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MK-OVERDRIVEさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 301-400

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MK-OVERDRIVEさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 301-400
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B'Z - LOOSE - LOVE PHANTOM ★★ (2012-08-16 19:32:09)

95年後半でしたっけ、リアルタイムで聴いて確かにカッコよかった。疾走振りと言いそれまでのB’zの集大成とも思いました。だけど確かここで一旦息切れしてしまったような…。


B'Z - Mars - 孤独のrunaway ★★★ (2012-08-21 08:50:02)

今聴き直してみたら何という素敵な歌詞ですか一体。愛を殴ってみよう、義理を蹴飛ばしてみよう、本当は誰もが平和に見える毎日を壊したがってる…。コレはロックではない、しかし完全にメタルだーーーーー!


B'Z - RISKY - EASY COME, EASY GO! -RISKY Style- ★★★ (2004-04-20 01:00:27)

「逆境にくじけるな」なんてホントにクサい台詞だけど、B'zが演るからクールでカッコいいと思うんだよね。


B'Z - RUN - ZERO ★★★ (2004-04-20 01:13:28)

コレは完全にハードロックだよ。そう、この頃からB'zはHR色が濃くなってきたんだ。今聴きたい、すぐ聴きたい、砂漠の真ん中で! あれ?


BABYLON A.D. - Babylon A.D. ★★ (2018-03-11 09:14:07)

コレまたRemember平成元年!と言いたいけど、89年でも11月だかのリリースだから微妙な、85年から活動していたというバンドの1st。
シスコ出身だけあってチャラいだけのLAメタルとは違い、またバッドボーイズ的ルックスとは裏腹にオーソドックスで正統派、悪く言えば変わり映えしないいかにもアメリカンなHRを披露してくれる。JACK PONTIとの共作曲が半数を占めることからBON JOVI的な一面も伺えるが、DEREK DAVISの声がJBJより聴きやすいのが救いといったところ。
ジャケのデザインねぇ、古代遺跡かバックストリートの壁か何か知らないけど確かに地味。5.が映画サントラに抜擢された以外は言われるほど注目されなかったんじゃないかな。日本ではバブル期が平安時代に例えられたけど、奴らも現代のバビロンに生きる若造たちだったのだろう。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Back in Babylon ★★ (2018-03-09 08:04:48)

シスコ近郊オークランド出身の奴らが何故かNYを現代のバビロンに例えている曲。アルバムひいてはバンドのタイトルトラックに当たるだろう。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Bang Go the Bells ★★ (2018-03-02 08:00:00)

かき鳴らすベルを表現したリフがカッコいい、メンバー3人共作の2ndシングル。1stのOPにしては大人し目な、しかしこいつ等の実力の程が垣間見られるHRナンバーだ。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Caught Up in the Crossfire ★★ (2018-03-04 08:01:08)

前曲と同じくD.DAVIS/J.PONTI作のI Love Rock 'n' Rollか、はてまたPour Some Sugar on MeかというスローなR&R。ここでの十字砲火とはつまり女性の魅力のことらしい。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Desperate ★★★ (2018-03-05 08:08:00)

アコギ風のイントロ、DEREK DAVISの渋いVo.が聴けるAメロからメロディアスなサビで盛り上がる王道バラード。4thシングルとなったコレも前2曲同様にDAVIS - PONTI作だ。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Hammer Swings Down ★★ (2018-03-03 07:01:11)

本作は10曲中実に5曲がJACK PONTI絡みで、3rdシングルになったコレもそう。LAメタルそのもののキャッチーな曲調に合わせてハンマーが振り下ろされる。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Maryanne ★★ (2018-03-08 08:01:16)

J.PONTI絡み5曲目は、イントロ&リフがLOVERBOYでサビの連呼はALFEE? 80年代のいいとこ取りみたいなHRテューンだ。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Sally Danced ★★ (2018-03-11 08:25:37)

エンディングはレイドバックしたブルージーなナンバーで渋くフェイドアウト。そんなだから決してダンスミュージックではない、悪しからず。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Shot O' Love ★★ (2018-03-07 08:02:06)

1分以上に及ぶアコギ風のイントロからスロー&ヘヴィなHRへ、静から動への展開が見事なDEREK単独作。肝心の動が単調な気がするのは、だから恋の一撃が必要ということか。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - Sweet Temptation ★★ (2018-03-10 09:53:29)

彼女の罠に嵌まったなんて歌詞が出てくる。アメリカらしくシンプルで歌メロなども想定内のミドルR&Rテューンだ。


BABYLON A.D. - Babylon A.D. - The Kid Goes Wild ★★★ (2018-03-06 08:05:15)

1stシングルであり翌年"RoboCop 2"のサントラにも採用された、本作では最も有名な曲だろう。やはりJ.PONTI絡みだが、そんなことはブッ飛んでしまうほどワイルドなバッドボーイズR&Rだ。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred ★★ (2018-03-23 08:03:03)

プロデューサーにかのTOM WERMANを起用したことでキレのある楽曲が並び音質も向上した92年7月リリースの2nd。Sleazy HRという音楽性で統一感を守る中、8.のように大らかな曲もあり聴き応え充分だ。
クオリティ面では確実に成長の跡が聴いて取れ、曲単位ではオッ!と思えるものも多いのだが、メタルバブル収縮の時代に加えて直前にLA大暴動が発生するなど、バッドボーイズR&Rバンドにとっては時期が悪かった。
日本盤のみボートラでDesperateとSally Dancedのライヴバージョンが付いて14曲、1時間超。あの時代の苦悩するアメリカンHRに浸るとしよう。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Bad Blood ★★★ (2018-03-12 08:01:00)

どこかで聞いた気がする? いやいやしっかりオリジナルだぞ。エアロチックなグルーヴをメロディックに洗練させた形がコレだ。もちろん名曲決定!


