7つ下の同僚の奥さんがこのやんちゃなCanadianのファンだったという話を聞いて全曲レビューに至った。大半の曲は83年中にレコーディングが終わっていたらしい。ちなみにシングルリリースの順は3.7.5.4.6.1.8.で、翌85年にかけてこれらがヒットチャートを席巻したんだよなぁ。 BRYANの活動のピークはWaking Up the Neighboursの頃になるだろうけど、ブレイク作と言ったら断然コレだってば。それにしても本サイトでは何ともSummer of '69の人気が高いことよ! 確かに夏はこいつのシンプルでストレートなロックでオーバーヒートしちまうのも一興かもね。
1985年6月"Reckless"から5枚目、通算21thシングルとしてリリース、全米5位の大ヒットとなった"想い出のサマー"です。コレを聴くたび、BRYANとタメ年なのに幼すぎてロックを知らなかったから激動の1969年、例えば"Woodstock Music and Art Festival"などを共有できなかった自分は、遠い昔に思いを馳せるのであります。ギターなんて当然持ったこともなかったし、ウ~ン、日本の歌謡曲ばっかり聴いてましたなァ。
THE CARPENTERSは1969年10月リリースの1stアルバムでこの曲をカバーしました。'70年代に一世を風靡するカーペンターズも最初は試行錯誤で様子見といったところでしょうか。本作から唯一かつメジャーデビューシングルであるBEATLESナンバー"涙の乗車券"はスローテンポで聴かせる好カバーだったのに、RICHARDが歌い始めるこの曲は逆にテンポアップしてしかもKARENが歌うサビは更に倍速へシフト! いやいや肝心のサビをじっくり聴きたいのに端折っちゃったみたい…そりゃないでしょ、ってなもんですよ。賛否両論ありましょうけど私にとってはこりゃ頂けませんなぁ。
同年デビューしたFAIR WARNINGの陰に隠れてしまった感のある2nd。とは言えMICHAEL VOSS自身が言うところのPOP感覚と適度なハードさが絶妙にブレンドされた好作だ。当時28歳のVOSSの声はJBJほどハスキーではなく、むしろハイトーン抜きのJACK RUSSELみたいに良い意味で青臭い。楽曲はどれも平均以上の出来であり、惜しむらくは曲順といったところか。One of These Daysは一般洋楽ファンにも訴えるカントリータッチの曲だから、次作Some Like it Differentへの繋がりという意味でもエンディングに持ってきて欲しかった。どうにもラスト3曲が尻すぼみの雰囲気濃厚な気がしてならない。☆2.5個。