LAメタル全盛の1984年リリース、メジャー3作目。70年代から活動していただけあって、作りはシンプルだけど底力を感じさせる楽曲ばかりである。尤もこれメタルではなくて飽くまでもHRだよね。だけども素晴らしい! WE'RE NOT GONNA TAKE IT に釣られて(?)ゲットした方は必ず他の曲も賞味してやっておくんなせえ。ポップというオブラートに包まれた、ディー・スナイダーの派手な恰好とは裏腹のHUNGRYたらんアティテュード、実はこれも演出なのだが、それを差し引いても世間へのアンチテーゼが感じ取れる筈だよ。
72年・当時20歳のJAY JAY FRENCHを中心にNYで結成、翌年TWISTED SISTERに改名、76年・当時21歳のDEE SNIDERが加入、以後ライヴでキャリアを積んできた5人組が満を持して82年まず英国でリリースしたフル1st。 いやー、聴き直してみたらイイんだよね。後の作品に比べると音はやや荒削りだけど、曲は全曲今でも十分通用するぐらいレベルが高いよ。"意地悪な姉さん"というバンド名を名乗りながらも、全世界のrock kidsの味方であらんとする姿勢がビンビン伝わってくる。 85年になってようやく米国ATLANTICからI'll Never Grow Up Nowを加えた10曲入りでリリース。最新の再発盤だと9曲に戻っている代わりにライヴDVDが付き、ジャケも変わっている。どっちがオリジナルだろう? いずれにしても音の本質は裏ジャケまたは内ジャケで見られる、ノーメイクで男臭いDEE他メンバーのジーンズ姿にあるんだな、このバンドは。
TOP が81年に2枚リリースしたアルバムのうち最初の方、つまり2作目ですね。告白しますと、リアルタイムではこのバンド自体全然知らなかったです。本サイトの何処かで何方かが「おー、タイガース・オブ・パンタンなつかしー」と仰っていたのを見て知り、某店で80年代当時WARNER-PIONEERから発売された本作のCDを見掛け、そのうちコレクションにと思いつつも、実際にゲットするのは後回しになってしまいました。いや~、もっと早く聴いていれば良かった。まだ本作しか聴いていませんが、NWOBHM御三家に何ら引けを取ってませんね。80年代メタル隆盛への胎動を強く感じさせる超名盤です!