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Herval

ベルギー産アヴァンギャルド・ブラック2015年作
Lugbrumの盤の中では、他作品をよく聴くのであまり手に取る作品ではない。とはいえ、相変わらず固有の魅力と卓越した演奏技術があるので必聴盤だ。
ボクが持っている紙ジャケには、魚、グラス、ボトルのイラストが。ジャケを開くと瓶詰めにされた得体の知れないイキモノとコップが描かれる。
毎回ヘンな世界観で悩むのだが、今作は明らかに魚の世界。とりあえず曲のタイトルを翻訳したところ、1曲目は「ウナギのミックス」・・瓶詰めの正体はウナギか。
4曲目は「喉が渇いた魚」・・・この人たちは魚介類に一体何を見出しているのか。相変わらずさっぱりわからない世界観だが
まあ何故かこの人たちのサウンドからは魚の油臭がするから不思議でならない。近所の酒屋でオリーブオイル漬け魚缶とか置いてるコーナーに行くと
この盤のサウンドが頭に浮かぶ。この人たちは、魚が好きすぎてこういうサウンドを追求しているのだろうか。まあ、オンリーワンな個性だ。
職人技を思わせるギターのキザミがあるかと思えば、シットリと(少しヌメリのある)聴かせたり、やたらタイトでトリッキーなドラミングだったり
もう演奏は好き放題やっている。物凄いグルーヴ感を放つ曲もある。が、素っ頓狂な酔っ払いが絡んでくるかのようなヴォーカルが乗ると、
Lugubrum独自の脂が濃厚な魚ワールドな世界に惹き込まれていく。相変わらず面白いバンドだ。

kamiko! ★★★ (2020-09-04 01:50:31)


Wakar Cartel

ベルギー産アヴァンギャルドブラック2017年作
今回はメンバーが車椅子に乗って横断歩道を渡っているジャケだが、相変わらず描く世界観が意味不明だ。
過去作品のジャケやメンバー写真などのイメージ「魚」「ニンジン」「牛」と今回のジャケがリンクしないからなぁ。
しかし、翻訳した感じでは、たぶん1曲目はニンジンの歌なんだよ。この人たちはニンジンに何を見出しているのだろう。
盤とジャケ裏に描かれる液体のような模様から、今作も過去作以上に湿度が高い。振幅するトレモロっぽいエフェクトのギターや
うねるようなバリトンサックスとトロンボーンによる味付けが、更に湿度を高め、今作も食べ物が腐ったようなニオイが漂う。
全体的にすごーくカビ臭い。今回はヴォーカルは少なめではあるものの、相変わらず食べ物をリバースしそうなガナリ声が魅力的だ。
シトシトと雨の降るこの梅雨時期には丁度ピッタリのサウンドで、聴いた瞬間にウチにある食物の賞味期限が切れてしまう感覚になるよ。
もう熟練の技で、演奏技術は相当高く、もはやブラックの枠にはおさまらないアヴァンロックを展開、ジメジメした質感ながらも
相当カッコいいサウンドだ。

kamiko! ★★★ (2020-06-16 01:44:32)


De ware hond

本作が最も黒くて気に入り、イギリスからお取り寄せで購入。輸送代の方が高くついたが、それでも欲しい一枚だ。笑

ベースが変態チックで好み。ミックカーンみたいで心地良い。ボーカルのがなり具合がまたいい個性を醸し出してる。キレがいいのか悪いのかよく分からん変則ギターフレーズも個性的だ。全体を引き締めているドラムも良い。

ローランDEATH ★★★ (2020-06-01 00:30:17)


De ware hond

ベルギー産アヴァンギャルドブラック2007年作
強い魔性を感じさせ、かつ不吉な、タブーに触れたような背徳感が漂っている。かなりの異端作品だがブラック的世界観ではこの作品が真性で濃い。
Lugubrumは様々な引出しがあって、アルバムによって多様な世界観を感じることができるが、純粋にブラック的狂気に浸るにはこのアルバムがベストだ。
ギターは超ハイセンス且つあらゆる奏法を駆使し不気味な旋律を奏でる。ラッパがジョンゾーンのサックスのように荒れ狂い、狂人のようなヴォーカルが毒を吐く。
バンドネオン・オルガン的な音が密かに響いており、古臭さ、埃っぽさ、田舎臭さを感じさせ、まるで誰も知らない村の教会で異教徒が呪術を施しているかのよう。
ちなみに、この作品では、食べ物の腐ったような腐臭は感じられず、限りなく黒い。
もうね、このアルバムは狂ってるよ。

kamiko! ★★★ (2020-05-03 00:51:36)


Face Lion Face Oignon

ベルギー産アヴァンギャルドブラック2012年作
湿り気を感じる丘のような超手抜きに見えるジャケの効果は絶大で、今作もジメジメした食べ物が腐ったニオイが漂う。
梅雨時期に賞味期限がヤバめな食べ物をお供え物として並べて鑑賞したい逸品。
ハイテクニックながらタイトな演奏、ブラストする時はするが、薄めなブラックスタイル&アコースティックな感じのパートもあり、その対比が素晴らしい。
前衛的でセンス溢れるリフやフレージングがびしばし登場するにも関わらず、食べ物をリバースしそうな超ヤケクソなダミ声が支配しているという潔いスタイルが最高だ。

kamiko! ★★★ (2020-05-03 00:07:33)


Al Ghemist

ベルギー産アヴァンギャルドブラック2001年作
Lugubrumの個性として、動物を供物にして腐らせたような汚さ、腐った魚の匂いのような、濃厚な腐臭がある。
ブラックメタル特有の魔性が感じられる作品は意外と少ないんだが、この作品は、そういう腐臭と魔性がうまく融合している。
そして、ブラック的美的感覚溢れるジャケが、そのサウンドを更に引き立てており、前衛的だがブラックスタイルを維持している。
更に、粘っこくドゥーミーな曲などもあり、Lugubrumが完全に前衛路線に走る一歩手前の丁度良い感じがステキだ。
この作品は友人がLPで所持しており、ボクはまだゲットしていない。CDで発売はされてないのかな?

kamiko! ★★★ (2020-05-02 23:49:43)


Winterstones

ベルギー産アヴァンギャルド・ブラック。1995年作。
恐らくコレがCD化された最初の作品で、それ以前にカセットとかデモとかがあるんだろう。
録音状態はかなり粗雑だが、ローファイな感触とギターのプチプチ感、ザラザラ感、コモリ具合は良い感じだ。
このバンドの大きな特徴であるガナリ声ヴォーカルは、この頃から健在だが、お風呂で歌ってる感じの深いリバーブがかかっている。
このサウンドが受け入れられるかどうかは、まずこの独特なヴォーカルを味わいとして感じられるか、にかかっている。
ブラックメタルバンドがあまり使わないメジャーセブンスの響きを多用するスタイルは、既にこの頃から確立されてて
他のブラックでは感じられない、どこかキモいヘンな感覚を呼び起こす要因のひとつとなっている。

kamiko! ★★★ (2020-05-02 23:32:10)