オリジナル・アルバムは遠い昔に廃盤になっていて入手困難と思われます。ベスト盤は過去に「~ FEATURING ERIC CARMEN」と題したものが出ていますが、お薦めはこちら2004年発売の最新の方。何と言っても収録曲数が倍ですからね。30年余り前の元祖パワー・ポップ(ということにされているようです)・サウンドをお楽しみ下さい。なお、オールド・ファンの皆様、残念ながら木イチゴの香りは付いていません。
1985年リリースのメジャー2nd。最初に耳にしたのがLAY IT DOWN だったせいもあって何か変わったなと思ったものです。果たせるかな、アルバム全体では当時正直他にYOU'RE IN LOVEとYOU SHOULD KNOW BY NOWぐらいしか印象に残らなかったです。今聴き直してもやはりそう。何だろう、前作にあったノリと心地よい重量感、それにリフの奇抜さが薄れたように思うのですが。とは言えLAメタルならではのキャッチーさは持続しているので、より万人向けのメタルアルバムとしては本作の方が取っ付きやすいかも。
LAメタル真っ盛りの1984年にリリースされたRATTのメジャー1st。"Round And Round"はヒットしたからお馴染みだと思うが、ああいうのがRATTの音楽性ソノモノだと思ってる人はいないだろうか? ウン、その通りだよ。曲のレヴューでは遅いの何だの文句垂れてる自分だが、スロー~ミドルテンポでこれだけのノリを創り出す技量こそがRATT'N'ROLLの真髄なのである。ポップでありながらヘヴィ、この持ち味を貫いてくれたらこのバンドも長続きしただろうになぁ。スティーヴンの声は好みが分かれるかも知れないが、少なくともメタルには相応しい声だと思うよ。
ネアカな80年代(?)の幕開け-と言ってもリリースは11月だった-REOの名を一躍世に知らしめた通算9thかつメガヒット・アルバム"禁じられた夜"である。"IN YOUR LETTER""KEEP ON LOVING YOU""TAKE IT ON THE RUN"はじめヒット曲、名曲目白押し。ケヴィンのVo.からどうしても爽やかなポップロックのイメージが強いが、これより前まではハードロックを演っていたという基礎があってこその大ブレイクだったんだね。それにても今以てREOをレオと読む輩が、CDショップの人ですらいるのは困りものだよなァ、ジャングル大帝じゃないんだから。