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Blind Ambition ★★ (2018-03-19 08:03:44)

盲目的野望と言うだけあって直球ど真ん中、普通にシンプルなミディアムHRだ。歌メロ、G.ソロはかなりキャッチー。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Down the River of No Return ★★★ (2018-03-16 08:02:08)

アコースティック調のバラードが続く。3分ちょっとの"帰らざる川"は西部劇もモンローも登場しないけど、敬虔なクリスチャンらしい歌詞が味わい深い。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Dream Train ★★★ (2018-03-18 08:25:00)

DEREKの声がS.TYLERに似てるからエアロのアノ曲を思い出すかな? 初っ端のSEで他のいかなるtrain songよりもそれらしいではないか。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Of the Rose ★★★ (2018-03-21 08:07:45)

タイトルは実はそういう意味かなと思われるDANNY DELAROSA作のG.インスト。1分半の間に悲哀と泣きが凝縮されている。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Pray for the Wicked ★★★ (2018-03-22 07:54:30)

本来のラストテューンは、邪悪な者のために祈るから"邪悪な祈り"でいいのだろう。前曲をイントロにして続けざまに始まる、コーラス主体のこれぞスリージーHRだ。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Psychedelic Sex Reaction ★★★ (2018-03-17 06:35:22)

L.A.GUNSのアノ曲を連想させるタイトルそのまんま、ゴキゲンでキャッチーなパーティロックだ! 理屈抜きで楽しむがよい。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Redemption ★★ (2018-03-15 08:01:07)

アコースティック調ながらもダークなバラード。それもそのはず"愛の償い"ではなく児童虐待への贖罪がテーマだから。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Sacrifice Your Love ★★ (2018-03-14 08:01:10)

エアロやMOTLEYに初期BON JOVIの哀愁を加えたキャッチーなR&Rテューン。テンポアップしていくエンディングは、もう待ちきれないという若気の至りだろうか。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Slave Your Body ★★ (2018-03-20 08:04:14)

相手だけじゃなくて自分の身体も酷使せよと歌ってるような…。曲自体はそこまで過酷なものではなく、前曲より更にキャッチーなバッドボーイズR&Rにとどまる。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - So Savage the Heart ★★★ (2018-03-13 08:08:33)

前作のDesperateに勝るとも劣らない傑作パラードだ。ネガティヴな歌詞に笑い飛ばすようなメジャー調メロディが却って哀愁を感じさせる。


BABYLON A.D. - Nothing Sacred - Take the Dog Off the Chain ★★★ (2005-01-15 01:32:37)

正に鎖から解き放たれた犬みたいなイキのいいオープニング・ナンバーだ! モトリー、ガンズ辺りの好きな人なら、コレ一発でバビロンA.D.気に入ること間違いなし。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE ★★ (2004-03-20 23:44:00)

70年代カナディアンHRの代表格、木こり軍団(ウソですがね)B.T.O.はもっと話題に上ってもいい筈ですけど。そりゃ確かに活動のピークから30年近く経ってるし、人気下降期にはワンパターン・ロックと言われたりしました。80年代以降のHM/HRブームに直接繋がらないと見られているためか、評論家諸兄の口からもその名が出ることはありません。完全に忘れられてる、それとも本当は知らないんじゃないのぉ~? 頼みのHM/HR専門ショップや某「HM館」でも扱っていないし。せめて、このサイトをご覧のあなただけでも、是非B.T.O.のヘヴィでパワフル、それでいて親しみやすい良質のHRをお試し下さればと。CDを探す際は、彼らのトレードマークであるギア(歯車)が目印です。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE (2010-05-22 18:54:00)

>ザ・デトロイト・ロック・シティさん
まず第一にいくら B の所を隈なく探してもモノ自体がありません。
見出しの札すら差さっていません。
しかしまぁ、ツェッペリンをロック・ポップスに分類しているような店ですからね、
もし入荷したらこっちへ入れちゃうでしょうね。
自分がハードロックだと思って聴いてりゃそれでいいじゃない?
蛇足ながら、1999年にデビューしたタル・バックマンはランディ・バックマンの実子です。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE (2013-10-09 21:16:42)

C.F.ターナーの本名は Charles Frederic Turner だと。そしてランディ、C.F.ともに1943年生まれ、てことはB.T.O.としてデビューした時点で2人とも三十路。やはり男は30過ぎてからが勝負だな。それから丁度40年が過ぎた今も、自分は相変わらずこのムサいカナディアンハードロックバンドを愛聴中! どうしても脂の乗った70年代中期の作品ばかりになってしまうが。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE (2013-10-15 12:46:33)

メタルけいしょうさん、お久し振りです。さてその American Woman ですが、コレはランディが B.T.O.を始める前に居た THE GUESS WHO による1970年のヒット曲で、ランディも作曲に加わっています。ゲス・フーは洋楽ロック/ブルースのカテゴリにありますからご覧下さい。実は自分が初めてここへ来た10年前当時、カナダのHRバンドがラッシュとトライアンフ程度しか無かったため、こりゃいかんと思ってB.T.O.とゲス・フーを登録してしまったという次第。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Bachman-Turner Overdrive - Gimme Your Money Please ★★★ (2013-10-11 20:54:12)

73年春の1stそのまた1曲目、つまりB.T.O.の第一声がよりによってこんな曲。コミカルな内容のノリノリ・ブギ。オイルショック不況はもちょっと後のことだから、この時点では関連がない。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Bachman-Turner Overdrive II - Let It Ride ★★★ (2006-10-08 13:56:09)

