな音づくりも気持ち良いですよ。


ANTHRAX - Stomp 442 - Random Acts of Senseless Violence ★★★ (2007-02-25 00:29:51)

無条件で頭を振りたくなる曲です。熱い!
サビの絶叫がたまりません。
かなり聴きまくった、思い入れの強い曲。


ANUBIS GATE - Interference ★★★ (2023-11-12 22:39:13)

デンマーク出身のプログレッシブ・メタル・バンドの'23年の9作目です。(オリジナル・アルバムとしては8th)
このバンドについては、歌メロがキャッチーなメロディなのに、曲が根暗系(PORCUPINE TREEやRIVERSIDE並み。ちょっとFATES WARNINGも連想)な人達、という印象を持っていました。
良いんだけど地味というアルバムが多いのですが、本作は驚かされることが多く、繰り返し聴く中で捕らえられつつある今日この頃です。
曲ごとの落差が大きく、絶対に全曲違う曲調にしてやるぞというようなこだわりを感じさせるあたりが私のツボを突きまくるのです。今年発売のアルバムでは上位のお気に入り作。
3曲目までの流れが特に好きです。サビメロがキラーな(1)から、不気味さと可愛らしさが均衡を保つベース主導の異色曲(2)、コーラスの織り込み方が刺激的で泣き泣きギターに持っていかれる(3)と、並べ方が心憎いばかり。そして4曲目に全部ぶち壊されて、5曲目のやけくそスクリームに苦笑し・・・結局最後まで翻弄されてしまいます。
一聴目で気に入る人は少ないと思われます。でも何か引っかかりを覚えて聴き込むと、バンドそのものにズブズブはまってしまうであろう、仕掛け満載の意欲作です。


ANUBIS GATE - Interference - Emergence ★★ (2023-11-12 22:52:58)

サビの歌メロやギター・ソロはキャッチーなのですが、他の部分は一般受けしなさそうなヒネクレメタル。
でもそんなところがなおさらメロディを引き立て、印象的にしています。


ANUBIS GATE - Interference - The Phoenix (2023-10-29 23:42:48)

前曲までの流れをぶった切るようなポップさにギョッとする不思議曲です。
この曲があるせいで、アルバム全体に油断できない仕掛けがあるんじゃないかと身構えてしまいます。
他の曲の方が好きなのですが、スパイスとしてよく効いているので、やたら印象に残ります。
してやられました。


ANVIL - Legal at Last - Plastic in Paradise (2022-05-28 20:48:49)

正面からプラスティックゴミ問題を扱った曲。
大人のオモチャをライヴで弄ぶ彼らでさえもSDGsと無縁ではないのです。
曲としてはまあ、ごく普通ですが、普遍的なメッセージ性・同時代性を考えれば、注目したい曲です。


ANVIL - Metal on Metal - Mothra ★★ (2022-05-28 20:33:38)

曲はやたらかっこいーデス。良いリフがいっぱい。特に後半は荘厳さもあり、ゾクゾクします。
でもこの歌詞って、モスラが人類を滅ぼそうとしていませんか?
たしか人類の味方側の怪獣だったんじゃ・・・。


APHASIA - WILD AND INNOCENT - WILD ROSE (2008-09-07 00:12:10)

どことなくエキゾチックなメロディに惹かれました。
歌い方も、無理にハードにしたりしないで柔軟な表現をしているのが良いですね。
フラメンコ風なソロが入るのも面白い。


APHEX TWIN ★★ (2006-07-03 23:24:00)

DVDは観たことないんですが、ビデオは買いました。「COME TO DADDY EP」あたりまでのプロモ集みたいなやつ。
当時はまだあんまりDVDも普及していなくて、プレーヤーがなかったもので。
あの顔をくっつけた熊の着ぐるみが踊ってたり、あの顔の化け物やあの顔の少女達が出てくるプロモがあったりして、コワいような可愛いような……。
その後、あの顔の水着グラマーさんが踊ってるプロモなんかも出てました。


APHEX TWIN - ...I Care Because You Do ★★ (2022-05-04 21:12:19)

知名度や衝撃度は『RICHARD D. JAMES ALBUM』の方が上かもしれませんが、同時期に聴いていたこれまた怖い顔ジャケ(?)アルバムである本作にも、それはそれは衝撃を受けたものです。
それまでリズムやメロディやテクニックや速さや重さが音楽を気に入る目安だったのですが、「変な音」ということがそれだけで魅力なのだと、目からうろこ体験をさせてもらいました。
「ズチョ」「ピビョ」「ミヂャ」みたいな音を反復して歪な音楽を提供する変な男に、音楽の楽しみ方を開拓してもらっちゃいました。
あれから20年以上経っても、まだ新鮮です。


APHEX TWIN - Computer Controlled Acoustic Instruments Pt2 ★★ (2023-06-04 17:44:25)

'15年のEPです。中身はタイトルの通り、プログラミングされた生楽器演奏による音楽です。
音像としてはエレクトロニカっていうよりは現代音楽ですね。NHKのラジオでよく流れるようなやつ。マイクを振り子にして拾った音やメトロノームを同時稼働させたものを「音楽」とかいうのと、似た感覚で聴けます。
まあ、面白ければいーのだ。アバンギャルドなプログレやフリージャズが好きな人にはおすすめです。
それにしても'14年の『SYRO』はグラミー賞をとったのに、続けて出したのがこれって・・・尖ってるなー。一応'01年の『Drukqs』の続編的位置づけで「PT2」らしいですが、音楽性は大きく違うのでご注意を。ピアノが多いところは共通してます。


APHEX TWIN - Richard D. James Album - Yellow Calx (2022-05-04 21:20:54)

切ないメロディに細かいドリルンベースと珍妙な音が組み合わさり、歪みながらもバランスの取れた不思議な世界が提示されます。
スウェーデンのピアニスト、フレドリク・ルンドベルグ(Fredrik Lundberg)のカヴァーを聴いたら、改めてメロディが美しい曲だなと、惚れ直しました。
実はメロディ・メイカーとしても優れた人なんだよなー。


