同年9月21日新宿厚生年金会館のライヴ音源が、24年の歳月を経て初CD化されたもの。 ①Feels Like Love ②Broken Promises ③First Night ④High On You ⑤Popular Girl ⑥I See You Everyone ⑦The Search Is Over ⑧It's The Singer, Not The Song ⑨I'm Not The Man Anymore ⑩I Can't Hold Back ⑪Eye Of The Tiger ⑫Caught In The Game ジミの歌うデイヴ時代の曲が聴けるのが嬉しい。やはりジミも当時はあまり喉がお強い方ではなかったようでハイトーンが嗄れちゃってるけど、あの時代の雰囲気に戻れるというのが主眼。貴重な音源だ。
コレは見たこと無いけど、自分の手許にあるLive in Japan 1985(09年リリース)と音源は同じみたいだね。しかし曲数がそれよりも2曲少なくて It's the Singer, Not the Song と I Can't Hold Back がカットされてる。と言う訳で厳密に言うと唯一ではないのだが、どっちも元は同じ貴重な音源ということでこれ以上ツッコみません。JIMIのノドが案外弱いことは火薬さんの仰る通りです。他の何かの映像で観た&聴いたBurning Heartなんか高音が全然出てなかったなァ…。
超有名曲のタイトルトラック1.と隠れ超名曲7. Ever Since the World Began のオリジナルバージョンを一度に聴きたい人には断然お薦めするっ! それ以外にもポツポツいい曲はあるけど、何分まだまだ「こなれてない」んだよね。 デイヴ・ビックラーの歌唱はよく聴いてみると適度な「間」があって、それが良い意味でのアメリカンな大らかさでもあるのだが。ジミ・ジェイミソンよりもハスキー度が軽いデイヴの声が好きな人にも、ジャケットのタイガーが好きな人にももちろんお薦め。 リアルタイムではどうだったかって? 自分の耳にはやっぱり1.しか届かなかったなぁ…。
2009年発表の80年代 SURVIVOR ベスト盤。完全な日本企画でシングル曲主体に19曲収録。何ゆえ SURVIVOR のアルバムに SONY のマーク? と思ったら今はなき BMG JAPAN から出てました。現時点で最新だけあってさすがに音質は最高です。ただ、シングル曲ばかりのためかいわゆる隠れ名曲はごっそり落とされてます。I NEVER STOPPED LOVING YOU、I SEE YOU IN EVERYONE、IT'S THE SINGER NOT THE SONG、REBEL SON のうちどれか1曲でも足して20曲にすれば最強のベストになっただろうに。でもまぁダイジェスト盤としては十分過ぎるだけの内容ですよ。
Too Hot to Sleep以来実に18年ぶりとなるSURVIVOR名義の新作。プロデュースにFRANKIEの名しか載っていないのに一抹の不安を覚えたが、聴いてみたらそこはSURVIVORらしいメロディックロック&バラードのオンパレード! フランキーが前面に出てギター・オリエントな曲作りである点は前作の延長線上にある感じがする。流石に瑞々しさや煌めきは薄れたね。中心メンバーが50代ともなれば期待する方が無理というもの。この調子でアダルトなメロディックロックを続けて欲しかったのに、JIMI JAMISONよ、サッサと脱退しちゃうとは。まぁ彼もその2年後再び名を上げることになるから、敢えてどうこう言わない。SURVIVORもJIMIも、末長く自由にいい音楽を作り続けてもらいたい。 追記:JIMIの没後も折に触れて聴き返している。当時の事情や力関係はもはやどうでもいいこと。JIMIのソロ作と同率首位だヨ本作は。
ジミ・ジェイミソン、名前の通り地味(違うだろ!殴)でワイルドな風貌に似合わず時折繊細にも切なくもなる声がいいですね。ロン・ネヴィソンの手になるクリアな音がいかにも1984年そのもの。曲単体ではEye of the Tigerが断トツなれどアルバムはコレが一番人気なのも納得の、正に100点満点が付けられる最高傑作です。ただ、時期が超有名な~the TigerとBurning Heartの丁度狭間だし、今や収録曲のオンエアもまずないので、御存知ない方も多いでしょう。私事…愚かにも当時のアナログ盤を手放してしまい、日本盤CDで再度巡り会ったのは99年のことでした。以来どうも再発はないみたいです。若い皆さん、中古盤を頑張って探しませう。
FROZEN GHOSTとALIASの前身バンドに当たるカナダ産・産業ロック。セルフタイトルを1枚リリースしたのみで85年に解散。ところが曲レビューにある経緯で89年2月になって When I'm With You が全米№1となるヒット。解散したバンドの曲が№1をマークしたと話題になった。その後Vo.の Freddy Curci とG.の Steve DeMarchi が元 HEART のメンバーと組んで ALIAS を結成。一方で全曲を書いている Arnold D. Lanniは解散後直ちに FROZEN GHOST を立ち上げておりALIASには合流しなかった。先にALIASを聴いた人なら想像がつく通り、80年代初めにして、今聴いても全く遜色ない完成されたメロディアスハードを聴かせてくれるとは驚きの一言だ。
1982年11月にリリースされたシェリフ唯一のアルバム。Key.のARNOLD D. LANNIが全曲を書き5.7.はSTEVE DEMARCHIとの共作。有名な2ndシングル4.が突出している感は否めないが、バンド結成以来3年かけて練られたというだけあって新人のデビュー作としてはかなり高レベルの出来と言える。88年の米CAPITOL盤、89年の東芝EMI盤「ホエン・アイム・ウィズ・ユー」ともオリジナルまんまの再発だから、後継バンドALIASでFREDDY CURCIのVo.が気に入った人、(日本で言う)AORや産業ロックが好きな人は見つけたら即買いだ!
20歳頃からシーンで活動していたというSLY STONEが結成し1967年デビューのUS・R&Bバンドが翌'68年11月にリリースした5thシングルです。人種差別を始めとしたあらゆる偏見を否定し平和と平等と連帯をコンパクトながらも高らかに歌い上げた曲で、'69年2月から3月にかけて全米チャート4週連続No.1を記録しました。時あたかも'68年と言えば4月にキング牧師暗殺事件があったばかり。4年前に公民権法が成立してもまだまだ情勢は混沌としていたところ、SLY自身も若きアフリカ系アメリカ人として黙っていられなかったのでしょう。タイトルはありふれた普通の人間、みんなと同じパンピーという意味ですが、そんな普通の兄ちゃんが"Different strokes for different folks"と当たり前の現状を述べ"We got to live together"と訴えます。明るくシンプルなファンクテューンですが内容は深いですよ。先月久々に聴いた時サビが"どこかで春が"に聞こえたことは内緒…。