彼らの出世作です。豪快なプレイの中にも漂う哀愁がたまりませぬ。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Bachman-Turner Overdrive II - Takin' Care of Business ★★ (2012-07-25 19:34:30)

全米12位まで上がったB.T.O.にとっての初ヒットです。普通にノリの良いブギーロックですね。注目すべきは邦題なんだけど「仕事に御用心」って一体…。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Four Wheel Drive - Don't Let the Blues Get You Down ★★★ (2006-10-15 11:52:37)

あーもうこの曲大好きなんですわ。ロックンロールとはこうでなくっちゃ。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Four Wheel Drive - Flat Broke Love ★★ (2006-10-15 11:48:42)

これもスローながら重い曲です。ペチャンコになった愛って一体…。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Four Wheel Drive - Four Wheel Drive ★★★ (2004-03-20 01:36:23)

彼らのもう1つの「走り屋御用達」ナンバー、もちろん4WD専用。重さ、切れ味共に十分堪能できるぞーっ!


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Four Wheel Drive - Hey You ★★★ (2004-03-20 01:41:27)

こんなタイトル普通つけないだろ、と当時は思ったがこれが彼ら流なんだよね。後半のベースソロが面白い曲。偉大なるワンパターンのリフもまた彼らならでは。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Four Wheel Drive - She's a Devil ★★★ (2004-03-23 12:32:07)

オープニングはバラード、やがて1オクターブ上の怒激しいロックに変わる。単純と言えば単純なんだが、この良さがわかるかなぁ~。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Head On - Take It Like a Man ★★ (2013-10-11 21:06:44)

メンバー4人大写しジャケの本作からシングル曲。つっかえるみたいな曲進行や哀愁ギターソロなど、ワンパロックから脱却しつつあった頃の作品。らしくないと言えばそれまでだが。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Not Fragile - Not Fragile ★★★ (2004-03-20 01:20:21)

オープニングのタイトル曲はスロー&怒ハード。Vo.はC.F.ターナーである。NOT FRAGILE=壊れない=頑丈な。バンドのイメージそのままだねっ!


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Not Fragile - Roll on Down the Highway ★★★ (2004-03-20 01:13:33)

このバンドにしてこの曲。邦題「ハイウエーをぶっ飛とばせ!」。ズバリそのまんまだからミドルテンポでも疾走感は十分。彼ら流のハードロックのまさに真骨頂がコレだ!


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Not Fragile - Second Hand ★★★ (2013-07-31 20:42:40)

カナディアンといえども根底にブルースがあることを認識。決してノリのいい曲ではないが、B.T.O.の真髄が窺える。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Not Fragile - Sledgehammer ★★ (2006-10-15 12:30:01)

1つのリフや歌メロで最後まで押し通す、まさにワンパターンHRの極致。でもカッコいいんです。


BACHMAN-TURNER OVERDRIVE - Not Fragile - You Ain't Seen Nothing Yet ★★★ (2004-03-20 01:28:50)

ちょっと軽い目のナンバーで邦題は「恋のめまい」。全米№1ヒットを記録している。Vo.はランディー、この曲ではわざと吃音する歌い方が好きだなぁ。ちょうど20年後の94年、KROKUSによるカバーも逸品。


BACKSTREET BOYS - Black & Blue - Shape of My Heart ★★★ (2006-09-22 03:25:09)

久々に聴いたらこんなに素晴らしい曲だったとは…。裏通りの悪ガキなんかじゃ全然ないですね、彼らは。


BAD COMPANY - Bad Company - Can't Get Enough ★★★ (2004-01-16 02:21:56)

シンプルだけど超名曲。そう言えば"ポール・ロジャースは勘弁してくれ"と繰り返す同好の士が昔いて、ついに理由が分からず終いなんて思い出がある。FREE時代からいい曲演ってるのに~、ど~して?


BAD ENGLISH - Backlash - So This Is Eden ★★ (2009-12-16 19:09:45)

なーなーななななー…ポップですねぇ。LOVERBOYといい彼らといい、NA-NAソングで売っていた傾向がちょこっとだけ垣間見られます。


BAD MOON RISING - Bad Moon Rising - Built for Speed ★★ (2004-02-27 01:43:06)

たった2人のLIONプラスM.SCHENKER=爆走チューン。LION系にしては珍しく弾けててイイねー。


BAD MOON RISING - Bad Moon Rising - Hands on Heaven ★★ (2004-02-26 02:10:32)

当然だけどLIONの延長線上にありながら新たなスタートを切ったことを印象付けてくれる曲である。緩急自在のサビの部分がいかにもカル・スワン、ヘタウマどころかやっぱ上手いヮ。


BAD MOON RISING - Blood - Can't Wait Until Tomorrow ★★ (2004-02-29 01:29:12)

ミニアルバムと言うかマキシシングル(?)に収録のアコースティックナンバー。ここまで来ると完全にDOOBIE調のアメリカンである。ダンサブルな曲も含めて3曲入ったこの1枚はお買い得だった。


BADFINGER ★★★ (2010-11-21 12:15:05)

移動しました。発言者も管理的なことができるようになって便利、便利!