APOCALYPTICA - Cult - In Memoriam ★★ (2008-05-26 23:31:15)

泣かせる美しいメロディと、メタル的攻撃性の双方がしっかり味わえます。一粒で二度美味しい。
交通事故で亡くなったサウンド・エンジニアに捧げられた曲とのことですが、哀切なメロディが目蓋を湿らせます。


AQUILA - SAY YEAH ★★ (2004-01-01 23:07:00)

解散したオランダの良質ハード・ポップ・バンドTERRA NOVAのリーダー、フレッド・ヘンドリックスが結成したバンドの1stアルバム。TERRA NOVAのアルバムは3枚とも好きなので、どんな風になったかな~と思っていましたが、基本的にはただ名前が変わっただけって感じですね。
当初はフレッドのソロ・プロジェクトとしてスタートした関係もあってか、若干パーソナルな感じの内省的な曲が多く、またそれがアルバム冒頭に入ってたりするので、パッと聴き大人しく地味な感じにも聴こえますが、曲は以前と変わらず良いです。歌詞がより重みを増した感じで、ストリングス・アレンジ(生音? シンセかな?)なんかも美しくて、けっこう新味もあります。
(5)「Nothing's Impossible Now」がお気に入り。


ARC ANGELS - Arc Angels ★★ (2004-08-15 16:08:00)

渋いアメリカン・ロックが聴きたい時に手が伸びる1枚。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンのダブル・トラブルの元メンバーたちと若手ギターヒーロー、チャーリー・セクストンが手を組んだとか言われても、それって凄いのかどうかよくわからない私の第一印象は、「地味だな」でした。
ミドル~スロー・テンポ主体で、ギターが終始ド派手に泣きまくったりもしないし、ブルージーで落ち着いた普通のロックなんですが、たまになんとなく聴きたくなるような音楽です。
料理する時とかに良いです。


ARCANGEL - ARCANGEL ★★ (2004-08-15 15:05:00)

良質の哀メロが堪能できるアルバムです。プログレ・ハード好きには嬉しい作品。全体的にコンパクトにまとまっていながらも、けっこうアレンジが凝っていて、こだわりの職人芸という感じ。
温もりと哀愁のブレンド具合が絶妙な(4)「USED TO THINK I'D NEVER FALL IN LOVE」1曲だけでも、買って良かったと思えます。
(7)「SIDELINES」、(10)「KING OF THE MOUNTAIN」も印象的な佳曲で、アルバム全体を見てもキャッチーな曲が多く、聴いてて心地よいです。


ARCH ENEMY - Anthems of Rebellion ★★ (2003-09-22 00:17:00)

今回はまたサウンドやリズム・パターンが従来のメロデスから外れていって、より新しい面が出てきてますね。イン・フレイムスやソイルワークとはまた別の方向でモダン化を狙ってる感じ。
大抵の場合(メロデスは特に)、2~3枚同じ路線でアルバムをつくられるともう新鮮な感動を得られなくなるので、アルバム毎に変化していこうとする姿勢は大いに魅力的。ただ正直、あまり好みではない曲が多かったりもしますが…。無理に好きになる気はないけれど、じっくり聴き込んでいきたい作品です。でもジャケのアートワークは好きになれそうもないな~。
なんとなくこのアルバムは過渡期と言うか、進むべき方向を模索してる段階という印象です。ちょっと中途半端かも。でも次作では驚かせてくれそうだなと、今から期待しています。


ARCH ENEMY - Anthems of Rebellion - Dehumanization (2008-03-15 23:08:50)

キーボードやノーマル・ヴォイス等を用いて、色々試行錯誤している曲です。
それなりに面白いですが、もうひとひねりあっても良いかな。


ARCH ENEMY - Black Earth - Dark Insanity (2007-05-25 00:41:07)

最初に強く弾き、木霊のようにやや小さめの音で繰り返されるギター・リフがかっこいいです。
せわしないドラムも緊迫感を出しているし、最後の唸り声も迫力があってグッドです。
けっこうあっさり終わっちゃいますが、それもまた勢いが感じられて良いかな。


ARCH ENEMY - Burning Bridges ★★ (2003-02-07 00:04:00)

メロディを大幅に強化した3rdアルバム。ここまでくるともはやメロデスとも言い難い気も…。これをデスメタルと言ったらデスメタラーは怒るんじゃないでしょうか。楽曲は普通のメタルだし、ヨハン・リーヴァの声もメロディを追ってて、ちょっとドスのきいた声で歌ってるってくらいの印象です。それを軟弱になったととるか、より聴きやすくなったとするかは人それぞれでしょうが、大半の人はただ曲がいいアルバムと評価したんじゃないでしょうか。デス声に抵抗があるけどARCH ENEMYを聴いてみたいという人はこのアルバムから入るのがいいと思います。
デスメタルの攻撃性はなくとも勢いはあるし、言うまでもなくギターの奏でるメロディは絶品。このアルバムではソロだけでなくリフもずいぶんキャッチーですね。曲調もそれぞれバラエティに富んでいて飽きさせません。
最初は曲の展開が強引に思えましたが、聴いているうちに全然気にならなくなりました。かえって次作のようなストレートな曲調が物足りなく感じられるくらいです。これはヴォーカルの表現力も大きいのかも。
アモット兄弟のギターは「××風なフレーズ」が多いのは確かですが、そこはHMの伝統を踏まえた上で、きっちり自分達で消化して個性を加えているのでそれほど気になりません。特定の個人のパクリに終始してるわけじゃなくて幅広いし。(5)「DEMONIC SCIENCE」終盤のリードギターなんてまるで松本孝弘みたいで笑いました。たぶん同じようなものに影響されたんですね。
とにかく全曲かっこよくてメロディアスで、素晴らしいメタル・アルバムです。名盤でしょう。


