TOMMY SHAWがSTYXに残した名曲と言えば"Crystal Ball"・"Blue Collar Man (Long Nights)"・"Boat on the River"の3曲が印象深いですが、1978年2月にシングルリリースされたこの曲も忘れてはなりません。全米チャートでも最高29位と健闘しました。非シングル曲の収録アルバムタイトルトラックに擦り寄った曲調に乗せて"怒れる若者"に対するメッセージを発しています。得てして鼻息が荒いのは若造あるあるですからね、"Let's see what you've got, just take your best shot"のくだりはトミーがSTYXの中では新参者の立場であった自身に言い聞かせているのかも。
コレは見たこと無いけど、私の手許にある"Live in Japan 1985"(2009年リリース)と音源は同じみたいですね。しかし曲数がそれよりも2曲少なくて"It's the Singer, Not the Song"と"I Can't Hold Back"がカットされています。と言う訳で厳密に言うと唯一ではありませんが、どっちも元は同じ貴重な音源なのでこれ以上のツッコミは無しということで。ライヴ音源でつくづく思うのはJIMIのノドが案外弱いこと、これは火薬さんの仰る通りです。他の何かの映像で観た&聴いた"Burning Heart"なんか高音が全然出てなかったなァ…。でも基本は上手いシンガーだから、当時たまたま風邪気味だったらしく本調子じゃなかったのが本当に残念です。
1984年9月発表。ジミ・ジェイミソン、名前の通り地味(違うだろ!殴)でワイルドな風貌に似合わず時折繊細にも切なくもなる声がいいですね。ロン・ネヴィソンの手になるクリアな音がいかにもあの時代そのもの。曲単体では"Eye of the Tiger"が断トツなれどアルバムはコレが一番人気なのも納得の、正に100点満点が付けられる最高傑作です。ただ、時期が超有名な~the TigerとBurning Heartの丁度狭間だし、今や収録曲のオンエアもまずないので、御存知ない方も多いでしょう。私事…愚かにも当時のアナログ盤を手放してしまい、日本盤CDで再度巡り会ったのは'99年のことでした。以来どうも再発はないみたいです。若い皆さん、中古盤を頑張って探しませう。因みにUSアルバムチャートの成績は最高16位、もっと上かと思ってただけに却って当時の洋楽シーンの充実ぶりもわかろうというものです。