このバンド、マイク・ギビンズが2005年に他界したことにより'70年~'72年の全盛期における4人のうち今や生存者はジョーイ・モーランド唯1人になってしまいました。あの時代の生き証人として末長くBADFINGERの音楽を伝えていってもらいたいものです。

追記:トムを追い詰めたジョーイにその資格があるのか?という意見もおありでしょうが、それはそれ、そもそも彼しかいない上に強いて言うなら償いとしてバッドフィンガーを継承せよということです。とはいえ寄る年波には勝てなさそうですね、ヴォーカルがもうヤバい…。

↓ロン・グリフィスはベーシストでしたからパートとしてはトムの前任、ジョーイ加入に伴いトムがギターからベースに持ち替えたという経緯です。


BADFINGER - Airwaves - Airwaves ★★ (2024-02-03 01:48:12)

トムとジョーイの共作によるオープニング・タイトルトラック。レーダーが電波を発信すること約30秒、2人をキャッチ! 新生バッドフィンガーのブルージー?フォーキー?なイントロで次の曲に繋がります。


BADFINGER - Airwaves - Come Down Hard ★★ (2024-02-02 02:00:09)

シングルとしてはLost inside Your LoveのB面としてリリースとなったジョーイ作のパワーポップ、若しくはタイトル通りのハードポップテューン。全盛期のバッドフィンガーを求める向きにはイマイチかもですが、ジョーイらしくギターオリエントで個人的には好みです。さてここで"非難"し"懲らしめ"ている対象は誰でしょう。某悪徳マネージャー? おいおいまだ引き摺ってたとか?


BADFINGER - Airwaves - Look Out California ★★ (2024-02-03 02:00:07)

トム作のロックンロールテューン。確かにLAレコーディングでアメリカ人のDAVID MALLOYがプロデュース、レーベルもWarner傘下のElektraとセッティングはすっかりアメリカナイズされております。しかし当人たちはまだまだこなれきっていないかな。そんな本作での鬱憤が次作で弾けまくります、花開くことはなかったですが。


BADFINGER - Airwaves - Lost Inside Your Love ★★★ (2024-02-01 01:48:04)

トム・エヴァンズとジョーイ・モーランドの2人を中心に再スタートを切ったバッドフィンガー。1979年3月リリースの復活アルバム"ガラスの恋人"から同時発売のシングル"美しき愛のゆくえ"です。残念ながらヒットしませんでしたがトムのコンパクトな作品で、邦題の通り美しくも切ないバラードですね。嘗てビートルズの弟分と言われたバンドの底力とセンスは健在ゆえ、メロディの展開が絶妙です。当時の私はというと、レーダー画面に2人の横顔が浮かぶアルバムジャケットを横目で見ながら結局"のめり込んで夢中になる"ことはありませんでした。今思うとあぁ勿体ない!


BADFINGER - Airwaves - Love Is Gonna Come at Last ★★★ (2024-02-07 02:08:14)

アルバム"ガラスの恋人"からもう1つのシングルA面曲"ガラスの恋人"です…あちゃー、"涙の旅路"で見た悪習の再来ですね。でもそんな邦題のいい加減さに反してジョーイ本来のポップなメロディセンスが発揮され、トムの"Lost inside Your Love"と双璧を成す名曲に仕上がっています。全米チャートでは最高69位と"Baby Blue"以来7年ぶりのtop100入り、当人、ファン共々完全復活への希望の光が見えていたことでしょう。対して本国で掠りもしなかったのは致し方なしですかね。


BADFINGER - Airwaves - Sail Away ★★★ (2024-02-10 01:47:02)

発表当時のアルバムラストを飾る、トム作のBADFINGERらしい美しいバラード。シングルLove Is Gonna Come at LastのB面でもありました。スタジオver.はトムのヴォーカル、ストリングス、NICKY HOPKINSのピアノのみというシンプルな構成です。ひとまず5年振りのリリースを果たした、この先どうなるかわからないが続けるしかない、そんな期待と不安が入り交じった心境を歌っているように思えます。


BADFINGER - Airwaves - Sympathy ★★ (2024-02-08 02:35:48)

1978年からJOEYとセッションを行い本アルバムレコーディング時までのみ参加したアメリカ人シンガーソングライター、JOE TANSIN が2曲書いたうちのまず1曲目。スタジオver.はヴォーカル・ベースがTOM、ギター・ピアノはJOEYでジョーはギターだけですが、彼のブルージーな音楽性が伺えるファンキーなR&B寄りのナンバーとなっています。同年のドゥービーのあの曲とか、ちょっと前のディスコブームとか、時代がそういう時代だったんですね。


BADFINGER - Airwaves - The Dreamer ★★★ (2024-02-06 02:45:56)

ジョーイ作にしては珍しくしっとりとした、しかし力強く且つ心温まるバラードです。昔いた若き夢見人とはピートのことでしょうか、そして今は自分たちがそれを受け継いでいると。さりとてあのことを引き摺っているトムではピートを絡めた曲が書けないから、ここはジョーイの出番だったのかも…なんてね、全ては私の想像です。初めての方は何の先入観も無く聴いてくだされば結構です、当時からlong long timeを経て現在唯一生存する"独りバッドフィンガー"のあの時なりの力作を。


BADFINGER - Airwaves - The Winner ★★ (2024-02-09 02:50:36)

本アルバムのみ参加のジョー・タンシンが残した、Sympathyに続く2曲目。スタジオver.ではジョーイがヴォーカル、ジョーがメインギターとサブヴォーカルで現れているようです。タイトル通り上手くいきそうかな?と期待させる曲調で、復活作を後押しするという意味ではこちらが相応しいですね。発表時バッドフィンガーにおけるジョーの作品はこの2曲だけでしたが、CD発売時に彼の作品ばかりがボートラで5曲追加されています。


BADFINGER - Ass - Apple of My Eye ★★★ (2023-12-26 02:11:14)

1973年12月リリースされるも結果的にUSトップ100にも入らなかった、表題アルバムから唯一のシングル曲。当時の状況を考え合わせると"目に入れても痛くない"アップルレーベルを離れることの悲しみを歌っているのは明白です。そんな背景など知らずともアコースティック調にピートの悲壮感滲み出るヴォーカルが刺さります。個人的には皮肉でもいいからワーナー移籍への期待を歌って欲しかった所ですが、真面目すぎるピートにそれを期待するのは無理ですよね。


