73年頃から洋楽に慣れ親しんできた自分でもWe Are the Worldに参加した全てのアーティストを知っている、若しくは好きだとか聴いたことがある訳ではない。そんな自分にとっても非常に気になる定説が囁かれている。参加アーティストの多くがこの後下降線を辿っていったという事実である。 本サイトで顕著な例として示すとしたらJOURNEYだろう。同年映画サントラにOnly the Youngを提供したまではいいが翌年のRaised on Radioを最後に一旦解散してしまう。他にもMICHAEL JACKSON、BILLY JOEL、BRUCE SPRINGSTEEN、CYNDI LAUPER、KENNY LOGGINSなどJOURNEYと同様SONY系のアーティストを筆頭として、本作への参加をピークに人気や活動が滞ってしまった人またはバンドが確かに多い。 これを何かの呪いと見るか、単にこのお祭りでエネルギーを使い果たしたせいだと思うか。自分はあくまでも後者、それに加えてアーティストの年齢的な面も要因だろうと考えることにしている。アーティストにとっては試練だっただろうが、リスナーとしては様々な視点から楽しめる企画であった。 因みに件の説については西寺郷太著『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』に詳しい。曰く、前時代的ポップスの終焉だったと。
人呼んで VAN HAGAR の第一弾。確かに部分的にはメロディックでポップになった。しかし基本の音はやはり VAN HALEN そのものである。シンセ多用も前作からの流れの発展形であろう。1曲1曲に個性があり過ぎて統一感は今一つだがさほどの欠点にはなるまい。それをバラエティと捉えれば、間違いなく80年代アメリカンロックを代表する超名盤と言えるのでは。SAMMYのことは2年前のVOAで熟知していたので個人的にも大歓迎だった。クルマのナンバーを5150にできなくてステッカーで我慢してる人が多いことがこのアルバムの影響力を物語っている。
デビュー以来毎年1枚ずつアルバムを発表してきた VAN HALEN の5年目=5作目。EDDIEとDAVEの関係がギクシャクしつつあった中ルーティーンで作られた感は否めず、実に半分がカバー曲で、ベスト(vol.1)にも1曲も入らないという始末。だからオリジナリティに乏しいとよく言われるが、(Oh) Pretty Womanあたりは完全にVH流ハードロックに変わってるから、全面的にそうとも言い切れない面もある。ここは一つアルバム全体に流れるアメリカの雰囲気に浸りきってみようではないか。個人的に(Oh) Pretty WomanはASIAのHeat of the Momentと並び1982年の春を告げた曲として思い入れがあることだし…☆2.4個。
前作が大人し過ぎたことへの反省からか、ポップな曲あり疾走曲あり、つまり本来のVHに戻った感のある1991年の本作では、それに加えてヘヴィな曲も目立つようになった。その上で曲ごとの個性もハッキリ出ていて、サミー時代では一番バラエティと聴き応えのあるアルバムではないだろうか。ヘヴィなオープニングの Poundcake で度肝を抜かれ、エンディングがポップな Top of the World というのも嬉しい構成である。終わり良ければ全て良し。 ↓ 39.のコメント、名乗って言いなさい。
↑ 27.面白い見方ですね。そう、地味なんだよ。アメリカのルーツミュージック、特にブルーズを採り入れたことがそう思わせるのかな。AORと割り切って聴くには重いし…。なんて思っていたのが21年経って聴き通してみると、その重さとブルージーさが案外心地良いのだ。こういう VAN HALEN もアリじゃないかって。だからこそ珠玉の When It's Love や 疾走曲 Source of Infection が一際光るという面はあるのだが…。ブルーズ系が自然に聴けるのは自分が歳取ったせいもあるか。VAN HALENとはこういう人達だと一目で分かるメンバーショットのジャケがお気に入りだ。