1985年リリースのメジャー2nd。最初に耳にしたのがLAY IT DOWN だったせいもあって何か変わったなと思ったものです。果たせるかな、アルバム全体では当時正直他にYOU'RE IN LOVEとYOU SHOULD KNOW BY NOWぐらいしか印象に残らなかったです。今聴き直してもやはりそう。何だろう、前作にあったノリと心地よい重量感、それにリフの奇抜さが薄れたように思うのですが。とは言えLAメタルならではのキャッチーさは持続しているので、より万人向けのメタルアルバムとしては本作の方が取っ付きやすいかも。
LAメタル真っ盛りの1984年にリリースされたRATTのメジャー1st。"Round And Round"はヒットしたからお馴染みだと思うが、ああいうのがRATTの音楽性ソノモノだと思ってる人はいないだろうか? ウン、その通りだよ。曲のレヴューでは遅いの何だの文句垂れてる自分だが、スロー~ミドルテンポでこれだけのノリを創り出す技量こそがRATT'N'ROLLの真髄なのである。ポップでありながらヘヴィ、この持ち味を貫いてくれたらこのバンドも長続きしただろうになぁ。スティーヴンの声は好みが分かれるかも知れないが、少なくともメタルには相応しい声だと思うよ。
デビュー以来毎年1枚ずつアルバムを発表してきた VAN HALEN の5年目=5作目。EDDIEとDAVEの関係がギクシャクしつつあった中ルーティーンで作られた感は否めず、実に半分がカバー曲で、ベスト(vol.1)にも1曲も入らないという始末。だからオリジナリティに乏しいとよく言われるが、(Oh) Pretty Womanあたりは完全にVH流ハードロックに変わってるから、全面的にそうとも言い切れない面もある。ここは一つアルバム全体に流れるアメリカの雰囲気に浸りきってみようではないか。個人的に(Oh) Pretty WomanはASIAのHeat of the Momentと並び1982年の春を告げた曲として思い入れがあることだし…☆2.4個。
前作が大人し過ぎたことへの反省からか、ポップな曲あり疾走曲あり、つまり本来のVHに戻った感のある1991年の本作では、それに加えてヘヴィな曲も目立つようになった。その上で曲ごとの個性もハッキリ出ていて、サミー時代では一番バラエティと聴き応えのあるアルバムではないだろうか。ヘヴィなオープニングの Poundcake で度肝を抜かれ、エンディングがポップな Top of the World というのも嬉しい構成である。終わり良ければ全て良し。 ↓ 39.のコメント、名乗って言いなさい。