1987年だから VAN HALEN の5150とOU812の間にリリースされた訳ですね。プロデュースもサミーとエディ(・ヴァン・ヘイレン)の2人であり、何とエディがベースを担当しているという、逆VAN HAGARパターン。初回盤の時点ではまだタイトルが決まってなかったのか、どこを探してもSAMMY HAGARとしか書いてありません。そんなちょっと不思議なアルバムですが、内容はエディとの共作らしくパワーアップ、シンセを有効に使い、サミーの音楽的ルーツを散りばめたような楽曲も充実しています。これまた80年代アメリカが生んだ名盤!
1982年1月リリースだからレコーディングは81年中には終わってた筈だね。CAPITOLからGEFFINに移籍してからの三部作第一弾である。何だ古いなと言うなかれ、胸のすくようなアメリカンHRは全然古さを感じさせない。代表曲"There's Only One Way to Rock"や"Heavy Metal"を始めブッ通しで全曲お勧めの名盤なのだよ。個人的に最大のお薦めはラストの"Piece of My Heart"で、ROUPH CUTTのバージョンとは対照的にオリジナルに忠実な歌唱が好感度◎。
2004年、米UNIVERSALから出た究極のベスト盤。MONTROSE時代の"Bad Motor Scooter"から"Mas Tequila"まで20曲収録、更に映画サントラ3曲も入っていて嬉しい限り。HSASとVAN HALENを除くサミーの20世紀における活動をダイジェストするにはもってこいの1枚である。一番嬉しいことはだな、レッドロッカーに相応しく「赤ケース」なんだよコレが!
史上最強のドライビング・ミュージック。発表当初は"非情のハイウェイ55号線"なんて55をハイウエー№と誤訳した邦題が付いていた…その意味も掛けているのかも知れないが。映画‐Footlooseだったかな、Back to the Futureだったかな-でも何気に流れてたり。誰が何と言おうと80年代を代表するアメリカンHRの1つ。
SCARECROW と聞くと真っ先に JOHN COUGAR の名盤を連想してしまう非鉄分の多い自分は、このバンドも多分ああいう骨太アーシー系の音楽を演るんだろうなと勝手に推測していました。イザ聴いてみたら…まぁ良い意味で裏切られたと申しておきましょう。確かにロックンロールが主体ですが、曲作りはメロディック指向であることがわかります。辛うじてあまりクリーンではないアレンジに埃っぽさを感じられる程度かな。メンバーはデビュー時にしてベテラン揃いだったみたいだけど、そのせいかノリ、エッジ、タイトさに欠けるのが難点と言えば難点です。比較的穏やかなR&Rをお望みなら買いでしょう。