人呼んで VAN HAGAR の第一弾。確かに部分的にはメロディックでポップになった。しかし基本の音はやはり VAN HALEN そのものである。シンセ多用も前作からの流れの発展形であろう。1曲1曲に個性があり過ぎて統一感は今一つだがさほどの欠点にはなるまい。それをバラエティと捉えれば、間違いなく80年代アメリカンロックを代表する超名盤と言えるのでは。SAMMYのことは2年前のVOAで熟知していたので個人的にも大歓迎だった。クルマのナンバーを5150にできなくてステッカーで我慢してる人が多いことがこのアルバムの影響力を物語っている。
1995年3月、№1アルバム"Balance"から2枚目のシングルとしてリリース、全米チャート30位と残念ながらVH最後のTOP40ヒットになってしまったロックテューン。"愛さずにはいられな~い!"なんて平凡なメッセージを凡人が歌ってもただの歌謡曲で終わるところを、VAN HALENだから、S. HAGARだから立派なロックになるんですよね。最後に出てくるRayは1962年の№1ヒット"I Can't Stop Loving You"を歌ったRAY CHARLESのことで、彼への"what you said is true"というオマージュの表明です。'95年ねぇ…災害や大事件があり、私個人としても人生の転機を思い出します。
デビュー以来毎年1枚ずつアルバムを発表してきた VAN HALEN の5年目=5作目。EDDIEとDAVEの関係がギクシャクしつつあった中ルーティーンで作られた感は否めず、実に半分がカバー曲で、ベスト(vol.1)にも1曲も入らないという始末。だからオリジナリティに乏しいとよく言われるが、(Oh) Pretty Womanあたりは完全にVH流ハードロックに変わってるから、全面的にそうとも言い切れない面もある。ここは一つアルバム全体に流れるアメリカの雰囲気に浸りきってみようではないか。個人的に(Oh) Pretty WomanはASIAのHeat of the Momentと並び1982年の春を告げた曲として思い入れがあることだし…☆2.4個。
前作が大人し過ぎたことへの反省からか、ポップな曲あり疾走曲あり、つまり本来のVHに戻った感のある1991年の本作では、それに加えてヘヴィな曲も目立つようになった。その上で曲ごとの個性もハッキリ出ていて、サミー時代では一番バラエティと聴き応えのあるアルバムではないだろうか。ヘヴィなオープニングの Poundcake で度肝を抜かれ、エンディングがポップな Top of the World というのも嬉しい構成である。終わり良ければ全て良し。 ↓ 39.のコメント、名乗って言いなさい。
↑ 27.面白い見方ですね。そう、地味なんだよ。アメリカのルーツミュージック、特にブルーズを採り入れたことがそう思わせるのかな。AORと割り切って聴くには重いし…。なんて思っていたのが21年経って聴き通してみると、その重さとブルージーさが案外心地良いのだ。こういう VAN HALEN もアリじゃないかって。だからこそ珠玉の When It's Love や 疾走曲 Source of Infection が一際光るという面はあるのだが…。ブルーズ系が自然に聴けるのは自分が歳取ったせいもあるか。VAN HALENとはこういう人達だと一目で分かるメンバーショットのジャケがお気に入りだ。
1988年6月"OU812"から2つ目のシングルとしてリリース、全米5位まで上がった大ヒット。タイトルの意味は"それが愛ならば""それが愛だと"等です。"final love lesson"は恐らく育ててきた愛の最終仕上げってとこ? うむ'88年と言えば個人的に人生最良の時期だったことを思い出します…"それが確かな記憶ならば"。おっと私のことはともかく"Dreams"にしろこの曲にしろデイヴの時代じゃ絶対出来なかったですよね。黄金のラインナップが産んだ超名曲であります。