今の小学生はタンバリンではなくタンブリンと教わるんですね。つまり[bə]をブと読むらしいから、英語のアクセントやrとlの違いはさておきカタカナだけ見ればtumblin'と紛らわしい事態に。そんな発音の問題は文科省に任せまして、BYRDSバージョンのそれもエスティマのCMソングって印象が強い人が多いのは至極当然のこと。元々4番まであるこの曲を2番だけ切り取って超ポップにアレンジし大ヒットしたのがBYRDSであるのに対して、DYLANのオリジナルはヒットどころかシングルにすらなっておらずアルバム収録曲に過ぎませんので。しかし両者とも1965年1月レコーディング、同年3月から4月リリースですから同レーベル同士何かしらの示し合わせがあったかも知れません。さてディランの"フルバージョン"を聴いてこそこの曲の全貌が理解できるかと思ったらさにあらず、聴き手によって色々自由に解釈できる象徴性をもつ抽象的な歌詞とのことです。私は終盤の"Let me forget about today until tomorrow"が好きですね。
1970年10月リリースの11th"新しい夜明け"より唯一の、しかし実に22thとなるシングルです。当時の妻SARAに捧げたラブソングであり、予てからBEATLESと親交のあったディランがGEORGE HARRISONとのセッションを通じて作り上げた曲です。更にOLIVIA NEWTON JOHNのメジャーデビュー曲となったことも有名ですね。ジョージ、オリビアのバージョンも併せて聴き比べればハッピー度も3倍というもんですよ。
西部開拓時代を背景とした1973年の映画サントラに提供の後シングルカットされ全米12位まで上がるヒットとなった"天国への扉"です。2年後ERIC CLAPTONがカバーした他、やはり当サイトの常連諸兄にはGUNS N' ROSESによるカバーが馴染み深いでしょう。内容はまさにその時のことを歌ってますから好みが分かれるのは当然、しかし何もかも諦め切って坦々と最期を迎える曲だという印象です。ここはまだ入口でありその遥か先にあるのは輪廻転生…といきたいものですね。ベトナム戦争が終結に向かっていた当時の状況を象徴しているとも言われます。
30年間連れ添ったRICHIEの脱退後では初の全面新曲フルアルバム・This House Is Not for Saleが好調みたいだね。試聴した限りでは、最早HRですらないアメリカンルーツロックに回帰した作風になった。しかも憑き物が取れたかのように普遍的で穏やかなメロディ、音像に触れることができるはず。 デビュー当初のメタリック路線から後退して久しいBON JOVI、そりゃ30年以上も演ってたら中には駄作もあるって。オールキャリアを知る者としては、彼ら(と言うよりJON個人)の"信念"とやらに揺らぎは無かったか? それを今後は気長に検証していくとしよう。 …と、新作についてはクーカイさんが一番乗りでレビューしてみえるので参照されたし。
メジャーデビューから10年余の1994年9月"Cross Road"に先行する形でリリースされた実に23thシングルです。"your pictures that you left behind"辺りからわかる通り元カノへの未練をドラマティックに語っただけの曲ですが、ここまで大袈裟に演ってくれたら逆に天晴ですね。全米4位でも十分大ヒットですがそれ以上に全英で2位と意外に大健闘。イントロがDEF LEPPARDっぽいからかな? その代わり現時点で最後の全米TOP10シングル、嗚呼! 何にしろこの1曲だけのために"Cross Roadをお求めになっても損はありません。という訳で結婚式で流したり現在の彼女に歌ってあげるのはNGですゾ!!