ARCH ENEMY - Burning Bridges - Silverwing ★★★ (2008-03-15 22:58:35)

雰囲気を一発で変えてしまうギター・メロディには驚かされました。
こんなに先の読めない展開なのに、何度か聴くうちに違和感も消えて、曲構成の妙に虜にされてしまいました。
聴く度に翻弄されてしまいます。


ARCH ENEMY - Doomsday Machine ★★ (2005-11-12 20:09:00)

前作『ANTHEMS OF REBELLION』が、ありきたりきたりのメロデスからの脱却を目指した意欲作だったので、今回は更に進んだモダン・メロデスを……と期待していたのですが、多少の変化はあれど、またいつものメロデスに戻った感じですね。
どっちが好みかと言えば、今作の方が前作より好きなフレーズが多いのですが、せっかく前進したのだから、新たな方向性を目指してほしかったです。ちょっとANGRAの『REBIRTH』を聴いた時と似た失望感を感じました。
何だかんだ言っても、ARCH ENEMYならではの高品質なアルバムではあります。でも次回はそろそろ、あっと言わせるチャレンジがほしい。


ARCH ENEMY - Doomsday Machine - Nemesis ★★ (2023-04-16 23:46:31)

さっき山下達郎のラジオ番組サンデー・ソングブックでかかってびっくりしました。
以前IMPELLITTERIがかかった時も驚きでしたが、更にここまで許容しちゃいますか。レコードも買っちゃったとか。
改めて、アンジェラって世の中の色々な壁をぶち壊してたんだよなーと、しみじみ思いました。
『DOOMSDAY MACHINE』久しく聴いていなかったのでほとんど忘れてましたが、良い曲ですね。


ARCH ENEMY - Rise of the Tyrant ★★ (2008-03-15 22:47:00)

メロディの充実っぷりが半端じゃないですね。
3rdをもうちょっと洗練させて、攻撃的にした感じかな。
これだけメロディアスだと、アンジェラの獰猛なヴォーカルがかえって合ってるかも。じゃないと激しさが足りなくなる。表現力だって、以前よりは増してますし。
5th路線での進化も期待してましたが、これだけ楽曲が良ければ文句なしです。素晴らしい。


ARCH ENEMY - Rise of the Tyrant - The Day You Died ★★ (2008-03-15 22:52:24)

歌詞が悲しすぎて、胸が締めつけられます。反則です。
曲も哀愁度が強く、メロデスならではの激情が伝わって来ます。
この曲の後が泣きの間奏曲という曲順も反則。


ARCH ENEMY - Stigmata ★★ (2003-02-08 01:55:00)

この2ndはけっこう地味な位置付けかと思います。疾走感は控え目だし、3rdみたいにキャッチーなメロディは少ないし。でもこの暗くて重厚な雰囲気と、ズッシリくる重さも、これはこれでいいです。ただ頻繁に聴きたくなる感じではないですね。


ARCH ENEMY - Wages of Sin ★★ (2003-02-07 01:07:00)

前作でソフトになりすぎたと反省したのか、ちょっと激しさが戻った4thアルバム。
しかし変化と言えば、ヴォーカルが暗そうな男からグラマーで笑顔がキュートなブロンド美女に替わったのが一番大きいです(笑)。いやマジな話、フロントマンがこれで、ベースとドラムがモデル顔負けの美形、中心のギター兄弟は顔はともかく(あれはあれで母性本能に訴える?)カリスマ的ギターヒーローとくれば、人気出ない方がおかしいですよ。バンドの可能性はぐんと広がっています。
まあたしかにアンジェラ様の歌唱にはインパクトはあっても、もうちょっと表現力が欲しいところですが……。今回は曲調もストレートで、とっつきが良くかっこいいんですが、やっぱり聴いてて飽きがくるところもあるし、退屈に感じる部分もあります。もうちょっとヴォーカルに幅があれば感情移入の度合いが違うはず。そこらへんは今後の課題かと。
あと今回アンディ・スニープのミキシングのおかげか、楽器陣の音の分離が良く、特にドラムが今までになくクリアに聴こえますね。これは聴きやすい反面、迫力が減退した感もありますが、ともかくルックスのいいリズム隊がさらに目立つ(某誌ドラマー部門1位はさすがにびっくり)ことで、バンドとしての注目度は俄然上昇しています。地味なメンバーがいない(^^;
今となってはこういうバンドは貴重です。このラインナップは守らなくては。
アルバムとしては彼らにしては平均点くらいの出来ですが、今後の飛躍を予感させる1枚でしょうか……ってもう日本じゃ思いきりビッグになってますけどね。


AREA - 1978: Gli dei se ne vanno gli arrabbiati restano! ★★ (2003-02-11 23:26:00)

イタリアのプログレ・バンド、アレアの6thアルバム『1978』です。前衛音楽とジャズと地中海/バルカン半島方面の音楽をごっちゃに合わせたらしい(よくわかりません)音楽性で、ヴォーカルがとにかく変態的です。
何と言ったらいいんでしょうか、声で演奏するというか、変な効果音みたいな声を出したり、スキャットしたり、語ったり、いきなり声が裏返ったり…マイク・パットンとか好きな人は楽しめるんじゃないでしょうか。アクが強くて慣れるまでに時間がかかりました。
色々ごっちゃにしてユーモラスに演ってるあたり、ちょっとフランク・ザッパなんかも連想しました。政治的なバンドだったらしいですが、このアルバムでの歌詞にはそんな印象は特にないです。
実験的で面白いし、ジャズっぽい白熱のインター・プレイもかっこいいので、そういうのが好きな人はどうぞ。いろんな意味で過激な音楽です。


AREA - Are(a)zione ★★ (2005-09-22 22:03:00)