BADFINGER - Ass - Constitution ★★ (2023-12-27 01:41:52)

本アルバム中5曲も作曲しているジョーイ作。元祖パワーポップの面目躍如、どころか完全にブルースロック、ハードロックですね。本サイトのユーザー諸兄は如何お感じでしょうか。まぁここでも"turn around させる"とか言ってるし移籍問題は付いて回るのですが。


BADFINGER - Ass - Get Away ★★ (2023-12-27 01:26:19)

今や最後の生存メンバーであるジョーイがアルバム"Ass"に半数の5曲も提供した内の1曲。知らないで聞いたらアメリカのバンドかと思ってしまう陽気なブギーです。しかしそんな彼を以てしても歌詞が"こんな形で去ってもいいのかな"と迷いが見られ、らしくないし中途半端な気がします。ウ~ン惜しい。


BADFINGER - Badfinger - I Miss You ★★★ (2023-12-29 02:13:55)

1974年2月米国リリース、ピート・ハム存命中最後のシングルとなりました。日本ではアルバム"涙の旅路"収録のシングル"涙の旅路"という何とも適当な扱いに。それでも安定のピートらしいバラードで、まだアップルを離れて寂しいなんて言ってるの?とか穿った見方をしなければ、2分半というコンパクトさもあってすんなり聴けますね。アルバム共々十分にプロモーションされず英国シングル"Love Is Easy"同様全くヒットしていません。その後のことを思いながら"ピートがいなくなって…"と置き換えしみじみ味わう曲です。


BADFINGER - Badfinger - Love Is Easy ★★ (2023-12-28 01:51:47)

シングルとしては1973年10月に先行リリースされたジョーイの作品。彼らしくなかなかにポップなのですが、わざとこんな音にしてるのか不思議なアレンジですね。サイケデリック調というのもまた違うような。もうワーナーから離れられない、じきに馴染むよって皮肉でしょうか。


BADFINGER - Head First - Back Again ★★★ (2024-06-19 01:45:36)

お蔵入りから25年以上後に日の目を見た本作ではJOEYの抜けた穴を他のメンバーが見事に埋めています。ドラムスのMIKE GIBBINS作となっているこの曲も、弾き語り風の哀愁味が滲み出るフォーク調の隠れ名曲。マイクはIVEYS時代既にThink About the Good Timesという曲を書いていますが、今回は"お前が目覚めた時に俺がいなくてもまた帰ってくるからな"と、まるで一旦辞めたPETEがすぐに戻ったのを描いたみたいで歌声ともども生々しいですね。あわよくばJOEYもと期待を込めて? ともあれこれほどの才能が集結したバンドだったんだと改めて認識できます。


BADFINGER - Head First - Hey Mr Manager ★★ (2024-06-12 01:59:57)

当時の状況を熟知していたTOM EVANSが諸悪の根源たるマネージャーを皮肉った、いやモロに批判した内容のある意味プロテストソング? BOB DYLAN風の気怠そうな歌い方が却って痛快ですね。最後で"こんな争いを望んでたと思うの?"なんて言ってるけどもう遅い、こんな曲があったらそりゃ訴訟が無かったとしても発売差し止めになりますって。曲調がポップな分そんなイタさが残念な"頭で考えた"曲と言えましょう。


BADFINGER - Head First - I Can't Believe In ★★★ (2024-06-25 00:55:10)

デモ音源盤の終わり近くに収められたPETEの作品です。いつの時点で書かれた曲か定かではありませんが"降って湧いたような噂"とあるので遅蒔きながらようやくあの男の悪事に気付いた頃でしょう。ややもするとTOMからズバリ真実を教えられた直後かもしれません、もしもそうならまさにPETEの辞世の句と言えます。confessorやらdepressorやらネガティヴなワードからも絶望感が滲み出ています。改めて…合掌。


BADFINGER - Head First - Keep Believing ★★★ (2024-06-13 02:12:08)

蔵出しアルバム3曲目は再びPETE HAMの作品です。TOM EVANSによる前曲がプロテストソングなのとは真逆に、悪徳マネージャーのせいでバンドがガタガタになってもなおまだ"誰かのせいにしたけりゃ全部俺のせいにすればいい、信じ続けていたらわかるさ"なんて人が良すぎますよピートさん。しかもこれがバンドを去ったジョーイを労う言葉だとは。スライドギターを使ったサザンロック風の音像も相まって包容力とスケール感が半端ない曲に仕上がりました。本当に…思い止まれなかったものですかね。


BADFINGER - Head First - Keep Your Country Tidy ★★★ (2024-06-22 01:48:28)

デモ音源盤に収録されたピートの作品です。これまたギターの伴奏のみでフォーク調の短い曲ですが、即興でひょいひょいサラッと作りました的な雰囲気なのにこうですよこう! さすが才人ピート。もしも当時"きちんと"作り上げてすんなり問題なくリリースされていたらと思うと、その後のピートの件も含めて恨めしい限りです。


BADFINGER - Head First - Lay Me Down ★★★ (2024-06-11 01:23:51)

前作Wish You Were Here完成後ジョーイが脱退したまま1974年12月にレコーディングされていたがワーナーからの訴訟によりお蔵入り、約四半世紀後の2000年11月正式にリリースされた真にピート存命中最後のアルバムです。そんな本作のオープニングを飾るピート作のご機嫌なポップロックテューンは、かようなバンドの実態と裏腹に元気一杯なピートのヴォーカルに全盛期そのままのブリティッシュ・パワーポップな音像が光る傑作です。ただこのタイトルからするとピート、本音はひと休みしたかったのでしょうか、そう思うとカラ元気にも聞こえてしまいます。


BADFINGER - Head First - Moonshine ★★★ (2024-06-18 01:37:01)

