1980年に一旦トリオ編成となってしまっていたところへ、グラハム・ナッシュが15年振りに復帰してリリースされたアルバムです。シングルカットされた"STOP! IN THE NAME OF LOVE"をフィーチャー。1983年、全米90位が最高でしたが、当時既に20年選手のホリーズ、TOP100入りしただけでも大健闘!
久し振りに70年代のバンドを登録しましたが、まずはご注意、LA出身のこのバンドを略称でレイノルズと呼んではなりませぬ。DANNY HAMILTON、JOE FRANK CAROLLO、TOMMY REYNOLDS のトリオだから、略すとしたら H, JF & R となります。前身は1965年にデビューし"NO MATTER WHAT SHAPE (ビートでOK)"や"SIPPIN' N' CHIPPIN' (真っ赤な太陽)"がヒットしたインストバンド・THE T-BONES。ダニーは THE VENTURES の"DIAMOND HEAD"も作曲してたりします。T・ボーンズ解散後70年にハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズとして再デビュー、翌年"恋のかけひき"が全米4位となるヒット。72年にはトミー・レイノルズが抜け、アラン・デニスンへ交代後の75年には"フォーリン・イン・ラブ"が全米№1に輝きます。翌年バンド名を正式に HAMILTON, JOE FRANK & DENNISON へと変更するも以降はパッとせず、十数年後の1994年、ダニー・ハミルトンの訃報が…。享年48とのことなので、彼らもまた10代のうちから活躍していた訳ですね。このバンドの聴き所の一つ、ダニーの男らしいVo.を堪能してやってください。
P・F・スローン作でバリー・マクガイアによりヒットした"EVE OF DESTRUCTION (明日なき世界)" の他、タイトル曲や"LIKE A ROLLING STONE"などディランのカバーが4曲と、フォークロックバンド以外の何物でもない内容のデビューアルバムです。オリジナル曲も2曲だけ入っています。この時点で主要メンバー2人は弱冠18歳、それにしては随分恰幅が良いですなァ! 流石にアメリカン。
メタルファンは当然のこと、普通の洋楽リスナーでもちょっとコアなロックファンになると見向きもしないバンドだと思いますが、曲は良いですよ、曲は。とりわけ1978年にVo.が DUNCAN FAURE (ダンカン・フォールまたはフォーリー) へ変わり、THE ROLLERS と名乗るようになってから解散までの売れなかった3作 - Elevator (1979)、Voxx (1980)、Ricochet (1981) がアーティスティックで聴き所があるそうです。興味のある方はどうぞ。 裏を返せばデビュー~人気絶頂期の有名曲はカバーばっかり。もっともオールディーズファンにとってはさほど問題ではありませんネ、自分も含めて。カバー曲の1つ、Rock and Roll Love Letter のオリジナルは ↓ こちらをどうぞ。
1976年の15thシングル"二人だけのデート"は遡ること13年前のイギリスの女性シンガー、ダスティ・スプリングフィールドのカバーでした。歌は I only wanna …と歌っているがタイトルとしてはコレが正解なのです。ローラーズver.に関してはイントロのアレンジで勝負は決まったと言えるでしょう、UKで4位、USでも12位まで上がるヒットとなりました。