アレアが'75年に行ったイタリア国内ツアーからのライヴ盤です。
いつも共産党主催のイヴェントで出演してたらしいですが、こんなとんでもなく変態的な演奏を政治集会でぶちかますとは・・・お国柄なのか時代性なのか、面白いなぁ。
演奏力も歌唱力もとんでもないレベルですが、「オデッサのリンゴ」という曲では実際にリンゴをかじってたりして、ユーモアも感じられます。
基本的にはジャズ・ロックで、表題曲は15分の即興演奏(?)だったりするので、そういうのが好きな人におすすめです。


AREA - Crac! ★★ (2005-09-22 22:23:00)

イタリアのプログレ・バンド、アレアの3rdアルバムです。
イタリアの音楽批評家賞を受賞し、ファンの間でも最高傑作と評判の高い作品らしいです。
複雑でスピーディーなジャズ・ロックに、東欧や地中海の音楽、現代音楽等の影響を散りばめて、珍妙なヴォーカル(ヨーデルとかホーミーとかカッワーリーとかを彷彿とさせる・・・)が何とも言えない個性を加えています。
一聴して強烈な印象を植えつけられること間違いなしで、どんどん引き込まれて病みつきになりそうな感じです。


AREA - Crac! - Nervi scoperti (2007-03-10 15:26:37)

邦題は「のたうつ怒り」。
その名の通り、激しくのたうつような演奏が聴けるインストゥルメンタルです。
ジャズ・ロック好きにはたまらない曲。


ARMAGEDDON - Crossing the Rubicon ★★ (2003-02-07 01:44:00)

アーク・エネミーのクリストファー・アモット率いるバンド(サイド・プロジェクト)の1stアルバムです。このアルバムではメロデスみたいな音楽をやっていますが、次作からはヴォーカルが普通の声に。
アルバム全体がひとつのストーリーになったコンセプト・アルバムです。エイリアンの侵略を受け、人類が地球外へ脱出して……というオーソドックスなSFですが、メタルやプログレにはこういうの多いですよね。メタルらしく暗いストーリーになってます。
音楽面はプログレッシヴと言いましょうか、色々工夫をこらして幅広い楽曲をやっています。けっこうテクニカルで複雑だったり。(7)「GALAXIES AWAY」なんて、ドラムのピーター(ARCH ENEMYの2ndに参加)のジャズ/フュージョン好きがモロに出た、トライバル・リズム(?)のドラム・ソロだし。
泣きのギター・ソロが聴きたい人には(3)「THE JUGGERNAUT DIVINE」が、とにかく哀愁のメロディが好きという人には悲哀に満ちた美しすぎるインスト(5)「FUNERAL IN SPACE」が用意されています。ただ面白いんですが、アルバム全体だとちょっと散漫かと。でもその2曲のためだけに買ってもいいくらいです。


ARMAGEDDON - Embrace the Mystery ★★ (2003-02-08 02:07:00)

ヴォーカルが普通声になった2ndアルバム。
メロディアスで悪くはないんですが、あまりにも普通ですね。正直クリストファーの名前を意識せずに先入観なしで聴いたら、「ふ~ん」で終わっちゃいそう。
ヨーロッパに腐るほど存在するこの手のメロディアスHR/HMバンドと区別がつかない感じです。
別にデス声じゃなきゃだめってことはないですが、このクリーンだけど無個性でけっこう淡々とした歌では燃えるものがなくて…。ギターもけっこうあっさりしてますし。
でもさわやかなメタルが聴きたい場合は気に入るかと思います。
まあソロでもずっとメロデスっぽい音楽を続けてたらつまらないですからね。こういう方向性もありでしょう。


ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS - A Night in Tunisia ★★★ (2017-05-04 21:06:45)

1曲目のタイトル曲の冒頭、ズガーン! ズゴゴゴゴッ! と響き渡るドラムスの野獣っぷりに度肝を抜かれました。心臓に悪い。
「チュニジアの夜」も様々な演奏があるスタンダード曲ですが、このアルバムのヴァージョンほど衝撃的なものにはお目にかかったことがありません。最高に熱い!
続く(2)(3)の躍動感も素晴らしく、元気をもらえます。奥さんや愛犬にちなんだ、日本人にはタイトルだけでも微笑ましい(4)(5)も、それぞれチャーミングな曲で頬が緩みます。
実にご機嫌な、それでいてド迫力でエネルギッシュな名盤です。


ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS - Moanin' ★★★ (2018-03-25 19:46:15)

アルバムの原題は『ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS』なのですが、もはや通称の『MOANIN'』でしか誰も呼ばないらしく、本やネットの紹介も、CDのタイトル表記もみんな『モーニン』となっています。
'58年録音の、超有名盤。アルバム・タイトルをも乗っ取る1曲目「モーニン」は、TVでもよく流れているので、多くの人が聞きおぼえのあるメロディだと思います。「ソバ屋の出前」云々の伝説も残る、お茶の間に浸透したスタンダード。
そんなおいしい曲でも、リーダーのブレイキーが脇役に徹して曲を活かしているところが、趣深いです。他のメンバーそれぞれのソロが生き生きしています。
(4)「ドラム・サンダー組曲」のような大暴れの痛快曲や、明るい人気曲(5)「ブルース・マーチ」も収録し、聴いていると自然に身体が動き出すような、楽しいアルバムです。
トランペット、サックス、ピアノ、ベース、ドラムスという、ジャズの花形と言える楽器陣が皆ソロで目立ちまくるし、名曲ぞろいで飽きないので、ジャズ耳を養成する入門盤にもってこいかも。
とにかく雰囲気が良く、何度も聴きたくなる、ジャズの楽しさにあふれた1枚です。


ARTENSION - Into the Eye of the Storm ★★ (2003-02-08 02:55:00)