ピート作の超短いインストに続くのはピート以外の3人:トム、マイク、ボブの共作になるバッドフィンガーらしい美しいバラードです。"何もかもお見通し""今は離れ離れだけど絆は繋がっているさ"とmoonshineを何かに、或は誰かに例えていますね。ジョーイ? アップル? どうとでも想像できますがそんな過去のしがらみ抜きにしても隠れ名曲決定でしょう。


BADFINGER - Head First - Old Fashioned Notions ★★★ (2024-06-22 01:30:06)

デモとボートラが11曲収録されたdisc2の中で最も長いトラックがマイク作のこの曲です。disc1のエンディングRockin' Machine同様本職のドラム抜き、こちらはピアノの伴奏のみでこれほどの出来。4分余りの間で曲調がかなり変化に富んでいて最後は寂しげに終わります。その変化も含めて試作的な意味が大きかったと考えられますが、パワーポップにアレンジすれば一層ドラマティックになっただろうと思うと何とも惜しいですね。


BADFINGER - Head First - Passed Fast ★★ (2024-06-14 02:11:22)

TOM EVANSと、JOEYに代わって本作のみ参加した元INDIAN SUMMER、ROSSのBOB JACKSONとの共作になるダークなバラードです。確かにギターフレーズを含め全体にメロディアスで、メジャー調になるサビのコーラスはBADFINGERならではと言えますが、やはり"栄光の日々は過ぎ去った"みたいな内容が当時の状況と被ってしまいます。いかにも最早醒め切ったトムが係わった曲という印象ですね。


BADFINGER - Head First - Rock 'n' Roll Contract ★★★ (2024-06-15 02:00:06)

7年後の復活第二弾Say No Moreに疾走ヴァージョンが収録される、音楽業界に対するプロテストソングのオリジナルです。リメイク版の方が軽く感じてしまうほど怒りを込めた迫力があり、本サイトユーザー諸兄にはこっちをお勧めします。もちろんトム・エヴァンズの作品。


BADFINGER - Head First - Rockin' Machine ★★ (2024-06-21 02:15:02)

本来はアルバム4曲目に入っていたがCDではdisc1ラストに追い遣られたマイク・ギビンズ作の小曲です。カントリー風の曲調で好ましいのですが"ロッキン・マシンからは一生逃れられないよ"と歌うならもちょっと引き伸ばしても良かったのでは? マイクも実は優れたソングライターなだけにdisc2のデモ音源から持ってきたような雰囲気が残念です。


BADFINGER - Head First - Saville Row ★★ (2024-06-18 01:15:44)

Apple Corpsとそのスタジオがあったロンドンの通りの名・Savile Rowを捩ったと思われるピート作のインストナンバーです。名残惜しさみたいな複雑な感情が表れてはいますが、本当に惜しくもこの短さでは次曲のイントロ的な存在ですね。


BADFINGER - Head First - Turn Around ★★★ (2024-06-20 01:00:07)

本作のみ参加のBOB JACKSON単独作品となるブルージーでちょいヘヴィなナンバーです。当然ながらBEATLESの弟分バッドフィンガーがそれまで築いてきた音楽とは似ても似つかず、でも違和感を感じるより先にむしろ却って新鮮な感覚になりました。"抱いていた夢は全て忘れよう""いつになったら振り返ることができるんだ"と歌詞もヘヴィで"When will we ever learn?"なんて私がちょっと前に紹介した"花はどこへ行った"そのもの。色んな意味で名曲としておきます。


BADFINGER - Magic Christian Music - Come and Get It ★★★ (2005-03-14 00:37:12)

IVEYS改めBADFINGERとしてのデビュー曲です。ポール・マッカートニーが作り、1969年リンゴ・スター出演のコメディ映画"マジック・クリスチャン"のテーマに抜擢されました。ポール作曲だけあってBEATLESの"HELLO GOODBYE"にも似た楽しい雰囲気。全英4位、全米7位。


BADFINGER - Maybe Tomorrow - Maybe Tomorrow ★★★ (2011-02-28 20:13:20)

メンバーがまだ二十歳そこそこだった1968年、IVEYSとしてのデビュー曲です。メロ良し、爽やか、ちょっぴり哀愁。初期の BEE GEES にも通じる所がありますが、あそこまで暗くない? 因みに作曲&ヴォーカルはトム・エヴァンス。当時の邦題は"明日を求めて"でした。とにかく滅茶苦茶イイ曲なんだよォってことがお解り頂けたら。


BADFINGER - No Dice ★★★ (2024-07-18 01:19:11)

時は1990年代前半、CDの登場からまだ10年程で新品/中古問わずCDショップ巡りが盛んだった頃、ふと(B)-BADFINGERの所で目にした鎖帷子みたいな素材のビキニを着てこちらを指差す妖しい女性のジャケット。それまでも見覚えはあったが当時の私はJ-POPの方が楽しく洋楽から離れていまして、BADFINGERにしても"Come And Get It""Day after Day""Know One Knows"、アルバムはピート亡き後トムとジョーイで再始動の"Airwaves"しか認識していなかったため見事にスルー。その後いつの間にか買って手許にある当時の輸入盤を聴きながらのレビューです。1970年11月リリース、BADFINGERに改名してからは2nd、IVEYSから通算すれば3rdとなる本作の売れ行きはと言うと、USチャートで最高28位となるも本国UKではランキング外。折しもBEATLES解散騒動最中のこと、どうやらアップルレーベルに居続けたことが彼らの命運を分けたらしく、当初MAL EVANSプロデュースでレコーディングしながら並行してRINGO STARRのシングルやGEORGE HARRISONのアルバム制作セッションに参加させるハードスケジュールを見かねてGEOFF EMERICKに交代したために発売が半年も遅れたとか。上手くいかないのはアルバム制作だけでなくシングルリリースも同様で本作からのシングルは5.とUK盤におけるそのB面8.のみ。6.は他アーティストにカバーされてヒットし有名になっただけで、彼ら自身によるオリジナルのシングルは出ていません。No Dice…振ったサイコロが台から飛び出してノーカウント、無効になって"駄目"だという意味ですから、まだ悪徳マネージャーに捕まる前のこの時点でもうアップルを離れるべきだった、そんな状況を暗示するタイトルな気がします。最後はどうでもいい話、女性の上半身が写るジャケットは開いた状態で下半身も現れるようになっているため、綴じ目が左になるように収めるとタイトルや女性の頭が右へ横向きに倒れてしまうんですね。という訳で買って見て聴いてください。


