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JOHNNY THUNDERS - Hurt Me - Eve of Destruction ★★ (2024-05-24 02:22:21)

NEW YORK DOLLS、THE HEARTBREAKERSを経て1978年からソロ活動に入ったパンクロッカーがアコギ弾き語りのソロ4thに収録した"明日なき世界"のカバーです。ヒットチャートとは無縁のアンダーグラウンドアーティストは未知の領域で今回この曲を検索した結果初めて採り上げることになりました。のち'88年来日の際RCサクセションによる同曲カバーに参加、その3年後に38歳で他界しています。彼のヴァージョンはその生き急いだ人生の如く短いですね、もうちょっと腰を据えて演ってくれたら良かったのに。ここにUPしたライヴでも1番・"Red China"の4番を短縮・再び1番のみで終わっています。


RCサクセション - COVERS - 明日なき世界 EVE OF DESTRUCTION ★★★ (2024-05-23 01:36:39)

ソウル五輪の年に発売中止騒動を経て終戦記念日にリリースとなった"素晴らしすぎる"ほど過激なカバーアルバムのオープニングを飾る"明日なき世界"です。1969年に高石ともやが日本語詞を付けてカバーしたものをベースにして更に過激な清志郎節に仕上がりました。この年RCのライヴに帯同する金子マリと1984年にこの曲をカバーしたJOHNNY THUNDERSがゲスト参加しています。日本語詞は中国コミュ…のくだりなど少し端折った所もありますが概ねオリジナル通りの趣旨が伝わってきますね。こりゃ絶対現代じゃ流せないかもですが、同時にこんなご時世だからこそみんな聴かなきゃいけない名カバーですよ。


THE GRASS ROOTS - Where Were You When I Needed You - Eve of Destruction ★★★ (2024-05-22 01:33:17)

GRASS ROOTSは1965年BOB DYLANの"Mr. Jones (Ballad of a Thin Man)"でデビューし翌'66年この1stアルバムをリリースしていますが、当時この"明日なき世界"は外され遥か後'94年のCD化に当たりボートラとして初収録されたものです。本作にはこの曲を書いたP. F. SLOANやプロデュースしたSTEVE BARRIがヴォーカルを取る曲もありますが、この曲を始め多くは初代ヴォーカリストWILLIE FULTONが歌っています。若々しくも曲の趣旨に相応しく力強いヴォーカルにフォークロックのアレンジが冴える名カバーですね。


THE TURTLES - It Ain't Me Babe - Eve of Destruction ★★★ (2024-05-21 01:30:04)

オリジナルは1945年生まれのP. F. SLOANが作曲し1935年生まれのBARRY MCGUIREが歌って1965年にリリースされ全米No.1ヒットを記録したプロテストソング"明日なき世界"。当初打診したTHE BYRDSに断られTURTLESに回ってきたとのことで、TURTLESヴァージョンは同年中リリースの1stアルバム収録曲として現れ、のち1970年にシングル化されチャート100位まで上がっています。ヴォーカルのHOWARD KAYLANはなかなかの貫禄ですが1947年生まれなので当時弱冠18歳だったというから驚き。TURTLESのレパートリーはAメロを静かに歌いサビで爆発する歌い方をする曲が多く、この曲も例外ではありません。


OLIVIA NEWTON JOHN - Indigo: Women of Song - Where Have All the Flowers Gone ★★★ (2024-05-18 02:50:07)

全曲女性シンガーの楽曲をカバーした2004年リリースの19thアルバムに収録。ややスローテンポで変調あり最後の方では歌メロも少し変えてドラマティックに演出してますね。何よりもカントリーの妖精から世界の歌姫に成長した彼女の歌声によって聴き易い点が高ポイントです。歌詞はちょっと変わって"Where have all the soldiers gone ~"の節がカットかと思いきや最後"~ flowers ~"に戻った後に1文だけ挿入という構成。この曲はヴァージョンによって"Where have all the graveyards gone ~"の節で終わったり、このオリビアのようにhusbandsがyoung menだったり様々なので聴き比べてみると面白いですよ。


イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) - YMO Go Home! - WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE? (ACOUSTIC VERSION) ★★★ (2024-05-17 02:26:57)

一見反戦ソングとは縁の無さそうなY.M.O.がこの曲をカバーしてたとは驚きです。結成20周年ベストアルバムに収録されたのは1980年にスタジオで録音されライヴ演奏と称して披露された音源とのこと。"ポストパンク的なシンプルさや攻撃性とは無縁"な筈の彼らも根底には反骨精神とどんな音楽でも加工してしまう柔軟さを持ち合わせていたのでしょう。一番訴えようとしたのであろう所で歌い方を激しく変えている点に注目したい、名カバーと呼びたい一つのカタチです。


EARTH WIND & FIRE - Last Days and Time - Where Have All the Flowers Gone ★★ (2024-05-16 01:42:28)

'70年代半ばから'80年代初めにかけて人気を博したクロスオーバーファンクバンド。1st・2ndをWARNERからリリース、翌1972年COLUMBIA-日本ではCBS SONY-に移籍後初の3rdで超有名な反戦フォークソングをカバーしています。メロディからして聴き慣れた他のバージョンとは大きく違って歌詞以外すっかり別の曲に変わっています。兵士への鎮魂歌という側面もありますからゴスペル調にアレンジするのはアリでしょうが、ここまで原曲の面影が無くなると残念ながらセンスの鈍い私には付いていけません。弄って弄られて絶えず変化していくのが音楽だってのは理解できますけどね。


THE SEARCHERS - Meet the Searchers - Where Have All the Flowers Gone ★★★ (2024-05-15 01:23:26)

"花はどこへ行った"…オリジナルはアメリカ人PETE SEEGERが1955年にリリースした超有名な反戦ソング。'60年代初頭にTHE KINGSTON TRIOやPETER, PAUL AND MARYがカバーして広く知られるようになりましたが、当サイトにはそれらの登録が無いので他のカバーを早い順に紹介していきます。まずはLove Potion No. 9などのヒットがある英国マージビートバンド、1963年の本国デビュー作でカバー。至って素直なカバーで好感が持てますね。本作には他にもアメリカの主にR&Bのカバーが収録されていますから注目ですよ。


ROD STEWART - Atlantic Crossing - Three Time Loser ★★★ (2024-05-14 01:22:57)

ざっと検索しただけで同名異曲が4つもあって先日はBADFINGERのを紹介しましたが、こちらは1975年8月リリースのソロ6thからオープニングテューン。大西洋を渡りアメリカ進出したばかりの戸惑いと言うか早速やらかしてるみたいな歌詞が面白いですね。CAのMONTEREY、EAST VIRGINIAときて3度目はどこにいるのでしょう。因みに本作で有名なSailingなど案外カバーや他者との共作が多いRODですがこれは完全に彼単独の自作曲。まさに掴みはバッチリですよ。


BADFINGER - Say No More - No More ★★★ (2024-05-11 01:10:03)

BADFINGERの新作として正真正銘ラストテューンはジョーイ作の、一見弾けてるようでちょっとダークなパワーポップ。ほぼタイトルテューンでもあります。もう嫌な過去に拘らないでと言うつもりなら前向きに捉えられますが、もうバッドフィンガーとしてやっていけないと言ってるとしたら大変、解散宣言ですよ。事実2年後ああなってしまった訳ですから。状況次第でどうとでも取れモヤッとした気分になりますが、そんな考察の余地ありという点で名曲に推しておきます。


BADFINGER - Say No More - Crocadillo ★★★ (2024-05-10 01:18:20)

クロッカディロと読むのでしょうか、恐らくcrocodileに関連するワードと思われますがここはあまり深入りしないで。TOM EVANSと本作制作中のみ在籍したギタリストROD ROACHの共作です。女性をワニらしきそれに例えた珍妙な内容ですが、曲自体はハードめに展開するまさにパワーポップ。トムにとってスタジオ盤としては生前最後の熱演となってしまったことに思いを馳せてノリまくりましょう、それがせめてもの手向けだと思います。


BADFINGER - Say No More - Too Hung Up on You ★★★ (2024-05-09 01:42:25)

BEATLESの弟分とPRされていた1970年代初頭の全盛期を彷彿とさせるTOM EVANS作のパワーバラードです。ソフトなジョーイに対してキレのあるトムのヴォーカルが生きていますね。ピアノが良いアクセントになったメロディも普遍的にシンプルで聴き易いです。さてタイトル、普通に取ればラブソングですが真意は? まさか未だピートのことが"引っ掛かって"いるとか…いやいやもう忘れましょうや。


BADFINGER - Say No More - Three Time Loser ★★ (2024-05-08 02:02:50)

何か力が抜けた雰囲気のジョーイが即席で作りました的なポップナンバー。間奏のキーボードがといい全体にメジャー調なのに哀愁メロディですね。因みにwhite line userってヤバい意味ですからアノ状態を表現してたりして。ROD STEWARTのAtlantic Crossingオープニングに同名異曲がありますがそちらほどコミカルでもなし、あと一歩ってとこでしょうか。


BADFINGER - Say No More - Passin' Time ★★ (2024-05-07 01:20:17)