クラシックのピアノ奏者でもあるヴィタリ・クープリが率いるネオクラ系バンドの1枚目。SYMPHONY XやROYAL HUNTと並ぶネオ・クラシカル様式美バンドの中堅どころでしょうか。
演奏陣はもちろん超絶技巧で、ヴォーカルのジョン・ウェストも激ウマです。声域は広いし、声も太くて素晴らしい。
プレイはむちゃくちゃ速いですが、曲自体はスピード・メタルではないですから、その手を期待するとがっくりきちゃうかも。
複雑な曲展開でメロディアスでテクニカルっていうのが好きならツボでしょうね。
ただなんか…私は2nd先に買ったんですが、1枚持ってればあとはいいかなって感じも。ほとんど似たような感じ(もちろん1stが先なわけですが)なので、すぐ飽きてきちゃいました。もちろんクオリティは高いんですが…。


ARTENSION - Phoenix Rising ★★ (2003-02-09 00:11:00)

初めて聴いたのがこの2ndでしたが、テクニカルでプログレ的なネオ・クラシカル・プレイが炸裂して、歌唱力抜群のヴォーカルが歌いあげるというその音楽性に衝撃を受けました。とにかくジョン・ウェストの歌の物凄さに圧倒されました。ミドルの力強さ、ハイトーンの伸びと安定感。ほんとにびっくりしました。JUDAS PRIESTファンなので、こういうのに弱いんですよね~。
特に(3)「VALLEY OF THE KINGS」なんて叙情的で大好きだったんですが…あとで1st聴いたら歌メロが一部1stの「THE KEY」の焼き直しっぽくて…他の曲もけっこう同じような感じで、メロディのバリエーションが少ないんだな~と。まあネオクラは似たような曲が多いのが常なんですけどね。しかし2ndの方が1stより勢いはあるし、緩急のつけかたも上手くて、ダレないで聴けます。超絶ハイトーン・シャウトもこっちの方が迫力あるし。
初めて聴いただけに思い入れもあって、好きなアルバムです。


ARTENSION - Phoenix Rising - Valley of the Kings ★★ (2008-04-24 00:07:00)

パワーと繊細さを兼ね備えた歌唱がまず素晴らしいです。
途中のキーボード・ソロはちょっとどうかなとも思いますが、叙情パートでのキーボード・メロディは美しくて大好き。


ARTI & MESTIERI - Giro di valzer per domani - Valzer per domani ★★ (2023-11-25 22:32:42)

たぶんこの曲、ジョン・コルトレーンのスタジオ盤ヴァージョンの「MY FAVORITE THINGS」へのオマージュなんじゃないかなと、勝手に解釈して聴いています。
ピアノのフレーズとか、とても巧みな本歌取り。
ジャズとロックの境界線なんて軽々と越える、泣きたくなるくらい瑞々しいインストの小品。
なんて軽やかで、すてきなんでしょう。すべての楽器が歌い、踊っています。


ARTI & MESTIERI - Tilt: Immagini per un orecchio - Articolazioni ★★ (2008-02-01 00:32:19)

短めの曲が多い中で、13分を超える唯一の大作です。
緊張と弛緩を繰り返しながら展開しつつ、どこか優雅で幻想的な曲。


ASIA - Alpha ★★ (2003-02-09 01:09:00)

1stは文句なしの名盤ですが、この2ndはさらにその上をいく完成度。ポップなのにあまりに完璧すぎて鳥肌が立つような、そんな作品です。メロディの良さが半端じゃないです。
ここまでやっちゃったら、後は下るしかないですよね。産業ロック(いい意味で)の頂点と言って過言ではないかと。
1stもそうですが、ジャケのアートワークも音楽に負けず劣らず美しいですよね。トータルで完成されたアルバムです。
名盤中の名盤。ポップロックの金字塔。
でも完璧すぎて飽きるからあんまり聴かなかったり(^^;


ASIA - Asia ★★ (2003-02-09 00:52:00)

YESとKING CRIMSONとEL&Pの元メンバー達でバンド結成なんて反則もいいとこですが、そのプログレ・スーパー・グループでこんなポップな音楽を創りあげるなんて、まず考えられない、本当に奇跡的な出来事ですよね~。
大部分の曲が4~5分台にまとめられていて、コンパクトで爽やかながらもそこはメンバーがメンバーですから、壮大さも感じられるアレンジです。耳に心地良いサウンドだけど、適度にスリリング。
しかし本当に1音1音まで計算し尽されたというか、完璧に構築された楽曲で……こんなに隙がないメロディアス・ロックってそうそうないですよ。ジョン・ウェットンの愁いを帯びた歌声でこんな美しいメロディを歌われたら…降参です。
文句なしに名盤。メロディアス派は必聴でしょう。


ASIA - Asia - Heat of the Moment ★★★ (2007-07-24 00:50:04)

この曲を聴くと、いつも高校時代の夏休みを思い出します。
あの魅力的なアルバムのアートワークとセットで、鮮烈な感動を与えてくれた曲。
サビのメロディの与えてくれる昂揚感は、今も色褪せません。


ASIA - Astra ★★ (2003-02-09 23:22:00)

3rdアルバムも相変わらずメロディアスでポップな極上の楽曲ばかりで、紛れもなくエイジアだな~という傑作。
3枚目まで同じ路線でくるとインパクトも多少薄れてしまっちゃいますが、一応過去2作よりはなんとなくスケールの大きい感じのアレンジで、ただポップなだけじゃないぞと主張している印象です。
もうこの最初の3枚でおなかいっぱい。素晴らしいバンドでしたね。


ASPHYX - Asphyx ★★★ (2023-10-15 22:44:50)