BADFINGER - No Dice - Believe Me ★★★ (2024-07-07 00:47:51)

TOM EVANSが単独で作った美しいバラードです。Aメロの一瞬だけ兄貴分バンドの"Oh! Darling"なのはご愛嬌、それ以外は安定のBADFINGERらしい雰囲気ムンムン、聴いている方も安心感を覚えます。歌詞はちょっと捻ったラヴソングかな? 何せ本作の2年前あの"Maybe Tomorrow"を作った人ですからね、熱いボーカルも切なく甘いヴォーカルも自由自在。PETE HAMと並びBADFINGERの双璧を成し、PETE亡き後もJOEYとバンド継続を試みたこの人のポテンシャルは相当高いのですよ。


BADFINGER - No Dice - Better Days ★★★ (2014-06-03 06:11:52)

一般的なバッドフィンガーのイメージからは想像し難い、しかもシングル化されていないため知られざるブルースロックテューンです。後に袂を分かち約5年置いて再会しバンドを復活させるも再び決裂してしまうTOM EVANSとJOEY MOLLANDの共作。ブルージーながらカントリーぽくもありポジティヴで、ちょいハードにアップテンポの中にもジョーイのヴォーカルがクールなため落ち着きがありますね。この頃はまだバンドもbetter daysへの希望に満ち溢れていたに違いありません。


BADFINGER - No Dice - Blodwyn ★★ (2024-07-04 01:31:40)

本作リリース当時のB面1曲目はピート作のカントリー風で、音像だけ聞くとのんびりしてネアカな佳曲です。R&Bからカントリーまで貪欲に吸収するUKアーティスト全般に見られる引き出しの多さを実感できます。ただ歌詞がですね、"My life may not be long"はズバリ重大な出来事の予言みたいだし、"Say You'll take from me what I will give to you"なんてまるで搾取してくださいと言ってるようなもの。尤も当然ピート自身当時はそんなつもりではなく過ぎたから言えることでしょう、それにしても…。


BADFINGER - No Dice - Friends Are Hard to Find ★★ (2024-07-12 00:50:23)

ボーナストラック2曲目であるトラック#14はJOEY MOLLAND単独の作品です。ジョーイがBADFINGER加入前に作ってあった曲を持ち込んだものかもしれません。ギタリストらしくギターが踊ってますが他は悪くはないという程度ですね。ピート、トム、マイクという友を得たからにはもう必要ないという訳で当時は外されたのでしょう、多分。


BADFINGER - No Dice - Get down ★★★ (2024-07-11 02:05:24)

BADFINGER名義での2ndである本作が発表されたのが1970年。時代は下って1992年再発版CDにはボートラが5曲プラスされました。そのトップを切るトラック#13はメンバー4人の共作によるワイルドなロックンロールです。イメージとしてはBADFINGERらしさからちょいと外れて兄貴分のBEATLESよりもROLLING STONESという気がしますが、たまにはこういうのもアリですね。前作がほとんど映画音楽と前々作からのキャリーオーバーなのに対しようやく本領発揮し始めたBADFINGER、"大人しく"してなんかいられませんわな。


BADFINGER - No Dice - I Can't Take It ★★★ (2024-06-26 01:23:28)

IVEYSから通算3rd、BADFINGERとしては2ndアルバムのオープニングはピート作の明朗快活なロックンロールテューンです。ピートのヴォーカルがBEATLESのポールっぽくもありますが、本作から加入したジョーイのギターと全体に厚みのある音像で聴き応え充分。この1曲だけでリスナーに"受け入れ"られる要素が存分に伝わってきますね。


BADFINGER - No Dice - I Don't Mind ★★★ (2024-06-27 02:10:03)

新加入のジョーイが早速オリジナルメンバーのトムと合作したバラード曲です。始まりは静かですがサビに向かって盛り上がり、ピアノ主体の伴奏がヴォーカルを引き立てています。そのヴォーカルも歌詞に同調して全体に気怠い雰囲気ですが、サビの瞬間に聴かせる高揚感にハッとします。坦々としているようでドラマティックという不思議な空気感が何とも言えませんね。


BADFINGER - No Dice - I'll Be the One ★★★ (2024-07-17 02:00:32)

"No Dice"1992年版CDのボートラ5曲目、トラック#17にしてエンディングテューンは新加入のジョーイを含む4人の共作となるカントリーロックまたはソフトロックです。シンプルなメロディの繰り返しは突き詰める余地がありますが、仄々としたコーラス、ハーモニーはバッドフィンガーならではのもの。聴いているこちらからビートルズの後継はYou'll be the oneだ!とエールを送りたくなる、1970年当時未収録だったのが惜しまれるナンバーです。


BADFINGER - No Dice - It Had to Be ★★★ (2024-07-05 01:42:33)