TOM EVANSにとって遺作となる1981年リリースの本作、当時でいうB面1曲目はJOEY MOLLAND作のちょいハードなパワーポップです。過ぎ去りし日々を懐かしむと言うより"偽りの愛"やら"譲り合うことも無く"やら一時期PETEと対立して脱退した時のことを歌っているみたいでネガティヴな印象ですね。後年やはり対立するTOM亡き後も"独りBADFINGER"としてこの曲を演り続ける姿は一定評価しますが。


BADFINGER - Say No More - Rock 'n Roll Contract ★★★ (2024-05-04 01:08:07)

Wish You Were Hereに続きHead Firstというアルバムがレコーディング済みで1975年にも発売のはずがお蔵入りになっていまして、元々はそこに収録されていたトム作のパワーポップナンバー。ロックアーティストは奴隷で最後は墓場送りだとかロックビジネスに対して相当お怒りの様子です。何も知らなかったピートに対してトムは裏の裏まで熟知してました。サイケ期のBEATLES風なHead First ver.に比べてテンポアップし引き伸ばされ、ピートの苦しみを代弁するようなシャウトがカッコいい仕上がりになりましたね。今更何を…なんて言わずに聴いてやってください。


BADFINGER - Say No More - Because I Love You ★★★ (2024-05-03 00:58:35)

1981年6月、新作としてはラストアルバムたる本作からの3rdシングルにして正真正銘BADFINGERラストシングル。IVEYSから通算すると14thシングルになります。トム作のHold Onに並ぶいかにものBADFINGER節なこちらはジョーイの作品で、ブリティッシュポップらしいややアップテンポでキャッチーなメロディが全開。やはりこの手のネアカな曲はピートの件を引き摺ってない意味で脳天気な分ジョーイの方が得意なのでしょう。でも米英ともに全然ヒットせずバンドは何とも空しい最期を迎えるのでありました。


BADFINGER - Say No More - Hold On ★★★ (2024-05-02 01:32:04)

TOM EVANS存命中のラストアルバムから最初にシングルカットされた、これぞBADFINGER節!と思わず膝を叩きたくなるメロディアスなナンバー。そんなツボをわかっているTOMと、前作限りで参加したJOE TANSINの共作です。代わって本作で正式メンバーとなったTONY KAYEのメリハリあるキーボードが心地良く花を添えます。これだけの力作でも全米最高56位で最後のヒット、本国では掠りもせずと散々な結果でした。そんな訳でここはチャートの結果なんぞ無視してひたすら楽しむのみと致しましょうや。


BADFINGER - Say No More - Come On ★★ (2024-05-01 01:19:38)

シンプルなタイトルにストレートでゴキゲンなシャッフル調ブギーはTOM EVANSの作品。'80年代前半と言うとネアカが善、ネクラ-後年にはオタクと言われる-が悪とハッキリ分別されていて、JOURNEYやREO SPEEDWAGON、GO-GO'Sなど日本でSONY系レーベルが扱うネアカ勢が圧倒的人気を博していた時代。BADFINGERも力一杯ネアカになろうとしていますが、何分生来がブリティッシュな上にPETEの件が心の何処かに残ったままでは陽気なアメリカンにはなり切れず。IVEYS時代にMaybe Tomorrowという哀愁バラードを生んだトムがここまで変貌しただけでも良しとすべきでしょうか。


BADFINGER - Say No More - I Got You ★★★ (2024-04-30 00:50:13)

1981年1月発売となったTOM-JOEY体制での2ndでありBADFINGERとしては事実上のラストアルバム。そのオープニングを飾るのはジョーイ作のひたすら楽しいノリノリなロックンロールです。マイアミレコーディングゆえこんなゴキゲンになるのも納得、まさに元祖パワーポップ。シングルとしては本作からの2ndとして同年4月にカットされていて、全然ヒットしなかったみたいですが、もうそんなこたぁどうだっていいやい!と言いたくなりますね。


CHERIE CURRIE - The Motivator - Get Together ★★★ (2024-04-27 01:32:47)

ガールズバンドの草分け的2バンドのメンバー・THE RUNAWAYSのCHERIE CURRIEとFANNYのBRIE HOWARD-DARLINGによるコラボレーション作品が比較的最近と言って良いのかな?2019年に出ていました。内訳は新曲3曲にカバーが8曲、そのカバー曲の1つがコレ。この曲が初めて世に出た'60年代当時のサイケデリック風アレンジが何とも嬉しいじゃありませんか。シェリーと先輩格のブリーは丁度一回り離れていたりするんですが、実年齢やら年齢差なんかどうでもいいやと思わせる安定したパフォーマンス、張りのある歌声に私まで年甲斐も無く感動しています。はてさて、若い方々は何を感じるでしょうか。


WILSON PHILLIPS - California - Get Together ★★★ (2024-04-26 01:33:58)

1990年のデビューアルバム、シングル共大ヒットして幸先良いスタートを切ったTHE BEACH BOYSとTHE MAMAS & THE PAPASのメンバーを親にもつ娘3人によるUS二世ポップコーラスグループ。'92年の2ndから12年のブランクを置いて2004年、カバー曲ばかりの3rdである本作をリリース、その中でこの名曲を採り上げ12thシングルにもなっているのです。定評ある彼女たちのハーモニーにかかればどんな曲も更なる名曲となるのは当然ですね。元々は反戦ソングだったこの曲も今回は癒しのBGMとして聴くことにしましょう。


LOBO - Just a Singer - Let's Get Together ★★★ (2024-04-25 01:44:03)

1943年生まれで20歳頃からシーンで活動しており'70年代に入って1stアルバムから"Me and You and a Dog Named Boo(僕と君のブー)"、2ndから"I'd Love You to Want Me(片想いと僕)"のヒットを放った米フロリダ出身のシンガー&ソングライター・RONALD KENT LAVOIE、通称ロボが'74年に発表したカバー曲ばかりの4thアルバムでこの曲をご披露。フォーク&カントリー系の彼らしい実にシンプルでテンポを落とし切なさも感じさせるカバーですね。HARRY NILSSONや德永英明を引き合いに出すまでもなく、シンガー&ソングライターは自作曲に拘るべきだなどという考えは少なくとも私は全然持ち合わせていませんから、このカバーは十分アリですよ。


CARPENTERS - Ticket to Ride - Get Together ★★ (2024-04-24 01:25:25)

THE CARPENTERSは1969年10月リリースの1stアルバムでこの曲をカバーしました。'70年代に一世を風靡するカーペンターズも最初は試行錯誤で様子見といったところでしょうか。本作から唯一かつメジャーデビューシングルであるBEATLESナンバー"涙の乗車券"はスローテンポで聴かせる好カバーだったのに、RICHARDが歌い始めるこの曲は逆にテンポアップしてしかもKARENが歌うサビは更に倍速へシフト! いやいや肝心のサビをじっくり聴きたいのに端折っちゃったみたい…そりゃないでしょ、ってなもんですよ。賛否両論ありましょうけど私にとってはこりゃ頂けませんなぁ。


JEFFERSON AIRPLANE - Jefferson Airplane Takes Off - Let's Get Together ★★★ (2024-04-23 01:53:41)

THE YOUNGBLOODSの1stに先んじて1966年8月に発表されたジェファーソン・エアプレインの1stに収録。タイトルにLet'sが付きサビの掛け声もCome onではなくHeyですね。女性ヴォーカルはこの1stに限りGRACE SLICK加入前で2つ若いSIGNE TOLY ANDERSONが参加しています。大筋ではヤングブラッズによるカバー同様素直な曲調、むしろあちらよりもサイケデリックな雰囲気が希薄な好ましいカバーとなっています。シングル化こそされていないもののコレは聴き逃せませんよ。


THE YOUNGBLOODS - The Youngbloods - Get Together ★★★ (2024-04-20 03:15:28)

オリジナルはQUICKSILVER MESSENGER SERVICEのDINO VALENTIことCHET POWERSが1963年に書いた曲。平和をlove、戦争をfearに例えた反戦歌です。'66年にデビューしたJESSE COLIN YOUNG率いるUS東海岸NY・GREENWICH VILLAGEのロックバンド・ヤングブラッズがカバーして'67年1月の1stアルバムに収録、7月にシングルカット。その時は全米チャート62位止まりでしたが、2年後の'69年拠点を西海岸シスコへ移す頃NCCJのラジオ広告に使われて注目を集め、6月に再リリースしたところ全米最高5位まで上がるバンド最大のヒットになりました。包み込むようなサイケデリックサウンドのフォークロックに乗せて愛と平和を歌う、ベトナム反戦運動、公民権運動など激動の'60年代後半当時ではお決まりのパターンで、時流に乗ったヒットと言えばそれまでですがどうですかね? 色々な意味で混沌、混迷を極める現代にも通用するかと。当然後追いで知ったこの曲ですが少なくとも私は生涯聴き続けるでしょう。他にも多くのアーティストがカバーしているのでそれらも含めて。なおJEFFERSON AIRPLANEなどではタイトルが"Let's Get Together"とLet'sが付きます。


佐野元春 ★★★ (2024-04-20 02:43:14)