オランダのデスメタル・バンドによる'94年の3rd(『EMBRACE THE DEATH』を1枚目と数えれば4作目)アルバムとなるセルフ・タイトル作です。
ヴォーカル・ベースはこのアルバムのみのRon van Pol。ドラムスとキーボードも今作限りのメンバーなため、ギターのEric Danielsだけが以前からのメンバーという微妙なラインナップ。
しかも私が彼らに惚れた出会いの作品である4th『God Cries』のみEricが不参加だったため、なんとメンバーが一人もかぶらない。完全に次作とは別バンドです。
ちなみにTheo Loomansが歌う『God Cries』の後に聴いたのはMartin van Drunenが歌う1st『The Rack』で、結局私が聴いた3枚はみな歌声が違うんですよね。でも3人ともタイプは違えど私好みで、しかも3枚とも「ああ、ASPHYXだ。良いアルバムだなぁ」と聴き惚れてしまうのです。
それでこのアルバムなのですが、とにかくドゥーム感が強い。重々しいスロー・ナンバーが快感な、ズッシリ系デスメタルになっています。1stにもその傾向はありましたが、更に徹底しています。 特に(1)「Prelude of the Unhonoured Funeral」と(5)「Initation Into the Ossuary」は沈み込み具合や荘厳さが素晴らしく、ドゥーム・デス/ゴシック・デス系を好むリスナーには堪えられない名曲です。
かと思えば(7)「Abomination Echoes」はインダストリアル系バンドのような機械的ズンズン・リフがたまらんし、(8)「Back Into Eternity」のイントロのシンセなんて「これ絶対ブラックメタルが始まるヤツ」って雰囲気で、おいしいったらありゃしない。
ジャンル分けが固まる前の型にはまらないデスメタル。しかもこのラインナップは1枚のみ! 個性的で味のあるメタルが好きなマニアにはおすすめです。


ASPHYX - God Cries ★★ (2003-02-09 23:56:00)

スラッシュメタルの延長線上にある普通のデスメタルです。おそらくオランダのバンド。
適度に重く激しく、ブラストビートで疾走したりはしませんが、遅めの曲でもリフのセンスがいいせいか、退屈せず最後まで聴けます。引きずる感じよりも弾むようなノリなので、かったるくならないんですよね。ちょっとロックっぽいノリに感じます。速い曲はスラッシュっぽい。
曲もメロディアスとまではいかなくても、なかなかキャッチーです。
あとヴォーカルの低音になりすぎず、しかし迫力も失わないデス声がけっこう好みの美声(?)で、程よく耳に突き刺さります。
スラッシュ/デスメタルが好きな人で、爆走してないのもいけるっていう人にはお薦め。
たまにこういうの聴きたくなります。


AT THE DRIVE-IN - Relationship of Command ★★ (2003-02-12 23:19:00)

思いっきり個性的なロックです。モダンとかそんな括りで表すような音じゃないし、ある意味ストレートなハード・ロックです。ただしこれまでにあった型にはまっていない。日本盤ライナーに書いてある通り、これはアット・ザ・ドライヴインのロックとしか言えません。
ハードでメロディアスで熱くて勢いがあるロック。エモーショナルで切なくて、でも攻撃的で性急で刹那的な音。
無理矢理こじつけるなら、ザ・キュアーの翳りと初期マニック・ストリート・プリーチャーズの元気と初期パール・ジャムの狂気とシステム・オブ・ア・ダウンのエキセントリックさをかきまぜて生まれたような音楽……って無理ありすぎ?
まあこの連想は主にヴォーカルからのイメージなんですが、うーん、セドリック・ビクスラー、逸材です。
歌詞も変わってますが、この歌に合わせて歌詞を追うのも大変。どこをとっても一筋縄ではいきません。
もちろん演奏陣も、そして曲のアレンジも歌に負けず劣らず特徴的。
こういうのを聴くと、まだまだロックには可能性が隠れているということが実感されますね。


AT THE DRIVE-IN - Relationship of Command - Invalid Litter Dept. (2007-03-10 14:42:03)

ラップとまではいかないけれど早口の語りに、キャッチーなサビ、妙な歌詞。
バラードのような叙情性もありつつ、ぶっ壊れてロックしてもいます。
後半はいきなりガラッと変わるし、ユニークだなぁ。


AT THE GATES - Slaughter of the Soul ★★ (2003-02-10 00:51:00)

アット・ザ・ゲイツのこの4thアルバムはメロディック・デスメタルの名盤として有名ですよね。彼らの他のアルバムを聴いたことがないので比較はできませんが、これは確かにかっこいいメロデスです。
最近のデスラッシュにもけっこう影響がありそうな疾走感に溢れた曲に、軟弱にならない程度にメロディを組み込んであって、ストレートに燃えさせてくれます。時たま入る静かなパートの哀感や荘厳さもいいです。
トマス・リンドベルグの吐き捨てVoも、そんなにデスデスしてなくて(?)疾走感を煽りながら哀愁を生んでもいて、音楽性にぴったりきてます。
でもけっこう疾走する時のギターリフの印象が似たような曲が多い気も。もうちょっとバリエーションが欲しい気もしますが、勢いが落ちないからいいか。
慟哭しながら疾走する曲大好き!という人は買いです。昨今のブルデスに比べればそんなに暴虐性もなく聴きやすいので、スラッシュは好きだけどデスはちょっと…という人でもそんなに抵抗なく聴けると思います。


AT THE GATES - The Red in the Sky Is Ours - Neverwhere ★★ (2007-09-13 00:33:15)

深い絶望を表現する、感情のこもったデス声が良いです。
複雑な曲構成ながら、あくまで暴虐性を求めたデスメタル。
しかしこれだけ速く激しい曲の中で、リフにソロにとヴァイオリンが活躍するというのは、いま聴いても斬新です。


AT VANCE - Heart of Steel ★★ (2003-02-11 15:48:00)

1曲目のプレリュードのメロディを引き継いで始まる(2)「SOLDIER OF TIME」のあまりなクッサクサ加減にいきなり「ぐはぁっ!」とやられ、(3)「THE BRAVE AND THE STRONG」で赤面しつつ苦笑し、(4)「HEART OF STEEL」まで来たらもう「うっひぃ~、ままま参りました!」と降参するしかありません。アバのカヴァー曲「S.O.S.」はネオクラ様式メタルに変貌(こんなに合うなんて…)し、流れに見事に溶け込んでて度胆を抜かれるし、(7)「PRINCESS OF THE NIGHT」なんて悶絶のバラードは入ってるし……。
「最高だよあんたら、これだよ、このクサさこそがたまらんのじゃ~!」と思わず叫んでしまいそうな純度100%のクサメタルでございます。捨て曲などありません。前作のとっ散らかった印象はなく、最初から最後まで統一感があり外しません。(10)で終わってればちょうど良かったのにとも思いますが、(11)のショパンや、スーパートランプのカヴァー(12)も違和感は特にないです。2ndでここまでやれるのは素晴らしい。
ラプソディーぐらい大仰にやられるとなんか違っちゃうんですが、プレイング・マンティスや初期ノクターナル・ライツ級のメロメロさがあって、たまりません。演奏力や歌唱力はバッチリなので、必要以上にイモ臭かったりしないのがミソ。
メロディアス派のメタラーは買って損はないと思います。


