Be My Babyのレビューで奇跡のユニットなどと言ったが、実際は2人の利害が一致した上での結成だったのだ。だからバブルと歩調を合わせるかの如く崩壊してしまった。 しかしそんな一時的なユニットとはいえ、2年の活動期間にリリースしたアルバム、シングルそれぞれ2枚が全て1位獲得したのだから大ブームだったよ。ただ、やはりBOØWYの時みたいなケミストリーは求めるべくもない。伝説にはなれなかったね。
JOHN FOGERTYの南部アメリカ的なVo.から、このバンドが南部出身と勘違いする御仁が後を絶たないみたいなので付け加えておこう。実は彼らは何とシスコ近郊バークレーの出身。しかもTOM以外の3人はハイスクールの同級生。実質JOHNのワンマンバンドであり、洗練のウェストコーストサウンドとは逆方向を向いた彼の音楽的嗜好(と声!)が色濃く反映された結果が、お聞き頂いているディープサウスなアメリカンルーツロック、当時で言うニューロックなのだ。シスコはLAとはまた違って個性的なバンドを多く輩出している土地柄、彼らもまた例外ではない。
邦題「青空の使者」…って結局"IT"が何かはわからない、面白い曲。CA州知事時代の故レーガン氏も歌詞に登場します。 …そうです。詞をよく読みましょうね。"IT"は"WHO'LL STOP THE RAIN"や"HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN"で「雨」に準えられているモノと同じという説が有力です。