"ヤングブラッズ"にコメントした時私が初めてで不思議に思い、見直したら自動登録枠ナンバリング外に"YOUNG BLOODS"があって2名様がコメントしてました。他でもこういうパターンが多く自分または他人のコメントを移動して統一したいのですが残念、5年のブランクで権限を失いできません。
それにしてもTHE STYLE COUNCILが前年'84年にリリースした"Shout to the Top!"のパクリですって? 大体アメリカンが好きでブリティッシュに疎い私は全然知りませんでした。"Someday"がHeartland rockたるBRUCE SPRINGSTEENの"Hungry Heart"だってのは中曽根栄作さんが仰ってた通りなので分かりますが、色々見てみると初期のサノモトはパクリの宝庫と言われてるとか。
他にも声量が無さそうで活舌が良いのか悪いのか分からない歌唱は氷室や大友、前田どころか桑田にさえ明らかに劣り到底褒められたものではないでしょう。それでも'80年代初頭、斬新な歌詞と"独特の"ヴォーカルスタイルでJ-POPに変革をもたらした彼の評価に揺るぎはありません。


ZYYG - Noizy Beat - ぜったいに誰も ★★★ (2024-04-18 02:39:06)

細かいことを言うとタイトル、正式には"ぜったいに 誰も"とスペースが入る1995年6月リリースの5thシングル。そうです、"SLAM DUNK"の後期OPテーマに起用されました。高山征輝作詞・オダテツ作曲でコーラスにMi-Keの宇徳敬子や元・弾ともやの生沢佑一が参加とまあ豪華なこと。強いて言えば思い切りヒムロに寄せてるイケメンの高山クン、歌詞はカッコいいけど当時のヴォーカルは伸びと粘りがイマイチですね。その点ではどこかにアップされてる"〜30th Anniversary ver"の方を断然オススメします。


織田哲郎 - いつかすべての閉ざされた扉が開かれる日まで - 光と影の中で ★★★ (2024-04-17 02:11:03)

1990年4月リリースの織田哲郎名義では8thシングル。前年'89年"渚のカセットVOL.3"を最後にTUBEへの楽曲提供を終了、アルバム"Candle In The Rain"とプログレバンドTOUGH BANANAを以てオダテツは音楽活動に一旦区切りを付けるつもりだったそうです。この曲の歌詞はまさにそういう一時休憩の後またやり直そうという心境を象徴しています。本作ではレコード会社も珍レーベル・PLATZに移籍、完全にひっそりと機を伺う様子ありあり。でもほぼ同時期に"おどるポンポコリン"が大ヒット、自身のあのヒット曲を経て'90年代に再び楽曲提供者として大ブレイクする予兆は着実に進行していたのでありました。そりゃ世間が彼ほどの才能を放っておく訳がありませんよね。


Sly & The Family Stone - Stand! - Everyday People ★★★ (2024-04-16 02:34:39)

20歳頃からシーンで活動していたというSLY STONEが結成し1967年デビューのUS・R&Bバンドが翌'68年11月にリリースした5thシングルです。人種差別を始めとしたあらゆる偏見を否定し平和と平等と連帯をコンパクトながらも高らかに歌い上げた曲で、'69年2月から3月にかけて全米チャート4週連続No.1を記録しました。時あたかも'68年と言えば4月にキング牧師暗殺事件があったばかり。4年前に公民権法が成立してもまだまだ情勢は混沌としていたところ、SLY自身も若きアフリカ系アメリカ人として黙っていられなかったのでしょう。タイトルはありふれた普通の人間、みんなと同じパンピーという意味ですが、そんな普通の兄ちゃんが"Different strokes for different folks"と当たり前の現状を述べ"We got to live together"と訴えます。明るくシンプルなファンクテューンですが内容は深いですよ。先月久々に聴いた時サビが"どこかで春が"に聞こえたことは内緒…。


ERIC CLAPTON - Backtrackin - Knockin' on Heavens Door ★★★ (2024-04-13 01:43:53)

クラプトンはこの曲を1975年8月にソロ7thシングルとしてリリースしましたが、それに先立って英レゲエシンガーARTHUR LOUISによる同じくこの曲のレコーディングに参加した関係なのかクラプトンのヴァージョンもややレゲエがかっていますね。前年に"I Shot the Sheriff"の大ヒットでプランクを克服したこともあってレゲエにハマってたところでしょう。それに加え"スローハンド"のギターが穏やかな雰囲気を引き立て、これなら本当に天国へ行けそうです。因みにアルバムへの収録は表題盤より2年前、1982年の"Timepieces: The Best of Eric Clapton"が最初でした。


THE YARDBIRDS - For Your Love - Train Kept a Rollin' ★★★ (2024-04-12 01:30:44)

オリジナルは1951年にTINY BRADSHAWというアメリカ黒人ジャズ・R&Bシンガーが作曲、発表したリズム&ブルーズ。YARDBIRDSによるカバーは"The Train Kept A-Rollin'"とtheが付き、収録アルバムは1965年11月リリースの米国2nd"Having a Rave Up (with the Yardbirds)"ですね。米国1stである"For Your Love"には再発ボートラとしても収録されていません。私も英国のアーティスト、バンドは弱いですがざっくり調べただけで色々わかってきました。皆さんのコメントを該当アルバムの方に移動したいところですが…。


GUNS N' ROSES - Use Your Illusion II - Knockin' on Heaven's Door ★★★ (2024-04-11 01:55:11)

デビューの頃からライヴでは演っていたようですね。2コーラスだけだったディランのオリジナルに電話の通話みたいな効果音で3コーラス目を追加、演奏時間も倍増してアクセルの7色ヴォーカルにガンズサウンドでアレンジ。ベトナム戦争終結という時代柄微かに成仏や平和を予見させたオリジナルに対して、こちらは冷戦が終わり新たな局面へ向かう情勢を背景にひたすら逝く様を表現しているように感じられます。もしかしたら天国に行けないかも、しかしメタラーにとってはむしろその方が本望でしょうか。何にしても名カバーに違いありません。


BOB DYLAN - Pat Garrett and Billy the Kid - Knockin' on Heaven's Door ★★★ (2024-04-10 02:25:12)

西部開拓時代を背景とした1973年の映画サントラに提供の後シングルカットされ全米12位まで上がるヒットとなった"天国への扉"です。2年後ERIC CLAPTONがカバーした他、やはり当サイトの常連諸兄にはGUNS N' ROSESによるカバーが馴染み深いでしょう。内容はまさにその時のことを歌ってますから好みが分かれるのは当然、しかし何もかも諦め切って坦々と最期を迎える曲だという印象です。ここはまだ入口でありその遥か先にあるのは輪廻転生…といきたいものですね。ベトナム戦争が終結に向かっていた当時の状況を象徴しているとも言われます。


BOB DYLAN - New Morning - If Not for You ★★★ (2024-04-10 01:50:04)

1970年10月リリースの11th"新しい夜明け"より唯一の、しかし実に22thとなるシングルです。当時の妻SARAに捧げたラブソングであり、予てからBEATLESと親交のあったディランがGEORGE HARRISONとのセッションを通じて作り上げた曲です。更にOLIVIA NEWTON JOHNのメジャーデビュー曲となったことも有名ですね。ジョージ、オリビアのバージョンも併せて聴き比べればハッピー度も3倍というもんですよ。


OLIVIA NEWTON JOHN - If Not for You - If ★★★ (2024-04-09 01:38:59)

洋楽については後追いですが1971年は洋邦問わず名曲が多かったと個人的な感想を抱いているワタクシです。この曲もBREADが同年3月にリリースして全米4位を記録したばかりの有名曲。オリビアのバージョンはオリジナルに忠実な落ち着いた歌い方でまずは良心的なカバーと言えるでしょう。それにしてもアルバムタイトル=メジャーデビュー曲がIf Not for Youでアルバムの2曲目にこの曲、10曲目がIf You Could Read My Mindで11曲目もIf I Gotta Leave…もしもし、ifだらけですよ。


GEORGE HARRISON - All Things Must Pass - If Not for You ★★★ (2024-04-06 02:03:35)

オリジナルはBOB DYLANが1970年10月にリリースした11th"New Morning"収録曲。ディランはアルバム制作前にGEORGEとセッションを行い、その中からこの曲のアレンジを変え"新しい夜明け"に収録。ジョージも自前バージョンを同じく'70年11月リリースの3枚組3rdアルバムに収録したという流れです。ジョージとしては当時の妻PATRICIAを思いながら歌ったのでしょう。更に翌'71年にはOLIVIA NEWTON JOHNのメジャーデビュー曲となったことでも有名ですね。3バージョンどれがベストかを問うよりも三者三様それぞれの味を楽しむのが宜しいかと。


OLIVIA NEWTON JOHN - Making a Good Thing Better - Don't Ask a Friend ★★★ (2024-04-06 01:25:13)

オリジナルタイトルが"オリビアを聴きながら"の歌詞に引用されたらしい1977年6月リリースの9th"きらめく光のように"収録のオリビア自作曲"傷ついたキューピッド"です。Friendとは恋人の友人つまり男で"あいつの全ては知らない方が良い"と言っているという、何か危険な香りがしますね。ギターはウェストコーストの名人JAY GRAYDONときたもんですよ。レコーディングもCAだし、英国生まれのオリビアもこの頃には完全に"思い切りアメリカン"してますね、ってつい杏里のタイトルが出てきてしまう…。


