TOMMY SHAW作曲の更なる傑作と言えばコレです。流れ流されて来た人生をふと振り返る…。1980年3月シングルリリースされるも全米では何故か不発、しかしスイスで1位を始め西ドイツ、豪州でもチャート上位を記録しているほど、他国での受けが良かったのでしょう。後年DAMN YANKEESでも似た傾向の"Come Again"-クレジットは3人連名だが明らかにトミー主体の曲-を演っています。哀愁バラードに"Girls with Guns"みたいなブッ飛びテューンとトミーの多彩ぶりをもっと掘り下げたくなりますね。
TOMMY SHAWがSTYXに残した名曲と言えば"Crystal Ball"・"Blue Collar Man (Long Nights)"・"Boat on the River"の3曲が印象深いですが、1978年2月にシングルリリースされたこの曲も忘れてはなりません。全米チャートでも最高29位と健闘しました。非シングル曲の収録アルバムタイトルトラックに擦り寄った曲調に乗せて"怒れる若者"に対するメッセージを発しています。得てして鼻息が荒いのは若造あるあるですからね、"Let's see what you've got, just take your best shot"のくだりはトミーがSTYXの中では新参者の立場であった自身に言い聞かせているのかも。
同年9月21日新宿厚生年金会館のライヴ音源が、24年の歳月を経て初CD化されたもの。 ①Feels Like Love ②Broken Promises ③First Night ④High On You ⑤Popular Girl ⑥I See You Everyone ⑦The Search Is Over ⑧It's The Singer, Not The Song ⑨I'm Not The Man Anymore ⑩I Can't Hold Back ⑪Eye Of The Tiger ⑫Caught In The Game ジミの歌うデイヴ時代の曲が聴けるのが嬉しい。やはりジミも当時はあまり喉がお強い方ではなかったようでハイトーンが嗄れちゃってるけど、あの時代の雰囲気に戻れるというのが主眼。貴重な音源だ。
コレは見たこと無いけど、私の手許にある"Live in Japan 1985"(2009年リリース)と音源は同じみたいですね。しかし曲数がそれよりも2曲少なくて"It's the Singer, Not the Song"と"I Can't Hold Back"がカットされています。と言う訳で厳密に言うと唯一ではありませんが、どっちも元は同じ貴重な音源なのでこれ以上のツッコミは無しということで。ライヴ音源でつくづく思うのはJIMIのノドが案外弱いこと、これは火薬さんの仰る通りです。他の何かの映像で観た&聴いた"Burning Heart"なんか高音が全然出てなかったなァ…。でも基本は上手いシンガーだから、当時たまたま風邪気味だったらしく本調子じゃなかったのが本当に残念です。
超有名曲のタイトルトラック1.と隠れ超名曲7. Ever Since the World Began のオリジナルバージョンを一度に聴きたい人には断然お薦めするっ! それ以外にもポツポツいい曲はあるけど、何分まだまだ「こなれてない」んだよね。 デイヴ・ビックラーの歌唱はよく聴いてみると適度な「間」があって、それが良い意味でのアメリカンな大らかさでもあるのだが。ジミ・ジェイミソンよりもハスキー度が軽いデイヴの声が好きな人にも、ジャケットのタイガーが好きな人にももちろんお薦め。 リアルタイムではどうだったかって? 自分の耳にはやっぱり1.しか届かなかったなぁ…。
2009年発表の80年代 SURVIVOR ベスト盤。完全な日本企画でシングル曲主体に19曲収録。何ゆえ SURVIVOR のアルバムに SONY のマーク? と思ったら今はなき BMG JAPAN から出てました。現時点で最新だけあってさすがに音質は最高です。ただ、シングル曲ばかりのためかいわゆる隠れ名曲はごっそり落とされてます。I NEVER STOPPED LOVING YOU、I SEE YOU IN EVERYONE、IT'S THE SINGER NOT THE SONG、REBEL SON のうちどれか1曲でも足して20曲にすれば最強のベストになっただろうに。でもまぁダイジェスト盤としては十分過ぎるだけの内容ですよ。