後追いで知ったRemember平成元年!な作品。1stアルバムはメンフィスでレコーディングされ、ついにはメンフィスの名誉市民に選ばれたというLAW AND ORDER。メタルで始まりブルーズに傾倒して行ったバンドは他にいるけど、彼等は最初にブルーズありき。根っからのブルーズ好き振りが手に取るように分かるサウンドである。それだけに普通のHRを期待して聴くと余りのディープさに面食らうかも知れない。逆にブルーズロックが好きなら一発でハマるだろう。Vo.がねぇ、あまり突き抜けない声質なのよね。ブルーズにはピッタリなんだけど。
1943年生まれで20歳頃からシーンで活動しており'70年代に入って1stアルバムから"Me and You and a Dog Named Boo(僕と君のブー)"、2ndから"I'd Love You to Want Me(片想いと僕)"のヒットを放った米フロリダ出身のシンガー&ソングライター・RONALD KENT LAVOIE、通称ロボが'74年に発表したカバー曲ばかりの4thアルバムでこの曲をご披露。フォーク&カントリー系の彼らしい実にシンプルでテンポを落とし切なさも感じさせるカバーですね。HARRY NILSSONや德永英明を引き合いに出すまでもなく、シンガー&ソングライターは自作曲に拘るべきだなどという考えは少なくとも私は全然持ち合わせていませんから、このカバーは十分アリですよ。