OLIVIA NEWTON JOHN - Olivia - Changes ★★★ (2024-04-05 01:51:16)

アルバム自体が当初は英国のみリリースだったからあまり知られてなかったんですね。今回は中でも完全に後追いで知ったこの"チェンジ"をイチ押し致しましょう。何と初期では珍しいオリビアの自作曲、シンガー&ソングライター・オリビアの実力を早くも知ることができたなんて! しっかりと韻を踏む歌詞、変われなかったために終わりを告げる人間関係という内容…2分半とコンパクトですからじっくり噛みしめてご賞味ください。


OLIVIA NEWTON JOHN - If Not for You - Me and Bobby McGee ★★ (2024-04-05 01:26:36)

1971年11月リリースの1stアルバムはオープニングからして有名曲のカバーです。アメリカ人KRIS KRISTOFFERSONとFRED FOSTERの作曲で1969年にROGER MILLER、翌'70年にはGORDON LIGHTFOOTそして他界直前のJANIS JOPLINがレコーディング。ジャニスのバージョンが'71年春に全米No.1を記録したことで有名になりました。さてオリビアのは…あくまで基本カントリー歌手ですからね、こういうアレンジになるのは当然でしょう。最初だしまずはお手並み拝見といったところ。


OLIVIA NEWTON JOHN - Olivia - Angel of the Morning ★★ (2024-04-04 01:58:33)

1972年8月リリースのセルフタイトル2ndは後追いながら私に馴染みのあるカバー曲が収録され興味を引かれます。オープニングの"夜明けの天使"からしてオリジナルは1968年のMERRILEE RUSH"朝の天使"ですね。'68年なんてまだ日本の歌謡曲しか知らない腕白坊主だったし'72年に至っても本格的に洋楽を聴き始める前なので、知ったのは'81年、JUICE NEWTONによるカバーの大ヒットが切っ掛けでした。さて本題のオリビア版、洋邦問わずあの時代あるあるでサビの最高音部が多重録音のコーラスに留まり持ち前のハイトーンが最後だけなのが残念です。曲は最高ですよ曲は、はい。


OLIVIA NEWTON JOHN - Olivia - What Is Life ★★ (2024-04-03 02:59:36)

余りにも有名なGEORGE HARRISONの"美しき人生"をカバーしています。オリビアver.もメジャー3rdシングルとしてリリースされそこそこヒットしたんですね。オリジナルよりもテンポを上げたアレンジで一般受けは良いでしょう。でもワタクシはHARRISONとERIC CLAPTONのツインギターが映えるオリジナルがやっぱ好みです。


OLIVIA NEWTON JOHN - Olivia - Everything I Own ★★ (2024-04-03 02:38:42)

オリジナルは同年1月アメリカのソフトロックバンドBREADがリリースし全米5位まで上がる大ヒットとなったばかりの"涙の想い出"です。元々比較的坦々と歌う作者DAVID GATESに比べて、歌姫オリビアは一部歌メロを変えるなどアレンジして上の方が仰る通りのカバーに仕上げています。オリビアファンなら必聴ですね、私は以前から知っているオリジナル一択ですが…。


TRAFFIC - Reaping - Paper Sun ★★★ (2024-04-02 01:52:33)

SPECER DAVIS GROUPから独立したSTEVE WINWOOD率いるTRAFFICが1967年5月にリリースしたデビュー曲"ペイパー・サン"です。幻想、いや更にはドラッグによる幻覚を紙細工の太陽に象徴させた歌詞だと言われます。音の面ではシタールが使われてグルーヴィかつサイケデリックに仕上がり、全英チャートで5位、何故かカナダでも4位まで上がるヒットになりました。全米では一応100位内の94位でしたからUKの新人バンドとしては健闘した方でしょう。ワタクシはというと、後追いで知った当時はアメリカ好きな上にこのウネウネした陰鬱な音像に馴染めずいつしか忘れ去っていましたが、ネット時代にふと再会し聴き返してみたら結構クセになるもんですね。やはりドラッグ体験の曲だからでしょうか。


OLIVIA NEWTON JOHN - Warm and Tender - Warm and Tender ★★★ (2024-03-30 01:45:31)

母となってからは2作目となる1989年9月リリースの実に14thアルバム"美しい星と子供たちに〜ウォーム・アンド・テンダー"から、翌年5月に日本のみシングルカットされたタイトルトラックです。アルバム全体が娘のために作った子守唄ゆえ、JOHN FARRARとオリビア自身が共作したこの曲もまた然り。我が子のみならず世界中の子供たちを見守るオリビアの穏やかな眼差しが歌詞に表れていますね。こういう音楽はヒットの如何抜きに高評価決定でしょう。


OLIVIA NEWTON JOHN - Soul Kiss - Soul Kiss ★★★ (2024-03-29 01:45:30)

1985年9月、ギターにSTEVE LUKATHERらが参加したアダルトな意欲作"麗しの瞳"からの1stシングルで、全米20位まで上がった生前最後の大ヒット曲でした。作者はライバル?LINDA RONSTADTなど多くのアーティストに曲を提供しているアメリカ人MARK GOLDENBERG、作風とサウンドも80年代半ばのいかにもあの時代で個人的には好みです。このPVだけはマドンナ化傾向が著しくやり過ぎ感が否めませんが、ここは見なかったことにしましょう。


OLIVIA NEWTON JOHN - Xanadu (soundtrack) - Magic ★★★ (2024-03-29 01:18:03)

ザナドゥのサントラからタイトル曲より少しだけ早くカットされたJOHN FARRAR作の"マジック"です。ELOのキラキラサウンドとは対照的に落ち着いた中にもオリビアの妖艶さが躍動する名曲で全米では4週連続No.1、全英でも32位まで上がる大ヒットになりました。さあ、ここはあまり多くを語らずに、オリビアのマジックで夢の世界に誘われるとしましょう…。


OLIVIA NEWTON JOHN - Xanadu (soundtrack) - Xanadu ★★★ (2024-03-28 01:23:49)

1980年6月、同名アメリカ映画のタイトル曲としてELOのJEFF LYNNE作曲&プロデュースによりELOとの連名でリリース。お聴きの通り内容は桃源郷すなわち理想郷を歌ったもので、ジェフの抜群なメロディとELOの幻想的なサウンドにオリビアの歌声が融合して最高のポップソングが出来上がりました。そんな経緯のためかアメリカ映画にも関らず全米チャートは8位に止まったのに全英では1位というのが当時のELO人気を表してます。さてここから先は余談。蒙古帝国の都が起源というタイトルの"Xanadu:ザナドゥ"なるワード、古くは1968年のデイヴ・ディー・グループによる全英No.1ソング"The Legend of Xanadu"で出てきますが、この時の邦題は"キサナドゥーの伝説"でした。その他にも様々な分野でネーミングされているらしいですね。


OLIVIA NEWTON JOHN - Come On Over - Jolene ★★★ (2024-03-27 03:00:47)

1976年、ジャケットまんまの邦題で笑える"水のなかの妖精"から日本と豪州のみでカットされ、日本の心無い人々からは"ヒゲ剃りの歌"などと笑われた、メジャー通算何と16thシングル。笑っちゃいけません、まず内容はいわゆる女の戦い、しかも"ジョリーン"に対して主人公が不利な状況。もう1つはオリジナルが3年前のDOLLY PARTONであり作曲もドリーだということ。そう、"9 to 5"や"I will Always Love You"で知られる、いや日本ではその位しか知られていない米国カントリーの大御所ドリー・パートンです。当時笑っていた人々は心改めて聴き直しましょう。


OLIVIA NEWTON JOHN - Have You Never Been Mellow - Have You Never Been Mellow ★★★ (2024-03-26 01:30:28)

私にとってもリアタイ初オリビアである恐らく彼女のレパートリーでは最も超お馴染みな曲。作曲・プロデュースは勿論JOHN FARRARが手掛け1975年1月同名アルバムの先行シングルとしてリリース、"愛の告白"に続くNo.1ヒットとなりました。爽やかな曲調に歌声そして邦題ですがここでのbe mellowはrelaxに近い意味で、折しも当時はいわゆる過激な活動家やらモーレツサラリーマンとやらも"slow down"せざるを得ない時代背景。"自分も嘗てはそうだった"とした上で"安らかに穏やかに肩の力を抜いてくつろいだこと無いんじゃない?"と問うています。言わばオリビア自身がcomfortへと"誘惑"する"そよ風"だったという訳ですね。そうそう段々思い出してきた、クラスに1人だけオリビアファンがいたっけなぁ。


OLIVIA NEWTON JOHN - Grease (soundtrack) - You're the One That I Want ★★★ (2024-03-23 01:38:10)

映画"Grease"のために1971年のメジャーデビュー時から15年以上オリビアのプロデューサーを務めたJOHN FARRARが作曲、オリビアとJOHN TRAVOLTAが歌って1978年5月にリリースされアルバム共々全米・全英・全豪などでNo.1ヒットを記録した"(グリース・)愛のデュエット"です。この映画でオリビアは従来の清純イメージからある意味新境地へと脱却、アーティストとして大躍進。斯くして私の1978年におけるオリビア関連の興味は杏里のデビュー曲"オリビアを聴きながら"で幕を閉じたのでありました…ン?