AT VANCE - No Escape ★★ (2003-02-10 02:24:00)

なかなかバラエティ豊かなアルバムです。日本盤ボーナス・トラックこみで聴くと散漫すぎですが、それはおまけと割り切ればいいわけですから。カバー曲だし。
曲はネオ・クラシカルやメロスピ系のどこかで聴いたことがあるようなのばかりですが、ヴォーカルがパワフルな声で、しかも上手いのがポイントですね。
お気に入りはバラード(8)「LOST IN YOUR LOVE」とクッサクサなジャーマン風メタル(9)「POWER & GLORY」です。


ATARI TEENAGE RIOT - 60 Second Wipe Out ★★ (2003-02-12 00:18:00)

ATRの3rdアルバムです。解説対訳付きでおまけににライヴ盤がボーナスで付いてきた日本盤スペシャル・パッケージが嬉しかったです。
歌詞は政治的メッセージ色が強いんですが…取りようによってはテロを煽ってるような曲もあって、かなりヤバいですね。
相変わらずヘヴィ&ラウドなデジタル・ハードコアですが、前作までに比べると曲のスピードは控え目。代わりにロック的なノリとノイズの要素が増しています。
スピードの限界を極めて欲しかったのでちょっと残念でした。超高速ビートの曲もあるんですが、重低音じゃなくて高音域のだったので、どうも迫力に欠けて…。
これはこれで悪くないんですが、おまけのライヴの方が楽しめました。
アレック・エンパイアのデジタル・ハードコア・レコーディングス(DHR)からは、彼自身の名義の作品(ハードなのだけでなく、ゲームボーイからサンプリングしたアホみたいなのもあります)や、他のデジタル・ハードコア連中の作品も出てるんですが…私の聴いた限りではどうも新鮮な驚きがないものばかりです。もう行き詰まっちゃったのかな~?
スピードだけでいいからさらなる過激さを追求して欲しいものです。


ATARI TEENAGE RIOT - Delete Yourself! ★★ (2003-02-11 23:58:00)

デジタル・ハードコアの首領、アレック・エンパイア率いるアタリ・ティーンエイジ・ライオットの1stアルバムです。
打ち込みやサンプリングの音をコラージュして高速でぶちかまし、その上にやけくそ気味のアジテーションを乗せていくという喧しいことこの上ないヘヴィ・ミュージック。
テクノ、インダストリアル、ガバ、トランス、ジャングル/ドラムンベース、ブレイクビーツ、ノイズ、ハードコア、パンク、メタル、ヒップホップetcがごちゃまぜになってて楽しいです。
映画『スポーン』のサントラでスレイヤーと共演したので知ってる人も多いかと思います。
(2)「INTO THE DEATH」や(4)「SPEED」みたいにサンプリングのスラッシュ・リフを高速再生して使ってるような曲はメタラーにも聴きやすいと思いますが、なんせ音像がテクノ系のデジタルなやつですから聴く人は選びそうです。
MINISTRYのファンやFEAR FACTORYの『REMANUFACTURE』とかが好きな人は大丈夫だと思います。


ATARI TEENAGE RIOT - Delete Yourself! - Speed ★★ (2009-01-19 20:28:24)

運転中には聴けませんね。
曲名の通り、煽り立てるようなスピード感が気持ちいーです。


ATARI TEENAGE RIOT - Spawn the Album - No Remorse (i Wanna Die) ★★ (2009-01-19 20:35:39)

SLAYERは確かリフを提供しただけでしたっけ?
これもかっこいいですが、ほとんどATRの曲って感じなので、もっとSLAYER成分を増量したデジタル・スラッシュも聴いてみたかったな~。


ATARI TEENAGE RIOT - The Future of War ★★ (2003-02-12 00:05:00)

デジタル・ハードコアの代表的グループの2ndです。
基本的な路線は1stの延長線上にありますが、より速い曲が増え、破壊力がさらに増しています。
ある意味デスメタル/グラインドコアにも通じるスピードと攻撃性が最高で、買った当時はこれぞ究極だ!!と興奮して聴いてました。
「機械にプログラムしただけで演奏しない音楽なんて偽物だ!」って人もいるかもしれませんが、人間の限界を突き破るようなビートも聴いてみたいのが人情ってもんでしょう(?)。
よく聴くとメンバーの男女のヒステリックなシャウトは、エキセントリックではあるけれどメタルのシンガーのようなパワーに欠けているし、ガバやブレイクビーツの超高速ビートも、曲の最初から最後まで持続してくれず細切れで入ってるので、もうひとつカタルシスを味わえなかったりもするんですよね。結局ブルータル・デスメタルなどのパワーには負けている印象です。
そのあたりの不満を解消してくれるのはAGORAPHOBIC NOSEBLEEDみたいなインダストリアル・グラインドかとも思うのですが、あっちも今ひとつ面白味に欠けて…なかなか完全に満足させてくれるこの手の音楽に巡り合えません。
でもこれは本当に衝撃的なアルバムだと思います。
テクノっぽい音楽も聴けて、速くてクレイジーな音楽が好きな人は是非!!