BADFINGER名義での2ndアルバム、リリース当時で言うとB面3曲目でドラムスのMIKE GIBBINSがいい仕事をしています。失礼とは思っていてもドラマーには豪快で大雑把というイメージを抱いてしまいますが、ここでは短めながらもしみじみとしたアダルトなバラードを作ってくれていて意外な発見でした。バッキングの盤石なサウンドと相まってちゃんといつものイメージ通りバッドフィンガーの曲として成立し、且つ他の3人と異なったマイクの独自性が良いアクセントになっていますね。もうちょっと引き伸ばしてほしかった気もしますがひとまず高評価をポチッと。


BADFINGER - No Dice - Love Me Do ★★ (2024-06-28 01:18:19)

お聞きの通りBEATLESのとは同名異曲です。もしかして弟分が兄貴分のデビュー曲を騙ったタイトル詐欺じゃない?と思ったらジョーイの単独犯だったので、曲が出来たタイミングが加入前なら偶然、加入後ならば完全に狙ってただろうからより悪質? いやそんなに物騒な話に持っていかなくとも彼なりのジョークということで。曲自体はキャッチーで悪くないので、見方によってはイケメンなジョーイはプレーボーイだなと適当にあしらって納得しましょう。


BADFINGER - No Dice - Loving You ★★ (2024-07-16 00:35:25)

'92年版CDのボートラ4曲目即ちトラック#16はドラマーのMIKE GIBBINS作、BADFINGERらしいパワーバラードです。もちろんMINNIE RIPERTONにより'75年にヒットした"Lovin' You"とは類似名の異曲であり無関係。JOEYが書いた前2曲に比べればメロディアスでギターが前面に出ているにも係わらず何かピントがぼやけた感じですね。マイクもいい曲書きますがこれは惜しくも敢闘賞といったところですかな。


BADFINGER - No Dice - Mean Mean Jemima ★★ (2024-07-13 01:23:42)

"No Dice"1992年版CDのボートラ3曲目であるトラック#15も前曲に続いてジョーイの曲です。IVEYS時代からBADFINGER本来の音楽は基本的にポップスでしたが、ジョーイ加入によってだいぶロック寄りに舵が切られました。そういった功績は大きいものの彼の作品が全て優秀かというと否でして、この曲も焦点が定まらず可もなく不可もなくといったところ。ギターオリエントなのは当然と言うことで辛口評価です。


BADFINGER - No Dice - Midnight Caller ★★★ (2024-06-29 01:11:27)

実は案外好きな人が多そうな隠れ名曲? 私も最近BADFINGERに再注目するようになって知った、甘いメロディが素晴らしいピート作の美しいバラードです。不安げに揺れるピアノのイントロに続く歌メロがストレートながらも胸を打ちます。どうやらピートがドラマーのマイクから聞いた不幸な実話を基に作った曲らしく、特に最後のNobody's gonna help you nowなんて歌詞がもう絶望的ですね。既出の通りBOB DYLANと並び称せられる早世のフォークシンガーTIM HARDINが2年後にカバーしています。Without YouをHARRY NILSSONがカバーした件といい、BADFINGERの曲はシンガー&ソングライターさえもオリジナルそっちのけでカバーしたくなるほど魅力的だということでしょう。


BADFINGER - No Dice - No Matter What ★★★ (2023-12-19 01:30:37)

曲単位ではこれがパワーポップの元祖と見做され、ピート・ハムの才能が凝縮されているとのことです。でも"嵐の恋"と言うほど激しいものではなく普通にラヴソングしてますね。ビートルズっぽくもありネアカな作風で好感が持てますし、"灰色の壁"あたりの表現が絶妙です。1970年10月リリースされ全英5位・全米8位をマークした、BADFINGERでは"Come And Get It"、"Day after Day"と並ぶ大ヒット曲。


BADFINGER - No Dice - Watford John ★★★ (2024-07-06 02:47:18)

本作時点での新メンバー・ジョーイを含む4人の合作名義になっている、シャッフル調のロックンロールないしブギ―です。ひたすら明るく楽しい曲調ですが、歌詞はわかりやすいけど英国特有のヒネリが感じられます。そりゃまタイトルからして歌詞には入っていないけど英国の地名ですから。見方によってはBADFINGERの代表曲とまでは言わずとも注目すべき重要な曲かと。私的にはエルヴィスの"Don't Be Cruel"に影響されイーグルスの"Heartache Tonight"に影響を与えた? どうでしょうね。


BADFINGER - No Dice - We're for the Dark ★★★ (2024-07-08 00:36:51)

リリース当時の"No Dice"最後を締めくくるのはやはりピート作の壮大なバラードです。イントロから全体にアコースティクな曲調、これは…"Eight Days A Week"? いや違いますね、あの曲よりは落ち着いた"お互い足りない所を補完し合おう"みたいなラヴソングとなっています。ストリングスが加わり静かでいながらドラマティックに。だが最終的に向かう所はタイトルの通りで何かバンドの行く末を予感させますね。それも今だから言えることなのであって、ここはまず曲自体をそしてピートの才能をじっくり再評価しましょう。


BADFINGER - No Dice - Without You ★★★ (2023-12-20 02:22:46)

惜しむらくはこのオリジナルがシングル化されなかったこと。確かに完成度ではニルソンに軍配が上がりますが、ピート&トムとの6歳の年齢差を考慮すれば粗削りで青臭く感じるのも当然。私も嘗てはニルソンver.を一生聴き続けるとまで絶賛していたのに、今やオリジナルの味を皆に伝えたい一心です。ニルソンは元祖(日本で言う)AOR若しくはより普遍的なポップスのバラードとして、バッドフィンガーは元祖パワーポップのバラードとして、それぞれ評価するべきでしょう。そして作曲者でありヴァースとコーラスでヴォーカルを分担している2人が早世したことにも想いを馳せながら。