OLIVIA NEWTON JOHN - Totally Hot - Gimme Some Lovin' ★★ (2024-03-22 01:56:53)

さほど熱烈なオリビアファンでもなかった私としては、前作である映画サントラ"Grease"の印象が強くてイマイチ記憶にない1978年11月のアルバム"さよならは一度だけ"、そのまたラスト10曲目にこのカバー曲が収められていたとは知る由もありません。今回表題曲のカバーを検索していた流れで初めて見聞きした訳ですが、コスプレを繰り返すブッ飛んだPVは楽しいものの肝心の曲は、アップテンポのノリが命なのにテンポダウンしたのが要因となりどうかな?微妙だな、という感想です。当時三十路だったオリビアによるエンタテインメントとしては最高なんですけどね。


RAVEN - The Pack is Back - Gimme Some Lovin' ★★★ (2024-03-21 01:59:18)

若き日のSTEVE WINWOODがSPENCER DAVIS GROUPに残したこの名曲を、WINWOODが再度大ブレイクした1986年にGREAT WHITEだけでなくRAVENもカバーしてたんですね。当然ですがGREAT WHITE以上にギターオリエントでメタリック、そしてこの時期のRAVENはグラムメタルとのことでちょいアレンジしてそういう作風に仕上げています。これはこれでアリどころかTHUNDERに負けず劣らず聴いてて楽しいカバーですよ。やはり同じUKのバンド、ツボを心得てますね。


THUNDER - Back Street Symphony - Gimme Some Lovin' ★★★ (2024-03-20 01:30:03)

知った順番はまず1986年頃にSTEVE WINWOODの変態ヴォーカルとハモンドオルガンのオリジナル、次にJACKのヴォーカルとMARKのギターが秀逸なGREAT WHITEによるカバー、そして最後につい最近このTHUNDERです。個人的には間奏までギターに置き換えたGREAT WHITE ver.一択でしたが、THUNDERの方がその点ではオリジナルに忠実とも言えて良いですね! 何よりもプロモの通りノリが最高で音も重厚。これからヘヴィロテになりそうです。


THE BYRDS ★★★ (2024-03-16 01:30:22)

フォークロックのみならず、BEACH BOYSに続いてアメリカンロックバンドの創成期に貢献したとも言えるBYRDS。
なぜ私が今頃になってこのバンドに注目し再評価し始めたのか? なぜバンド名がBIRDSではなくてBYRDSなのか?
今年になって私はミッシェル・ポルナレフ(MICHEL POLNAREFF)のデビュー曲"ノンノン人形(La Poupée Qui Fait Non)"を聴きながら調べていくうちに、この曲を"バーズ"がカバーしているというサムネを発見。えっ?アメリカのバーズがそんなカバーしてたなんて聞いたことないぞ?と思いつつ覗いてみるとJEFF BECK GROUP、FACESを経て1975年以降現在までROLLING STONESのメンバーとなるRONNIE WOODが初期に在籍したイギリスのBIRDSというバンドなのでした。このバンドのデビューは"アメリカのバーズ"と同じ1964年ですが、後者は当初JET SETSそしてBEEFEATERSの名で活動しており"Mr. Tambourine Man"で再デビューするに当たって改名する際に"イギリスのBIRDS"とバッティングしてしまったのではないかと。実は"なぜBYRDSなのか?"の詳しい理由が見当たらなかったので私なりに推測してみただけの話ですが、これ以外の理由、経緯をご存知の方がいましたら。例えば当サイトのユーザー諸兄ならお馴染みのJAMES BYRDに見られるような人名由来とか。
THE BYRDS、初期のNo.1ヒット2曲だけで後は尻窄みになっていったとばかり思っていて、実際のところ一定そんな状況でしたが仇や疎かにはできないバンドでした。アメリカンロックとしてまだまだ追究の余地がありますね。


BOB DYLAN - Bringing It All Back Home - Mr. Tambourine Man ★★★ (2024-03-15 01:45:45)

今の小学生はタンバリンではなくタンブリンと教わるんですね。つまり[bə]をブと読むらしいから、英語のアクセントやrとlの違いはさておきカタカナだけ見ればtumblin'と紛らわしい事態に。そんな発音の問題は文科省に任せまして、BYRDSバージョンのそれもエスティマのCMソングって印象が強い人が多いのは至極当然のこと。元々4番まであるこの曲を2番だけ切り取って超ポップにアレンジし大ヒットしたのがBYRDSであるのに対して、DYLANのオリジナルはヒットどころかシングルにすらなっておらずアルバム収録曲に過ぎませんので。しかし両者とも1965年1月レコーディング、同年3月から4月リリースですから同レーベル同士何かしらの示し合わせがあったかも知れません。さてディランの"フルバージョン"を聴いてこそこの曲の全貌が理解できるかと思ったらさにあらず、聴き手によって色々自由に解釈できる象徴性をもつ抽象的な歌詞とのことです。私は終盤の"Let me forget about today until tomorrow"が好きですね。


THE BYRDS - Mr. Tambourine Man - Mr. Tambourine Man ★★★ (2024-03-14 02:15:19)

お馴染みBYRDS名義での1stシングルです。BOB DYLANのオリジナルは1964年以前には出来ていたようですが、BYRDSは4番まである歌詞のうちmagicやspellが出てくる2番だけを切り取りイントロや歌メロ、テンポも大幅にアレンジしコンパクトに纏めました。特にマッギンが弾く12弦リッケンバッカーのイントロは一度聞いたら忘れられませんね。そうして極上のポップスに仕上がったこの曲が全米No.1ヒットを記録するのは至って当然の成り行きだったと言えるでしょう。私もFM番組のNo.1ヒット特集だかで初めて知って以降さほどBYRDSにハマった訳ではなく、今改めて掘り下げてみてようやく彼らのそしてこの曲の偉大さを再認識しているところです。


THE BYRDS - Mr. Tambourine Man / Turn! Turn! Turn! - It Won’t Be Wrong ★★★ (2024-03-13 01:46:40)

THE BEEFEATERS名義で1964年10月にリリースしたデビューシングル"Please Let Me Love You"のB面曲"Don't Be Long"を改題して2ndアルバムに収録、1966年1月に"Set You Free This Time"のこれまたB面としてシングルカットされUSチャートではA面曲を上回る63位まで上がりました。ROGER MCGUINNとHARVEY GERSTの共作で当時としては独特のコード進行や"Let me love you~"の節における微妙なリズムチェンジが特徴で聴き応えがあります。わざわざ焼き直して再リリースした背景にはきっと拘りやそうした試みを注いだ自信があったのでしょう。


THE BYRDS - Mr. Tambourine Man / Turn! Turn! Turn! - Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is a Season) ★★★ (2024-03-12 01:28:39)

1965年10月リリース、BYRDS名義としては3rdシングルです。歌詞が旧約聖書に基づくこの曲は元々"If I Had a Hammer(天使のハンマー)"や"Where Have All the Flowers Gone?(花はどこへ行った)"の作者PETE SEEGERが1962年に作曲したもの。BYRDS得意の12弦エレキを使用したポップなカバーで見事バンド2曲目のNo.1ヒットになりました。万物流転、諸行無常、戦争と平和などを歌いつつ、上記のフリーダムソングや反戦ソングを作ってきたPETE SEEGARが結局言いたいのは最後のフレーズ"A time for peace, I swear it's not too late!"なんでしょうね。こういう歌はいつの時代にも必要であり、将来に亘って語り継ぎたいものです。


THE BYRDS - (Untitled) - Chestnut Mare ★★★ (2024-03-09 02:42:41)

ライヴ盤とスタジオ盤の2枚組、1970年9月リリースの9th"(タイトルのないアルバム)"から唯一のシングル"栗毛の雌馬"です。ROGER MCGUINNとNYのプロデューサーJACQUES LEVYの共作で、構想するも実現しなかったカントリー・ミュージカルの劇中、野生の馬を捕まえて手懐ける場面で使われる予定でした。デビュー以来同じレーベルのBOB DYLANには散々お世話になっているBYRDSですが、こうした経緯からDYLANがしばしば描くような寓話的内容の歌詞です。オリジナルメンバーがマッギン1人となってしまった後期BYRDSにしてはなかなかの力作ですね。多分…人間の女性に置き換えて解釈してもいいでしょう、そこの所はどうぞご自由に。


THE BYRDS - Byrds - Full Circle ★★★ (2024-03-08 01:52:59)

DAVID CROSBYプロデュースのリユニオンかつラストアルバムのオープニングテューン、そして最初にシングルカットされたGENE CLARKの曲で、彼は復帰する前1972年既にこの曲を書いています。奇しくも"歴史は繰り返す""元の鞘に収まった"みたいな内容が現実のものとなりました。ただ当アルバムは肝心要のROGER MCGUINNが1曲しか書いていないなどやる気のなさが目立ち、3rdシングル"Cowgirl in the Sand"もNEIL YOUNGの曲だったりと寄せ集め感が強い中で独り気を吐いていたようなカントリーソングです。そんなGENEも飛行機恐怖症による?1966年早々のBYRDS脱退を始めとして、後に実質BYRDS再結成となったMCGUINN, CLARK & HILLMANも2年で離脱、1991年には心臓疾患のため46歳でこの世を去っています。悲喜交々ですね。