ATARI TEENAGE RIOT - The Future of War - Not Your Business ★★ (2003-02-12 00:25:23)

速すぎてほとんど点でなく線のように繋がってしまっている打ち込みのガバ・ビートが気持ちいい!!
金切り声でわめいてる女声の切れ具合もテンション高いです。


ATOLL - L'Araignée-Mal ★★ (2003-02-13 00:51:00)

原題で書くと何がなにやらわかりませんが、アトール『組曲「夢魔」』といえば「ああ、あれか」という人も多いかと思います。フランスのプログレ・バンドの2ndアルバムにして、ユーロ・プログレの超有名盤です。
もう邦題のかっこ良さと、奇怪で幻想的なアートワーク(むか~しの天野喜孝みたいに感じました)を見ただけで、聴いてみたくてたまらない気持ちにさせられてしまいます。
で、実際聴いてみると、内容はシンフォニックなジャズ・ロック風味のプログレッシヴ・ロック。
ヴァイオリンが導入されていて、不気味で不安を煽るようなメロディを奏でたり、マハビシュヌ・オーケストラみたいに緊迫感のあるプレイを聴かせてくれてかなり好みなんですが、この人はゲスト扱いらしいです…。
緊張と弛緩を繰り返して丹念に組み上げられていく楽曲は、プログレならではの味わい深さ。
しかしメタルを聴き慣れた耳には、ほんわかした雰囲気の曲が多くて刺激が足りないし、テクニカルで複雑な曲でもあんまり激しい感じではないので、正直ちょっととっつきにくかったです。メロディもいまいちとらえどころがない印象。
でも日本語の曲名「悪魔払いのフォトグラファー」「恍惚の盗人」「思考時間」「夢魔」「狂った操り人形」等々からイメージを広げて耳を傾けると、けっこう楽しめます。あと各曲が数パートに分かれてて、それぞれに魅力的な題がついているんですよね~。まるで不可思議な夢のような感触を曲から感じてしまうのは、ジャケ絵と曲名の発する雰囲気のせいかも。トータルなイメージで楽しみたいアルバムです。
プログレらしく難解な大作曲が入っていて、そこらへんで敬遠する人もいるかもしれませんが、物語性の強い音楽に魅力を感じる人ははまると思います。
ちなみに「仏のイエス」なんて言われて売り出されてたらしいですが、そんなにイエスっぽい印象はありません。


ATOLL - L'Araignée-Mal ★★ (2003-12-30 00:49:00)

>0フレットさん
やっぱりマニアックでしょうか…まあプログレ者の間では有名ということで(^^;
PFMは確かに近いものが。「狂」を感じさせるというのも、共感できます。
>めるたさん
「海の中で陽射しを浴びて漂っているような幻想的な感覚」というのは私も感じました(しかしさすがに海の中では聴きませんでした。その発想は面白いですね~)。ただ私の場合、1曲目からそんな風に感じました。水中のような、屈折率が空気中とは違う奇妙に歪んだ視界の中で、ゆっくりと何かが迫ってくるような、不思議なイメージ。


AUDIOSLAVE - Audioslave - Exploder (2007-08-11 00:25:37)

どこまでもクールなベース音と暑苦しいまでのヴォーカルが緊張感を高めていく様に、眩暈を覚えます。
ラスト、スキャットの後に、ヘヴィなリフが入って終わるとこがお気に入り。


AUTECHRE - Chiastic Slide ★★ (2023-06-03 17:48:57)

イギリスの電子音楽デュオの、フル・アルバムとしては4作目です。
'97年当時はオウテカのことを全然知らなくて聴いていませんでしたが、この作品なんか昔の自分の趣味ど真ん中で、聴いてたらさぞかしハマってただろうなーと思います。
ノイジーでヘヴィなのにアンビエント的で美しい。変な音もいっぱい使ってて楽しいです。この頃はリズムがそれほど複雑じゃなく落ち着いて聴けます。
3、4、8曲目が特にお気に入り。


AUTECHRE - Untilted ★★ (2023-06-03 17:58:16)

8thアルバムです。
メタル耳にはやっぱこれかなー。(激しさという点では。メロディはほぼありません・・・)
耳が痛くなるくらいヘヴィでメタリック。リズムも高速化複雑化してきょーれつ。快感デス。


AUTOPSY - Mental Funeral - Dark Crusade ★★ (2023-10-15 23:15:05)

極端から極端へ。
近頃聴いて感嘆したのですが、20年くらい前の私が聴いたら歓喜していたであろう、エクストリーム・ミュージックの「やりすぎ」を集めたような名曲です。
既存の楽曲モデルをぶち壊して突き抜けたことをやる。これこそメタルの醍醐味じゃないですか。


AUTOPSY - Mental Funeral - Robbing the Grave ★★ (2023-10-15 23:10:24)

ドゥームとしか思えないパートも、デスメタルならではのパートもあり。
当時はそんな区別はあまり重要ではなかったんでしょうね。今聴くと実に個性的で新鮮です。
おもしれ~。


AVANTASIA - The Metal Opera - Farewell ★★ (2007-10-24 23:46:58)

確かにイントロから泣けます。
しんみりしたり激しく燃えたりしながら、豪華なヴォーカルでしっかり盛り上げてクライマックスに持っていくのが、メタル・オペラらしいです。


AVENGED SEVENFOLD - City of Evil ★★ (2007-05-22 22:41:00)

メロスピやメロコアとガンズなんていう組み合わせから漠然と想像していたのはSUM41とかスキッド・ロウとかザ・ワイルドハーツあたりだったんですが、思ったよりずっとメロディック・メタルしてて、驚きました。
うーん、このクサメロ、たまりませんね。
しかし繰り返し聴くと、やはり色々と自分が聴いて興奮する「メタル」とは別物なんだなぁという印象が強くなります。
でもこういう音楽、他のバンドでは聴いたことがないので、やはり面白いですね。


AVENGED SEVENFOLD - City of Evil - Blinded in Chains (2007-05-22 22:45:41)

展開、面白いですね。
これだけクサクサ・メロディアスに疾走すれば、メタル耳にも十分魅力的です。