77年以降ROCKPILE名義も含めると毎年1枚ずつ精力的にアルバムを発表していた中、83年4月リリースのソロ通算8th、ARISTA移籍後では2ndとなる"恋のインフォメーション"。初めてE.L.O.のJEFF LYNNEが1.を提供し、1.7.をプロデュースしている。1.はI Hear You Knocking以来12年ぶりの全米TOP40ヒット。他の収録曲もカバーやサポートメンバーの作品が多く、相変わらず自作に拘らない自由奔放なイメージだ。J.LYNNEプロデュースが2曲のみのため違和感があるかも知れないが、翌年の次作ではコラボがさらに深度化するので、本作は過渡的な位置づけと言えよう。ちなみに自分はE.L.O.モードのEDMUNDSが好みである。
作曲はアメリカ人のCHIP TAYLOR。メジャーコードなのにどこか哀愁が漂うカントリーポップ、それもそのはずで内容はいわゆる"別れの朝"ですから。1968年のMERRILEE RUSH & THE TURNABOUTSによるオリジナルは"朝の天使"、72年のOLIVIA NEWTON JOHNバージョンは"朝焼けの天使"、そして全米4位を記録したJUICEバージョンが"夜明けの天使"。邦題の揺れはあるが全部同じ曲、もちろん超名曲なのであります。