THE BYRDS - Byrds - Things Will Be Better ★★★ (2024-03-07 02:04:31)

初期メンバー5人が約7年ぶりにリユニオンし、EAGLESやJACKSON BROWNEを擁したこれも創設初期のASYLUMから1973年3月リリースの12thかつラストアルバム"オリジナル・バーズ"の中の1曲です。なぜかUKのみ翌4月にシングルカットされたという、すっかりカントリー化した末期のBYRDSの中では、C. HILLMANとC,S,N&Yなどで活動したドラマーDALLAS TAYLORとの合作なのも納得のロック色が強いナンバーとなっています。デビュー当時の破竹の勢いは望めないにしろ、少しでも良い方向に行けば御の字だったでしょうが、本作を以てBYRDSとしての活動はBEATLESと同じ8年の歴史を終えることになります。


THE BYRDS - The Notorious Byrd Brothers - Change Is Now ★★★ (2024-03-06 02:02:42)

1968年1月リリースの5thアルバム"名うてのバード兄弟"の7曲目-当時はB面1曲目"今が転機"です。シングルとしては前年10月に"Goin' Back"のB面で出ています。やたらとB面尽くしですがC. HILLMANとR. MCGUINNの共作によるオリジナルとしては重要な位置にある曲で、バンド前期のフォークロック~サイケデリックロックから後期のカントリーロックへの文字通り転機とのことであり、確かに双方の要素を併せ持った曲調が感じ取れます。ヒット曲ばかり追いかけているとなかなかこういう傑作には出会えませんね。今までのリスナー人生を反省、反省。そして外的要因で変化を強いられる21世紀だからこそ、こういうシンプルに愛や真実を歌う曲が聴きたいものです。


THE BYRDS - Younger Than Yesterday - So You Want to Be a Rock 'n' Roll Star ★★★ (2024-03-05 01:04:41)

1967年1月、アルバム"昨日より若く"から全米29位まで上がった8thシングル"ロックン・ロール・スター"です。これまたコンパクトなR.MCGUINNとC.HILLMAN作の恐らくBYRDSのオリジナルでは最もキャッチーな部類の曲。"Eight Miles High"がブリティッシュ・インヴェイジョンをモチーフにしたのに対し、"要するにお前はロックンロールスターになりたいんだろ?"で始まるこの曲はデビューしたばかりのMONKEESに触発されたと言われます。尤もMONKEESとて主要メンバーは英国人だったりしますが。スターのなり方と言うか作り方みたいな歌詞ですね、まずは形から入れみたいな。なおTOM PETTYや日本のL⇔Rがライヴでカバーしています。


THE BYRDS - Fifth Dimension - Mr. Spaceman ★★★ (2024-02-28 01:57:12)

ROGER MCGUINN作のややアップテンポでコンパクトなポップチューンです。1966年9月にアルバム"霧の5次元"からシングルカットされました。UFOを目撃して宇宙人に呼びかける内容の歌詞が丁度同年に実行開始したアポロ計画にシンクロしていてタイムリーではありましたが、USチャートではTOP40には入ったものの最高36位と思ったより伸びず。あと3年待ってたら少しは違ったかも…その心は?


THE BYRDS - Fifth Dimension - Eight Miles High ★★★ (2024-02-27 01:30:07)

1966年3月リリース、3rdアルバム"霧の5次元"に収録された5thシングル"霧の8マイル"です。オリジナル曲としては初の大ヒット、そして通算3つ目であり最後のUSチャートTOP20ヒットになりました。ジャズの要素を取り入れたと言われるサイケデリックな曲で、明らかにドラッグ体験を表現した歌詞と曲調が特徴的です。1stシングル、3rdシングルと他人の曲でNo.1ヒットを放ち幸先の良かったBYRDSでしたが、これから勝負という時にこのようなオリジナル曲をリリースし14位に留まったことが、図らずも停滞から後退に向かうターニングポイントだったのでしょう。


THE BYRDS - Ballad of Easy Rider - Ballad of Easy Rider ★★★ (2024-02-24 01:24:00)

1969年の有名な映画音楽"イージー・ライダーのバラード"です。BYRDSはデビュー曲からしてBOB DYLANの曲でしたが、今回もまずディランのメモをヒントにROGER MCGUINNが書き演じたバージョンが衝撃的なエンディングのBGMに使われました。その後BYRDSがバンドとして再録しアルバムまで作ってしまったという流れで、"川は流れ海へ注ぐ、川の流れは俺の行きたい所へ向かうのさ"という歌詞の通りトントン拍子の推移となりました。但し例のエンディングがディランの望み通りではなく、彼の名前が公式にクレジットされない理由とのことです。なお全米チャート最高位は65位でした。


T-BOLAN - HEART OF STONE - すれ違いの純情 ★★★ (2024-02-23 01:03:44)

チャート上位ヒットを連発していた最中1993年3月リリースの8thシングル。前回の森友-オダテツ曲"サヨナラから始めよう"とは打って変わってしっとりとしたバラードになりました。"好きだからウソついた"ってどういうシチュエーションですかね? 二又かけてるのを隠すつもりなら許しませんよ、まさかそんな意味じゃないと思いますが。こちとら野暮天なので分かりません、ジョークですよジョーク。それでもこの曲は名曲だぞっ…織田哲郎作曲にハズレ無し。


T-BOLAN - SO BAD - サヨナラから始めよう ★★★ (2024-02-22 02:00:17)

"輝きが錆びつくような恋なんて欲しくないから"改めて言われたらハッとしますが、若い時は誰しもそう思うでしょう。私のことではありません、と断って申しますと見回せば齢を重ねてから成就する恋もあります。でもそんな例があるなんて考えもしなかったあの頃。1992年5月リリース、森友作詞・オダテツ作曲によるわかりやすいカッコ良さで快進撃の予兆となった4thシングル。


T-BOLAN - BABY BLUE - JUST ILLUSION ★★★ (2024-02-21 01:27:59)

1992年2月リリースの3rdシングル、ブレイク前でドラマの主題歌だったと言われても全然知らぬ存ぜぬでした。作詞作曲とも森友ではないせいでファンにも人気無いのかな、作曲は良いとして作詞が大人の事情で…。しか~し! そんなご託は曲を聴いてから言えってもんですよ。織田哲郎にしては珍しくイントロから哀愁ギターで始まり全編マイナーメロのドラマティックな構成。いや~温故知新のし甲斐がありますなぁ。


織田哲郎 - Night Waves - ビートに溺れて - Dance the Night Away - ★★★ (2024-02-20 00:45:39)

1985年8月リリースの"ナイト・ウェイヴ"2曲目に収録された極上のシティポップ。オダテツ本人が言うように1曲目のBaby Roseだけが陽でこの曲以降は陰が続く中、欲求不満やらモヤモヤ感を吹っ飛ばそうとする勢いをオシャレに表現しています。時あたかもTUBEへの曲提供が始まる前年、しかも夜のアルバムから夜の曲ですがTUBEが演ってもハマりそうですね。惜しくもBaby Rose同様シングルにはならず、本アルバムからのシングルは次の3曲目のみでした。


BILLY PRESTON - The Kids & Me - You Are So Beautiful ★★★ (2024-02-17 01:32:39)

ビリーのオリジナルは1974年の表題アルバムからシングルStruttin'のB面として登場、しかし一般にはほぼ同時期にリリースされ翌'75年に全米5位まで上がるヒットとなったJOE COCKERによるカバーの方が有名でしょう。1977年にはKENNY RANKIN、その後も様々なアーティストにカバーされている、紛うことなき名曲です。ぶっちゃけ私はJOE COCKERを'82年のUp Where We Belongでようやく知って"シンガー専業の割に歌だけ聞いたら本国英国での評価ほど大したシンガーじゃないな"程度の認識ですので、断然オリジナルをイチ押ししておきます。異論は認めますよ。


BILLY PRESTON - The Kids & Me - Nothing From Nothing ★★★ (2024-02-16 01:45:47)

この辺りからようやくリアルタイム記憶の範囲内、そして"Let It Be"の電子オルガンを弾いていた人だと認識した頃です。"無からは何も生まれない"なる諺?のタイトルに何やら新喜劇でも始まりそうなイントロ-実は1962年のMadeleineという曲から拝借-でズッコケるのも束の間、超ポップな楽しさに仄かな哀愁を塗した歌メロに乗せて"俺は貧困と闘う兵士""俺と一緒ならそれ相応でなきゃ"と、かなりマジなプロテスト的フレーズが飛び出すたった2分半だけども大・大名曲。1974年8月リリース、ビリーのオリジナル曲としては2つ目の全米No.1ヒットになりました。同年の類似タイトルNo.1ソング"You Haven't Done Nothin'""You Ain't Seen Nothing Yet"と同様個人的には一生聴き続けたい曲です。


BILLY PRESTON - Everybody Likes Some Kind of Music - Space Race ★★★ (2024-02-15 02:11:48)

タイトルからしてOuta-Spaceの続編らしき同様なインストテューンです。これまたビリーのうねるようにスペイシーなシンセにホーンとストリングスが絡む絶妙のファンク、若しくは同時代に台頭したフュージョンと言えましょうか。例によって当時は全く知りませんでした。1973年9月リリース、全米最高位4位。


BILLY PRESTON - Music Is My Life - Will It Go Round in Circles ★★★ (2024-02-14 01:55:57)

1973年3月リリースの全米No.1シングル"ラウンド・イン・サークルズ"です。ギリギリ洋楽聴き始め直前という頃ですが、仮に当時聞いたことがあったとしても歌詞にあるain't got no melodyな曲だなと感じ好きになれなかったでしょう。数年後FM番組のNo.1ヒット特集で初めて聞いた時も同じ。以来幾星霜、ビリーの他界など事ある毎に思い出して聴き返してようやく噛めばスルメの域まで達しました。こんなことがまさに"繰り返し続く"ものなんでしょうね、名曲発掘とか再評価の過程というのは。


BILLY PRESTON - I Wrote a Simple Song - Outa‐Space ★★★ (2024-02-13 01:11:14)

BEATLESとの共演が主だったアップル時代は"Get Back"の全英・全米共No.1を始めBEATLES及び元メンバー作品のカバーが多かったビリー・プレストン。BEATLES解散後A&Mに移籍してからオリジナリティを発揮、1971年11月リリースの表題アルバムからまずタイトルトラックがシングルカットされました。いかにもシンガーソングライター然としたその"I Wrote A Simple Song"とは対照的に、B面のこの曲はその後ブームになる16ビートディスコの原型?とも言えそうなノリノリのインストゥルメンタル・ファンクで、翌'72年全米2位まで上がる大ヒットになっています。なお当然ながら?ワタクシこの時代の洋楽リアタイでは一切関知してませんのでそれ以上のツッコミはどうかご勘弁を。


BADFINGER - Airwaves - Sail Away ★★★ (2024-02-10 01:47:02)

発表当時のアルバムラストを飾る、トム作のBADFINGERらしい美しいバラード。シングルLove Is Gonna Come at LastのB面でもありました。スタジオver.はトムのヴォーカル、ストリングス、NICKY HOPKINSのピアノのみというシンプルな構成です。ひとまず5年振りのリリースを果たした、この先どうなるかわからないが続けるしかない、そんな期待と不安が入り交じった心境を歌っているように思えます。


BADFINGER - Airwaves - The Winner ★★ (2024-02-09 02:50:36)

本アルバムのみ参加のジョー・タンシンが残した、Sympathyに続く2曲目。スタジオver.ではジョーイがヴォーカル、ジョーがメインギターとサブヴォーカルで現れているようです。タイトル通り上手くいきそうかな?と期待させる曲調で、復活作を後押しするという意味ではこちらが相応しいですね。発表時バッドフィンガーにおけるジョーの作品はこの2曲だけでしたが、CD発売時に彼の作品ばかりがボートラで5曲追加されています。


BADFINGER - Airwaves - Sympathy ★★ (2024-02-08 02:35:48)

1978年からJOEYとセッションを行い本アルバムレコーディング時までのみ参加したアメリカ人シンガーソングライター、JOE TANSIN が2曲書いたうちのまず1曲目。スタジオver.はヴォーカル・ベースがTOM、ギター・ピアノはJOEYでジョーはギターだけですが、彼のブルージーな音楽性が伺えるファンキーなR&B寄りのナンバーとなっています。同年のドゥービーのあの曲とか、ちょっと前のディスコブームとか、時代がそういう時代だったんですね。


BADFINGER - Airwaves - Love Is Gonna Come at Last ★★★ (2024-02-07 02:08:14)

アルバム"ガラスの恋人"からもう1つのシングルA面曲"ガラスの恋人"です…あちゃー、"涙の旅路"で見た悪習の再来ですね。でもそんな邦題のいい加減さに反してジョーイ本来のポップなメロディセンスが発揮され、トムの"Lost inside Your Love"と双璧を成す名曲に仕上がっています。全米チャートでは最高69位と"Baby Blue"以来7年ぶりのtop100入り、当人、ファン共々完全復活への希望の光が見えていたことでしょう。対して本国で掠りもしなかったのは致し方なしですかね。


BADFINGER - Airwaves - The Dreamer ★★★ (2024-02-06 02:45:56)

ジョーイ作にしては珍しくしっとりとした、しかし力強く且つ心温まるバラードです。昔いた若き夢見人とはピートのことでしょうか、そして今は自分たちがそれを受け継いでいると。さりとてあのことを引き摺っているトムではピートを絡めた曲が書けないから、ここはジョーイの出番だったのかも…なんてね、全ては私の想像です。初めての方は何の先入観も無く聴いてくだされば結構です、当時からlong long timeを経て現在唯一生存する"独りバッドフィンガー"のあの時なりの力作を。


BADFINGER - Airwaves - Look Out California ★★ (2024-02-03 02:00:07)

トム作のロックンロールテューン。確かにLAレコーディングでアメリカ人のDAVID MALLOYがプロデュース、レーベルもWarner傘下のElektraとセッティングはすっかりアメリカナイズされております。しかし当人たちはまだまだこなれきっていないかな。そんな本作での鬱憤が次作で弾けまくります、花開くことはなかったですが。


BADFINGER - Airwaves - Airwaves ★★ (2024-02-03 01:48:12)

トムとジョーイの共作によるオープニング・タイトルトラック。レーダーが電波を発信すること約30秒、2人をキャッチ! 新生バッドフィンガーのブルージー?フォーキー?なイントロで次の曲に繋がります。


BADFINGER - Airwaves - Come Down Hard ★★ (2024-02-02 02:00:09)

シングルとしてはLost inside Your LoveのB面としてリリースとなったジョーイ作のパワーポップ、若しくはタイトル通りのハードポップテューン。全盛期のバッドフィンガーを求める向きにはイマイチかもですが、ジョーイらしくギターオリエントで個人的には好みです。さてここで"非難"し"懲らしめ"ている対象は誰でしょう。某悪徳マネージャー? おいおいまだ引き摺ってたとか?


BADFINGER - Airwaves - Lost Inside Your Love ★★★ (2024-02-01 01:48:04)

トム・エヴァンズとジョーイ・モーランドの2人を中心に再スタートを切ったバッドフィンガー。1979年3月リリースの復活アルバム"ガラスの恋人"から同時発売のシングル"美しき愛のゆくえ"です。残念ながらヒットしませんでしたがトムのコンパクトな作品で、邦題の通り美しくも切ないバラードですね。嘗てビートルズの弟分と言われたバンドの底力とセンスは健在ゆえ、メロディの展開が絶妙です。当時の私はというと、レーダー画面に2人の横顔が浮かぶアルバムジャケットを横目で見ながら結局"のめり込んで夢中になる"ことはありませんでした。今思うとあぁ勿体ない!


SLADE - The Amazing Kamikaze Syndrome - Run Runaway ★★★ (2024-01-31 01:44:49)

1984年の1月頃と言えば第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンとやらを程々楽しみながらVAN HALENの"1984"、そしてBON JOVIの"Runaway"などアメリカの方を向いており、SLADEについては深く掘り下げていないから、全英7位、全米でも当バンド最高の20位まで上がったのに当時は全然関知してないです。さてワタクシのそんな失態は置いといて、この曲ではどうやらrunawayを楽勝というポジティヴな意味で使っていますね。日本でも先行逃げ切りとか逃げるが勝ちと言います。確かにただの逃亡者に過ぎないアンチ・ハッピーエンドBON JOVIのとは真逆、英米逆転みたいな。曲調は個人的に前年ヒットした"In A Big Country"を連想しました。何にしても楽しい! 他人にくだらんと言われようが80年代パーティロック好きな身として余生一杯聴き続けることでしょう。


SLADE - The Amazing Kamikaze Syndrome - My Oh My ★★★ (2024-01-30 01:05:20)

完全に後追い! 1983年11月リリースの実に45th?シングルで本国ではこちらの方が久々のヒットになったと。次が"Cum On ..."の再発、そしてその次に同じアルバムから"Run Runaway"がアメリカでヒットという流れは、やはりQUET RIOTが採り上げたことによる再評価でしょうか。さてI believe in womanで始まりまた例のおバカソングかと思ったら、最後はLet's all pull togetherと感動的な大合唱アンセムに展開。えーっ?全米でも37位まで上がったらしいけどリアタイでは全然知りませんでした、こんないい曲。個人的に当時はちょっと荒れていたとはいえ人生半分以上損してますなぁ…。


STYX - The Grand Illusion - Fooling Yourself (The Angry Young Man) ★★★ (2024-01-27 02:09:30)

TOMMY SHAWがSTYXに残した名曲と言えば"Crystal Ball"・"Blue Collar Man (Long Nights)"・"Boat on the River"の3曲が印象深いですが、1978年2月にリリースされたこの曲も忘れてはなりません。全米チャートでも最高29位と健闘しました。非シングル曲の収録アルバムタイトルトラックに擦り寄った曲調に乗せて"怒れる若者"に対するメッセージを発しています。得てして鼻息が荒いのは若造あるあるですからね、"Let's see what you've got, just take your best shot"のくだりはトミーがSTYXの中では新参者の立場であった自身に言い聞かせているのかも。


SLADE - Sladest - Cum on Feel the Noize ★★★ (2024-01-26 01:11:14)

1973年2月リリース、オリジナルアルバム未収録の12thシングル。当時の邦題は"カモン!!"だったって? 本格的に洋楽を聴き始める直前でリアタイでは完全ノーチェック、10年半後QUIET RIOTによるカバーで私の知る所となりました。当時ロンドンにいた織田哲郎は当然オリジナル一択と言いますが、メタリックでチョイ無理矢理感のあるクワライver.も、後追いで聴いた厚みと温かみのあるオリジナルも両方好きですなぁ。これ以上は私ごときが多く語るまでもないでしょう。本当に、有名だから名曲なのではなくて優れた曲だから後世まで残りリバイバルし大ヒットするのだ、という典型例ですね。


SLADE - Slayed? - Move Over ★★★ (2024-01-25 01:26:33)

ワタクシ的に邦題を付けるとしたら"おもろいでっか?"みたいなアルバムにおや、見覚えのあるタイトルが。やっぱりこの曲かと思って聴いたら最初はまともなカバーで安心したのも束の間、後半のアレンジが独自で良い意味で期待を裏切る嬉しい展開になってるじゃありませんか。20年以上後のCINDERELLAによるカバーとは対照的ですね、さすがUKのバンド。他のアーティストの所で何方か仰っていた通り、弄って弄られて絶えず変化していくのが音楽。こんな昔にSLADEはそれを体現していました。パーティバンドが"あっち行ってよ"と歌うのもまたいとおかし。


SLADE - Slayed? - Gudbuy t' Jane ★★★ (2024-01-24 02:34:24)

1972年11月リリースの11thシングル"グッバイ・ジェーン"です。ジェーンというすげーイイ女に出会って羽目を外し、"Hello to Jane"のつもりが"Goodbye to Jane"になっちゃったってオチ? 音節的にはどっちでも良くて、そこはノリと受け狙いを考えての計算ずくなんでしょう。16年後の BRITNY FOX によるカバーもいい出来で個人的には高評価です。ワタクシとしては何れもリアタイで関知しておらずマジで人生半分損してた気分ですワ。


SLADE - Slayed? - Mama Weer All Crazee Now ★★★ (2024-01-23 01:35:35)

1972年8月リリース、これが既に10thシングルですと。QUIET RIOTバージョンの方でも言いましたが、ヴォーカルが高いキーで無理してるカバーよりは断然オリジナルのこちらに軍配を上げます。それにしてもこの時点で邦題が"クレイジー・ママ"だったんですね。違うぜっ! クレイジーなのは俺たちだよっ! もっと言えばmamaって母ちゃんじゃないぞっ! 原題がアレなのはアーティスト側の意図なんでして、日本のレコード会社が売らんかなや受け狙いで安易に適当な邦題付けるのはどうなんでしょう。いくら歌詞が酔っぱらいの脳天気なパーティソングだとしても。


SLADE - Sladest ★★★ (2024-01-21 01:23:49)

1973年9月28日発売。上の方が仰る通りnon-album singlesを網羅するには打って付けです。

1. Cum On Feel the Noize(カモン!!)
2. Look Wot You Dun(恋の赤信号)
3. Gudbuy T'Jane(グッバイ・ジェーン)
4. One Way Hotel
5. Skweeze Me, Pleeze Me
6. Pouk Hill
7. The Shape of Things to Come
8. Take Me Bak 'Ome(恋のバック・ホーム)
9. Coz I Luv You(だから君が好き)
10. Wild Winds Are Blowing
11. Know Who You Are
12. Get Down and Get with It
13. Look at Last Nite
14. Mama Weer All Crazee Now(クレイジー・ママ)

スペル化けに要注意な曲が目に付きますね。QUIET RIOTによるカバーで知った当時は何だこりゃ?と思ったものですが、どうやら自分らはBEATLESの4人と同様、読み書きが不自由な労働者階級-これはこれで偏見でしょうに?-の音楽を演っているとアピールする意図らしいです。それがあの時代はカッコいいことだったんですよ、きっと。


BADFINGER - Wish You Were Here - Meanwhile Back at the Ranch / Should I Smoke ★★★ (2024-01-20 01:46:52)

エンディングテューンはピートとジョーイの合作メドレーです。ジョーイより前にピートが脱退しかけて戻って"話を元に戻すと/一服しようぜ"みたいな心境で作ったのでしょう。実際アルバムジャケットの2人は一服してるし、ジョーイはドサクサ紛れにミカ女史といちゃつき、トムは本当に酔い潰れてたらしく、なぜかマイクだけカメラ目線…まさにこの絵の通りまるで最後の打ち上げパーティー。でも決して軽薄ではなく、長尺なことによってむしろ壮大なイメージになり時には鬼気迫るものもあります。このラインナップよる正真正銘ラストテューンということで記憶に留めたい一曲。


BADFINGER - Wish You Were Here - King of the Load(T) ★★★ (2024-01-19 01:34:27)

トム・エヴァンズ作のこれまたジェントルな美メロバラードです。が、何だか終末感が漂います。"重荷を背負った王者"って、本作の後トムは例の件をまだ知らなかったピートにバラして、そして…という流れですね。"But he'll never say die"という歌詞も不屈の、と言うよりピートなら教えても大丈夫だろうみたいな意味に取れたり。でもそんな状況を過去のものとして忘れさせてくれるほど素晴らしい曲なのもまた事実です、(T)が謎のままですが…案外単にTOMのことだったりして。


BADFINGER - Wish You Were Here - Love Time ★★★ (2024-01-18 02:12:48)

こういうコンパクトな曲が入ってると安心しますね。語り系のメジャーコードなのにちょっぴり哀愁ありのジェントルなバラードは、ポール・マッカートニーが作りそうな曲調だけどしっかりギターのジョーイ・モーランド作ですよ。前年に御成婚したトム・エヴァンズを祝福したのかな? 自らはもう脱退寸前だったくせになぁ。何にしてもバンドにとって束の間のlove timeだったとは嗚呼…。


BADFINGER - Wish You Were Here - In the Meantime / Some Other Time ★★★ (2024-01-17 01:50:46)

マイクとジョーイの共作もしくは各々の作曲を合成したかのようで、一般にイメージするバッドフィンガーとしては異質な感覚に陥ります。時にはプログレ、また一方では当時台頭しつつあったディスコ風のノリまで出てくる展開の楽曲。だけどこれが結構完成度が高く、7分近いにも関わらず冗長にならないでむしろ壮大でもあります。移籍してから調子が悪い状況で、マイク"今作は売れるさ"・ジョーイ"いやこの次だな"みたいな会話が聞こえてきそうですね。次はありませんでしたが。


聖飢魔II - BIG TIME CHANGES - 1999 SECRET OBJECT ★★★ (2024-01-16 01:38:20)

1987年当時は聖飢魔II自体信者ではなく逆に思い切り敬遠していた私ゆえ、つい最近 kinoko helmet の動画で初めて知り来ました。あの天才少女が採り上げるだけあって普通に、いやすっげえカッコいいじゃありませんか。で、改めて聖飢魔IIのことを調べて思ったのですがタイトル、1999年ってsecretどころかしっかりと公然の目標?だったんですね。いずれにせよとにかくもう人生の半分以上損していた気分です。この教団、知った以上は今後おいしい所だけつまみ食いしていくことにしましょう。


BADFINGER - Wish You Were Here - Dennis ★★★ (2024-01-13 02:00:33)

基本はピート得意の泣きメロバラードながら陰~陽~中立と展開する曲構成ですね。陽のパートでキャッチーな美メロにハッとします。歌詞も一見前向きに"道は開ける"と言いながらその後に"もし君が留まれば"とまるでジョーイを引き止めるようなどんでん返し…深読みし過ぎですかね? 何かと複雑な内容ですが、ああいう状況でこれほどの曲が書けるピートはやはり天才だったということでしょう。


BADFINGER - Wish You Were Here - Got to Get Out of Here ★★★ (2024-01-12 02:15:10)

知らない人ならジョン・レノンかと聞き紛う? と思いきやしっかりオリジナルなジョーイ作のアコースティク系バラードです。恋人の間に隙間や壁ができたみたいな歌詞ですが、当時のガタガタな状況から"抜け出し"たい心の内を託しているようにも思えます。実際ジョーイは本作完成直後バンドから"出て行って"しまうけど、そんなこと微塵も感じさせない荘厳なキーボードが印象的な曲です。


BADFINGER - Wish You Were Here - Your So Fine ★★★ (2024-01-11 01:24:44)

IVEYS時代からドラムスを担当しCome And Get Itの動画では剽軽な表情を見せていたマイク・ギビンズ。そんな彼らしい明るくポップな作品です。カントリータッチのギターに乗せてトムが歌う、初期のビートルズ風な音像が印象に残ります。